ニュース
「FFXIV」、「パッチ3.1」実装日は11月10日に決定!
“ミニオン同盟”林氏から新装備やミニオンのぽろりが続々
(2015/10/26 09:00)
“ミニオン同盟”林氏から新装備やミニオンのぽろりが続々
PLL後半は、アイテム班リーダー林洋介氏をゲストに交えてスタートした。林氏が所属するアイテム班は、アイテムの名前や性能、アイコンの色、排出先のドロップテーブル、クエストの報酬やショップなどアイテムに関するもろもろの仕事をする部署。アイテムは通常のパッチで500個から800個が実装される。「3.1」では下限の500個程度だが、拡張パックだった「3.0」では2,000個ものアイテム実装されている。
さらに林氏は、「FFXIV」開発チームの中にある秘密組織“ミニオン同盟”の構成員でもある。ミニオン同盟は、ミニオンが好きなスタッフが役職を超えて集まった組織で、いろいろなミニオンの誕生秘話に関わっている。
前半にミニオンやアイテムに関する質問に答えた後、後半には実機を使ってゴールドソーサーの新コンテンツ「ロード・オブ・ヴァーミニオン」のチュートリアルをプレイしつつ、ルールなどに関する質問に答えていった。
――お気に入りのミニオンや苦労したエピソードなどがあれば教えてください。
林氏: 昨年の「新生祭」書かれた暁の血盟メンバーが集まったイラストの端にマメットルイゾワとマメットバハムートが喧嘩をしているところが描かれていたのです。某P/Dがそれを見て、ちょうど7月24日に「これと同じようにならないの?」と言ってきました。なぜ日付を覚えているかというと、その次の日の7月25日がバージョンアップのデータの締め切りだったのです。我々にとってはなるべく色々なものをいじりたくないタイミングだったのですが、普段ミニオン同盟と呼ばれている人たちは欲望のままに色々作っているので嫌とは言えず、対応することにしました。ついでに、某P/Dから「そこまではやらなくていいよ」と言われてたんですが、全然関係ないエフェクト班に「ディレクターに言われた」と嘘をついてお願いをした結果、バハムートが火を噴くようになりました。いい思い出でございます(笑)。
――プレーヤーが気づいていないミニオンの隠し機能があれば教えてください。
林氏: ゴールドソーサーで交換できる報酬に「ポチャチョコボ」というデブチョコボのミニオンがあります。あれは待機中に匂いを嗅ぐようなモーションをするのですが、調理をしているクラフターが近くにいると、周りをくんくん嗅ぐ頻度が上がるという。なかなか気づいてもらえなくて。
――蛮神のミニオンは出ますか?
林氏: あります。ご要望が多かったら全蛮神を入れられたらいいなあと。
――フェニックスの尾や属性マテリア、ポーション系の薬品などあまりユーザーが使ってないアイテムに調整を入れる予定はありますか?
林氏: なかなか痛いところです。我々「FFXIV」もナンバリングタイトルなので、フェニックスの尾を入れてみました。フェニックスの尾なら生き返るだろうというところまでは入れたのですが、ただMMORPGという特性上、レイドのようにシビアなバランスをとっているコンテンツの時に、簡単に復活できてしまうとバランスが狂ってしまいます。そういう状況をアイテム1つで作るわけにはいかないので、大変申し訳ないですが今は雰囲気ものです。フェニックスの尾も属性マテリアもそうなのですが、なにか別の使い道のアイデアがあればご意見いただければ。このままでいいだろうとは思っていません。
――一度入手したアイテムを図鑑のようなものに登録して、そこからミラプリできるようになりませんか? これがあれば、所持品枠にかなり余裕ができそうです。
吉田氏: それができるなら、そもそも装備品の枠を増やしております。
――以前吉田さんのインタビューで種族装備を染色可能にするかもというコメントがありましたが、その後の進捗はいかがですか。また、アラガン装備やハイアラガン装備をおしゃれ用に染色することはできますか?
林氏: 「3.1」ではありませんが、計画はあります。「3.2」あたりでクラフターのレシピに入れられたらいいなと考えています。
吉田氏: 「3.2」に入ります!
――以前に林さんが担当されているコミュニティアイテムの話がありましたが、何か進展はありますか?
林氏: 去年のファンフェスの時に頭装備を作るとお約束させてもらったので。パイッサもかわいいけれどゲイラキャットもかわいいので。ゲイラキトンというミニオンがいるのですが、それが乗るようにしましたので、ゲイラキトン、帽子、ララフェルと積むことができます。
――ギャザラーのレベルに応じてシャードの獲得量が増えるなどのボーナスを追記する予定はありませんか?
