3DSゲームレビュー

レイトン教授VS逆転裁判

両作品の“本物”な魅力が楽しめる、スペシャル感満載の1本

ジャンル:
  • ナゾトキ・法廷アドベンチャー
発売元:
  • レベルファイブ
開発元:
  • カプコン / レベルファイブ
プラットフォーム:
  • 3DS
価格:
5,980円
発売日:
2012年11月29日
レーティング:
CERO:B(12才以上対象)

 レベルファイブの「レイトン教授」シリーズと、カプコンの「逆転裁判」シリーズという2大アドベンチャー作品が驚きの共演を果たした3DS用ナゾトキ・法廷アドベンチャー「レイトン教授VS逆転裁判」。

 両作品ともに多大な人気を誇るシリーズだが、気になるポイントとしては、“2つの作品が上手く融合できているのか?”、そして“ただの外伝ではなく本物と言える面白さがあるのか?”というところだろう。そのあたりに重点を置いてお伝えしていこう。

レイトン教授、成歩堂龍一たちが中世時代そのものな「ラビリンスシティ」へ……

ロンドンの夜。レイトン教授のもとに逃げ込んできた謎の少女「マホーネ」。ラビリンスシティという聞いた事のない町から逃げてきたというが……

 考古学者エルシャール・レイトンと、その自称1番弟子ルークのもとを訪れた謎の少女「マホーネ」。彼女は、レイトンの教え子の1人ジョバンニに連れられて「ラビリンスシティ」という町から逃げてきたが、“魔女”に追われているのだという。聞いた事のない町、そして“魔女”。謎めいた状況から、レイトン達はマホーネを保護することを決意するのだが……。

 一方その頃、上空を通過する飛行機の中には、国際弁護士協会の依頼によりイギリス出張にやってきた弁護士、成歩堂龍一と、そのパートナーである綾里真宵の姿があった。英国の裁判で弁護に挑む成歩堂。その依頼人は、「マホーネ」という1人の少女だった……。

 こうしてマホーネとの関わりをきっかけに「ラビリンスシティ」へと誘われていくレイトン教授と成歩堂。「ラビリンスシティ」は近代文明がなく、“騎士”が“魔女”の脅威から町を守っているという中世時代のような世界だ。そして、魔女は“魔法”を使って事件を起こし、騎士が捕らえた魔女を裁く“魔女裁判”が行なわれている。

 さらに、この「ラビリンスシティ」では、ストーリーテラーと呼ばれている人物が“物語”を作り、その物語が現実になるとして、ラビリンスシティに住む全員の運命を握る存在となっている。

 このように謎だらけで、現実世界とは全く異なる文化や世界感を持っているラビリンスシティ。この町の“ナゾ”を探り、一方的に魔女の処刑が行なわれる“魔女裁判”を弁護するべく、レイトンと成歩堂は力を合わせていくことになる。

ロンドンの裁判へと出張してきた成歩堂と真宵ちゃん。英国の法廷に立ち、「マホーネ」という少女の弁護を行なうが……。
「ラビリンスシティ」は、魔法を使う魔女の脅威にさらされていて、ストーリーテラーという人物の書いた物語が現実に起きるという、現代社会とはかけ離れた世界だった
Amazonで購入

(山村智美)