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“バイオ”、“モンハン”、“エヴァ”、“進撃”がありえないリアルで登場!
USJの「ユニバーサル・クールジャパン」を堪能してきた!!
(2015/1/23 11:59)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、「USJ」)の新イベント、「ユニバーサル・クールジャパン」がいよいよ開幕した。
こちらは「モンスターハンター」、「バイオハザード」、「エヴァンゲリオン」、「進撃の巨人」の4大エンターテイメントブランドの世界を、“ありえないリアル”、“圧倒的なスケール感”で楽しめる、最大級のアトラクションとなっている。
開幕前日となる22日には、各作品のファン約1,300名が招待され、オープニングセレモニーやアトラクションの先行体験が行なわれた。それらセレモニーの模様や、各アトラクションを体験しての模様など、当日の盛り上がりをお伝えしていこう。
オープニング・セレモニーには各作品のプロデューサーに、サポーターのHYDE氏も登場!
オープニングセレモニーの開催当日はあいにくの雨模様となってしまったのだが、USJの象徴とも言える巨大な地球儀のあるニューヨーク・エリア グラマシーパークにはステージとレッドカーペットが敷かれ、その周りを約1,300人のファン、日本だけでなく世界各国からのメディアが埋め尽くした。
まず登場したのは、4大ブランド各作品のプロデューサー。「エヴァンゲリオン」からは劇場版プロデューサー大月俊倫氏、「新劇の巨人」からはアニメ版プロデューサーの和田丈嗣氏、「バイオハザード」からは川田将央プロデューサー、「モンスターハンター」からは辻本良三プロデューサーが登場した。
さらにサプライズのスペシャルゲストとして、「ユニバーサル・クールジャパン・オフィシャル・サポーター」に就任したアーティストのHYDE氏が登場! ステージは大歓声に包まれた。世界各国でライブを行なっているだけに、“日本発、世界最高へ”の4大作品を世界に向けて発信するこのイベントのイメージにぴったり。
HYDE氏は、「日本を代表するコンテンツが、1つでも十分なのに4つも集まるという本当にすごいイベント。世界中の方々に、日本が誇るコンテンツを見てもらえるいい機会だし、こういうイベントがあることは、僕自身もすごく励みになる。日本の誇るべき部分はもっと世界に向けてどんどんアピールしていくべき」とコメントした。
また、各作品のアトラクションも先だって体験したHYDE氏は、それぞれの感想も語った。
まず「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」については、「エヴァ大好きなんですよ。で、このアトラクションは質感とかがね、本当にそこにあるみたいなんですよ。『3D映像でのエヴァってありだな!』と思えて。原作の過激な部分もありますし、すごいです」と興奮を語る。
「進撃の巨人・ザ・リアル」については、「これはもうね、思わず笑っちゃったんですけど。『えぇ!? いるやん!』っていう感じで(笑)。みんなまだ見てないんでしょ? きっとすぐに写真撮ると思いますよ、僕も撮りました。あとキャラクターもね、リアルにいるんですよ。ちょっと怖いぐらい。手とか髪の生え際とか……本物なんですよ。剥製じゃないかって思いました」と、インパクトを伝えた。
「バイオハザード・ザ・エスケープ」は、「ゲームもそうなんですけど、恐怖と謎解きが常に交錯していて、それのリアル版ですよね。ゾンビが来てるのに謎も解かなあかんっていう(笑)。僕は怖いの大好きなんで。こういうのが体験できて良かったです」と、怖さと謎解きの2重奏な魅力に笑顔を見せる。
「モンスターハンター・ザ・リアル」には、「小さなゲーム画面で見ていたモンスターが目の前にいるっていうのは……なんていうのかな、不思議な世界にトリップしたような。すごい迫力でしたよ」と、ゲーム世界に入り込むような未知の体験を表現し、4大アトラクションそれぞれの見所、興奮を伝えた。
4大ブランドのプロデューサー諸氏が、各アトラクションの魅力を語る!
