■ 2011年5月第4週分 ■
プラット フォーム | タイトル | メーカー | ジャンル | 価格 | その他 |
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5月4日 | |||||
XBLA | BANGAI-O HD MISSILE FURY | ディースリー・パブリッシャー | シューティング | 800 MSP | オリジナル |
XBLA | MOON DIVER | スクウェア・エニックス | アクション | 1,200 MSP | オリジナル |
5月10日 | |||||
VC | ラッシング・ビート 乱 複製都市 | ジャレコ | アクション | 800 Wiiポイント | 移植[SFC] |
VC | 痛快GANGAN行進曲 | D4エンタープライズ | 格闘 | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
GOD | OPERATION FLASHPOINT: DRAGON RISING | コードマスターズ | ミリタリーアクション | 2,720 MSP 3,990円 (クレカ購入) | GOD |
5月11日 | |||||
DSiウェア | 哀…戦国Spirits EX 猛将伝 | タスケ | 戦国シミュレーション | 800 DSiポイント | オリジナル |
5月17日 | |||||
VC | ファイヤー・スープレックス | D4エンタープライズ | 格闘 | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
5月24日 | |||||
GOD | NINJA BLADE | フロム・ソフトウェア | シネマティックアクション | 1,760 MSP 2,600円 (クレカ購入) | GOD |
5月予定 | |||||
VC | ロックマン5 ブルースの罠!? | カプコン | アクション | 500 Wiiポイント | 移植[FC] |
VC | 風雲黙示録~格闘創世~ | D4エンタープライズ | 格闘 | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
今春予定 | |||||
GA | クロノ・トリガー | スクウェア・エニックス | RPG | 未定 | 移植[PS] |
配信日未定 | |||||
PSP | 麻雀覇王ポータブル 段級バトルSpecial | 毎日コミュニケーションズ | 麻雀 | 2,400 円 | UMDDL |
PSP | パタポン3 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | アクションRPG | 3,980 円 | UMDDL |
PSP | 最後の約束の物語 チャリティダウンロード版 | イメージエポック | RPG | 5,600 円 | UMDDL |
PSP | 対戦おばけチョイス | ベストメディア | シューティング | 480 円 | オリジナル |
PS3 | The Fancy Pants Adventures 英語版 | エレクトロニック・アーツ | アクション・アドベンチャー | 1,000 円 | オリジナル |
PS3 | SIMPLE500シリーズ Vol.2 THE 密室からの脱出 | ディースリー・パブリッシャー | 脱出アドベンチャー | 500 円 | オリジナル |
PSP | 魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE PSP the Best | 日本一ソフトウェア | シミュレーションRPG | 2,200 円 | UMDDL |
PSP | どきどきすいこでん | アイレムソフトウェアエンジニアリング | どきどきコスプレ・シミュレーション | 4,800 円 | UMDDL |
PSP | AKIBA’S TRIP | アクワイア | アクションアドベンチャー | 4,500 円 | UMDDL |
PSP | グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争- | インデックス | シミュレーションRPG | 4,980 円 | UMDDL |
PSP | SPLIT SECOND -スプリットセカンド- | ディズニー・インタラクティブ・スタジオ | レース | 4,480 円 | UMDDL |
