PS3/Xbox 360/PCゲームレビュー

The Elder Scrolls V: Skyrim Legendary Edition

美姫と共に変身できる吸血鬼となるか、ハンターとなるかの選択が楽しい「Dawnguard」

美女吸血鬼の味方になるか、吸血鬼ハンターとなるかの選択が楽しい「Dawnguard」

「ドーンガード」という吸血鬼と戦う一団に協力することに
吸血鬼達が向かっていた遺跡で出会うセラーナ
セラーナの父から一族への誘いを受ける

 ここからは「Skyrim Legendary Edition」に収録されている各DLCを取り上げていきたい。「Dawnguard」は“吸血鬼”をテーマにした追加シナリオだ。キャラクターレベルが10レベル以上だと「ドーンガード」という吸血鬼と戦う一団の噂を聞き、彼らに協力して吸血鬼と戦うことができる。

 しかし、クエストを進めるうちに、封印されていた吸血鬼の姫「セラーナ」を助け出すことになってしまう。彼女を“家”に送り届ける中で、プレーヤーは吸血鬼の拠点を発見する。そしてセラーナの父である吸血鬼の王「ハルコン」から、「一族にならないか」と勧誘されるのだ。

 「Dawnguard」は2つの勢力の戦いを描いたクエストだ。セラーナはなぜ封印されていたのか、その秘密は吸血鬼の王を裏切った母にあるようだが、すぐには語られない。吸血鬼側に立つという選択肢もできる。セラーナは美しく芯の強さを感じさせる女性で、彼女にどんな運命が待っているか気になるところだ。

 ハルコンの申し出を受けると特別な力を持つ“吸血鬼の王”になれる。翼を持つ怪物の姿に変身でき、様々な特殊能力が使えるようになる。光の球を投げつけ着弾地点の周囲の敵の血を吸うことができる。死者を蘇らせて使ったり、実に吸血鬼らしいプレイができる。一定の血を吸うとレベルアップし、専用のスキルツリーから様々な能力を獲得できる。

 吸血鬼の王の力はかなり強力で、さらにパワーアップもできるのでこれまでとは異なる楽しみ方ができる。吸血鬼の王になった場合でも、変身を解いていれば街中にも入れる。ただし人前で変身してしまうと賞金をかけられ、追われることになる。また、太陽光に弱く昼間は能力が下がってしまう。太陽を避けて行動し、人知れず強大な力をふるう“闇の住人”としてのプレイも楽しそうだ。

 吸血鬼に関しては、戦ったときダメージを受けると「吸血症」になってしまう場合もある。この病気に気が付かないと吸血鬼になってしまう。「Skyrim」は魔法の効果という項目でなければマイナス効果が確認できないので、細かくチェックしたい。病気の場合は祭壇や薬で直せるが、吸血鬼化してしまった場合は専用のクエストをクリアしなくてはならない。ちなみに、「吸血鬼の王」になった場合も、同じクエストで人間に戻れる。

 もちろん人間として吸血鬼と戦う選択も面白い。ドーンガードのリーダーのイスランは性格的にきついところも多いようで、仲間は離れてしまっている。吸血鬼達が力を増していく中で、プレーヤーはイスランの仲間を呼び戻し、対抗勢力を確固たるものにするために奔走することになる。イスランの仲間は癖の強い人物が多く、彼らを探し出すのも楽しい。「Skyrim」はどこでもセーブでき、セーブデータも複数作れるので、ハルコンに問われるところでセーブし、両方のシナリオを楽しむのをオススメしたい。

【スクリーンショット】
吸血鬼達との戦いの先に、遺跡を見つける
特別な吸血鬼になることで変身が可能に。強力な力をふるうことができ、専用のスキルツリーで成長できる
吸血鬼ハンター側の場合は、力を増す吸血鬼に対抗すべく、仲間を募ることに
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(勝田哲也)