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PS3/Xbox 360ゲームレビュー

現代戦を克明に描く戦場シムFPSが登場
冷酷無比な戦況を、創意工夫で乗り越えよ!

「オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング」

  • ジャンル:ミリタリーFPS
  • 発売元:コードマスターズ
  • 開発元:Codemasters
  • 価格:7,140円
  • プラットフォーム:プレイステーション3 / Xbox 360
  • 発売日:2010年1月14日(発売中)
  • プレイ人数:1〜8人
  • レーティング:CERO:C(15歳以上)

米海兵隊の作戦を克明に描写した作品だ

 コードマスターズは、PS3/Xbox 360用FPS「オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング(以下『OFP:DR』)」を1月14日に発売した。本作は近未来の紛争を兵士視点で描いたミリタリーFPSで、これまでのゲームにはなかったレベルの軍事的リアリズムと広大な戦場環境を実現したことが最大のポイントとなる作品だ。

 本作の元祖は、多くのベテランゲーマーにとって伝説的な作品である「Operation Flashpoint: Cold War Crysis」だ。2001年にPC向けに発売されたこの初代作は、リアル指向の戦場描写を初めてゲームに持ち込んだタイトルと言って良い。それによって多くのゲームファンを釘付けにし、長年に渡って続編の登場が待望されてきた。

 そして待つこと8年超、ついに登場した本作「ORP:DR」は、初代作のリアルな戦場描写を最新のテクノロジーで更に高め、熱心なゲーマーにはまさに手ごたえ抜群の1本となっている。それと同時に、現実世界の戦闘をリアルに表現する副作用として避けがたい「不便さ」や「理不尽さ」も初代作譲りで、遊び手を選ぶ作品だ。しかし、それだからこそ特別な価値のあるタイトルと言えるだろう。



■ コンシューマーゲーム史上最もリアルに戦場を描いた作品

突如歴史の表舞台に出ることとなった架空の島「スキラ島」
プレーヤーは米海兵隊の分隊長として戦線に参加する

 本作の舞台は、北海道とロシア・中国領の中間海域に浮かぶ架空の島「スキラ島」。およそ220平方キロメートルの面積を持つこの島は、中世より現代にかけて中国、日本、ロシアと、その持ち主が変わってきたという設定だ。長年、特筆すべき産物がなく、ほとんど価値のない島ではあったものの、実はその地下に大規模な油田が眠っていたというのが事の発端である。

 経済的混乱が深まる2011年、油田を我が物にしたい中国はスキラ島の領有権を主張し、電撃的に軍事占領する。しかし一方の当事者ロシアは、大陸国境で中国軍主力とにらみ合いの状態にあり、迂闊に軍事衝突を招くことができない。そこで国際社会が助けを求めたのが世界の警察・アメリカ合衆国である。こうして米海兵隊によるスキラ島奪還作戦が開始された。

 プレーヤーは米海兵隊所属の兵士として本作をプレイする。そのうち主軸となるのは、海兵隊の「ハンター軍曹」と特殊部隊所属の「マローランド少尉」としての視点だ。本作のメインゲームモードであるキャンペーンゲームでは、この2つの視点で数日にわたって展開する数々のミッションをこなしていくことになる。

 ちなみに本作の音声はすべて日本語で、大塚明夫氏、東地宏樹氏、平田広明氏、杉田智和氏、中井和哉氏、岡本信彦氏といった著名な声優陣による吹き替えが行なわれている。このためオリジナル英語版に頻出する格好いい海兵隊用語、例えば「Oscar Mike(On the Move=移動中の符丁)」などが平易な日本語に置き換えられているのが個人的には少々残念ではあるが、日本語化のおかげで聞くだけで状況が判断できるというメリットも捨てがたい。オプションで英語音声も選択できればベストであったが、データ容量の問題もあるだろう。ここはコードマスターズの判断を尊重したい。

 こういったプロットで進行していく本作だが、ひとまずプレイしてみれば他のFPS作品との決定的な違いをすぐに体感できる。ゲームの流れ、戦闘のテンポ、その他様々な環境的要素が、じつに戦場のリアリティを重視して作られているのだ。その雰囲気は映画的なアプローチを取る主流のFPS作品群とは対極の無骨なもので、長いカットシーンのような演出は一切なし。戦いがどう推移していくかはプレーヤー次第という、本作の特徴的な点について紹介していこう。


海兵隊員と特殊部隊員の2つの視点で戦線の推移を体験していく。国際的には小競り合い程度の紛争であるため、プレーヤーが取り組む小規模な作戦も、戦線全体に多大な影響があると言えよう



