ゲーミングPCレビュー
G-GEAR N1581J-710/E
MMORPGは超快適の域。最新洋ゲーやFPSも高画質以上が狙えるグラフィックス性能
(2014/3/24 00:00)
MMORPGは超快適の域。最新洋ゲーやFPSも高画質以上が狙えるグラフィックス性能
さて、こうしたパワーアップが図られた「N1581J」のパフォーマンスを見てみよう。今回用いたのは上位モデルの「N1581J-710/E」。比較対象は用意できなかったので、旧モデルの「N1580J-710/E」の検証時のデータと照らしあわせてみよう。「N1580J-710/E」
は、GeForce GTX 770MにCore i7-4700MQという構成で、パフォーマンス面で違いが出るとすればGPU性能ということになる。
以下は、3D(DirectX)ベンチマークの「3DMark」で計測した3つのテストの結果だ。DirectX 9の「ICE STORM」では、何かが枷となっているようでスコアが伸び悩んでいるが、ハイスコアであることは間違いない(今回に限らず、軽量なテストではしばしばこうした結果が出る)。DirectX 10の「CLOUD GATE」、DirectX 11の「FIRE STRIKE」は正常なスコアに戻る。どちらも大きなスコア差をつけ、「N1581J-710/E」が優っている。負荷の大きな「FIRE STRIKE」でこのような大差が出たのは驚きだ。同時にテストしているわけではないため、ドライバの完成度の違いや3DMark側のバグフィックスもあるだろうが、それにしても1.4倍という向上は大きい。
3DMark v1.2.262 | |
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ICE STORM | 62571 |
CLOUD GATE | 16779 |
FIRE STRIKE | 4316 |
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」は、国内では定番のMMORPGであるとともに、ベンチマークソフトが公開されているため、自分のPCのパフォーマンスを測るには都合が良い。プリセットにはノートPC・デスクトップPCにそれぞれ標準品質、高品質が用意されているが、今回は最高品質で計測した。結果は1,280×720ドットは言うまでもなく「非常に快適」なスコアで、1,920×1,080ドットでも同じ「非常に快適」と判断された。なお、「N1580J-710/E」では1,920×1,080ドット時で「とても快適」という判断だった。この違いはフレームレートで、「N1580J-710/E」時の49.505fpsに対し、「N1580J-710/E」は67.229fpsという平均フレームレートが計測された。30fpsで十分なタイトルだが、その2倍以上が出ているというわけだ。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(最高品質) | |
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1,920×1,080 | 7848 |
1280×720 | 13088 |
「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトは、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」よりも軽量なタイトルだが、一応計測してみた。最高品質でのテストになるが、どうも1,280×720ドットでは天井に達しているらしく大差ない結果だったが、これは旧バージョン(Ver1.00)によるテストであるためと思われる。1,920×1,080ドットではさらに1,100ポイントほどの向上を見せた。これも言うまでもなく快適だ。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(最高品質) | |
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1,920×1,080 | 8232 |
1,280×720 | 8552 |
「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)のキャラクタークリエイト体験版 Ver.2.0での結果は、1,920×1,080ドット時で2.7倍のスコア、1,280×720ドット時で下回ったが、このベンチマークは安定度の面でやや難があるため参考程度としたい。描画に関しては100fps程度出ており、快適そのものだ。
PSO2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0(画質:5) | |
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1,920×1,080 | 20025 |
1,280×720 | 30724 |
「バイオハザード6」のベンチマークは、ベンチマークのオプションから画質設定を最高のものに設定して計測している。「N1580J-710/E」と比べると、1,920×1,080ドット、1,280×720ドットともに1.4倍前後の向上が見られ、GPUパフォーマンスが大幅に向上していることをあらためて認識させてくれる結果だ。当然評価はSランクであり、快適だ。
バイオハザード6 ベンチマーク(オプションから設定可能な最高画質) | |
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1,920×1,080 | 8530 |
1,280×720 | 13737 |
このような結果から、さらに重めのベンチマークも試したくなった。そこで、「トゥームレイダー」、「Batman: Arkham Origins」、「バトルフィールド4」という4つのタイトルで追加検証を行なった。「トゥームレイダー」は、フルHD、画質プリセットで“ULTIMATE”を選択し内蔵ベンチマークモードで計測したが、38.4fpsという結果だった。「トゥームレイダー」は30fps程度も出れば十分に楽しめるアクションタイトルだが、髪の毛の動きをシミュレートするTressFXがオンの状態でこのボーダーラインを超えることができたのは驚きだ。
「Batman: Arkham OriginsはBatman」シリーズの最新作。GeForceを搭載している場合はPhysXも利用できる。こちらはフルHDで、オプションから設定可能な最高画質でテストしてみた。GeForceで利用可能なアンチエイリアス技術「TXAA」でHIGHに設定した場合は平均50fps、一般的な「FXAA」でHIGHの場合は、85fpsとなった。HIGHというあいまいな設定項目のためレベルが把握しづらいが、どちらにせよ十分にプレイ可能なフレームレートだ。
「バトルフィールド4」は、FPSタイトルなので60fpsが欲しいところ。解像度はここでも1,920×1,080ドットとし、キャンペーンモードのステージ6「TASHGAR」の冒頭にあるジープで駆け抜けるシーンを用い、Frapsから計測した。さすがに最高画質では37.983fpsまで落ち、プレイ自体は可能だが、FPSゲーマーの求める60fpsには満たなかった。そこで、画質プリセットを高画質まで落としたところ、62.417fpsが得られた。1レベル落とすだけでノートPCで「バトルフィールド4」が楽しめてしまうというのは十分にインパクトがある。
「バトルフィールド4」 | |
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中画質 | 93.417 |
高画質 | 62.417 |
最高画質 | 37.983 |