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★ PS3ゲームレビュー★
こだわりのシステムを数多く搭載した
やり込み系アクションRPG
「迷宮塔路レガシスタ」
ジャンル:
サバイバルアクションRPG
発売元:
日本一ソフトウェア
開発元:
システムプリズマ
プラットフォーム:
PS3
価格:
7,140円
発売日:
3月15日
プレイ人数:
1人
レーティング:
CERO:A(全年齢対象)
Amazonで購入

 3月15日、株式会社日本一ソフトウェアからプレイステーション 3「迷宮塔路レガシスタ」が発売された。取っ付きやすいシンプル操作ながら、キャラクター育成要素、豊富なアイテム、ランダム生成ダンジョンなど、やり込みたい人にはうってつけのハック&スラッシュタイプのアクションRPGだ。

 本作は、PSPでリリースされた「クラシックダンジョン 〜扶翼の魔装陣〜」、「クラシックダンジョンX2」などの同シリーズの開発を手がけた株式会社システムプリズマが担当している。

 データインストールには対応していないが、起動時のロードは長めではあるものの、ゲームプレイ中にロード時間が気になることはないほど、ロードは早い。

 早速、本作の魅力を紹介していきたい。



■ どこか懐かしさを感じるグラフィックのアクションRPG。シンプル操作ながら、奥深いダンジョン探索がプレーヤーを待っている!

 「クラシックダンジョン」(以下、クラダン)シリーズの流れを汲む本作。同シリーズと同様に、ゲームの流れやアクション操作は至ってシンプルながら、随所にやり応えのあるこだわりのゲームシステムが組み込まれている。「クラダン」の続編ではなく、新たなシリーズとして開発されているだけあって、最大3人でのパーティ、エナジーフレームなど、本作ならではのシステムが搭載されている。

■ クリアと全滅

 ダンジョンに1度潜ると、脱出する方法は“出口のゲートに入る”以外にない。最大3人まで編成できるパーティメンバー全員のHPが無くなると全滅となってしまい、それまでに入手した全アイテムは失われ、獲得経験値も半分になってしまう。このため、全滅してしまうまでにいかに出口のゲートから脱出するかが肝心。深く潜ってレアなアイテムを入手したいが、全滅してはアイテムが全てなくなってしまう、この駆け引きが本作の魅力の1つと言えるだろう。なお、全滅しても突入前に装備していたアイテムをロストしてしまうことはないので、プレイすればするほど経験値がたまり、キャラクターは強くなっていくと考えてもらって問題ない。

パーティメンバー全員のHPが無くなると全滅。ダンジョン内で獲得したアイテムが全てなくなり、獲得経験値も半分になってしまう。出口のゲートは各階に出るわけではないので、レアアイテムを見つけたならさっさと脱出してしまうのが無難だ。再度ダンジョンへと突入すると最初からやり直しにはなるが、進むことを念頭にプレイすれば、1分もかからず次の階層に行けたりもするので、装備が整えば、サクサクと深くまで潜ることができる。HPが無くなると一言で語ってはいるが、攻撃を受けるとHPが減るといった単純なものではない。こちらに関しては後述のエナジーフレームの項にて紹介させてもらう

■ ダンジョンでのアクション

 方向キーや左アナログスティックでキャラクターを動かし、各ボタンで繰り出せる武器や魔法といったアクションを駆使してダンジョンを踏破していく。シンプルな操作なので、アクション操作で困ることはない。PSPと比べ、ボタンが多い分、「クラダン」シリーズと比べるとアクションは増えている。同シリーズとのアクション比較となると、スライディングがないなどの違いはあるが、基本的には共通する点が多い。なお、スライディングでの回避がなくなった分、飛んでくるタイプのトラップが攻撃で打ち落とせるようになっていたりする。

 ○ボタンでは装備武器で攻撃する。最も利用頻度の高い攻撃方法だ。武器は剣、鈍器、槍、弓、短剣(武器を装備していないと素手での攻撃になる)の5種類。武器によって、攻撃範囲、アクションなどが変わってくる。装備可能な武器は職業やエナジーフレームによって決定される。

装備武器により、様々な違いがある。例えばアクションであれば、剣は○ボタンを3回連続入力することで三連撃、槍は方向キー+○ボタンで多段ヒットの突き攻撃となる。また、武器によっては武器技があり、MPを消費することで特殊な技が繰り出せる