・武器の特性再現と戦闘の雰囲気

遠距離では弾丸の「落下」が無視できないため、少し上を狙って撃つ必要がある

 本作には現実の海兵隊で使われる兵装が登場することはもちろん、その特性も非常に現実的なものとなっている。例えば現実では、米軍のアサルトライフルから放たれる5.56mm NATO弾は秒速1,000メートル弱の初速を持ち直進性が高く、対して7.62mm弾を使用するAK-47ベースの中国軍アサルトライフルは初速が若干遅いとされるが、本作でもその傾向を実際に体感できるのが面白いところだ。

 例えば遠距離に向かっての射撃では、弾丸に対する重力の影響が大きくなるため、ターゲットを狙う際は少々上目に照準する必要がある。また、射撃してから実際に弾丸が届くまで若干の時間がかかるため、移動する目標に対しては位置の先読みも必要だ。これが本作では、銃の種類、弾丸の種類によって大きく感覚が違ってくるのである。たとえば、「手持ちのM-16の弾薬が切れたので、敵兵から奪ったType 81ライフルで射撃したら、かなり上のほうを狙わないと当たらなくてビックリ」といった体験は「ORP:DR」ならではのものだ。

 兵器特性の面白さもさることながら、それによる戦闘のテンポも本作独特だ。例えば「敵の装甲車が現われたので、武器を持ち替えてロケットランチャーで応戦しよう」というシチュエーション。他のミリタリー系FPSでは武器の切り替えが一瞬で終わるようなところ、本作ではまず屈んで地面にランチャーを置き、弾頭をセットして組み立てるところから入っていくので、射撃準備が整うまで10秒近くかかってしまうのだ。その間に状況が変わって装甲車への攻撃機会が失われてしまうこともよくあり、1歩先を読むことの重要性を痛いほど教えられるという按配だ。



・徒歩で移動するのが酷なほどの広大な戦場

広大な地形の中をとにかく歩く! 重い装備を背負って長い距離を移動できることが兵士の条件なのだと痛く理解できるゲームだ

 本作は220平方キロメートルほどの面積を持つ架空の「スキラ島」を、リアルスケールでシームレスな戦場として表現しており、状況によっては島の端から端まで歩いていくこともできる。それでなくても各ミッションでは徒歩で数キロメートル、車両でまた数キロメートルという長距離を移動することが珍しくなく、また、地形を利用して回り込むような戦い方を選べばさらに長い距離を移動することになるのだ。

 したがって、本作における一連のミッションのほとんどの時間は徒歩での移動に費やされる。歩いて、歩いて、しばし戦闘。そしてまた歩いて、ひたすら歩く。近年ではこういった面倒な部分を排除して、目の前の曲がり角を曲がれば即激しい戦闘という「おいしい部分」だけをクローズアップするFPSがほとんどだが、本作はそういった潮流を完全に無視した上で、リアルスケールの地図上で展開するリアルなテンポの戦闘、というものを表現しているわけだ。

 それにより本作のプレイテンポは他の作品にない独特のものになっている。そして「移動」という行動ひとつとっても、敵の配置と地形を利用して裏や側面を突いたり、あるいは最短距離で突っ切る、もしくは敵の防衛線を迂回して遠いけれども楽な道を選ぶなど、プレーヤーの選択は果てしなく自由だ。「銃を撃って敵を倒す」までにどういう行動をとり、どういった状況を作り出すか、そこに本作の面白さが凝縮されている。



・戦闘の成り行きによる状況変化。何をどう利用するか?

砲撃支援を要請できる場所で、あらかじめ敵が居るとわかっている場所を片っ端から叩いておく。これで戦闘の流れが大きく変わる

 メインキャンペーンの各ミッションはそれぞれ順調に進めば20〜30分程度、てこずれば1時間以上かかるというボリュームで構成されているが、やはり最大の特徴は「プレイするたびに異なる状況が現われる」という、戦場シム的な側面だ。作戦の当初のシナリオに則って味方と敵が連動していく中、全く同じ状況というのはなかなか現われてこない。プレーヤーの行ないひとつで状況が激変し、攻略のためには異なるルート、方法を取る必要が出てくることもあるのだ。

 特に、予備知識なしでプレイする初回の作戦と、1度以上プレイしてから再挑戦する作戦とでは、大きく流れを変えることができる。敵の戦力配置があらかじめわかっていれば、効率よく攻略するためのルートを見つけることもできるし、砲撃支援を要請できる場合は効果的な攻撃位置を発見することもできる。

