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Xbox360ゲームレビュー

納得のドライビング、極上のレース体験
当代最強のレーシングシムがついに登場!

「Forza Motorsport 3」

  • ジャンル:レーシング シミュレーター
  • 発売元:マイクロソフト
  • 開発元:Turn10 Studios
  • 価格:7,140円
  • プラットフォーム:Xbox 360
  • 発売日:10月22日
  • プレイ人数:1〜8人
  • レーティング:CERO:A (全年齢)

Xbox 360におけるレースゲームの決定版

 日本全国におよそ8,000万人の運転免許保有者がいるそうである。他方、カーレースシミュレーションを上手にプレイできる人口は、それよりずっと少なさそうだ。せいぜい数百万人程度だろう。車両の限界性能を引き出し、勝利を目指して走るということは、公道で乗用車を常識の範囲内で走らせることよりはずっと、特別な体験であるらしい。

 その「特別な体験」を最高の水準にまで極め、さらにその間口を広げようとするゲームタイトルがある。今回紹介する「Forza Motorsport 3」は、そういった試みのまさに最前線にある作品だ。膨大なコンテンツ、様々な工夫により、レースゲームのベテランプレーヤーから、クルマが好きなだけの人まで、幅広く誰でも満足できる出来に仕上がっている。

 本作はMicrosot Game Studios傘下のゲームスタジオ、Turn 10 Studiosが開発したXbox 360専用のカーシミュレーションゲーム。日本国内でも大好評だった前作「Forza Motorsport 2」をあらゆる面でブラッシュアップし、大幅なパワーアップを果たした作品だ。

 大成功を収めた前作の功績により「Forza」シリーズはレースゲームファンならもはや知らぬものは居ない、というほどにメジャーな存在になっている。その最新作である本作「Forza Motorsport 3」は、前作からの正統進化系であり、従来からのファンならばスムーズにのめりこむことができるだろう。さらに本作では、レースゲームが苦手な人や、未経験の人に向けたドラスティックな革新が取り込まれ、より多くの人々が楽しめるゲームになっている。本稿でその魅力の一端をお伝えしたい。



■ 最新作としてあらゆる面でスケールアップ!
 緻密に再現された車両で極上のレース体験を楽しむ

「Forza 3」の本質はカーシミュレーション。車両のリアルな挙動を楽しめる
アシスト機能が充実。どんなプレーヤーでも快適にプレイできる
レーシングラインの表示、オートブレーキといった機能をONにすれば、とても簡単に良い走りができる

 一口に“レースゲーム”と言っても、幅広いジャンルがある。「マリオカート」シリーズのような爽快感と駆け引きの妙味を重視したアクション志向のレースゲーム、「グランツーリスモ」シリーズに代表される物理計算を駆使したガチガチのシミュレーター、それから「Test Drive」のようなドライビングゲームなどなど、多種多様なジャンルを並べることができる。

 その中にあって本作「Forza Motorsport 3」はシミュレーター系に属す。基本となるカーシミュレーションのエンジンは、描画フレームレートの6倍に相当する360fpsで駆動し、時速数100キロメートルの高速で走行する車両の挙動を細かな刻みで計算。路面の僅かな凹凸すら逃すことなく、正確なドライビングモデルをはじき出すというものだ。

 シリーズを通じて磨き上げられてきたシミュレーションエンジンは本作でもパワーアップを果たしており、高速走行時に問題となるタイヤの歪みまで表現されているという。実車を扱うゲームでは表現上の壁となっていた、クラッシュ時の横転現象も本作で実現した。コンピューターゲームにおいて現在望みうる最善のカーシミュレーションエンジンが、本作「Forza Motorsport 3」に搭載されていると考えていい。

 タイヤのトラクション、熱や磨耗による影響、車体の加重移動による接地圧変化、空力の影響などが第2の本能として体に刻み込まれているプレーヤーなら、何も考えずに本作を手に入れ、Xbox 360にハンドルコントローラーを繋いで極上のドライビングを楽しめばいい。

 そこで気になるのが、シミュレーター系のゲームにありがちな「難しすぎて、普通の人にはプレイできないのでは?」という問題だ。その点、本作にはいくつものドライビングアシスト機能が搭載されており、ほとんど誰でもプレイできるようになっている。特に本作から搭載された「オートブレーキ」アシスト機能を使えば、アクセルをベタ踏みしていても完璧な運転が可能だ。