PSP | パチパラSLOT ~パチスロスーパー海物語IN沖縄~ | アイレムソフトウェアエンジニアリング | パチスロシミュレーター | 3,800 円 | UMDDL |
3DS | ロックマン DASH 3 THE プロローグ!ゲームのウラ側見せちゃいます編 | カプコン | フリーランニングRPG | 200 円 | オリジナル |
※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「PCA」はPCエンジンアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「GOD」はゲーム オンデマンド、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「N64」はNINTENDO64、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、「UMDDL」は「UMD ダウンロード」、「BDDL」は「ブルーレイディスク ダウンロード」、「GW」は「ゲーム&ウオッチ」、「DS」は「ニンテンドーDS」、「NG」は「NEOGEO」、「WM」はWindows Mobile、「MSP」はマイクロソフトポイント、「DC」はドリームキャストを指します。
この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。
5月15日から欧米でPlayStation Networkが段階的に復旧。日本は現在サービス再開に向けて、関係機関との協議など最終調整を行なっているという段階 |
今週も様々なプラットフォームにおけるDLCの情報を紹介していく。
・ニンテンドーeショップ
5月16日から「戦国無双 Chronicle」の追加シナリオ「毛利元就の変」が配信。追加シナリオは、ニンテンドー3DSの「いつの間に通信」を使って配信される。
5月末に予定されていてた「ニンテンドーeショップ」、「インターネットブラウザー」などの3DS本体更新が6月7日に延期。これに伴い、「ロックマン DASH 3 THE プロローグ!ゲームのウラ側見せちゃいます編」の配信日も延期となると見られるが、詳細は明らかにされていない。
・ニンテンドーDSiショップ
5月11日からDSi/DSi LL本体のアップデート1.4.2が配信。本アップデートを適用することで動作品質、セキュリティ保護が改善される。
・Wiiショッピングチャンネル
Wiiウェア「ダウンタウン熱血どっじぼーる」が6月28日に800Wiiポイントで配信決定。
VCとして、5月17日から10人の個性的なレスラーから1人を選び、チャンピオンの座を目指すプロレスゲーム「ファイヤー・スープレックス」(900Wiiポイント)が配信。
・PlayStation Store
PlayStation Networkの障害はいまだ復旧していないが、5月15日にシステムソフトウェア バージョン3.61が配信。本アップデートには、セキュリティー対策の一環としてパスワードを変更するプロセスが追加されている(サービス再開後、PSNのサービスを利用する場合、パスワード変更が必須となる)。ただし、この機能はPSNのサービスが開始されるまで利用することはできない。現在、サービス再開に向けて、関係機関との協議など最終調整を行なっているとのこと。なお、米国や欧州地域では段階的ながらサービスが再開されている。
・PSP
5月17日から「グングニル-魔槍の軍神と英雄戦争-」の公式サイトで体験版の配信がスタート。
5月19日に配信を予定していた「SPLIT SECOND -スプリットセカンド-」の配信は、PSNのサービス再開以降に延期された。新たな配信日については、決定次第改めて発表される。
・Xbox 360
GODとして、5月24日から全てのゲームパートが途切れずにつながり、アクション映画の主人公になったようなプレイが楽しめるシネマティックアクション「NINJA BLADE」(2,600円/1,760MSP)が配信。
追加DLCとして、5月17日から「Crysis 2」のDLC「Retaliation Pack」(800MSP)、「SHIFT 2 UNLEASHED」のDLC「SPEEDHUNTERS EDITION」(800MSP)が、5月24日から「ドリームクラブZERO」のDLC「コスチューム もこもこセーター」など9種(40~480MSP)が配信。
無料体験版として、5月24日から「Dance Central 体験版」が配信。
