★PS3ゲームレビュー★
「ドラッグオンドラグーン」の開発チームによる 完全新作のアクションRPG 「ニーア レプリカント」 |
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通常のアクションRPGにはない、シューティングのような弾幕が印象的な本格3DアクションRPG「ニーア レプリカント」 |
株式会社スクウェア・エニックスから4月22日に発売されたアクションRPG「ニーア レプリカント」。開発は「ドラッグオンドラグーン」シリーズや「ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン」を手がけた株式会社キャビア。通常の3DアクションRPGとは異なる演出やシューティングのような弾幕戦など、多くのアイディアが詰まった意欲作に仕上がっている。
なお、本作と同日に発売されたXbox 360「ニーア ゲシュタルト」(7,800円)は世界観、システム、登場キャラクターなどを共有しつつ、異なる主人公で物語が展開される。
早速、本作の魅力や特徴を紹介していこう。
■ 世界に蔓延する黒文病の脅威。妹ヨナを救うべく奔走する兄ニーアの物語
遠い未来。滅び行く世界。 死をもたらす黒き病。兄と妹。壊れし日常。消える命。 封印されし書物。轟魔の力。 呪われし存在「マモノ」 犠牲。差別。抱擁。別離。破戒。記憶。 狂気。光。救済。崩壊。巨人。黒き力。 翻弄される運命と、最後の代償。 |
物語は2053年夏から始まる。高層ビルが立ち並ぶ街にある建物のとある1室に佇む少年とその妹ヨナ。迫り来る異形のものからヨナを守るため、 主人公の少年・ニーアは鉄パイプを手に戦う。多勢に無勢、奮闘空しく異形のものの攻撃に倒れるニーアは、力を求めて、謎の書に触れることで魔法の力を手にするのだった。次 々と襲いかかる異形のものを魔法の力で倒し、戦いの中で得られた新たな魔法の力をも駆使して全ての敵を駆逐することに成功する。ヨナの元に戻ったニーアだったが、ヨナは病に倒れてしまう。たった1人の肉親であるヨナへの助けを求めて叫ぶニーア。だが、その叫びは空しく響き渡るだけであった。
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そして、舞台は1412年後へ。病弱な上、黒文病(こくもんびょう)―全身に黒い文字のような紋様が広がり、やがて死に至る奇病―を患う妹ヨナを看病しつつ、自然豊かな村での仕事をこなしながら、小さな家で生活する少年ニーア。この世界は、減り続ける人口、蔓延する黒文病、生活を脅かすマモノと呼ばれる黒い化け物に悩まされていた。だが、ニーアにとってそれは1つの状況に過ぎない。彼にとって最も重要なことは、ヨナと2人で今日を生き延びられるかどうかなのだ。
ある日、家に戻るとヨナの姿が見えない。ヨナの痕跡を辿り、辿り着いた場所でニーアは喋る不思議な本「白の書」と出会う。白の書からヨナを助けるための助言を受けつつ戦う中、白の書が黒いマモノの血を吸い、封印されし言葉を手に入れる。封印されし言葉により、使えるようになった魔法でマモノを倒し、ヨナの救出に成功する。
村で白の書にまつわる伝説―“黒の書が世界に災厄をもたらした時、白の書が現れ、封印されし言葉で、黒の書を降し、災厄を消し去る”―を聞く。封印されし言葉を集めることでヨナを救えると考えたニーアはマモノを倒し、封印されし言葉を集める決意をする。
こうしてマモノを倒しながら、様々な人や出来事に出会っていく。ゲーム中盤からは青年期となり、さらに物語は進んでいく。1412年後にも関わらず、同じような状況にある兄妹、白の書とは一体……。物語を進めることでこれらの謎が解明されていく。そして最後にはとんでもない真相がプレーヤーを待ち受けている。
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本作には特徴のある魅力的なキャラクターが多く登場する。主要な人物を紹介する。
■ やり込むほど上達していくアクションの数々
