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10周年記念「復活!『龍が如く6』出演者オーディション」が二次面接審査を実施

全応募者数1,000人超の中から選ばれた女性が魅力をアピール!!

3月5日 実施(二次審査・東京会場)

 「龍が如く」10周年を記念して6年ぶりに開催されることとなった、シリーズ最新作「龍が如く6」のキャバクラ嬢役出演者を選ぶオーディション。この二次面接審査、東京会場の部が3月5日に行なわれた。(大阪会場の部は3月6日に実施)。

 オーディションは約6年ぶりに実施されるのにもかかわらず、全応募者数はなんと1,000人超!一次審査の書類審査はすでに済み、そこから東京/大阪での二次面接審査に進む100名が選ばれた。そしてこの日は、東京会場で50名の面接審査が行なわれた。

 審査するのは、「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏、プロジェクトマネージャーの植村幸司氏、チーフプロデューサーの横山昌義氏、プロデューサーの佐藤大輔氏。なお、名越氏はあえてオーディション参加者の正面ではなく、後方から見守るというスタイルを取っていた。

面接審査を行なったのは、プロジェクトマネージャーの植村幸司氏、チーフプロデューサーの横山昌義氏、プロデューサーの佐藤大輔氏。総合監督の名越氏は、後方から見守り、最後にいくつか質問するというスタイルで望んでいた

 面接は5名ずつの組で行なわれ、プロフィールを含む自己紹介から、「龍が如く」シリーズのプレイ経験、オーディション応募の動機など、様々なやり取りが行なわれる。そこから、水商売の経験があるかないか、さらにあるという人にはどんな経験や接客があるか、なにかトークなどのテクニックはあるかなど、まさにキャバクラ嬢オーディションならではの質問がされていく。

 取材させて頂いたグループの皆さんは、いずれもおキレイなのは当然として、個性的な魅力を持っている人ばかり。なかには自己紹介の前に上半身の服をがばっと脱いで、チャームポイントである胸をがっつりアピールした人もいたほどで、女の熱い戦いとなっていた。

取材させて頂いた最初のグループ。女優、声優、グラビアアイドル、そうしたタレント活動ではない職業の人といったようにお仕事はそれぞれ異なるし、魅力や個性も異なっていた。そんななか、それぞれが自分だけの魅力をアピール。スカートを脱ぐ(2枚重ねていたので大丈夫)という場面も

こちらは取材させて頂いた2つめのグループ。こちらも、モデル、グラビアアイドル、コンパニオン、そして一般的なお仕事の人というグループに。こちらも、最初の自己紹介ですぐさま上着を脱いで胸をより見てもらえるようにするなど、激しいアピールがあった

 なお、この2次審査の合格者は10名程度となる予定で、3月下旬~4月上旬にかけてWEB一般投票を実施予定。そこから4月中旬に合格者発表が行なわれる。WEB一般投票をぜひ楽しみにお待ち頂きたい。

名越氏、横山氏、佐藤氏にオーディション二次審査の感想などをミニインタビュー

 オーディションの取材後には、名越稔洋氏、横山昌義氏、佐藤大輔氏にインタビューを行なわせて頂いたので、そちらもお伝えしよう。

――「龍が如く6」のオーディションについて改めてなのですが、今回実施する意図や役どころをご説明頂けますでしょうか。

名越氏:はい。シリーズでも何回か実施してきた、キャバクラ嬢オーディションですね。これまではオーディションをやったり、やらなかったりということもあったのですけど。次の「龍が如く6」はいろいろと新展開を迎え、ゲームとしても変えていくところも多いです。だからこそ、ファンサービスのイベント的な「キャバ嬢オーディション」を今回はやりたいな、と考えました。

 ファン層もだいぶ若返っている感じもありますしね。今回は以前のオーディションとは違った熱狂を見せて頂けるのではないかなと考えて、実施しています。

――約6年ぶりのオーディションとなりましたが、結果的には1,000人超の応募があったということです。それについてはいかがですか?

名越氏:実は、すごい不安だったんです。新しいファンも増えていますけど、長くファンでいてくれている人もいますし。「応募したって受からないだろうから、いいや」というように考えて、盛り下がってしまうことも、ひょっとしたらあるかもしれないって考えていました。でも、結果は1,000人以上の応募があったと聞いて、大変嬉しく思っています。

――「龍が如く6」はプレイステーション 4オンリーになる最新作として、中身もかなり変わると思います。キャバクラ嬢はどのように変わるのでしょう?

横山氏:それは……まだ言えないよ(笑)。

名越氏:予定としてはどんな感じ?

