「ガンダムSEED」作品が一同に介するガンダムバトルシリーズ最新作!
- ジャンル:
- ガンダムバトルアクション
- 発売元:
- 開発元:
- プラットフォーム:
- PS Vita
- 価格:
- 5,980円
(2012年8月29日までの期間限定価格)- 発売日:
- 2012年6月7日
- プレイ人数:
- 1~4人
- レーティング:
- CERO:A(全年齢対象)
6月7日、株式会社バンダイナムコゲームスからPlayStation Vita「機動戦士 ガンダムSEED BATTLE DESTINY」が発売された。「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」といった「ガンダムSEED」シリーズを題材にしたガンダムバトルシリーズの最新作だ。
開発は、PSP「ガンダムバトルロワイヤル」、「ガンダムバトルクロニクル」、「ガンダムバトルユニバース」などを手がけてきた株式会社アートディンクが担当している。
なお、プレイには別売のメモリーカード(空き容量:2048KB以上)が必要となる。
■ 僚機と共に戦場を駆け抜けるバトルアクション! 各種行動の硬直が少なく、気持ち良く機体が動かせる!
まずはバトルシステムについて紹介したい。本作における戦闘の基本はロックオン(Rボタン)してからの攻撃。機体の操作に加え、ロックオン、ロックオン対象の切り替え(ロックオン中に右スティック)が重要になってくる。また、モードにもよるが、基本的に1人プレイではCPUが操作する僚機と協力して戦う。なお、操作方法は3タイプから選択できるが、本稿ではデフォルトであるTYPE Aでの操作方法を採用している。
基本となる攻撃は、主兵装(○ボタン)、副兵装(□ボタン)、格闘・近接攻撃(△ボタン)。主兵装は方向キーの上下か、タッチすることで切り替えることができる。どれもボタンを押すだけでロックオン対象に向かって攻撃してくれるのだが、射撃タイプの兵装には○ボタンを押しっぱなしにすることで予測射撃ができるものがある。○ボタンを押している間、照準が敵の進行方向へと移動し、ボタンを離すと射撃するもので、移動速度の速い敵などに対して有効だ。他にも○ボタン長押しのアクションには、手動で狙いをつける狙撃モード、複数の相手を同時にロックオンするマルチロック、1機に対して複数ロックオンする多重ロックが存在する。
移動・防御系のアクションは、移動(左スティック)、ブースト(×ボタン)、ガード(Lボタン)。移動は、ロックオン時にはロックオン対象を軸に、非ロックオン時には自機を軸に機体が動く。ブーストは、左スティックと組み合わせるとダッシュ/空中ダッシュに、単体で入力すると宇宙空間では前進し、地上ではジャンプとなる。さらに空中では左スティックの上下+×ボタン2回で急上昇/下降する。本作には、HP、SP、BOOSTと3つのゲージがあり、ブースト中はBOOSTゲージが増加。ゲージが最大になるとオーバーヒートしてしまい、一定時間スラスターを使ったアクションができなくなってしまう。ガードはボタンを入力している間、盾などを使って防御するアクション。ガード中も移動や攻撃(攻撃時はガードは解除)が可能。
時間経過などで増加するSPゲージを消費すれば、通常よりも強力なアクションが使用できる。SPゲージを50パーセント(3目盛り)消費すれば、SPアタック(△+○ボタン)が繰り出せる。SPアタックは、パイロット固有、機体固有の2つに分類され、ゲーム開始前にどちらを使用するか決定する。パイロット固有には、一定時間無敵になるハイパーモード、周囲の行動を遅くするスローモーションがある。オリジナルパイロット(後述)は、キャラクターメイク時にどちらか選択することができ、ゲストパイロット(“SEED”作品に登場するキャラクター)は、あらかじめどちらかが設定されている。