林氏: レベルに応じて細かく獲得量を変えていく予定はありません。少し違いますが、「3.0」でギャザラーに「ニメーヤの加護」という特性が追加されています。ちょっとわかりにくいのですが、あれが発動すると、HQが存在しないアイテム、つまりシャードのようなものの獲得量が一定確率で上がるというものがあります。今は発動率が10%くらいです。
吉田氏: 低い。これを使った方はフィードバックをお願いします。
――「3.0」くらいから片手幻具、片手呪具の実装がありませんが、どうなっているのですか?
林氏: 「2.0」の途中までは「旧FFXIV」時代から実装計画が進んでいたものもあって、そのせいで一部の幻術と呪術の武器は片手のものが入っているのですが、基本的にはナイト以外のジョブは1ジョブ1武器で行きたいと考えています。なぜかというと、当然ですが片手武器は盾を装備するぶん単体の性能は落ちてしまうのと、ドロップ報酬の武器をそろえるとき、盾持ちの方は両方入手しないとアイテムレベルが揃わないので。でも例えば「モグモグリリー」などでデザイン自体は人気があってミラプリに使いというものに関しては、「モグモグリリー」の両手版みたいなものを作ろうかと。
吉田氏: それはいつなの?
林氏: 「3.1」には入りません。「3.2」で。もし既存の片手装備で両手装備にして欲しいものがあったら、要望を出してください。
――ゲーム内の好きな音楽を流せる調度品はいつ頃実装予定ですか?
林氏: 計画自体は「新生FFXIV」の開始時からあって、こういう場でも話が出たりしています。開発だけがのびのびになってしまっています。まだプログラマーやUIなど各部署の調整がすんでいないので、確実に実装するとはいえないですが、「3.2」こそ挑戦したいと、1週間くらい前に担当が言っていました。
吉田氏: もう仕様書はできていて、あとはもう作るだけなんですが。
林氏: 祖堅さんも、うちはもうやることになってるんだけどと言ってました。トライしたいと思います。
――「3.0」でのヤシュトラやイゼルの髪型をプレーヤー向けにする予定はありますか?
林氏: ヤシュトラやイゼルではないのですが、有料のオプションアイテムとしてミンフィリアのなりきりができる髪型と装備を用意しました。一式がオプションアイテムです。ちなみにこれは女性専用です。まずはいくつか入れて、ご好評いただいたら、順次考えていきたいです。
――ゴールドソーサーのバニーガールの耳が折れたバージョンを出すという話はどうなっていますか?
林氏: 用意しました。
――吉田さんと林さんの好きなミニオンを教えてください。
吉田氏: いろいろいるんですが、ベイビーオポオポかな。あいつは可愛いやつで、ころっとすぐに入ってきたのですよ。すぐに乗ってくるし、あいつは可愛い。だから俺はあいつがいいかな。
林氏: リテイナーが持って帰ってくるタイニーバクです。自分はプライベートで遊ぶ時はエオルゼアで知り合った人たちと遊んでいるのですが、ある日知り合いが「とれたよ~」といってくれたのです。そのドロップの設定は自分がしているのですが、決して高くはないのです。それが嬉しくて。ちなみに自分は姫ちゃんではないです。
「ロード・オブ・ヴァーミニオン」のチュートリアルを実機でプレイ
「ロード・オブ・ヴァーミニオン」は手持ちのミニオンを使って遊ぶ2人対戦のリアルタイムストラテジーゲーム。ゴールドソーサー内に新設される部屋に並んだ筐体からゲームをスタートできる。始まると、20秒間のセットアップタイムがあり、そこでミニオン専用のミニオンホットバーに登録しておいて、そこから出撃させたいミニオンを選択する。
1試合の時間は10分。マップ内にある自軍のアルカナストーンを守りつつ、敵軍のアルカナストーンを攻撃する。アルカナストーンをすべて撃破するか、制限時間終了後に体力が多く残っていたほうが勝利する。フィールドには、アルカナストーン以外の施設もある。シールドという施設を壊すと、アルカナストーンの防御力が低下する。
ミニオンはマップの橋に3つある魔法陣から呼び出すことができる。この魔方陣があるエリアにいると体力が回復する。ここからは攻撃できないが、攻撃されることもない。ミニオンは3つある魔法陣の間を自由にワープすることができるので、敵に追い詰められたら、魔法陣に逃げ込んでワープした後再出撃という戦い方ができる。
プレーヤーが操作できるのは、どのミニオンをどこに呼び出すか、ミニオンをどこに移動させるかという2種類。操作方法は動かしたいミニオンを選択して、移動先にカーソルを移動してボタンを押すかクリックするだけ。ミニオンの操作は1匹単位でも、グループ単位でも可能だ。敵のミニオンやアルカナストーンに近づくと自動的に攻撃を開始する。さらに同じミニオンが4匹いる時には、必殺技を発動することができる。
「チュートリアルをやりながら覚えるのがいいので、まずは一番最初にこれをやってください」と吉田氏。しかし、本番の勝負では盤面がミニオンだらけになるので、全体を見ながら戦うのが大切だということだ。
――他のプレーヤーの試合を見られる観戦モードはありますか?