 レースゲームはそれなりにプレイできる、という中間くらいのプレーヤーであれば、ブレーキは手動操作にして、アンチロックブレーキ(ABS)、スタビリティコントロール(STM)、トラクションコントロール(TCS)を利用するのがいいだろう。適切なブレーキングタイミングは求められるものの、あとは少々荒削りな操作でも理想の走りができる。

 また、全ての層のプレーヤーにとって嬉しいのが、シングルプレーヤーゲームに限り、レースを任意地点からいつでもやりなおせる「リワインド」機能が搭載されたことだ。ベテランプレーヤーでも、最後の最後でAI車にぶつけられてコースアウト、なんて事はよくある。そんなときに「リワインド」機能を使って少し前の時点にまき戻せば、危険を回避して続行することができるのだ。

 このように本作では、幅広い層のプレーヤーが快適にプレイできる下地を準備した上で、当代最高のカーシミュレーションエンジンを搭載しているわけだ。始めは簡単な設定でプレイし、慣れてきたらアシスト機能を順次OFFにし、車両本来の挙動を楽しむ。そうすることで、カーレースゲームの面白さが更に広がっていく。


レース中に失敗しても大丈夫。「リワインド」機能を使えば任意の地点までレースを巻き戻して、好きな場所からやり直すことができる


車両は本当に美しく再現されている。内装もばっちり
レース中のフレームレートは常時60fps。滑らかに動く
腕に自身があれば、臨場感のある車内視点でプレイしてみよう

 グラフィックス面においても本作は最高の水準を達成している。その映像クオリティはスクリーンショットでご覧の通りだ。前作との比較においては、ゲームシーンに使われているポリゴンの総数は、前作の10倍にもなっているという。

 しかも、レース中は常時60fpsのフレームレートが保証されており、プレイは快適そのもの。30fpsで妥協するレースゲームが主流を占めるなか、60fpsを堅持していることはレーシングシムとして本当に大切なこだわりだ。おそらく相当優秀なゲームエンジンを搭載しているのだろうが、それにしても筆者は「コンシューマーゲーム機でここまでできるとは!」と驚くばかりだ。

 レースゲームとしての基本をここまで高めた上で、本作ではゲームのボリュームも凄いことになっている。まず、登場車種は400種類以上。フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニといった欧州メーカー、フォード、シボレーといった米メーカー、そして国内の主要メーカーを含む50の自動車メーカーを網羅し、ミニバンからプロトタイプカーまで、ありとあらゆるカテゴリーの車種が用意されている。

 車両の再現度は前作以上に素晴らしいものになった。まず、プレイして気がつくのがサウンド面の変化だ。エンジン音は前作よりも重厚な音響を発するようになり、現実に聞くことができる音質に近いものになった。ターボチャージャーによるキューンという高音もしっかり聞き取れる。本作の収録車種を現実に所有している人が居れば、リアルと現実で聞き比べてみるのも面白いだろう。

 収録コースも前作を超えるスケールになっている。前作から引き続き収録されるニュルブルクリンク 北コースやカタルーニャサーキットのほか、日本からは鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎといった有名コースが登場する。さらにレースファンとしては、ル・マン耐久レースの舞台として知られるサルト・サーキットが収録されているという事実に、心躍らずにはいられない。

 それ以上に面白いのが、本作では「富士見街道」や「Rally di Positano」といった公道を舞台とするコースが収録されていることだ。異様に曲がりくねった道、サーキットにはあり得ない高低差、少しでも道を外れればガードレールに衝突。攻略のためにはサーキットレースとは異なるテクニックが必要だ。

 このように膨大なコンテンツを収録しているため、本作のゲームデータはDVD2枚組みで提供される。さらに初回のプレイにあたっては、「データディスク」側に収録されている1.9GBのデータをハードディスクにインストールする必要がある。インストールしなくても一応プレイはできるのだが、その場合「データディスク」側に収録されているコースや車両は利用できなくなる。本作をフルに楽しむためにはXbox 360のハードディスクは必須と考えて良いだろう。

耐久レース開催地の最高峰、サルト・サーキット。長大な直線が存在するためトップスピード重視のセッティングが求められるが、コーナーリング性能を犠牲にしすぎるとクラッシュのリスクが高まる、難しいコースだ