 □ボタンを押しながら移動するとダッシュ移動に。盾を装備していない場合に限り可能なアクションで素早く移動できる。ただし、ダッシュ中はDEFが半分になり、攻撃を受けると通常より大きなダメージを受けてしまう。盾を装備している場合には、盾ガードとなり、盾のDEFが装備全体のDEFに上乗せされ、属性耐性も盾のものになり、盾が全てのダメージを受けてくれる。盾ガード中もゆっくりではあるが移動できる。

 ×ボタンはジャンプ。地震の罠といった、接地していると被害を受けるタイプの罠を踏んでしまった際などに活躍する。また、ジャンプ中にも攻撃が可能。ジャンプで移動しながら攻撃するため、敵を追いかけながら攻撃したい場合に役立つ。

多くのトラップ、仕掛けがプレーヤーを待ち構えている。地面に設置されているトラップは近寄れば視認できるため、移動やジャンプで回避するようにしたい。敵がトラップを踏むことはないが、プレーヤーが動作させれば、敵にトラップの効果を与えることもできる

 L1ボタンでは技魔法が使用できる。使用できる技魔法は装備に依存し、使用にはMPが必要。L2ボタンで技魔法を、△ボタンで使用するキャラクターを切り替えられる。装備できる技魔法のタイプは武器と同様に職業やエナジーフレームによって決定される。

技魔法の効果は、攻撃や回復だけでなく、武器に特定属性を付与する、特定の扉を開ける、ドロップ率を向上させるなど様々。後衛に技魔法を使わせることも可能だ。この場合、詠唱の隙がなく、使いやすい

 R1ボタンでは消費アイテムを使用する。長押しして離せば、そのアイテムを投げることができる。R2ボタンでは消費アイテムが切り替えられる

 右スティックの上下を入力すれば、パーティメンバーが入れ替わる。パーティとはいっても操作するのは常に1人なので、状況に合わせてキャラクターを変更するようにしたい。

 以上がダンジョン内での全アクション操作となる。複雑なコマンド入力はなく、とにかくシンプルで取っ付きやすい。操作はシンプルだが、ダンジョンを徘徊する敵の行動やトラップは多彩で、プレイし応えがある。繰り返しプレイしてキャラクターを強化し、敵やトラップを理解することで、より深く潜ることができるようになる。



■ 職業、キャラ・職業個性、アイテム、称号など、練りこまれたゲームシステムの数々!

 キャラクターの成長要素、装備アイテムを語らずして、本作の魅力、奥深さを伝えることはできない。早速、代表的なものを紹介していく。

■ 職業とレベル

 職業は、「探検家」、「魔法剣士」、「戦士」、「氷術師」、「炎術師」、「盗賊」の6つ。最初から好きな職業が選択可能で、レベル20になれば転職もできる。職業毎にレベルが設定されており、最大で999レベルまで上がる。ただし、レベルアップの恩恵がまともに受けられるのはレベル99までで、100からはおまけと考えておけばいいだろう。

【職業】
探検家
ドロップ率向上、扉の鍵空け、罠回避などの盗賊技が使用できつつも、高い戦闘能力を持つ。盗賊技はアイテム収集の効率を大きく上昇させてくれるので、パーティに1人は探検家や盗賊を入れておきたい
魔法剣士
氷・炎・雷の魔法が使用可能で、武器による攻撃力も高い。あらゆる場面に対応できる万能さを誇る職業。前衛のメインとして使いやすい
戦士
武器攻撃のエキスパート。強力な武器攻撃が可能ながら、盗賊技や魔法は一切使用できない。聞きなれた職業ではあるが、全職業で最も扱いが難しいといった印象
氷術師
HP回復、弱体効果に秀でた氷魔法を主とする職業。サポート能力が高いため、パーティに1人入れておけば生存率が大幅に高まる
炎術師
攻撃力の高い炎魔法を得意とするアタッカー。氷魔法に比べると効果は低いものの、炎魔法にもHPが回復できるものが存在するが、やはり炎術師の真骨頂は攻撃面にある
盗賊
複数の盗賊技が装備できる職業。探検家や魔法剣士と比べると攻撃面では劣るが、盗賊技に加え、アイテムのドロップ率に影響するLukが上げやすく、アイテム収集能力は全職業中トップ