 それでも、戦闘のなりゆきで意外な状況というのは種々現われるものだ。敵方もこちらの行動に様々な対応を取ってくるので、有利な位置を取ったと思いきや、スモークグレネードを炊かれて逆に攻撃が困難になってしまったり、こちらが立てこもる予定だった家屋が砲撃で全壊してしまったり、本作は何度プレイしても臨機応変な対応が求められる。その場その場で最大限に状況を利用するセンスが求められ、そこがリアル感に溢れていて面白いところでもある。


暗闇での戦い。夜間作戦用の銃にはサーマルスコープを搭載しているものもあり、狙いをつけるのに便利だ。夜が明ける前にすばやく行動し、この有利を最大限に活用したい

ロケットランチャー類の使用準備には非常に時間がかかる。良いタイミングで敵を撃破できるよう、常に先の展開を予測しながら行動することが必要だ

戦場は広く、自分以外の味方チームが同時並行して作戦行動していることもある。定期的にマップを確認して、どこに展開すれば効果的かを常に考えながらプレイしたい



■ 手に入るものは何でも利用する! 創意工夫で切り開く戦場サバイバル術

チームメンバーに指示を出して任意の行動を取らせることができる。動かない敵に対しては回り込むような動きをさせても効果的だ
攻略対象の各拠点は1〜2kmも離れている。まともに歩いて移動するのはとても大変だ
というわけで、敵軍から奪った車両で島内を走り回る

 戦場シム的なアプローチで構成されている本作では、プレーヤーが各ミッションを攻略するにあたって様々な手段をとることができ、それによって戦場の様相も大きく変化していく。それを最大限に楽しむためには、やはり創意工夫を持ってプレイしたいところだ。

 まず本作における基本的なミッションの流れをご紹介しておこう。メインキャンペーンの最初のミッションである「Dragon Rising」ミッションでは、プレーヤーは特殊部隊マローランド少尉として中国軍の通信施設の破壊が目的として与えられている。これはチュートリアル的な要素も組み込まれているミッションなのでクリアするだけなら至極簡単だ。3人の隊員に「ついて来い」とだけ命令して、あとは作戦指示通りのポイントに進んでいけばいい。

 若干数の守備兵を排除して丘の頂上にある通信塔をC4爆弾で破壊したら、沿岸の村に拠点を置く中国軍の部隊を砲撃要請で撃破。砲撃でしくじると残党狩りに苦労することになるが、うまくいけば後は脱出地点を確保してミッションを完了させるだけだ。

 ところがここで、司令部よりクリア条件にはない副次目標を与えられる。沿岸に位置する複数の対空ミサイル拠点を叩けというものだ。ところが各拠点は1キロメートル〜2キロメートルほども互いに離れており、徒歩で向かっていては文字通り日が暮れて夜になってしまう。しかしプレーヤーの部隊は夜間戦闘用の十分な装備を持っていないので、それならば移動時間を短縮するためにどうするか?というのが問題になる。

 最も簡単なのは、脱出地点で敵が乗り捨てる車両を利用し、快速で各拠点を巡ることだ。気をつけないといけないのは、徒歩での移動に比べて非常に発見されやすく、敵の対戦車兵に一撃で全滅させられてしまうこと。このため各拠点がどのように防衛されているか、しっかりと偵察しておく周到さも必要になる。

 実はこのミッションの作戦区域のどこかにヘリコプターが隠されていて、それを見つけることができればあっという間に全拠点を制圧できる。それでも、手に入れた車両の操縦を誤って破壊してしまい、結局は徒歩移動に戻るということも本作ではありがちなことで、理想的な状況というのは常に細心の注意で維持する必要もあるわけだ。それで「ああ、これはしんどい」と思ったなら、副次目標を破棄してとっとと脱出してしまうのも、悪い判断ではない。


敵の集中地点を見つけて砲撃要請。十数秒後、砲弾が飛来して敵を一網打尽にしてしまう

敵に悟られることなく防衛拠点へ接近できれば圧倒的に優位な立場で攻撃をかけることができる。これは背後をとって至近距離からグレネードランチャーで一網打尽にしたシーンだ



夜間作戦は頼るべき味方も少なく、敵は多い。隠密行動が第一
スムーズな進行のため、砲撃要請の使いどころを間違えないことがとても重要だ
拾った対空ミサイルで、うるさいヘリコプターを黙らせる