吉田氏: 観戦モードはPvPにも需要があって、今「3.2」で「ウルヴズジェイル2」を作っているのですが、そこでも絶対に必要だという話をしているのですが、さすがにそこでも間に合わなくて。「3.X」内中には必ず入れたいです。
――特典アイテムとして入手したミニオンはほかのミニオンよりも強いのでしょうか? それがないと勝てないということはありませんか?
林氏: いま入手することができないミニオンがいくつかありますが、それが極端に強いということはありません。ミニオンの性能は、タイプとパラメータと、どの施設に強いのかという特性と、呼び出すことのコストで構成されています。それが高かったり低かったりすることがミニオンの個性になります。
吉田氏: あまり気にしなくてもいいです。似たような性能のミニオンを用意しているのでそれを取れば大丈夫です。レアなミニオンがいるかいないかで勝敗を分けることはなく、相性で強さはひっくり返ることもあるので、手持ちのミニオンで十分戦えます。
――負けそうになった時に回線を切って逃げるような迷惑行為に対応はされているのでしょうか?
吉田氏: 不調なのか故意なのか判断がつかないので、理由に関係なく回線が切れたらその時点で敗北になります。
――これまで実装されたミニオンだけでも対戦を楽しめるのでしょうか?
吉田氏: 大丈夫です。
―― マメットリーダーや、マメット・オブ・ライトのような複数の姿を持つミニオンはどういう状態で召喚できるのでしょうか。
林氏: ミニオンはミニオンホットバーに登録して呼び出すのですが、マメットリーダーの場合は登録するときに所属しているグランドカンパニーの色になります。もしグランドカンパニーに所属していないが、ミニオンは持っているというときにはホットバーに登録することができません。マメット・オブ・ライトの場合はミニオンは1つのアクションで3つのうちどれかが出てきますが、「ロード・オブ・ヴァーミニオン」の場合は、戦士、白と別々のものとして登録できます。
――ミニオンにもロールはありますか?
吉田氏: いいえ。あるのはタイプだけです。
――対戦を繰り返すことで、プレーヤーやミニオンのレベルが上がるような成長要素はありますか?
吉田氏: それもありません。とにかくたくさん色んなミニオンを手に入れて遊んでもらうことがポイントなので、個体の成長はありません。ただ、新しいミニオンが追加されるたびに、そいつとの相性はどうかという問題がでてくるので、そこもポイントになります。
――「ロード・オブ・ヴァーミニオン」の報酬として既存のミニオンが手に入ったりしますか?
吉田氏: ありません。ミニオンは全体を通じて色々なところで集めてもらって、それを使って雌雄を決するのです。
――「トリプルトライアド」のように大会でしか入手できないミニオンはありますか?
吉田氏: 大会に出てアチーブメントを達成していくと、それによってもらえるミニオンはあります。
――ミニオンの所持数とレア度だと、大会で勝利するためにはどちらが重要ですか?
吉田氏: その2つを比べた場合は所持数の方です。なぜなら3すくみをたくさん持っていて、特殊効果もたくさんそろっていることになるので。たくさんミニオンを持っていて、それぞれの特性を知っているかが重要です。
マテリアクラフトの仕様が大幅変更。禁断できるのはサブステのみに
イベントの最後には「3.2」で実装される、マテリアクラフトの大きな仕様変更について吉田氏から解説が行なわれた。現在、エンドコンテンツを攻略する際に、全体のDPSを底上げするためタンクやヒーラーもDPSを求められる状態になっており、特にタンクはSTRなどの禁断のマテリアをはめたアクセサリーで火力をブーストすることが求められる。それがほかのジョブに比べて当たり前になっていることと、ドロップする報酬よりも、それを得るための装備の方が高性能という状態になっている。
それを解決するために、「3.2」のパッチでマテリアの仕様が変更される。「3.2」からは、クラフターが製作した装備にSTR/DEX/VIT/MND/PIEの禁断ができなくなり、サブパラメータのみしか上げられなくなる。同時に生産品の性能が底上げされる。
さらに、「3.2」からはドロップ装備やトークン装備にもマテリア穴が追加される。ただし、これらの装備は禁断はできない。アクセサリーの性能が相対的に低下することから、今後は上位製作アイテム実施時に、アクセサリーの同時に追加される。この変更を入れるために「3.1」で入ると予想されていた新クラフトアクセサリーは追加されない。さらに「3.2」ではタンクのダメージの計算式も適切な状態に変更される。
最後に、恒例のお知らせコーナーがあったが、その前に「FFXI」の最終アップデートになる「ヴァナ・ディールの星唄 最終章」が11月上旬からスタートすることが発表された。「FFXI」のグランドフィナーレに合わせて、「FFXIV」でも11月11日の「FFXIの日」から新しいコラボイベントがスタートする。イベントはそのまま年末まで継続する予定だ。
(C) 2010-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.