 職業による違いを簡単に紹介させてもらったが、これは全体の傾向であって、キャラクターの性能は装備アイテムや後述のエナジーフレーム、キャラ個性、職業個性によるところが大きい。

6つある職業からひとつを選択する。レベル20になれば、いつでも転職可能で、各職業毎にレベルが設定されており、転職しても前の職業のレベルは保存されるため、気軽に転職できる。序盤は少しずつしかレベルは上昇しないが、ある程度装備が揃えば、ダンジョンの深い階層まで潜ることができ、一気に数十レベルを上げることも容易に。レベルアップするとHPや装備に必要なマナが上昇する。レベルは999まで上げることができるが、レベル99以降は通常の100倍もの経験値が必要になるうえ、レベルアップで受けられる恩恵もごく僅かに。あくまでおまけと考えておけばいい

■ キャラ個性と職業個性

 キャラクターの能力に関係するシステムの1つにキャラ個性と職業個性がある。2つの個性により、キャラクターの性能は大きく変化する。

○ キャラ個性

どれを取ろうか悩ましいキャラ個性。2度と変更できないのでよく考えて決定したい。悩んだら、1度試してみてから、キャラクターを作成し直すといい

 キャラ個性はキャラクター作成時に設定できる能力で、1度決定したら変更することはできない。

 1キャラクターに設定できるキャラ個性は最大4つ。4ポイントあるキャラクターポイント(CP)を消費して設定する。キャラ個性にはレベルや必要CPが設けられているため、ものによっては1つで4CPが必要になったりもする。

 キャラ個性の性能には、全HPバーに+補正をかける「体力自慢」、移動速度に関係するSPD値を増やす「俊足」、後衛から使うサポート技魔法の消費MPを減らす「仲間思い」などがある。

 どれを取るかはもちろんプレーヤーの自由ではあるが、本作の毒はかなりやっかいなので、毒が無効にできる「食事、毒、クスリ無効」(CP3)、「食事、毒、クスリ無効&HP自動回復」(CP4)を持つキャラクターを1人でもパーティに入れておくと活躍してくれる。後者の場合、そのキャラ個性のみしか取れないが、それでも充分優秀と言えるだろう。

 キャラ個性とは直接関係ないが、毒について説明しておきたい。毒は、毒攻撃を受ける、毒物を食べる、毒の罠にかかることで発症する。敵が見えなくなる、キャラチェンジできなくなるなど、ダンジョン探索が困難になる症状がいくつもあり、とてもやっかいだ。また、「緑毒」、「黄毒」、「黒毒」の3色があり、同色の毒を4つ受けている状態で、さらに同色の毒を受けると残りHPに関係なく、キャラクターは即死してしまう。先述のキャラ個性を取っておけばこれらの毒を完全に無効化できるわけだ。その分、口に入れるタイプのアイテムは一切使用できないデメリットがある。

○ 職業個性

 職業個性は、レベル99までのレベルアップ時や特定ダンジョン制覇で獲得できるジョブポイント(JP)を消費して得られる能力。特定の職業でのみ効果を発揮するものと、全職業で効果をするものの2タイプが存在する。

 職業毎に10種類の職業個性があり、各職業個性には5段階のレベルが設けられている。盗賊なら盗賊職の時にSPDが+される「盗賊の脚力」、炎術師ならどの職業でもMPがプラスされる「気力の充実」など、ほとんどの職業個性は職業の特色に沿った能力になっている。

 キャラ個性と異なり、取り直しができるアイテムも存在するようだが、簡単に取れるものではない。ただ、各職業、レベル99まではレベルアップ毎に1ポイント獲得できるため、得られるポイントは多く、必要と思われる職業個性を取ってもポイントは余るほどだった。取り直しが難しくとも、ある程度装備が揃ってしまえば、レベル上げにはそれほど時間もかからないので、悩んでポイントを温存したりせず、使えそうなものは積極的に取っておくことをオススメする。

一気に最大レベルまで取得しても、1段階ずつ取得しても必要なJPに変わりはないため、取れるようになったらすぐに取ってしまうのがいいだろう。レベル99まではレベルアップ毎に1ポイント獲得できるため、転職してレベルを上げてJPを稼ぎ、職業個性を取得することで簡単に能力を向上させられる

