ニュース
謎に満ちた狩りゲー「Horizon Zero Dawn」の高いポテンシャル
「モンハン」の影響も? 機械生物との戦略的戦闘をGuerrillaが解説
(2015/6/19 04:39)
PlayStationカンファレンスで発表された「人喰いの大鷲トリコ」の2016年発売、「FINAL FANTASY VII」のプレイステーション 4用リメイク、「シェンムーIII」のKickStarter開始宣言の特大ニュースに埋もれ気味になっているのだが、この中で発表された新規三人称アクションタイトル「Horizon Zero Dawn」は高いポテンシャルを持った作品となっていた。
「KILLZONE」シリーズなどで知られるオランダGuerrilla Gamesが開発を担当している本作は、1度文明が滅亡した後、再び文明が栄えはじめた世界が舞台となっている。
環境を見渡すと、原始時代風の自然が広大なスケールで展開しているのだが、そこに存在するのは白色が基調の「機械の動物」たちだ。機械は鹿、犬、恐竜といった実在、あるいは実在していた生物の形や動きを模しており、歩きまわったり、群れをなして行動している。
一方の主人公はAloyと呼ばれる少女。原始時代風の衣装に身を包み、動物と同じような白色機械の弓を操っている。少女はこの世界の狩人であり、機械の動物を「狩る」ことでパーツを集め、弓をカスタマイズすることができる。なぜ文明は1度滅亡したのか、機械たちは何者なのか、なぜこのような状態になっているのか。すべては謎に包まれており、それはゲームプレイを進めることで明らかにされていくのだという。
今回取材ができたGuerrilla Gamesによるプレス向けプレゼンテーションでは、PlayStationカンファレンスで公開されたゲームデモをなぞる形で本作に関するさらなる情報を得ることができた。
本作についてまず説明があったのは、世界はオープンワールドであり、シームレスに続いているということ。また戦闘のジャンルはタクティカルストラテジーコンバットであるとし、世界の謎を解き明かすミステリーを軸として、Aloyと機械生物の戦いに主眼が置かれている。
デモで披露されていたとおり、本作は巨大生物の「狩り」が目玉となる。デモではティラノザウルス風の機械と戦闘が行なわれているが、Aloyは電気を帯びた矢や爆発する矢、動きを止めるワイヤーの繋がった矢など次々に武器を切り替えており、有効な一撃を加える度にパネルや部品が段々と剥がれ落ちていく。
恐竜が背負う機械の塊を撃ち落せばそれがそのまま砲撃できる武器となり、砲撃を当てることで機械の内部らしき弱点が剥き出しになる。ワイヤーで動きを止めて、剥き出し部分に爆破矢を狙いすませば、それが致命傷だ。非常に細かい部位破壊が連続するので、機械恐竜をどのように追い詰めていくには様々な方法がありそうだ。
プレゼンテーションの取材の中でも興味深かった回答が、本作は「『モンスターハンター』にインスピレーションを受けている」という発言だ。巨大生物を狩るということをテーマとし、ただし目指したのは「西洋らしいもの」。一方で本作の開発には4年半の月日が費やされていて、その中でGuerrilla Gamesなりの「狩りゲーム」が仕上がりつつあると自信を覗かせた。
「モンスターハンター」という発言はあったものの、本作は基本的にソロプレイがメインで、冒険と共に世界の謎を解いていくタイトルとなっている。なおマルチプレイについては未定で、実装するのであれば非同期タイプのものを構想としているという。発売は2016年ということでまだまだ先だが、期待の膨らむ本作に注目しておきたい。