富士山近郊の峠道を再現した架空のコース「富士見街道」。総延長は16kmにもなる街道が複数の区間に分けられ、1on1のバトルを展開する。コースの構造や風景に、日本の某漫画の影響が随所に見て取れるのがほほえましい

こちらも公道コースのひとつ、イタリアの海が見える町を舞台とする「Rally di Positano」。石畳の路面は車体を激しく揺らし、ハンドリングを難しくさせる。連続するヘアピンコーナー、極端なアップダウンと、スムーズに走破するのが難しいコースだ


■ オーソドックスな周回レースからドラッグレースまで
 時系列に沿った「シーズンプレイ」で無数のレースイベントに参加

メインメニュー画面。オフライン、オンラインのゲーム要素が混然と配置されている
200以上のレースイベントが用意されている。その内容もバリエーション豊か
「シーズンプレイ」ではカレンダーに沿ってイベントをこなしていく
オススメのイベントがピックアップされるので、好みのものを選択しよう

 本作に搭載されている各種の遊び方を「ゲームモード」という呼び方をするのは少々抵抗がある。基本的にはシングルプレーヤーモード、マルチプレーヤーモードという区切り方で問題はないのだが、その両方で、プレーヤーのドライバー・レベル、所有する車両、所持金といった属性を含む「プロフィール」は共通のものになっているし、車両の収集、ペイントカーの作成・販売など、コミュニティありきの遊び方もシームレスに結合しているからだ。

 ともかく初プレイ時には所有する車両が1台しかないので、しばらくは、とにかくレースに出場して賞金を稼ごう。まずは経験値を得てドライバー・レベルを向上させ、新たな車両を購入することがプレイの目標だ。

 そのために本作には、プレーヤーが挑戦する「レースイベント」が実に200個以上も用意されている。1つ1つのレースイベントは、複数のコースを連戦してチャンピオンを決めるシリーズ形態だ。車両の種類、クラスに応じて様々なイベントが用意されており、初プレイ間もないころはFクラスの車両で数イベントを戦うことになる。

 ここまでは前作とほとんど同じなのだが、200個以上ものレースイベントを自由に選択してプレイするとなると結構骨が折れる。自分の所有しているクルマの種類やクラスに応じて参加できるイベントが変わってくるため、ひとつひとつ条件を確認しながらイベントを選択するのは一手間かかってしまうからだ。

 そこで本作ならではの「シーズンプレイ」である。このモードは、ひとりのドライバーのキャリアを通じ、イベントカレンダーに沿って各地のレースに参加していく、というものだ。プレーヤーはレースイベントを完全自由に選択するのではなく、2週ごとに3つ提示される「平日のレースイベント」から1つを選ぶだけで良い。提示されるレースイベントは、現在の車両でそのまま参加できるもの、新たな車両に挑戦するもの、新たなコースに挑戦するものの3種類がピックアップされるので、自然とプレイの幅が広がっていくようになっている。

 レースイベントを選択して平日のスケジュールが埋まると、隔週末には自動的にクラス別のワールドチャンピオンシップイベントが組み込まれる。チャンピオンシップはシーズンを通じて行なわれる特別なイベントであり、平日のレースイベントをこなしてから週末にチャンピオンシップの第1戦を戦い、また平日のレースイベントをこなしてから第2戦……という形で続いていく。シーズンの終わりに見事チャンピオンの座を確定すれば、たくさんの賞金と経験値が手に入る。

 こうして1シーズンを戦い、2シーズン、3シーズンとゲームが続いていく仕組みが「シーズンプレイ」だ。これだけをプレイしても、6年にわたるシーズンをプレイしきるには膨大な時間がかかる。だからもし、ちょっと違ったレースをプレイしてみたくなったら、イベントリストから直接プレイしたいレースを選択してもいいし、オンラインでマルチプレイレースに参加してもいい。どのような形態のレースでも、プレーヤーのドライバーレベルや所持金は蓄積されていく。

 レースの種類は本当に幅広く用意されている。サーキットを周回する通常のレース、バンクのついた円形コースをひたすらグルグル回り続けるオーバルレース、ロングコースを長時間走り続ける耐久レース、峠道で繰り広げる1on1バトル、初速が勝負のドラッグレース。マルチプレーヤーモードではドリフトバトルも展開できる。