■ エナジーフレームと装備アイテム

 エナジーフレームは、装備できるアイテムの数やタイプ、HPバーの数などが設定されたフレームで、各職業、それぞれ異なるエナジーフレームを習得する。レベル1では1つしかエナジーフレームはないが、レベルアップや特定ダンジョンの制覇でエナジーフレームは増えていく。アイテムによりキャラクターの性能は大きく変化すること、HPが減る条件、アイテムの耐久度などの点からも本作の肝と言えるシステムだ。

 エナジーフレームは、武器、盾、技魔法、MP、ATKなどのスロットとHPバーで構成されている。各スロットには設定されているタイプのアイテムか、スロットに依存しないタイプのアイテムのみセットできる。1つのスロットに2つのタイプが設定されている場合は、どちらかのタイプかを選択することになる。

 セットできるアイテムタイプに加え、マナも各スロットに設定されている。アイテムには消費マナがあり、スロットのマナ以下のアイテムしか装備することができない。どれだけ強力なアイテムを手に入れようと、スロットのタイプとマナの条件を満たさなければ装備することはできないわけだ。スロットのマナは、レベルアップや職業個性により上昇する。また、スロットに依存しないタイプのアイテムである「マナワタス」というアイテムを装備すると、左隣のスロットにマナをプラスすることができる。

エナジーフレームにより、装備できるアイテムのタイプや数、HPバーなどが異なる。他にもエナジーフレームには「クラダン」の「魔装陣」でお馴染みの「みちづれ」といった特殊な効果の付いたものも存在する。各スロットのマナより消費マナの大きいアイテムを装備することはできないが、1スロットつぶしてしまうものの「マナワタス」というアイテムをセットすれば左隣のスロットにマナをプラスすることができる。ただし、後述の称号移植を利用すれば、アイテムの消費マナを減らせるため、ゲームを進めていけばマナを気にせず強力なアイテムが装備できるようになる

 アイテムには消費マナの他に、耐久度が設定されている。耐久度は攻撃を受けた際に減り、0になると装備品が壊れ、その装備効果が失われてしまう。ダメージを受ける箇所はDAMAGEマーカーの位置に依存する。DAMAGEマーカーは初期状態では一番右にあり、連続して攻撃を受けるなどすると左側へと移動。攻撃を受けなければ徐々に右側へと戻っていく。

 ほぼ全ての攻撃において、装備の耐久度やHPの上限を超えるダメージを受けても、1ヒットであれば1スロット分しか減らない。残りの値が1であってもこれが適用される。また、HPは魔法、消費アイテム、回復罠などにより簡単に回復できるが、装備の耐久度は回復できる機会が少ない。これらのことから、右側にHPバーが多いエナジーフレームほど、キャラクターの性能を落とさず、ダンジョン探索がしやすいと言える。

耐久度が0になり、装備が壊れてしまうと装備効果が失われ、結果としてキャラクターの性能が低下してしまう。装備はダンジョン内で獲得したものでなければ、ダンジョンを一度出れば耐久度は回復する。装備をロストするわけではないので安心だ

 装備アイテムの中には文字色が黄色の「名品」、緑色の「逸品」がある。同じアイテムと比べ、名品は同名の白文字の装備アイテムより性能が高く、逸品だと名品よりもさらに性能が高い。

 通常、ダンジョン内で拾った白文字のアイテムは装備できないが、名品や逸品は拾った時点で耐久度があるため、即座に装備が可能。ただし、ダンジョンから出るまでに耐久度を減らしてしまうと、最大耐久度はダンジョンから出た時点での耐久度になってしまうし、耐久度が0になってしまうと破壊され、消滅してしまう。ダンジョン内で拾ったアイテムしか装備できない特殊なエナジーフレームを使っている場合などはともかく、基本的には装備せずに持ち帰るようにするといいだろう。

 先ほどスロットを問わず装備できるアイテムとして、「マナワタス」を紹介したが、「クラダン」シリーズのプレーヤーであれば知っているであろう「ワイド」もどこでも装備できるアイテムタイプに分類される。「ワイド」は、それより左に配置されている全ての装備品の効果と消費マナが+1倍される強力なアイテム。複数装備すれば、その分、倍率は上昇する。倒すとレアなアイテムを落としてくれる「ピックル」という鳥しかドロップしないレアアイテムなので、そう簡単に入手することはできないが、手に入れれば戦力が大幅にアップする。さらに「ワイド」よりも高い倍率でアイテムが強化できるレアアイテムも存在する。

