PS3ゲームレビュー

龍が如く5 夢、叶えし者

今度の舞台は5大都市!
これまでのシリーズをあらゆる面で上回る最高傑作!

ジャンル:
  • アクションアドベンチャー
発売元:
開発元:
プラットフォーム:
  • PS3
価格:
8,800円
発売日:
2012年12月6日
プレイ人数:
1人 (一部ミニゲームにおいて2人プレイ可)
レーティング:
CERO:D(17歳以上対象)

 12月6日、株式会社セガからプレイステーション 3「龍が如く5 夢、叶えし」が発売された。2011年6月に発売された「龍が如く OF THE END」以来となるシリーズ最新作だ。毎回、参加キャストや楽曲提供アーティストやコラボレーションが話題になる本作。本作でもその期待を裏切ることはなく、新規参加キャストに奥田瑛二さん、哀川翔さんら豪華俳優・声優陣を迎え、楽曲提供は氷室京介さんとなっている。

 パッケージは通常版のほか、数量限定生産のEMBLEM EDITIONの2種類。EMBLEM EDITIONはオリジナル仕様のPS3本体とDUALSHOCK 3、ゲームソフト、壁紙やカレンダーなどのデジタルコンテンツの入ったUSBメモリー(8GB)、ビーチタオル、DUALSHOCK 3用カスタマイズシールが同梱されている。

 なお、本誌でこれまで紹介した情報や公式サイトで公開されている程度のつもりだが、本稿にはある程度ネタバレとなりえる情報が含まれていることをご了承いただきたい。

 それでは早速、前作から大幅にパワーアップしての登場となる本作を紹介していきたい。

今度の舞台は5大都市! サブタイトル「夢、叶えし者」とある通り、“夢”が物語のキーワードに!

【序章】

2010年4月、極道組織「東城会」と「上野誠和会」との抗争に端を発する一連の事件は、警察上層部による長年に渡っての陰謀が暴かれるという意外な結末により終結した。

以来、東城会は六代目堂島大吾の号令の下、組織改革を行ない、宿敵でもある関西最大の組織「近江連合」との五分盃を交わすことで、磐石な体制を取り戻しつつあった。

しかし……

時は流れ2012年12月。七代目近江連合会長、危篤。

近江七代目の死。

それは東城会と近江連合との間の平和が終わり、“東西全面戦争”が始まることを意味していた。

日本の極道社会全体を揺るがす有事に備え、急ぎ組織の強化を迫られた東城会は、禁断の決断を下す。

それは、北海道・名古屋・福岡。

地方の巨大都市に根を張る古豪組織と手を組み、“対近江連合”としての組織体を作るという、これまで誰もが成し遂げられなかった壮大な絵図だった。

「縄張り」という壁を越えての命がけの盃交渉。

しかし堂島大吾は一大戦争回避のため、東城会のプライドをかなぐり捨てて、一路福岡へと向かうのだった……

だがその時、すでに仕掛けは動いていた。

全国の極道組織を巻き込んだ一大戦争計画。その幕が静かに開く。

“1人の男の死”をきっかけとして……

東城会という巨大な“山”が動くことで、徐々に目を覚ます「眠れる男」たち。

福岡、札幌、大阪、名古屋。

それぞれの道のため、方々に散った男たちは、自らの信念、そして1人の少女の「夢」のために、再び“戦いの渦”へと飛び込んでいく。

あるものは「夢」を諦めるため。

あるものは「夢」を実現するため。

そしてあるものは「夢」を再び取り戻すため……

4人の男と1人の少女の「夢」の行く先が交わる瞬間、全国五大都市を舞台に繰り広げられた壮大な事件の裏が明らかになる……

 本シリーズが支持される大きな要因の1つである熱い人間ドラマはもちろん健在。物語は本作の楽しみの最も大きな要素の1つであるため、どんな内容なのかはプレイして確認してもらいたいが、個人的には過去最高の仕上がり。これまでのシリーズに登場したキャラクターに加え、品田辰雄(CV:森川智之さん)、高杉浩一(CV:哀川翔さん)、府警の刑事(CV:奥田瑛二さん)、馬場茂樹(CV:大東駿介さん)、勝矢直樹(CV:吹越満さん)ら、新たな登場人物たちも個性的で魅力溢れる面々となっている。これら登場人物たち、驚愕の展開と、遊んでみれば本作に引き込まれるに違いないだろう。

シリーズファンならご存知の通り、物語はゲームの発売と同じ2012年12月から始まる。本作でも熱い人間ドラマが堪能できる。予想することのできない衝撃的な展開に驚くことだろう

 さて、上記序章の中に、「福岡」、「札幌」、「大阪」、「名古屋」と出てくる通り、本作では、「福岡・永洲街」、「札幌・月見野」、「大阪・蒼天堀」、「名古屋・錦栄町」にお馴染みの「東京・神室町」を加えた全国5大都市が舞台となる。街毎に景観や趣きは全く違うし、シリーズに欠かせないプレイスポット(後述)も数多くあるため、街を探索するだけでもかなり楽しめる。

「福岡・永洲街」、「札幌・月見野」、「大阪・蒼天堀」、「名古屋・錦栄町」、「東京・神室町」の5大都市が本作の舞台。「福岡・永洲街」が最初の舞台となる
Amazonで購入

(木原卓)