「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌
【連載第11回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌
超絶カワイイけれど激しく殴りたい! ~極王モグル・モグXII世
(2014/7/11 00:00)
モーグリなんか可愛くなあああい! いきなり、そんな絶叫したくなる時がないだろうか? ほら、例えば「極王モグル・モグXII世」に倒されまくった時とか。「何がポンポンフレアじゃあああ!」とか、「クポクポうるせえ!!」とか、「デルタアタック発動早すぎぃぃぃぃぃ!」とか……すべては可愛いくせに強い「極王モグル・モグXII世」が悪いのだ。
そんなわけで、今回は蛮神「極王モグル・モグXII世」である。フィールドをうろつき回る紛らわしい名前の家臣団。トリッキーなギミック。逃げる暇なく襲いかかってくる各種連携攻撃。味方がうっかり使うDoTや、オーバーキル確定のコンボと、筆者にとっては、極リヴァイアサン以上に難攻不落の相手だった。
そもそも真蛮神戦に当たる「善王モグル・モグXII世」でもこいつらはハンパなく強かった。メインストーリーの途中に倒す敵なのに、強すぎて超えられない人が多数出たためパッチ2.15で弱体化された経緯がある。そこから更にギミックが複雑になった「極モグ」が難しくないわけがない。
行っても行っても返り討ちに遭うばかりで嫌になり、しばらくはリヴァイアサンばかり通っていた。そしてある日、ハタと気付けば募集はクリア者限定ばかり、知り合いには「まだクリアしてないの?」と驚かれる始末。同じようなパターンにハマり、結局コンテンツから縁遠くなってしまったという経験をしたことがある人は「極モグ」に限らず、意外と多いのではないだろうか。
不思議なもので、初めてクリアするまでの敷居は東京スカイツリーなみ(あべのハルカス並でも可)に高い。これが1度クリアすると、ガクンと下がり、複数回クリアすると誰でも安心安全なバリアフリー住宅になっていく。死にまくる過程でいろいろと学ぶからなのか、それともクリアすることで自分でも気付かないうちに苦手意識が克服されるからなのかわからないが、とにかく1回クリアしてしまえば確実に難易度が下がる。
その1回を勝ち取るためには練習回数をこなすしかないわけだが、幸い「極モグ」もパッチ2.28でコンテンツファインダーに対応するようになり、ぐっと行きやすくなった。今となっては攻略法も確立されており、皆さん黙々と慣れた手つきでこなしてくれる。
もし、筆者と同じように実装直後に絶望を味わって二の足を踏んでいる人は、今こそ谷間から抜け出すチャンスだ。あの小憎たらしい極王の横っ面にリミットブレイクをたたき込んで、これまでの鬱憤を晴らそう!
そっちを削って、今度はこっちを……って殺しちゃだめええ!
「極モグ」の難しさは、ギミックのトリッキーさにある。まずは大まかに流れを解説しよう。「極モグ」では最初から極王が1人で待ち構えている。戦闘が始まって極王のHPを5%ほど削ると、極王は7人の家臣団を呼び出す。この時、極王に「極王」というそのまんまな名前のバフが付く。これこそ、極王を究極の王たらしめる卑怯くさいほどに強力なバフだ。これが付いている間はいくら殴ってもダメージは一切通らない。
バフを消すには、家臣団を全員倒す必要があるのだが、最初の1匹を落とすとすぐに、極王が「モグレス・オブリージュ」という、いかにも王族っぽい名前で、蘇生+家臣全員のHP全回復というこれまたチートくさい技を使ってくる。ただし代償として極王は分け与えた分のHPを失う。つまり、家臣のHPが少なければ少ないほど、技を使った時に極王が受けるダメージが大きくなるわけだ。
ただし、仏の顔も三度のようで、3回目に家臣を倒すと今度は「メメント・モーグリ」という技を使ってくる。この技は発動までに20秒ほどと長い詠唱時間があるが、発動すると有無を言わせず全員が即死する。助かるには、20秒の間に残っている家臣全部を倒して「極王」バフを消したうえで、極王も倒さねばならない。うおお、20秒なんて短すぎる!
2度の「モグレス・オブリージュ」でなるべく極王のHPを奪うためにも、「メメント・モーグリ」でちょっとでも早く家臣を処理するためにも、とにかく家臣をギリギリまで殺さずにHPをギリギリまで減らすことが重要になる。家臣全員をHP1の状態にして、1匹目を殺すのが理想だ。まあ無理だが。
「極モグ」では調整に調整を重ねてすべてをなだらかにしていくというのは、均質化欲求が強い日本人にぴったりの攻略ではないだろうか? だがそれを阻むものがいる。DoTだ。
普段はなにかとお得なDoTだが、ここでだけは扱いに気を遣う。HPが減っている家臣に使うと、予期せぬタイミングで死んでしまうことが多々あるからだ。なのに、分かっているのに、いつものくせで「ベノムバイト」やら「ミアズマ」やら「二段突き」やらをバカスカ叩き込んでしまうのだから習慣とは恐ろしい。
特にDoT士こと召喚士は、主となる攻撃がDoTなだけに難易度は高めだ。さらにペットちゃんが攻撃してはいけないやつを殺す気満々に攻撃している時など、焦るというよりも叫ぶ。スキルの高い召喚士は拝んでおいた方がいい。
もちろん注意すべきはDoTだけではない。例えばプクラ・プキの使う魔法攻撃「ポンポンフレア」は物理攻撃でしか止まらないので、「ポンポンフレアクポ!」というセリフを合図に、物理DPSがプクラ・プキめがけて一斉攻撃をかける。ここで殴りすぎて死んでしまうのも、割とよく見かける光景だ。
タンクが抱えているクプディ・クープ(以下、剣モグ)とクプタ・カパ(以下、斧モグ)は他のモグよりも堅めなので、削っておいた方がいいかなと親切心のつもりが殴り過ぎて、ヘイトを取るためのコンボで落ちてしまったりもする。
逆に常に端っこにいて、忘れがちなクプク・コギ(弓モグ)を倒し忘れて「メメント・モーグリ」で全滅したり、クプロ・キップ(白モグ)がせっかく削った家臣をどんどん回復させていたりと、結局のところ均等に削るのはやっぱり結構難しいのだ。