■ 称号と称号移植

 装備アイテムの耐久度、マナ、名品、逸品があることを紹介してきたが、さらに装備アイテムには名称の後に+3などと、数値が付いているものがある。これはアイテムに付与されている称号の数を示している。

○ 親称号と子称号

 称号には親称号と子称号があり、子称号はそれぞれの称号の効果を発揮しつつ、親称号の影響を受けることになる。

 下記の例だと、親称号「消費マナ−1付与」にぶらさがる子称号は「マナおまけ」と「MPアップ」、親称号「レア称号出現+10付与」にぶらさがる子称号は「プチ能力アップ」。「マナおまけ」と「MPアップ」はそれぞれ消費マナが−1され、「プチ能力アップ」にはレア称号出現+10の効果が上乗せされる。

【称号付きアイテムサンプル】
[アイテム名]+5
称号名 効果量 増加マナ
消費マナ−1付与
 マナおまけ
 MPアップ
レア称号出現+10付与
 プチ能力アップ

0
15

1

-2
2

4

 つまり、同名の装備品であれば、逸品かつ、+の値が大きく、良い称号がついているほど、良いアイテムということになる。

 親称号の効果は様々だ。例えば、「レア称号出現+○○付与」の付いた装備ならよりレアな称号の付いたアイテムが狙えるし、増加マナも+300%だが、子称号の効果を300%増加してくれる「300%増幅する」なら装備品の性能を大幅に高めてくれる。

装備の基本性能が低くても称号次第では、上位の装備を遥かに凌ぐ性能になる。例えば、親称号の中には子称号が付きまくる「フリッキー」というものがある。他の親称号と一緒に付くこともあるが、この称号が付いている場合、+99となり、99個の称号が付与される。また、ダンジョン内で拾ったアイテムは「強化ゲート」に入り、強化を成功させることで通常アイテムは名品に、名品は逸品に、逸品なら称号が付く。何度も強化し、高性能アイテムを+99まで強化したい

○ 称号移植

 親称号は変更できないが、子称号は付け替えができてしまう。「クラダンX2」の称号つけかえ屋に似ているが、ルールは少し違っている。

 拠点のメニューから子称号付け替えを選び、称号の付いた装備を捨てると、その装備についた子称号がストックされ、ストックされた子称号は他の装備の子称号に上書きできる。ただし、子称号には移植力が設定されており、「ストックした子称号の移植力以下の子称号に対して上書きできる」という原則がある。ストックした子称号の移植力以上の子称号に上書きすることもできなくはないが、その場合、移植力の差分の数だけ余分に子称号のストックを消費してしまう。

 基本的に子称号は効果が高いほど、消費マナも多くなるが、「無限回路」(消費マナを−30したうえ、装備品能力+50)というレアな子称号が存在する。これを利用すれば、強力かつ消費マナが0のアイテムを作ることができてしまう。レアな称号なだけあって、多く獲得するには「レア称号出現+○○付与」をたくさん積み重ねる必要はあるが、+値の高いアイテムに付けまくれば圧倒的な性能になる。

 基本性能が低かったり、親称号がイマイチなアイテムであっても、子称号をストックして、他の装備に利用できるため、無駄にはならないのは嬉しいところだ。

称号の付いた装備品を捨て、称号をストックし、他の装備品の子称号に上書きすることで強化可能!レアな子称号を集め、強い装備を作ろう。ちなみに本作にはショップ、お金の概念はないため、いらない装備品は捨てることになる。アイテムがいっぱいにならないように捨てていこう


■ 様々なタイプのダンジョンを探索し、踏破せよ!

 ダンジョンのタイプは大きく分けて、「遺跡のダンジョン」、「ランジョン」、「線路探索」の3つ。遺跡のダンジョンとランジョンはプレーヤーがキャラクターを操作するアクションタイプ、線路探索は結果を見守るシミュレーションタイプのおまけ的なダンジョンとなっている。

■ 遺跡のダンジョン

 遺跡のダンジョンはストーリーに関わるダンジョン。呪いによって石にされた妹を助けるべく、ダンジョンへと潜る主人公アルト・ストレイターのストーリーが描かれる。

 ストーリーが堪能できるだけでなく、最初のダンジョンはチュートリアルになっており、プレイしながらゲームシステムが理解できる。ほとんどが1フロアのみで構成されており、1回のプレイ時間は数分程度と遊びやすい。スイッチで開く扉やワープゾーンなどパズル的なダンジョンが大半を占めている。