基本となるアクション操作はどれもワンボタンで可能と、簡単で扱いやすい。ストーリーを進めるに当たって必要なアクションはそう多くないため、基本さえマスターしておけば何の問題もなくクリアできるだろう。多少難度の高いアクションもあるが、これらはプレイを重ねることで誰でも使いこなすことができるレベル。使いこなしていくとアクションが楽しくなり、より快適に本作が楽しめる。
RPGでは広いフィールドを歩くため、移動が遅いとストレスを感じることが多いが、本作の移動速度はかなり速い。慣れるまでは速さに戸惑う人がいるかもしれない。また、ジャンプ(2段ジャンプ可)もできるため、高低差のある3D空間を自由に移動できる。
■ 生き残るために必須の防御・回避系アクション
敵を倒すには、敵に近寄って□ボタンで攻撃することになるが、本作では弾幕系シューティングゲームのように敵が弾幕を張ってきたりと激しい攻撃が多いため、防御や回避アクションが重要になってくる。
敵の攻撃を凌ぐアクションには防御、回避などがある。防御と回避はL1/L2/R1/R2に自由にアサインできる。アサインするものには魔法も含まれるため、プレイスタイルに応じて切り替えるといいだろう。防御/回避/魔法1/魔法2の組み合わせがバランスが良く使いやすいと感じた。本稿では初期にアサインされているL1:防御、R1:回避を前提に進めていく。
防御はL1を押しっぱなしにすることでその場でガードを行なう。また、相手の攻撃を受けて吹っ飛ばされた場合に入力すると受身を取ることも可能。受身を取らないと追撃を受ける可能性があるので、なるべく受身を取るようにするといいだろう。
左アナログスティックを入力しながらR1を押すと入力方向に回避アクションの前転を行なう。どうやら出始めにわずかながら無敵時間があるようだ。この回避は攻撃後に行なうことで攻撃後の隙をキャンセルして前転するため、攻撃後の隙をなくすためにも使える。ジャンプ中にも回避アクションは可能で、ジャンプ後の移動や着地後の隙をなくすのにも活躍する。
防御は習得必須な重要アクションの1つ。回避が無理だと判断したら即座に防御できるようになろう | 吹き飛ばされたらすぐに防御を入力して受身を取ろう。追撃を回避できるだけでなく、すぐに攻撃に転じられる | 高いところから飛び降りると尻餅をついてしまうが、着地前に回避を入力しておけば尻餅を着かずスムーズに移動できる |
■ 片手剣/両手剣/槍の3系統の武器による攻撃
次は攻撃アクションについて紹介したい。本作での攻撃方法は武器、魔法の2種類。さらに武器は片手剣/両手剣/槍の3系統があり、それぞれ武器によって特性が異なる。少年期は片手剣で、青年期は3種類の武器を使い分けて戦うことになる。
片手剣は多少横方向に判定があり、連続攻撃回数が多く、振りが速いというバランスの良い武器。□ボタンで片手剣を振り、△ボタンで肘による攻撃が出る。
素早く連続攻撃が繰り出せ、横方向への攻撃判定もある片手剣はバランスが良く使いやすい | △ボタンでの肘攻撃は攻撃判定の発生の速さが魅力。攻撃可能範囲は狭いがうまく使えば強力な攻撃方法となる | 片手剣か両手剣を装備して、空中で△ボタンを押せば直下の相手に対して兜割りが出せる |
両手剣は広い攻撃範囲と高い攻撃力を誇るが、振りが遅く、連続攻撃回数が少ない。複数相手の敵に対して使いやすい武器といえるだろう。1撃の破壊力が大きいことからボス戦でも活躍できるため、筆者はこの武器をメインウェポンとして愛用している。□ボタンで両手剣による通常攻撃が、△ボタンでコマのように回って攻撃する振り回し攻撃が可能。振り回し攻撃の2段目は敵を吹き飛ばす効果があるため、囲まれた場合には特に役立つ。
1度に広範囲を攻撃できる両手剣はダメージも高い。攻撃後の隙は回避でキャンセルしよう | △ボタンでの振り回し攻撃は2段目に吹き飛ばし効果があるため、敵に囲まれた場合に役立つ | 全武器共通のチャージ攻撃。チャージに時間はかかるが、それに見合った威力の攻撃を放ってくれる |
