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サガシリーズ25周年企画の総決算、新企画を続々発表

スマホ、PS Vita「ロマンシング サガ2」を発表! コラボウィスキーも登場

左から市川雅統氏、北梶剛氏、河津秋敏氏、橋本真司氏
12月15日 発表

 スクウェア・エニックスは、サガシリーズ×信濃屋 コラボレーションウィスキー、スマートフォン/PlayStation Vita用「ロマンシング サガ2」の試飲会および配信決定発表会を行なった。これは、1989年に発売された「魔界塔士Sa・Ga」の発売から25年周年を迎えた2014年より行なわれてきたサガシリーズ25周年企画の一環。

 まず、プロデューサーの市川雅統氏よりスマートフォンアプリとPS Vitaでリリースされる「ロマンシング サガ2」の発表が行なわれた。1993年にスーパーファミコンで発売された同名作の移植となる本作だが、オリジナルのドット絵などイメージを保ちながら、背景やバトルなどのグラフィックを一新しプラットフォームに最適化している。また、2010年にリリースされたモバイル版「ロマンシング サガ2」で追加されたクラスやオリジナルダンジョンも再収録。スーパーファミコンで発売されたオリジナル版を遊びたいというリクエストに応えるため、これらの要素を選択式にするという。

市川氏による実機デモプレイも行われた。スマートフォンに最適化された操作系ながら、コントローラで遊びたいというニーズにも合わせてVita版も同時に開発したとのこと

 ついで発表されたのは、モルトウイスキーの直輸入などを行なう信濃屋食品とのコラボレーションによる25周年ボトリングウイスキー。Gelard、Iskandar、Fire Bringerの3種類が発売され、それぞれGelardがブナハーブンの1990年、Iskandar、クライヌリッシュの1996年、Fire Bringerがカリラの2006年ものとなっている。

 ここからは「サガ」シリーズの生みの親である河津秋敏氏と信濃屋食品 スピリッツバイヤー北梶剛氏、スクウェア・エニックス執行役員の橋本真司氏も登壇。北梶氏によれば、ブナハーブンとカリラはスコッチウイスキーの聖地、アイラ島の蒸留所で、キャラクターのイメージなどをすり合わせながら選んだとのこと。特にGelardは1990年蒸留で2015年まで樽熟成されたものを見つけるのが大変だったと裏話も語られた。さらに、「サガ」シリーズとしては初となるサウンドのオーケストラアレンジCD「サガオケ!」の発売も明らかとなった。

企画から製品まで1年以上かかったというウイスキー。瓶詰もスコットランドで行われた

 移植版『ロマンシング サガ2』は市川氏によれば当初の予定より開発が押しているものの現在8割ほどの完成度とのこと。発売は今冬を予定している。またウイスキーは12月23日より信濃屋店舗での予約が開始され、サイトでの予約は1月8日から。発売は1月15日になる。価格はそれぞれGelardが22,500円(税別)、Iskandarが17,500円(税別)、Fire Bringerが15,500円(税別)となっている。なお、「サガオケ!」は2016年春発売予定。

 発表会の後各ウイスキーの試飲が行なわれた。若い順にFire Bringer、Iskandar、Gelardで試飲したが、Fire Bringerはいわゆるスモーキーフレーバーで、かなりハーバルでスパイシー。人によってはクレオソート臭が正露丸をイメージさせるかもしれない。反面若いウイスキー独特の辛みは少なく飲みやすい。

 Iskandarは一転して、濃厚で甘い香りが特徴。北梶氏によれば華やかさからフルーティなものを選んだとのことだが、ココナッツをイメージさせる濃厚さが香り高い。GelardはIskandarをさらに洗練させたイメージ。フルーティながらさすがの25年熟成でバランスが良く3つの中でもっとも飲みやすい。

 ボトルには河津氏と北梶氏によるコメントも記載されており、コレクターズアイテムとしても価値も高い。20歳以上のファンはぜひともチェックしてほしい。

(田中尚道)