・「エヴァンゲリオン」劇場版プロデューサー大月俊倫氏
「エヴァンゲリオン」初のアトラクションで、しかも内容はUSJだけのオリジナルです。映像に特殊効果が加わっての4Dという驚異のアトラクションになっています。終わったら顔がびしょびしょになりますので(笑)。すごいですよ!
・「進撃の巨人」アニメ版プロデューサー和田丈嗣氏
等身大の巨人を先ほど拝見したのですが、とにかくすごくて。見た方は調査兵団の一員となったような気持ちで巨人と対決できると思います。作品の世界である壁の中に入った気持ちになれるんじゃないかと思いますね。クロノイドの存在感もすごくて、エレンやリヴァイやミカサに、“見るではなく会える”アトラクションになっています。
・「バイオハザード」プロデューサー川田将央氏
今回はこれまでの銃を撃つアトラクションではなく、リアル脱出ゲームとなっています。バイオとしてもリアル脱出ゲームとしても新しいエンターテイメントを体験して頂けます。薄暗いTV局という舞台設定の中で、ゾンビが襲ってくる恐怖体験、謎を解いて脱出できた時の達成感。これまでにない体験が楽しめます。
・「モンスターハンター」プロデューサー辻本良三氏
モンハンのアトラクションは今回4回目なのですが、目玉は等身大のジンオウガで、雷を身にまとう様子を特殊効果で再現して。“超帯電状態”というのはどんなものなのか、よりリアルに味わってもらえます。セルレギオスの等身大もあって、すごく出来映えがいいです。見る時間や天気によって肌の見え方が変わるような、こだわりの質感になっています。
正面にセルレギオス、左を向けば巨人!! 4作品の魅力がつまったアトラクションを体験!
「バイオハザード・ザ・エスケープ」
「バイオハザード・ザ・エスケープ」は、これまでUSJに登場してきたシューティングゲーム的なものから路線が変わり、ゾンビに襲われつつも謎を解くという、恐怖のリアル脱出ゲームとなっている。
ラクーンシティのテレビ局に、番組観覧客のようなシチュエーションで来場者が参加していくのだが、番組中に起こる事件、ゾンビの出現、さらに特殊部隊の突入と、ジェットコースター的な怒濤の展開。来場者はTウィルスに冒されてしまい、1時間以内に謎を解きウィルスの抗体を手に入れ、脱出しなければならない。
なんと言ってもすごいのは、アトラクション全体の広さ。4階建ての建物内が丸ごとテレビ局になっていて、そこかしこに生々しい殺戮の跡や、ゾンビが潜んでいる。階段やエレベーターで謎を解くために行ったり来たり移動しつつ、怪しいものを調べる。まるでリアルに「バイオハザード」のステージ内を歩いているような臨場感。ゾンビに遭遇した来場者の悲鳴がそこかしこから響いてきていた。
謎解きの鍵になるのは、デジタル端末「Player Pad」。そこに謎が表示され、定期的にメールも届く。参加者は4人1組で挑む形式で、このときは筆者含むゲームメディア陣チームで組んだのだが、謎解きの出来やテイストに「バイオっぽさがしっかり出てるなぁ」という声が挙がっていた。
舞台となるステージをリアルサイズでがっつり作ってしまうUSJの本気度、「バイオ」テイストばっちりの世界感、恐怖と謎解きの両方が合わさった新しい魅力に、はっきり言って仕事そっちのけな勢いで楽しんだ次第。ぜひ脱出目指して挑んでみてもらいたいアトラクションだ。
アトラクション体験後には、プロデューサー川田将央氏にインタビューしたのでそちらもお伝えしよう。
――「ユニバーサル・クールジャパン」に参加した意図、「クールジャパン」への想いはどのようなものがありますか?