 メインキャンペーン第2のミッションでは特殊部隊員マローランド少尉として、より困難なミッションに挑む。この作戦では両手に余るほどの敵部隊が戦場に展開しており、余計な戦闘はなるべく避けて隠密に行動することが重要だ。それ自体は、夜間作戦であるため敵の警戒範囲に近づきすぎなければ何と言うことはない。

 その上で注意しておきたいのは、このミッションでは味方の別働隊との連携が求められることと、そのため作戦遂行に時間制限があることだ。あまりモタモタしていると夜が明けて不利になってしまうので、作戦途上で制圧することになる中国軍の拠点は、砲撃支援でさっさと片付けてしまいたい。乱戦になると制圧までにかなりの時間がかかってしまうからだ。

 その上厄介なことに、作戦地域の上空には敵の攻撃型ヘリコプターが巡回しており、これに発見されてしまうと作戦の遂行がずいぶん困難になってしまう。30mm機関砲で上空からドカドカ射撃してくるため、かなりの確率で隊員に死傷者が出てしまうのである。

 そこで利用したいのが敵の装備だ。初回のプレイでは気づきにくいが、複数回プレイしていると、敵の歩兵の中にスティンガー対空ミサイルを装備した兵が居ることに気がつく。その兵士を倒して装備を奪い、冷静に狙いをつけてヘリコプターを撃墜。これでその後の展開はずいぶんと楽になる。

 その他のミッションでもこういった工夫が生きるシーンが無数にあって、だからこそ本作は何度でもプレイできるFPSに仕上がっていると言えよう。例えば戦場に味方の装甲部隊が展開している場合、何とその車両に乗り込んで自分の戦闘に利用することもできる。歩兵として戦うにはむずかしい場面も、装甲車や戦車を利用すれば圧倒的に戦える。敵の対戦車兵にさえ気をつければ、の話ではあるが。

 あるいは別のミッションでは、敵のスナイパーライフルを奪うことで戦い方がガラリと変わるシチュエーションもある。あるいは、陣地に敵兵を展開させようとする輸送ヘリをなんとかして撃墜することで、厄介な脅威を未然に防ぐといった、ミッションの流れそのものを変えてしまう工夫も有効だ。新しい発見をし、それを実際に試すという体験は、本作の魅力を何倍にも増幅する要素だ。


味方の車両に乗り込んで、戦車兵として戦うのもオツなもの。圧倒的な火力をしばし楽しもう。油断して対戦車ミサイルであっけなくやられる、という失敗もありがちではある

敵兵から奪ったスナイパーライフルで、その後の作戦がぐっと楽に展開できた。ついでにどこかで対空ミサイルを見つけることができれば、増援のヘリコプターも撃墜できそうなのだが……。という工夫が楽しいのが本作ならではのテイストである



■ 本編以上にハードコアな追加ミッションの数々。有料DLCも発売当初から用意

メインモードを一通りクリアできたら、追加ミッションに挑戦してみよう
本編では乗る機会のない各種兵器を試すこともできる
追加ミッションの難易度は高め。2度3度と挑戦しなおすことになるだろう
「Close Quaters」での一幕。曲がり角でゼロ距離射撃の応酬。当然死にました。

 メインキャンペーンををクリアしても、本作のプレイは始まったばかりだ。本作には追加ミッションを個別にプレイできる仕組みが備わっており、そちらではさらに難しいシチュエーションの戦場を楽しめる。

 現時点では、標準で備わっている「FIRE TEAM ENGAGEMENT」パックの6つのミッション、そして有料DLCとして公開されている「Skirmish Pack」の4ミッションがプレイできる。このうちスキラ島をヘリコプターで周遊するだけの「Island Tour」の2ミッションは例外として、いずれもキャンペーン本編とは全く異なるレベルの厳しい戦いだ。

 まず、本作に標準で同梱されている「FIRE TEAM ENGAGEMENT」の全ミッションを一通りクリアするだけでも骨が折れる。特に大規模感のある戦いを楽しめる「Coastal Stronghold」では、本編で陸側から攻め込む飛行場に対し海岸線側からの猛攻をかけることになるが、出てくる敵の数が凄まじい上に、飛行場に顔を出せば対空戦車の水平射撃をお見舞いされ、迂闊な行動は即死につながる。これをどう攻略するか、腕の見せ所だ。