SPゲージを消費するアクションには、他にもチャージ射撃(L+○ボタン:1目盛り消費)、チャージ格闘(L+△ボタン:0.5目盛り消費)、チャージブースト(L+×ボタン:0.5目盛り消費)がある。チャージ射撃/格闘は通常よりも強力な攻撃が放てるアクション。チャージ射撃には選択中の主兵装が瞬時にリロードできる効果もあり、チャージの遅い主兵装を使っている場合には頼りになる。チャージブーストは、通常よりも速く移動できる手段で、長距離移動する場合や急いで移動したい場合に有効。さらにチャージブースト中に△ボタンを押すと、通常よりも強く、移動距離も長い格闘・近接攻撃が行なえる。
先ほど、ガード中でも移動、攻撃が可能と述べたが、チャージ射撃/格闘/ブーストは、L+対応ボタンの入力のため、SPゲージがある状態で、ガード中に攻撃(副兵装を除く)やブーストを使うとチャージ行動になってしまう。これはどの操作タイプでも同様。しかしながら、本作ではガードを使わず、ダッシュを含む移動による回避だけでも全ミッションクリアできるような調整になっているので、Lボタンはチャージ行動でしか使わないと決めてプレイしてしまっても問題ない。どうしてもガードを使いたいのであれば、ガードを離してからボタンを押す癖をつけておきたい。
僚機への指示は、セレクトボタン+方向キーかタッチで行なう。指示できるのは、格闘、射撃、防御、SPの4種類。状況に合わせて使い分けることで、僚機を効率良く戦わせることができる。なお、指示を出さないと近くの敵を攻撃する。
紹介した以外にも、変形/換装/パージ(L+方向キー↑or↓)、ガンバレル/ドラグーンの操作(非ロックオン中に□ボタンで自機の周囲に展開など)といった操作も存在する。
各種アクションの硬直時間は短く、BOOSTゲージもすぐに回復。オーバーヒートしてからの回復までもが結構早く、バトルはテンポ良く進む。また、SPゲージもすぐに貯まり、SPゲージを使ったアクションが多用できるので、遊んでいて気持ちがいい。
■ ミッションをこなしてポイントを稼ぎ、MSをチューンナップ!
ミッション制の本作では、ミッション終了後に、結果に応じてランク(E/D/C/B/A/S/SS)が付けられ、TP(チューンポイント)と(グローバルポイント)が得られる。TPはミッションに用いた機体に対して得られるポイントで、消費することでMSをチューンできる。GPはどの機体に対しても使えるTPながら、得られるポイント数はTPに比べて遥かに少ない。
機体性能が向上するため、チューンはゲームを攻略する上で欠かせない要素。チューンは、機体チューンと兵装チューンに分かれており、性能を向上させられる項目は多い。
【機体チューン可能項目】 | |
---|---|
HP | 機体のHPを上昇 |
実弾防御 | 実弾に対する防御力を上昇 |
ビーム防御 | ビームのダメージを軽減 |
スラスター速度 | スラスターを使用した行動速度を上昇 |
スラスター出力 | スラスターの使用時間を延長 |
レーダー性能 | レーダーの範囲を拡大 |
バランサー | 着地時の硬化時間を短縮 |
旋回速度 | 機体の旋回速度を上昇 |
機動性 | 機体のスピードを上昇 |
【兵装チューン可能項目】 ※チューンできる兵装数・項目はMSにより異なる | |
威力 | 兵装の威力を上昇 |
命中 | 兵装の命中率を上昇 |
弾速 | 弾の速度を上昇 |
連射 | 連射性能を上昇 |
リロード | リロード速度を上昇 |
弾数 | 1度に装填できる弾数を増加 |
総弾数 | 総弾数を増加 |
なるべくチューンして機体性能を向上させたい所だが、機体にはチューン上限ポイントが定められており、その上限を越えてTPやGPを使用することはできない。また、各チューン可能項目は、ゲージで表示されているのだが、ゲージ枠を越えたチューン(オーバーチューン)も可能。ただし、通常の3倍のTP/GPを消費してしまう。つまり、オーバーチューンすれば、限界を超えて性能が上げられるが、3倍のポイントが必要になるため、チューン上限ポイントに到達しやすく、ポイントに対する性能向上の効率は悪くなってしまう。しかし、飛びぬけた性能を持たせることは悪いことではない。プレイスタイルに応じて、チューンするといいだろう。筆者の場合、使用頻度の高い兵装、HP、実弾/ビーム防御を優先してチューンナップすることで、高ランククリアがしやすかった。