今夏、セガサターンの名作「ガーディアンヒーローズ」がXBLAで800MSPで配信されることが決定。オンライン同時プレイ/対戦プレイだけでなく、襲い掛かってくる21体もの敵キャラクターを倒す新モード「アーケードモード」が追加されている。
「NIN2-JUMP」において、実績解除の条件を満たしたステージのセーブ後にゲームを終了するとセーブデータが破損する問題に対応するタイトルアップデートが5月中に配信予定とケイブの公式サイトで発表があった。なお、この問題は、実績を解除した後プレイを続け、次のセーブタイミングでゲームを終了すれば回避できるとのこと。
特定のタイトルが一定期間ディスカウントされるXbox LIVE ゴールド メンバーシップ限定サービス「Deal of the Week」は、 5月18日~5月25日まで、「Deadliest Warrior」のアバターコンテンツ「海賊の衣装」(320→160MSP)などがディスカウント価格で販売される。
●今週の注目タイトル | |
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NINJA BLADE
5月24日、GODとして、全てのゲームパートが途切れずに繋がり、アクション映画をプレイするような感覚が味わえるシネマティックアクション「NINJA BLADE」(1,760MSP/2,600円 )が配信。 宿主の遺伝子を改ざんし、凶暴な怪物へと変貌させる力を持つ寄生虫“アルファ・ワーム”。無用の混乱を避けるべく、国連はこの情報を非公開とする。しかし、2015年8月12日、東京で感染が確認され、爆発的に拡大してしまう。これを受けて国連は東京への攻撃を決定。東京壊滅までに残された時間はわずか。プレーヤーは特異な血を持ち、“アルファ・ワーム”を食い止められる唯一の人物「ケン・オガワ」となって、この状況を救うべく戦う。 ダイレクトにムービーを操作する「クイックタイムイベント」、太刀・大剣・双剣でのアクション、武器成長システムを搭載。他にも忍術、壁走り、ワイヤーアクションなど、忍者らしい迫力あるアクションが堪能できる。なお、弊誌ではパッケージ版のレビューを掲載しているので、気になる方は参考にしていただきたい。 ● (C) 2011 FromSoftware, Inc. All rights reserved. |
■ ダウンロードソフトウェアレビュー
各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。
ilomilo
●開発元: SouthEnd Interactive●発売元: Xbox LIVE アーケード●配信中(2011年1月5日)●価格:800MSP(1,200円相当)
●対応機種:Xbox 360●プレイ人数:1~2人
● キュートでキューブな世界を歩く、気軽に遊べる3Dアクションパズル
本作は、はサードパーソンビューの3Dアクションパズルゲーム。プレーヤーは仲良しのキャラクター、赤色の「ilo」と青色の「milo」を引き合わせるために、2人を交互に操りながら連結したキューブで構成された立体的なパズルステージを攻略していく。
ゲームはステージ単位で構成されており、クリアの条件は「ilo」と「milo」を隣り合う位置まで移動させることなのだが、道中には足場が欠けている箇所があったり、移動を阻害するトラップが立ちふさがったりしているため、ただ歩きまわるだけでは2人を引きあわせられない。その代わり、持ち運び可能でさまざまな能力を持つキューブアイテムが各所に配置されているので、これを相互に受け渡しながら配置して、進路を確保していくというのがゲームの基本的な進め方となっている。また、ステージには「ilo」と「milo」が移動しているキューブの面を切り替えるポイントも配置されているので、パズル要素は立体的な思考が要求される本格的なものと言えるだろう。しかしながら、登場するキャラクターやマップのオブジェクトはすべてぬいぐるみのようなやわらかいデザインで統一されており、終始流れる朗らかなBGMや楽器の音をふんだんに使用した効果音も相まって、幅広いユーザー層にアプローチできるキュートな1本となっている。
操作は左スティックで移動を中心とした非常にシンプルなボタン配置となっているうえに、ゲームのルール説明も兼ねたチュートリアルステージも用意されているため、特につまづくことはないはずだ。また、アクションパズルのカテゴリには入っているものの、複雑なアクションを要求される場面はまったくないので、コントローラーの操作に不慣れなユーザーでも落ち着いてゆっくりと操作することができるだろう。