「遺跡のダンジョン」では、ダンジョンを1つクリアすれば、次なるダンジョンがアンロックされ、特定のダンジョンをクリアすれば、会話パートが始まり、ストーリーが展開していく。システムのアンロックにも関わっているし、クリア後にはレアアイテム「ワイド」が獲得できるので、プレイしておいて損はない

■ ランジョン

 本作のメインコンテンツと言っても過言ではないのがランジョン。遺跡のダンジョンのようなパズル要素はなく、ダンジョン制覇、未だ見ぬレアアイテム獲得を目指し、突入毎に構造が変化するランダムダンジョンを探索する。

 天使、悪魔、地獄、強化といった様々な効果のあるゲートが各階に必ずあったり、特定階でボスが登場する点はランジョンならではだ。

アイテムのドロップ率が上がったり、回復効果のある天使のゲート、特定のルールが追加されるルールのゲートなど、ゲートの影響は様々で、ゲートのレベルが上がると変化する値も大きくなる。とんでもない強敵揃いだが、レアなアイテムが狙えるゲートや全滅時にロストしたアイテムを回収できるゲートなども存在する

 ランジョンに挑むには、まず拠点で穴を掘り、好きな難易度のダンジョンへと潜る。また、ランジョンは「ベビージョン」、「ランジョン」、「ハードジョン」、「鬼ジョン」という難易度の異なる4タイプに分類される。

【ランジョンのタイプ】
開始モンスターLV 階数 消費アイテム
未識別発生確率
装備品
未識別発生確率
ベビージョン
低い 30階 20% 0%
ランジョン
普通 100階 50% 50%
ハードジョン
高い 100階 70% 100%
鬼ジョン
極悪 100階 100% 100%

 開始モンスターLVが固定値でないのは、パーティメンバーのレベルを基準にLVが決定されるためだ。こちらのレベルが最大999なのに対し、モンスターのレベルは最大9,999にもなる。鬼ジョンクリアを目指すなら、まず4桁のレベルの敵と戦うことになるだろう。とはいえ、4桁のレベルの敵には太刀打ちできないなんてことはなく、こちらのレベルが2桁であっても、装備さえ揃っていれば、敵を一撃で粉砕することができる。レベルはあくまで強さの目安に過ぎない。

 初心者向けのベビージョンは、フロアが狭めで、階層が浅く、敵レベルの上限は100となっている。続くランジョンからは一気に100階までになり、敵レベルの上限は9,999に。とはいえ、ランジョンでもゲートを選べばそれほど敵のレベルは上がらないし、出口のゲートが出現しやすいうえ、回復手段も豊富で挑みやすい。これらのランジョンは、遺跡のダンジョンに詰まってしまった場合のレベルアップやアイテム集めにも便利だ。

 ハードジョンからは難易度が一気に上昇する。敵のレベルが高いだけでなく、フロアは広く、トラップも多いうえ、出口のゲートが中々出現しない。踏破するには装備やプレイがもちろん重要だが、ゲートの巡り合わせによって難易度は大きく変わってくる。稀なケースだと予想されるが、筆者の場合、ハードジョンがクリアできていないのに、気分転換にと挑んだ鬼ジョンがクリアできてしまった。そんなこともあるので、クリアできなくても諦めず何度も挑戦し、レベルを上げ、アイテムを集め、子称号を移植してアイテムを強化し、クリアを目指してもらいたい。

最大100階のランジョンだが、特定の条件を満たすことで100階を越える深さまで潜れるものも。より深く潜り、レアアイテムを入手し、脱出しよう

■ 線路探索

 線路探索では、時間経過により、生まれ、成長し、自然死するモヤシーたちを線路に派遣し、新たなダンジョン発見を目指す。

 モヤシーの寿命、成長限界などは個体により様々。能力の高いモヤシーほど、発見の確率は高まる。派遣するタイミングや数くらいしかプレーヤーにできることはないが、派遣する際にはモヤシーについてのコメントが閲覧できる。まだ成長するのか、限界がきているのかがわかるため、派遣するタイミングの参考になる。

時間経過により、生まれ、成長するモヤシーたちを線路へと派遣。結果はすぐに判明する。成功すれば新たなダンジョンやBGMなどが見つかる


■ 細部まで外見を変更できるおえかき!