チューンには、1つだけデメリットがある。全ミッション共通の敗北条件に“出撃できなくなる”(再出撃回数が0の状態でHPが0になった場合を指す)があり、再出撃回数は、MSに設定されたコストに応じて決定されるのだが、コストはチューンナップすることで上昇してしまう。機体の性能を向上させるほど、再出撃回数が減ってしまう訳だ。ただ、攻撃力が上がれば早く敵を倒すことができ、攻撃される時間が減らせるし、防御力を上げれば被ダメージも減らせる。デメリットとは言ったものの、気にせずチューンナップして問題ないと言えるだろう。
戦闘を重ね、TPやGPを獲得し、機体をチューンナップ。チューンするかどうかで機体性能は大きく変わってくる |
TPは使用機体に対して蓄積するため、性能を向上させたいMSがあれば、そのMSを使ってミッションをプレイすればOK。CPUが操作する僚機にもTPは蓄積される。TPは消費しても、向上させた分を元に戻せば帰ってくるため、TPを得たらもったいぶらずに使うべきだ。GPは全機体で使える便利なポイントだが、一度消費したら、戻ってくることはないので使い所は考えた方がいいだろう。なお、チューンした項目、内容は全てのセーブデータで共有される。
■ 戦いを重ねることでパイロットは成長! スキルによりその能力は大幅に変化!
パイロット能力も総合的な戦闘力に影響する。オリジナルパイロットは、戦いの経験を積むことで成長し、能力が向上。成長の仕方はプレイ内容に応じて変わってくる。ゲストパイロットは、基本的に能力は高めだが、成長することはない。
【パイロットの能力】 | |
---|---|
体力 | 搭乗する機体のHPが増加 |
射撃 | 射撃兵装の威力が上昇 |
格闘 | 格闘兵装の威力が上昇 |
防御 | 攻撃を受けた際によろける確率が減少 防御時に受けるダメージが減少 |
操作 | バランサーの性能が強化 スラスターの消費量が減少 |
感知 | ロックオン範囲が拡大 |
SP | SPゲージの回復速度が上昇 |
パイロットや機体性能に大きく影響を与える要素にスキルがある。スキルには常時効果を発揮するパッシブスキル、HPが30%以下になると効果を発揮するアディショナルスキルがある。
パッシブスキルには、「コーディネイター」(HP以外の機体性能と体力以外のパイロット能力+9)、「鉄壁」(エースパイロットへのダメージ1.5倍)、「メカニック」(取得TP1.5倍)などがあり、2つのスキル枠が用意されている。オリジナルパイロットは自由にスキルを変更できるが、ゲストパイロットは固定。ただし、オリジナルパイロットはスキルが変更できるとは言っても「コーディネイター」など、一部のスキルはロックされてしまい、そのスキルは変更できない。つまり、キャラクターメイク時に、コーディネイターにすると、変更できるスキルは1つのみで、ナチュラルにすると変更できるスキルは2つとなる。ちなみにMSによっては搭乗制限があり、ナチュラルが搭乗すると、機体性能が下がってしまう。
アディショナルスキルには、「修復」(HPが一定量回復)、「激昂」(敵機体への与ダメージ1.5倍)、「再利用」(一定時間武装の残弾が減らなくなる)などがあり、こちらもオリジナルパイロットのみ変更できる。
多彩なスキルが用意されており、これらはゲームを進めることで増えていく。中には「スーパーコーディネイター」(HP30%以下でS.E.E.D.覚醒状態に。HP以外の機体性能と体力以外のパイロット能力+14。覚醒時+30)といったゲストパイロット専用のスキルも存在する |
■ “SEED”の世界が堪能できる様々なモードを収録! 登場MSは100種類以上! マルチプレイやオンライン要素も!