槍は前方向に長い攻撃範囲を持ち、振りの速い突進系の武器で、多少距離があっても攻撃ができる。ただし、横方向への攻撃範囲が狭いため、うまく狙わないと空振りしてしまうこともしばしば。慣れるまでは扱いづらい玄人向けの武器といえるだろう。□ボタンで槍による通常攻撃が、△ボタンで前方向に移動しながら突きを放つダッシュ突き(空中可)が出る。
前方に長い攻撃範囲を持つ槍は攻撃発生速度も速い。単体相手には特に効果を発揮するだろう | 攻撃しながら一気に駆け抜けるダッシュ攻撃。空中から奇襲として使うのもいい | 槍でのチャージ攻撃は槍らしく前方向に大きく突き出す。決まれば大ダメージを与えられる |
他にもダウン攻撃(L2+□ボタン)、回り込み(敵方向に左スティックを入力中にR2)、回避攻撃(回避後、タイミングよく□ボタン)、コンボ+魔法チャージ(コンボ中に魔法ボタンを押しっぱなしにすることでチャージ魔法攻撃に繋げる)、壁キック(ジャンプ中壁に向かって左スティックを入力+R2で壁を蹴って反対方向に跳ぶ)などのアクションがある。これらは入力難度が多少高いものの使いこなせば冒険の役に立ってくれるだろう。
■ 様々な性能を持つ強力な魔法
次は白の書の力によって使うことができる魔法について紹介する。魔法は攻撃、防御など様々な性能を有する。ただし、武器と違ってMPを消費するため、撃ち放題という訳にはいかない。魔法を使わずにゲームを進めるのは難しいため、魔法についても熟知してプレイする必要がある。
最初に覚えるのが黒の弾。指定方向に魔法弾を発射するもので、遠距離からの攻撃が可能。押しっぱなしにすることで自動で連射してくれる。また、一定時間押しっぱなしにするとチャージされ、ボタンを離すとチャージ攻撃が発動する。この黒の弾は初弾のみ攻撃力が高いため、ボタンを連打して高威力の弾を連射するテクニックが有効だ。MPは時間経過により自動で回復することや消費MPが少ないこともあって、MPを気にせずいつでも出せる基本魔法といえるだろう。ボスなど強力な攻撃を持つ相手に対して遠距離から攻撃するのにも役立ってくれる。魔法が効かない敵を除けば、黒の弾さえあれば、全ての敵をこれだけで倒すこともできるほど汎用性が高い。この魔法の扱いだけは確実に習得しておくことをオススメする。
黒の槍はチャージすることで槍の弾数を増やせる攻撃。黒の弾に比べて1撃の威力が遥かに高い分、消費MPも高いので残りMPには注意が必要。チャージ中は時間の流れが遅くなり、R3ボタンで照準をマニュアルで合わせるモードに入ることもできる。
黒の轟壁は魔法の障壁を設置できる魔法。ボタンを押し続けることで障壁を大きくできる。
今回紹介した魔法は全てではない。他にどんな魔法があるかはプレイして試してもらいたい。
■ その他、特殊なアクション
乗り物や仕掛けに応じて他にも多くのアクションが登場するが、その中で最も特徴的なのがイノシシでの移動。イノシシには特定の条件を満たすことで乗ることができるようになる。
前述の通り、本作ではキャラクターの移動速度が速く、移動にあまりストレスを感じさせないが、イノシシは圧倒的なハイスピードで移動できる。イノシシはワールドマップでのみ使用可能な移動手段で乗りこなすまで慣れが必要だが、使いこなすと爽快なイノシシドライビングが堪能できる。
ニーアの操作とは全く異なる操作が必要になるイノシシ。乗りこなすとイノシシでの移動が楽しくなってくる | ×ボタンで加速すると圧倒的なスピードで走り出す。速い分横方向への移動は少しずつしかできないが、そこはドリフトを駆使して対応しよう | 敵の攻撃を受けたり、障害物にぶつかると強制的に降ろされてしまうが、加速中は敵を吹き飛ばして進めるため、障害物にだけ注意すればいいだろう |
■ 巨大なボスやシューティングゲームのような弾幕など、飽きさせない仕掛けや演出が満載
本作は3DアクションRPGながら、その枠にとらわれない仕掛けや演出が多く盛り込まれており、プレーヤーを飽きさせない。
巨大なボスとのバトルは本作を語る上で欠かせない要素のひとつであろう。しかし、本作ではボスが巨大なだけでなく、弾幕系シューティングのような多数の魔法弾を浴びせてくる。その弾数は圧倒的で初めて見たときには正直「なんだこれは……!」と笑ってしまうほどであった。これらは単にかわすだけでなく、ガードで受けたり、黒の弾で相殺したりと様々な回避方法があり、頭を使って戦うことになる。弾幕以外にもボスごとにしっかりと特徴があり、どう攻略するのか考えるのが楽しい。