 より短時間でクリアすることもできる「Debris Field」ミッションでは、プレーヤーの周囲を常時榴弾砲が着弾し続け、ひとまず全速力で動き回らなければ砲弾の直撃を食らって即ミッションオーバーだ。その上敵は複数の装甲車に山盛りの歩兵を随伴させており、とても正面からは対抗できない。発見される前にいかに敵の主力を叩くか、短期決戦型のミッションと言えよう。

 「Close Quaters」ミッションでは市街戦の雰囲気を楽しめる。建物が連なるブロックには十数名の守備隊が固めており、まず敵の配置を探るだけでも大仕事だ。迂闊に接近すると、曲がり角を曲がったところでゼロ距離遭遇、あわてて照準を合わせている間にやられてしまう、ということになりがち。あるいはグレネードを使って木造家屋を破壊し、見晴らしを良くするという方法を取ってもいいが、射線が通りやすくなるのは敵も同じこと。とにかく攻略のためには何度もチャレンジしてみる必要があるだろう。

 有料DLCとなる「Skirmish Pack」の傑作ミッションは何と言っても「All Round Difense」。全周防衛というタイトルの通り、海兵隊が守る施設に対してあらゆる方向から中国軍が猛攻を加えてくる。味方部隊もそれなりに数がいるのだが、敵は装甲車から果ては戦闘ヘリまで繰り出してくるため簡単には勝てない。乗り物の腕に自信があれば自ら攻撃ヘリを操って、上空から周囲の敵を片付けていくと良いが、対空ミサイルへの備えも忘れずに。

 各ミッションとも単にクリアを目指すだけでなく、様々なシチュエーションを楽しんで見てほしい。例えば前述の「All Round Defence」ミッションでは、基地に用意されている乗り物を利用するかどうかに応じて、全く異なる戦闘の様相を体感することができる。スナイピングでどこまで守れるか試すもよし、建物に篭り、進入してくる敵兵をゼロ距離射撃で撃退し続けるというのもオツなものだ。


追加ミッションは本編よりも戦闘そのものに集中したものが多く、うまくいけば短時間でクリアできる。ただし全体的に激しい内容で、ある程度運しだいという局面もある

乗り物にこだわるプレイができるのも追加ミッションのいいところ。本編で使うシーンがなかったのか不思議なくらい、各種兵器がよく作りこまれている

■ FPSファンなら1度はプレイしてみるべき作品。オンラインコンテンツのさらなる充実にも期待

ほとんど精密射撃で片がつくゲームなので、細かい照準能力が磨かれるかもしれない
他のゲームには見られない、野戦のリアル感。ぜひ1度体験してほしい

 ゲームとしては破格のレベルで戦場のリアリティを楽しめる本作。それだけに荒削りな点も見受けられ、味方兵士が思うように動いてくれないことや、乗り物がわりと簡単に地形の凹凸にはまりこんでしまうようなストレスのたまる現象があることも否めない。全体としてはさらなるブラッシュアップを求めたいところだが、まずは本作のようなユニークな作品がプレイステーション 3やXbox 360で楽しめることを喜びたい。

 軍事方面に関心がある人ならば絶対に逃せないのは当然として、日ごろFPS系のタイトルで腕を磨いている熱心なプレーヤーにはぜひ1度本作を体験してほしいと思う。とにかくこの独特の雰囲気と面白さは実際にプレイしてみないとわからないし、プレイすることでFPSと言うゲームジャンルの面白さに多くの発見ができること請け合いだ。

 最後に、本作を語る上でPC版との違いを述べないわけにはいかない。昨年末にすでにリリースされている本作PC版との大きな違いは3点ある。1点目はコンシューマー機版が音声を含めて完全日本語化されていること。PC版は日本語マニュアル付きの英語版であり、十分に楽しむためには多少の英語力が必要である。2点目は、PC版にはコンシューマー機版に無いミッションエディターが同梱されていること。これに伴い3点目の違いとして、ユーザー制作の無数の追加ミッションが遊べるPC版に対し、コンシューマー機版の追加ミッションは公式のものに限定されることだ。

 特に追加ミッションの数が限定されてしまうというのはPC版を知る筆者のようなゲーマーにとって「勿体無いな」と思う点ではあるので、有料であれ無料であれ、追加ミッションをはじめとするオンラインコンテンツの更なる充実を期待したいところだ。また、より遊びやすいゲーム機版では各ミッションをマルチプレイCOOPで楽しむ機会が得られやすいというメリットもある。まあ、本作の魅力にどっぷり嵌ってしまえば、両プラットフォームで何もかも楽しんでしまうというのもアリである。


【スクリーンショット】

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(2010年 1月 18日)

[Reported by 佐藤カフジ ]



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