本作において、筆者が非常に好印象を抱いたのは、すべてのステージに時間や移動数などの制限が設けられていないこと。このジャンルのアクションパズルでは、難易度を上げるために、クリアまでの制限時間を設けたり、キャラクターが移動できる距離や歩数を限定したりという方法が多く採用されている。もちろん、ゲームとしての歯ごたえが増すことは喜ばしいことではあるが、同時にもう少しで解けそうなところで脱落してしまい、既に解き尽くした途中までの行程を何度もやり直すハメに陥ることも少なくない。
しかし本作は、こういった制限を一切廃することで、プレーヤーのスキルを問わず、じっくりと腰をすえてパズルを解くことが可能となっている。これは先述したキュートなデザインにもマッチしており、パズル的な思考に不慣れな小さい子供や、ビジュアルに興味を引かれて遊び始めた女性プレーヤーであっても、試行錯誤を繰り返せば必ずゴールへとたどり着ける素晴らしい配慮であると思えた。思わず画面に手を伸ばして触りたくなってしまうような可愛らしいキューブの世界をじっくりと眺めながら、思いつくままに「ilo」と「milo」を移動させていく。そんな気軽でスローなパズル体験で、本作はプレーヤーの心を存分に癒してくれるのだ。
キューブアイテムは配置箇所を間違えても自由に再配置できる。強制的にリスタートを迫られる「詰み」の状況が発生しないことも、好感が持てる良いポイント |
そして、本作は先に紹介したような遊びさすさを確保しつつも、さまざまなアプローチでプレーヤーの柔軟な思考能力に働きかけるパズル要素を展開している。そのなかでも特に驚かされたのが、本作のステージを構成するキューブに、「傾きやねじれの概念」が存在することである。こういった3Dのパズルゲームにおいて、6面体のキューブを組み合わせたマップといえば、面と面同士がピッタリと繋がっている直線的なものが一般的であり、ステージの全景も概ね長方体が組み合わさった造形になりがちであった。しかし、本作のキューブ同士の連結は、場所によってわずかな傾斜や回転のズレが発生しており、直方体の集合体でありながら、非常に曲線的なバラエティ豊かなマップを創り上げている。坂道やカーブが織り交ぜられたステージは見た目におもしろいだけではなく、6面だけでしか構成できなかったパズルの解法に新たな思考要素を生み出しており、結果としてプレーヤーの発想力をさらに刺激してくれる興味深いエッセンスとして機能している。
特に、ステージに各所にいる「ilo」と「milo」を小さくしたような3色のキャラクター「Safka」を集めることで解禁されるボーナスステージでは、曲線状の構造がふんだんに取り入れられており、移動させているキャラクターと目的地までの位置関係をしっかり把握しなければ攻略できない歯ごたえ抜群の内容となっている。飛び先の地へたどり着くべく螺旋状の道を右往左往していたら、関係のない場所へ迷い込んでいた……というような事態にもしばしば見舞われ、パズルに不慣れな筆者では1ステージクリアするだけでも30分前後かかってしまったが、悩みに悩んだ末に「ilo」と「milo」を再会させることに成功した瞬間の喜びと達成感は、消費した時間以上に価値のある心地良さだった。このように、本作のキューブのズレが創造する自由なステージデザインは、他に類を見ない新鮮さとユニークさをもって、あらゆるプレーヤーの四角い頭を存分に解きほぐしてくれる。
誰でも気軽にゲームへ参加できる間口の広さと、熟練のパズルプレーヤーをも唸らせる斬新なステージデザインを兼ね備えた本作。ステージ数は若干少なめだが、800MSPという値段を加味しても申し分ない完成度になっていると評価できるだろう。ビジュアルが気に入ったユーザーやパズルが好きなユーザーはもちろん、美麗な世界観へ絶妙に溶けこんだ独特の思考体験は、普段パズルゲームを率先して遊ばないようなユーザーにも1度はプレイしてもらいたいと思わせるものがある。
お試し版では完全版の特徴的なステージをいくつかピックアップした特別編となっているので、興味を引かれたユーザーはまずそちらをプレイしてみることをオススメする。また、25ステージの新規ステージを遊べる拡張コンテンツ「Autumn Tale」も240MSPで配信されているので、「ilo」と「milo」たちが織り成す世界にもっとどっぷりと浸かりたいプレーヤーはそちらもダウンロードしてみてはいかがだろうか。
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