例え敗北してしまっても、本作にはゲームオーバー時にコンティニューが可能で、セーブした所まで巻き戻る心配がないのは嬉しい配慮だ。
ボスの多くはシューティングゲームを彷彿とさせる圧倒的な弾幕を放ってくるが、回避する手段は必ずあるため、冷静に対処しよう。また、ボスの動きにはパターンがあるため、行動を見極め、ボスを攻略していこう | 大型の敵はダメージを与えた後、特定部位に発生するアタックゲージを時間内に撃破しなければ倒せない |
3DアクションRPGの枠にとらわれない演出として用意されているのが、2Dアクションのような横視点やパズルゲームのような上からの視点でのアクション。視点が変わることで普段とイメージが変わり、新鮮な気持ちでプレイできる。さらにテキストアドベンチャーのようなイベントもある。
2Dアクションのような横視点でのステージも登場。自宅でもこのような横視点になる | パズルゲームのように上からの視点になる場面も。これだけでも印象が全く違う | テキストアドベンチャーのように、テキストを読み進め、選択肢を選ぶイベントもある |
■ 一風変わったキャラクターの強化要素やその他の遊び
キャラクターは戦闘を繰り返してEXPをためることでレベルアップする。また、武器を入手したり、強化することで攻撃力を上げていく。なお、本作での装備品は武器のみであり、防具の類は存在しないことをお伝えしておく。ここまではよくあるシステムといえるが、本作で特徴的なのがワードによる強化だ。
ワードは敵を倒すと稀に得られる文字列で、ワードによって性能が異なる。これらのワードを魔法/武器/体術に割り当てることで付与効果が得られる。なお、体術は防御、回避が該当する。
ワードは魔法/武器/体術の前後に割り当てられる。例えば、黒の弾にワードを割り当てる場合、「塔の上の長い髪の少女と」+「黒の弾」+「に、殺す、殺す、殺す」のような形だ。「塔の上の長い髪の少女と」には魔法攻撃力+15%効果が、「に、殺す、殺す、殺す」には経験値アップ+30%の効果があるため、これで両方の効果が得られるわけだ。
魔法/武器/体術、それぞれの前後に特殊な効果を持ったワードをアサインし、効果を付与していく。本作の特徴的な強化手段だ | ワードは敵を倒すと入手できる。強力なワードを入手したらすぐに割り当てよう |
酒場や村の人からはクエストが受けられる。クエストはアイテムの入手や敵の撃破など様々。クリアすると報酬としてお金やアイテムがもらえる。一部のクエスト報酬には次に紹介する栽培ができる数が増えたりといった特殊なものもある。これらクエストの進捗状況はスタートボタンのメニューから確認が可能だ。
本作には少年期、青年期があるため、全クエストをコンプリートしたいなら、少年期で受けられるクエストを全てクリアしてから青年期を迎える必要がありそうだ。少年期限定のクエストは青年期になると進行不能なクエストになってしまい、達成できなくなってしまう。
村や街の人からクエストを受けられる場合がある。複数同時にクエストを受けることも可能だ | スタートボタンのメニューからクエスト進捗が確認できる。クエスト内容や必要なアイテムが揃ったかどうかなどがわからなくなったらすぐに確認しよう |
ストーリーをある程度進めると自宅の庭で栽培が可能になる。種を植え、水をやり、植物を育てるのだ。種は店で購入したり、特定の場所で入手できる。収穫したアイテムは売ってお金にしたり、クエストで必要とされる人に渡すなど自由にできる。世話をせず放っておくと枯れてしまうので注意しよう。
種を植え、水をやりながら植物を栽培していく。放っておくと枯れてしまうため、適度に様子を見ながら水をあげよう。肥料を使うことで収穫量を増やすなんてことも可能だ |
海岸など一部の場所では釣りも楽しめる。餌を選んでキャストし、釣竿が大きく動いたタイミングで○ボタンを押せば魚がかかる。その後は左アナログスティックを魚が移動するのと反対の方向に傾けて魚の体力を減らして再度○ボタンを押せば釣れる仕組みだ。魚のHPは0にならなくても釣り上げられるが、その場合残りHPに依存する。HPを0にしてから釣り上げるのが得策といえるだろう。