キャラクターを作成し、公式掲示板に投稿されているラハールのおえかきデータをインポートしてみるとこのようになる

 「おえかき」は、キャラメイクで作成したキャラクターの見た目を自由にエディットできる機能。キャラクターだけでなく、装備の外見もエディットできる。キャラクターの性能には一切関係しないが、外見にこだわる人にはたまらない機能だ。

 外見を変更するには、ゲーム内のエディットツールでキャラクターのパーツデータを作成・編集するか、作られたデータをインポートする。もちろん、インポートされたデータをエディットツールで編集することもできる。

 おえかきデータをエクスポートし、PCなどを使って編集し、インポートするのも手。この場合、エクスポートした画像データは、PS3の「フォト」に保存される。これをUSBメモリ等にコピーし、PCで読み込み、画像編集ツールで編集する。公式HPでは、編集した画像がゲーム内でどのように表示されるかPC上でチェックできるWindows用ツール「おえかきチェッカー」がダウンロードできる。手間をかけずに確認できるので便利だ。

 おえかきデータは1024×1024pixelのpngファイルで、画像内は顔−前/右/左/後、剣1/2/3などと40マスに区切られている。自分で絵を描くのが苦手であれば、デジカメで撮影した画像を利用したり、他の人が作ったおえかきデータを利用するのもいいだろう。

 公式HPでは、日本ファルコム社、アクワイア社などとのコラボおえかきデータが配信されているし、ユーザーの手で作られたデータをアップ/ダウンロードできる「冒険者の集い〜キャラ&武器の掲示板」も用意されている。コラボおえかきデータはzipファイルのため、解凍してからインポートする必要があるが、公式掲示板のファイルはpng形式のため、PS3のブラウザを利用してアクセスすれば、直接PS3の「フォト」に保存し、インポートすることができる。

ペン、塗りつぶし、undo、redo、表示倍率変更機能などを備えた本格的なツールが用意されている。武器や髪の毛をアニメーションさせることも可能だ



■ 最後に

 シンプルなアクション操作ながら、ついつい何度もプレイしたくなってしまう魅力を秘めている。ダンジョンに潜り、極上のレアアイテムを入手した際の喜び、どの段階でダンジョンを脱出するかの駆け引きがたまらない。

 「クラダン」シリーズの流れを汲んではいるものの、ストーリー的な関係はないし、同シリーズをプレイしていなくても全く問題なく楽しめる。また、新たなタイトル名が付けられているだけあって、親切なチュートリアル、3人パーティ制、難易度別に分けられた「ランジョン」など、「クラダン」シリーズと比べて、遊びやすく、システムはシンプルで、難易度も全体的に低めになっているため、初心者でも安心だ。もし、「クラダン」シリーズに興味を持ったなら、本誌では「クラダン」シリーズのレビューが掲載されているのでチェックしてもらいたい。ダウンロード版が配信されているので、ソフトが入手できないといった不安はない。

 ・PSPゲームレビュー「クラシックダンジョン 〜扶翼の魔装陣〜」
 ・PSPゲームレビュー「クラシックダンジョンX2〜」

 システムプリズマの公式ブログでは、「クラダン」シリーズと同様に、プレーヤーからの意見や感想に対する返信が丁寧かつ誠実に行なわれている。ゲームだけでなく、こうした対応がしっかりしている点はプレーヤーにとって地味に嬉しい点ではないだろうか。同ブログでは、プレーヤーからの意見に対して、パッチを作成する機会があれば対応したいという返信が多々ある。アップデートが行なわれることが決定しているので、チェックしておくといいだろう。

 この手のゲームは好き嫌いがハッキリ分かれそうだが、国内産の2Dハック&スラッシュゲームでは最高クラスの出来ではないだろうか。やり込み系のゲームは、長い時間やり込むほど面白いかどうかが重要になるが、キャラクター育成、アイテム収集、称号システム、ランダム生成ダンジョンなど、数10時間飽きずに遊ばせてくれた。「クラダン」シリーズファン、アイテム掘り・キャラクター育成アクション好きには特にオススメしたい。買いである。


Amazonで購入

(2012年 4月 23日)

[Reported by 木原卓 ]