 このように、本作「Forza 3」で体験できるレースシーンの幅広さは、まさに前作を大きく超えるものだ。コースの幅広さも手伝って、カーチューニングの妙で攻略する面白さも広がっている。レースゲームの本質である「走り」を楽しむという点において、本作にはほとんど死角がない。


レースを経験すれば経験値と賞金を獲得できる。ドライバー・レベルを上げ、より高度なカテゴリーのレースに挑戦できるようにしよう。シーズンを通して開催されるワールドチャンピオンシップに勝利することで、さらに多くの経験値と賞金を獲得できる

「シーズンプレイ」を通して、自然な形でバリエーション豊かなレースシーンを楽しむことができる。1シーズン毎にワールドチャンピオンシップのクラスが上がっていき、6シーズンでひととおりの「ゲームクリア」。その頃には「Forza 3」の全てを味わい尽くせるはずだ


■ 大充実のオンラインコミュニティ要素
 ペイントカー、チューニング、リプレイデータ、あらゆるものが流通可能!

クルマのアップグレードは、車両を構成するパーツごとに細かく選択できるほか、目的のクラスに自動構成する機能も用意
カーペイント関連メニュー画面。「バイナルグループ」というのが本作における非常に便利な要素

 大満足のレースシーンをさらに盛り上げる要素が、前作から続くクリエイションやコミュニティ関連機能だ。本作では自分だけのカスタムカーを作るためのありとあらゆる手段が用意されている。クルマのアップグレード、チューニングから、ほとんどなんでも作れるペイント機能まで。

 この中でも前作では、ペイント機能が大きくクローズアップされた。簡単な図形を貼り付ける機能と見られていたペイント機能が、無数の「職人」の手により、無限の可能性を持つ作画機能に化けた。その結果、想像もできないほどの素晴らしいペイントカーが、ゲーム内マーケットで大量に流通したのだ。その基本は、本作でも受け継がれ、さらなるパワーアップが図られている。まずはペイント関連の機能についてみてみよう。

 カーペイント機能は、単純に車両の色を変更する機能と、車両の表面の模様を編集する機能の2系統に大別されている。このうち、表面の模様を編集する機能が、職人の皆さんの腕の見せ所だ。車両の右側面、左側面、上面、前面、背面という「キャンバス」に対し、「バイナル」と呼ばれる基本パーツに色をつけて貼り付けていく、という基本は前作同様だ。貼り付けられるデカールの数(レイヤー数)は、各側面に1,000づつ、上面に同じく1,000、前面・背面に500づつ、ウィングに100の計4100。

 本作で変化したのは、車両に直接デカールを書き込んで模様を作る方法だけでなく、あらかじめ独立した模様を作成しておいて、あとからその模様を車両に貼り付ける、という手段がサポートされたことだ。この独立した模様を「バイナルグループ」と呼ぶ。これにより、丹精に作った意匠を「バイナルグループ」化して再利用し、たくさんのデコレーションカーを効率よく作成することが可能だ。

実際に「バイナルグループ」を作っているところ。作ったものは個別に保存し、車両ペイントに再利用することができる。また、「バイナルグループ」そのものをゲーム内マーケットで販売することも可能だ

作成した「バイナルグループ」を使って、車両デザインを作成。作成した「デザイン」を個別に流通させることもできるし、作った車両そのものをオークションにかけてもいい。目的に応じた柔軟な流通が可能だ


「ストアフロント」の基本画面。世界中のクリエーションがここで流通する
各カテゴリーのクリエーションを、細かい条件をつけて検索することができる

 こうして「Forza 3」では、前作より多くの個性的な車両がゲーム内マーケットに流通することだろう。その上、本作では車両の流通だけでなく、上記の「バイナルグループ」単体での流通や、車両のデザインだけを販売する方法もサポートされ、ますます扱いやすくなった。

 そういった流通品目を管理するのが「ストアフロント」と呼ばれる機能だ。ストアフロントでは上記の車両のデザイン関連アイテムのほか、車両のチューニングデータ、リプレイデータ、フォトなども流通させることができる。多数のアイテムをユーザーが公開できるようになった影響で、ユーザーインターフェイスは完全に刷新された。カテゴリー毎にまとめて管理できる扱いやすい画面構成が採用されている。