「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」、「機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY」、「機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY」、「機動戦士ガンダムSEED MSV」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV」と“SEED”作品が一同に介する本作では、1兵士としてC.E.(コズミックイラ)を生き抜くストーリーミッション、好きなMS・パイロットでミッションに挑戦できるフリーミッション、アドホック通信での複数人対戦・協力プレイが楽しめるマルチプレイといったモードを収録。さらにMSも100種類以上登場と“SEED”の世界を思う存分味わえる。
■ ストーリーミッション
メインモードと言えるのが、「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のストーリーに沿ったミッションがプレイできるストーリーミッション。
新たにゲームを開始すると、オリジナルパイロットとして、プレーヤーの分身となる兵士の容姿(男女各4種)、名前、勢力(地球連合軍/Z.A.F.T.)、タイプ(ナチュラル/コーディネーター)、SPアタック(ハイパーモード/スローモーション)を設定する。容姿とタイプにより、最初に使えるスキルが決定される。また、同様にパートナーも登録する。ゲームを進めるとゲストパイロットを使うこともできるが、序盤では作成したキャラクターしか使うことはできない。
新規にゲームを始める際にはオリジナルパイロットを作成。容姿・タイプ・SPアタックはキャラクターの能力に、所属はプレイできるミッションに影響する |
収録されたミッションは、C.E.71(SEED)、C.E.73(SEED DESTINY)、アナザー(STARGAZER、SEED X ASTRAYなど)の3つに時代・作品分けされており、C.E.71とC.E.73には原作の追体験ができるミッション+αが収録されている。C.E.71から始まるのだが、面白いのが特定のミッションでの選択により、所属勢力が変わっていく点。地球連合軍、Z.A.F.T.、アークエンジェルのいずれかに所属することになる。勢力によって追体験できるストーリー、プレイできるミッションが異なり、使えるようになるMSやゲストパイロットも所属勢力に依存する。
1人でじっくり遊びたい人にはうってつけのストーリーミッション。3勢力あることから、最低3周すれば、全ミッションがプレイできることになる。本作では、一通りストーリーに関わるミッションをクリアして、次の勢力を遊ぶ場合には、新たにセーブデータを作り、最初からプレイすることになるが、TPやGPは引き継がれ、最初から強い状態でゲームを進めることができる。また、次に紹介するフリーミッションでは、どのセーブデータでも、それまでにアンロックされた機体が使用できる。
■ フリーミッション
フリーミッションは、エクストラミッションとバーサスミッションの2つに分けられている。
エクストラミッションでは、好きな勢力のMS・パイロットでミッションがプレイ可能。ストーリーミッションで追加されたミッションに加え、ハイパーボスという高難易度のミッションが収録されている。
バーサスミッションには、様々な対戦モードが用意され、アドホック通信を利用すれば、最大4人での対戦できる。全員が敵、2VS2など、4人のチーム分けは自由にセッティング可能だ。対戦モードは、撃墜数やスコアなど総合的な戦果で競うフリー戦、nearで受け取ったプレーヤーの小隊データと模擬戦を行うアイテム戦、撃破することで得られるポイントで競うポイント戦、大量に出現する敵の撃破数を競う撃墜王の4つ。それぞれ、制限時間、マップ、機体コスト制限、スキルなど、細かくレギュレーションが設定できる。また、対人だけでなく、CPUを相手にすることができるので、1人でのプレイも可能だ。
エクストラミッションのハイパーボスは、かなり歯ごたえのある難易度。クリアするだけでも難しいが、好成績を狙うなら、高性能なMS・パイロットで挑みたいところだ。バーサスミッションは4つ対戦モード、レギュレーション設定と、飽きずに対戦できるのは嬉しいが、マルチプレイを中心に遊びたい人にとっては、アドホック通信のみな点は少し残念な所だろうか。
エクストラミッションのハイパーボス戦には4機で挑むことができる | バーサスミッションには4つの対戦ルールが用意されている |
■ オンライン
オンラインには、指令イベントと人気投票の2つがある。
指令イベントは、ネットワーク上の他のプレーヤーと協力して指令に挑み、達成するとGPが獲得できる週替わりのイベント。イージー、ノーマル、ハードと3つ提示された指令から1つを選び、指令をクリアするとポイントが得られる。参加した全プレーヤーで目標ポイントに到達すれば、参加したプレーヤー全員にGPが配分される。達成率は3段階あり、達成率が高いほど、多くのGPが得られる。
人気投票は、投票対象の6機体から好きな機体にGPを送信し、1位になった機体の画像データが、PS VitaのLiveArena用画像として配信される月間イベント。1位になった機体の画像は、投票の有無に関わらず、もらうことができる。
オンライン要素としては、どちらも少し変わったものになっている。ゲームに直接関係する指令イベントには、発売から1カ月半以上経過しても、充分目標が達成できるほどのプレーヤーが参加している。
ネットワーク環境があれば、指令イベントと人気投票が楽しめる。指令イベントでは、他のプレーヤーと協力し、目標ポイント到達を目指す | |
人気投票では、1位になった機体の画像が配信され、PS VitaのLiveArena用画像として利用できる | 紹介した以外にもマルチプレイ用のルームを作成するマルチプレイ、戦績の閲覧などが行なえるマイルームといったモードも存在する |
■ やり込むことで各種制限が解除! 制限が解除されることで遊びの幅が広がっていく!