横山氏:予定では……グラフィックスに関しては過去作とは全然違うぐらいに上がると思います。女の子にとっては怖い時代でしょうね。4K映像とかだってそうですけど、毛穴のひとつまで映っちゃうような時代ですからね。でもだからこそ、人間っぽさというか、生々しさが伝わるようになりましたよね。アナログ感が逆に出るようになって、臨場感がある。

 ただ、(「龍が如く6」において)ゲームとして、どういう風に発展させていくのかは、まだ“乞うご期待”というところです。

――グラフィックスだけでなく、合格された人の“人となり”までゲーム中に込めていくようなアプローチもあるのでしょうか?

横山氏:これからオーディションを重ねていくなかで、面白いエピソードを持っていたら使わせてもらったりはあるかもしれないですが。合格者のパーソナリティーの部分まで、中身を全部描くというのは違うかな、と。あくまでも出演してもらって、キャラを演じてもらうというものですね。

――東京会場でここまで4組をみてきたわけですが、気になる人がいたり、何か思うところがあったりはしましたか?

佐藤氏:僕はオーディションの審査をさせてもらうのは始めてなのですが。結構、個性豊かな人が多いですよね。気になる人も何人かいましたね。

名越氏:女性としてキレイな人が増えているのが、なんでしょうね……不思議な気もするし、嬉しい気もするし。ゲームファンでありながら、普通に女性としても素晴らしく美しい人が増えているというのは、本当に嬉しい。「龍が如く」らしいとも思えますよね。ユーザーの人はどちらかというとカジュアルな人が多いし、昔から言うゲームオタクという感じの人とは、ちょっと一線違うファン層を掴んでいるからこそのオーディション風景が伝わったのではないかなと……あんなにバンバン脱がないよね(苦笑)。

横山氏:そうですよね、「私を見て!」っていう(苦笑)。

名越氏:ドキドキしますよね。ホント。

――横山さんはいかがですか?

横山氏:僕は何度かオーディション審査をやらせてもらっていますが、クオリティが凄いというか。始まったばかりなのに相当にキレイな人がいて。これはどうやって選考していったらいいんだろうと。もう今の段階で頭が痛い感じです。

 ただ、見た目がキレイってだけじゃなくて、その人の心の持つユニークさであったり、気持ちであったりとか。それが大事になってくるのかなぁとは思っています。

――名越さんは今日、後方からご覧になっていましたが、それは何か意図があるのでしょうか?

名越氏:明日の大阪会場も横山が行くのですが、僕はサポート役になってみようかなと。選ぶのは僕もしっかりと参加させてもらうんですけどね。そんなに大きな意図はないんです(笑)。

――オーディションは、“すでに用意している役にハマりそうな人を選ぶ”のか、“良い人がいたから選ぶ”のか、どちらなのでしょう?

横山氏:今回のは後者ですね。あくまでも大きく“キャバクラ嬢”という枠があって、そこに面白くて、見栄えも良くて、ユーザーの人に喜ばれそうな人を選びますね。

――「龍が如く」シリーズは女性ファンの人も多いと思うのですが、女性ファン向けに……という選び方はするのですか?

横山氏:それはないですね。男子目線の方が女性の人も面白いのではないかなと思っています。女性ファンを意識したりすると、男女ともに喜ばないものになってしまいそうで。

――水商売の経験があるかを聞かれていましたが、あれは選考のプラスになるのでしょうか?

名越氏:あのー……、個人的には(笑)。やっぱり経験があると普通に上手ですよね、会話が。水商売自体が演技ですから。タレントさんや女優さんでなくとも、水商売経験があるとなれば、芝居経験ありという1行とほぼ一緒と捉えてます。

横山氏:逆に、水商売経験あるって言っているのに、そんなに会話が上手くないなっていう人だと、「上手くできなかったんだな」とも思ってしまうような(苦笑)。そういうことにもなってしまいますね。

――合格者の人のパーソナリティー(性格、個性、人格など)というのは、どれぐらいゲームに使うものなのでしょう?

横山氏:今までも合格した人にはロングインタビューをしているんですね。1人辺り2時間ぐらい。キャバ嬢のストーリー制作担当が取材をして。いろんなエピソードを伺って、ゲーム中に入れていますね。

名越氏:何百項目というQ&Aを、現場でやっていますね。

横山氏:たくさん反映するんですけど、もちろん創作もたくさん入りますので。全部が合格された人そのものとは考えないでもらうといいかなというところです。

――ありがとうございました。

(山村智美)