 それぞれの流通アイテムは無料・有料のどちらでも配布可能だ。価格は自由に設定できる。一方、それをダウンロードしたユーザーは、各アイテムに最大5つ星の評価(ユーザーレーティング)をつけることができる。人気のあるコンテンツは各ジャンルのランキング画面にて、ダウンロード数、星の数ともに上位となるのですぐに見つけることができる。初めてのプレーヤーでも簡単に素晴らしいクリエイションに出会えるというわけだ。

 また、本作には前作同様の流通形態「オークションハウス」も実装されている。本当にレアで素晴らしい車両は、こちらの形態で流通することになるだろう。前作同様、にわかに想像することもできない価格がつけられるコンテンツも出現するはずだ。「Forza 3」のオンラインコミュニティに巻き起こる現象がどのようなものになるか、今から楽しみで仕方がない。


「ストアフロント」では無料あるいは固定価格での販売・流通ができる。一方の「オークションハウス」では、基本価格への入札と言う形で前作同様のオークションが実施できる。おそらく本当にレアなクリエーションは「オークションハウス」で取引されることになるだろう。また今回、フォトやリプレイも流通可能になったことで、ペイントカー以外の面でもゲーム内マーケットが大いに役立つだろう(※画像は発売前の状態につき、実際のものと異なる場合があります)


■ すべてのゲーマーにオススメできる至高のレースゲーム

至れり尽くせりの内容を持つ「Forza 3」。Xbox 360のベストレーシングゲームの座は堅い

 ご紹介してきたように、本作「Forza Motorsport 3」は、高評を得た前作以上のボリュームと質を備えた作品に仕上がっている。サーキットから峠道まで用意されたバリエーション豊かなコース、豊富な車両、美しいグラフィックス、そして何かが起こる予感がするオンライン要素。レースゲームファンとして、このような作品をプレイできるのは本当に嬉しいことだ。

 その全てに価値をもたらしているのは、やはり本作の持つ抜群のカーシミュレーションエンジンだ。もしあなたが普通のレースゲームファンであれば、まずは本作を、適度にアシスト機能を入れた上で実際にプレイしてみて欲しい。その上で、腕前が上がってXbox 360コントローラーでの操作に物足りなくなってきたら、ハンドルコントローラーでプレイしてみよう。

 Xbox 360は、ハードウェア的な事情でPS3に比べてハンドルコントローラーの選択肢が限られるのが残念だが、その一方でフォースフィードバック機能を備えた値段も手頃なMS純正品「Xbox 360 ワイヤレス レーシング ホイール」が存在するため、手を出しやすいという利点もある。フォースフィードバック効果により路面の情報までしっかりと伝わってくる臨場感、加重移動を考えたスムーズなコーナリング。高い精度で車両をコントロールするほど、ゲームはそれに答えてくれる。その気持ちよさにきっと夢中になるはずだ。

 あるいは、この記事を読んでいるあなたがもしレースゲームの経験がほとんど無くても筆者は「Forza 3」をオススメすることができる。理想の走行ラインの表示機能から、オートブレーキ機能まで、至れり尽くせりのアシスト機能を利用すれば、レースの醍醐味を簡単操作で味わうことができるからだ。間違えてクラッシュしても、「リワインド」機能でいつでもやり直せる。

 そうしてプレイしていくうちに、レースゲームのスピード感に慣れて、各種のアシスト機能という「補助輪」を外したくなる時が来るはず。そうなったときに、「Forza 3」のシミュレーションエンジンは更に深いレーシング体験を約束してくれる。少しづつ成長しながら、末永くプレイできるはずだ。

 最後に、あなたがハードコアなレーシングゲームファンなら、筆者が何かを言う必要はないだろう。予定通りゲームショップに走り、「Forza 3」のパッケージをゲットして、Xbox 360にハンドルコントローラーを接続して、オンラインの仲間を集めて最高のレーシングを楽しんで欲しい。コアゲーマー向けの最高水準であると同時に、ビギナーにもっとも優しいレースゲーム、それが「Forza 3」と言っていいだろう。


【スクリーンショット】

(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved


(2009年 10月 21日)

[Reported by 佐藤カフジ ]



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