ストーリーミッションの各勢力でのクリア、ミッションの好成績クリアなどにより、各種制限が解除される。解除項目は多数あるが、その中からいくつか紹介したい。
■ ゲストパイロット成長限界解除
オリジナルパイロットと違い、ゲストパイロットはいくら戦闘を重ねても成長しないが、この解除が入ると成長するようになる。使いたいけど、成長しないので使う気にならないといった人には嬉しい解除だ。ただし、この解除が入ってもオリジナルパイロットのようにスキルの変更はできない。また、オリジナルパイロットを限界を超えて育成させられるオリジナルパイロット成長限界解除というものもある。
■ MS搭乗制限解除
ナチュラルだと機体性能の下がってしまう機体であっても、性能が下がらなくなる。スキル「コーディネイター」には、搭乗制限を受けない以外にもパラメーターがアップする効果があるが、この解除が入るとスキルが2つセットできるナチュラルの方が強いと言っていいだろう。
■ MS上限・下限チューン制限解除
TPやGPさえあれば、どのMSでも全く同じ性能へとチューンできるようになる。ただし、兵装はMS毎に異なるため、強さや使い勝手は同じとは言えない。
MS上限・下限チューン制限解除が入れば、機体性能を飛躍的高めることができる |
各種解除が入ることで、遊びに幅が出る。攻略に最も大きく関わってくるのがMS上限・下限チューン制限解除だろう。これにより、多くのMSが選択肢に入るだろうし、それまではクリアするのが難しい、高ランクが取れないミッションでも違った結果が得られるはずだ。ミッションクリア後であっても、プレイを重ね、MSを強化し、自分に合った最強のMSを探す楽しみがある。
■ 最後に
PS Vitaでは初となる「ガンダム」ゲームかつ「ガンダムバトル」シリーズである本作。アクション操作はシンプルで、チューンで機体は強化可能と、難易度設定はないが、誰でも遊べるアクションゲームに仕上がっている。PS Vitaならではの美しいグラフィックスも嬉しい。
アドホック通信でのマルチプレイにも対応しているが、1人用として遊ぶ分にもボリュームは充分。ストーリーミッションクリアだけであれば、10時間もかからずクリアできるだろうが、3勢力分のストーリーがあるし、MSの強化やパイロットの育成、制限解除を目指した高ランククリアなど、遊べる要素は多い。また、搭乗制限やチューン上限など、プレイしていると様々な制限があり、少し窮屈に感じられるかもしれないが、遊びこむことで各種制限が解除されると、やれることが増え、ストーリーミッションクリア後も存分に楽しめる。ボリュームがあり、たっぷり楽しめることに加え、1ミッションで10分もかからず遊べるため、通勤や通学でのプレイにも向いている。
「ガンダムバトル」シリーズや「ガンダムSEED」ファンはもちろん、「ガンダムSEED」を知らない人にもオススメしたいガンダムアクションゲームだ。
(2012年 7月 25日)