釣り上げた魚は、魚ごとに最大体長、最大体重が記録される。どれだけ大きく、重い魚が釣れるかトライするのもいいだろう。
筆者は魚の移動方向と反対、左右にのみ入力することで釣れると思い込んでいたため、1時間以上ボウズという失態をおかしてしまった。左右だけでなく、手前方向に入力する必要があるのだ。手前方向に入力しながら、左右にスティックを動かし、魚の体力が減るようになったら、その方向に入れ続ける方法が釣りやすかった。なお、あるクエストをこなすと釣りの力量を上げることができ、大きい魚が釣りやすくなる。釣り場所に応じて餌を使い分ける必要がある。誤った餌を選ぶと空き缶など魚以外のものが釣れてしまう | 画面下のバーが魚のHPを示している。魚の移動方向と反対に入力し、体力を減らして釣り上げよう | 釣り上げた魚の最大体長と最大体重が過去の記録を超えると更新されていく |
村やワールドマップでは光っている場所がある。調べる(採取する)と回復アイテムなどが入手できるのでなるべく調べるようにしよう。戦闘中の回復手段は基本的にアイテムに依存することになるので、回復アイテムが補充できるのはありがたいところだ。回復アイテムの薬草は村の中でも入手できるため、常に所持最大数(10個)まで持っているようにしたい。薬草は序盤から入手できる回復アイテムであるが、効果が「HPが30%回復」と割合で回復するため、ゲーム後半でも役立ってくれる。また、武器の強化やクエストクリアに必要なアイテムが獲得できることもある。
光っている場所を調べると回復や素材のアイテムが入手できる。予想外に重要なアイテムが拾えるなんてことも…… | 自宅でも誰が置いてくれているのかアイテムが入手できる |
■ 最後に
昨今リリースの多い3DアクションRPGだが、本作は趣向を凝らした仕掛けや演出が多くあり、新鮮な気持ちで楽しむことができた。
クリアまでの時間は筆者の場合、難易度NORMALで22時間程度。移動速度も速く、次に向かう場所が明示されているため、迷うこともなく、スムーズに進めることができた。クエストをやりながらの数値なので、ストーリーを進めることに注力すれば15時間前後もあればクリアできるのではないだろうか。
ゲームの進め方によってエンディングが異なるようで、筆者の場合、Aエンディングとなり、クリアデータをロードする事で「カイネ編」をプレイすることができた。「カイネ編」といってもカイネを操作できるわけでなく、青年期の途中からキャラクターのステータスやアイテムを引き継いだ状態でプレイし、ストーリーの裏に隠されたエピソードが追加されているものであった。データを引き継いでのプレイということや1度プレイしたことのあるものなのでサクサクと進めながら、実はこんなことになっていたのか……と楽しみながらプレイしている。さらにプレイすることで別の「~~編」が出てきそうだ。いくつあるのかは不明だが、やり込める要素があるのは嬉しいところだ。
スタートメニューに「Download Content」という項目があることから、今後どのようなダウンロードコンテンツが配信されるのかも気になるところ。続報に期待してほしい。
また、今回のプレイでのロード時間は3~5秒程度と短く、ロード時間へのストレスはあまり感じなかった。
シリアスな本格派の3DアクションRPGを求めている方にオススメしたい。本作が気に入った方でXbox 360を持っているなら「ニーア ゲシュタルト」もプレイして本作との違いを比べてみるのもいいだろう。
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□キャビアのホームページ
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□「ニーア」シリーズのページ
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(2010年4月27日)