川田氏:普段はゲームを作っているのですが、日本から何かを発信するという意味では、ゲームは「クールジャパン」の立ち位置に沿ったメディアではないかなと思っています。私たちのゲームと、USJのエンターテイメント、盛り上がりを見せるスクラップさんのリアル脱出ゲームが融合することで、世界にグローバルに「クールジャパン」を発信できるのではと考えています。
これまでのシューティングアトラクションとは違ったものもできる、よりゲームに近いような、ユーザーさんが普段は体験できないものをここなら体験できるというのが、非常にいい醍醐味になっているかと思います。
――川田さんの思う「バイオハザード・ザ・エスケープ」の見所をお聞かせください
川田氏:暗闇の中、4人1組とは言え、謎を解くためにさまようというのが「バイオハザード」の醍醐味ですよね。暗がりの奥に何がいるかわからない場所に挑んでいく、これが非常に面白いゲーム性を作り出しています。バイオでしかできなかったこと、リアル脱出ゲームならではのこと、USJだから実現できること。これが調和して体感できるのが大きなテーマですね。
――今後の展望についてはどんなものがありますか?
川田氏:USJさんとは長くご一緒させて頂いているのですが、さらに今後、もっと何かできないかなというのは引き続き考えていきたいです。「バイオハザード」も今「バイオハザードHDリマスター」が配信され、新作の「バイオハザードリベレーションズ2」も登場するので。このアトラクションは、よりグローバルに発信していける、すごくいいタイミングになってくれていると思います。
――こうしたコラボレーションによるメリット、魅力というのはどのようなものでしょう?
川田氏:バイオハザードの歴史は長く、初期に遊んでくれた人は大人ですし、一方で若い新しいファンの人が楽しむにはハードルが高くなっているのではと思います。そこに、こういうアトラクションなどで普段ゲームは遊ばない人も「バイオハザード」というタイトルと魅力をしってもらえると、いいきっかけになってくれるのではないでしょうか。
――来月はいよいよ、長く開発を続けられていたという「バイオハザードリベレーションズ2」がリリースされますが、今のお気持ちはいかがでしょうか?
川田氏:かなり過酷な開発だったのですが、スタッフ一同踏ん張ってくれまして。すごくいい作品に仕上がっているのではと思っています。1人でも多くの人に手にとってもらいたいと、800円という少額からプレイできるようにしていますので。このアトラクションで味わった魅力を、またゲームでも楽しんでもらいたいですね。
「モンスターハンター・ザ・リアル」
今年で4回目となる「モンスターハンター・ザ・リアル」は、初登場の等身大ジンオウガが大迫力! ジンオウガの巨大な姿に、天空山の景色を映した巨大スクリーンが組み合わさって、よりリアルに、フィールドごと再現されている。
ジンオウガは定期的に帯電をし始め、頂点に達したところでドカーンと電気を放出!そうした超帯電状態のリアルサイズの迫力はものすごくて、「こんなのに近づいたら、そりゃあ大ダメージだわ、むしろ堪えられるハンターすごい」と納得&感心の出来だ。
屋外には、高さ約12mを誇る「モンスターハンター4G」のメインモンスター「等身大セルレギオス」の勇姿も。今にも飛びかかってきそうな、ゲーム内でセルレギオスを狩ったプレーヤーなら、思わず「やばい、避けなきゃ!」と感じるポーズで、来場者を迎えてくれる。ちなみにセルレギオスには特殊な塗料が使われており、日光の加減や夜のライトアップなどで、質感が違って見えるようになっているそうだ。
アトラクション全体はウォークスルーになっていて、同じく等身大で様々な装備を身につけているハンターの姿や、パークオリジナル衣装をまとったリアルサイズ・アイルーも登場!等身大セルレギオスの前で操虫棍を手に撮影ができる「リアル・ハンター・フォト」も楽しめる。
もちろん、先行配信のUSJクエストや、リアル集会所もあるので、来場の際には3DSと「モンハン4G」を忘れずに。
アトラクション体験後には、プロデューサー辻本良三氏にインタビューしたのでそちらもお伝えしよう。
――「ユニバーサル・クールジャパン」に参加した意図、「クールジャパン」への想いはどのようなものがありますか?
辻本氏:USJさんと1番最初に「モンスターハンター・ザ・リアル」をやった時は、日本というよりも大阪。同じ大阪の企業同士、大阪を盛り上げようというものだったのですが。それがこんなに大きく、世界にアピールするものになって。すごく嬉しく思っています。
――辻本さんの思う「モンスターハンター・ザ・リアル」の見所をお聞かせください
辻本氏:今日はあいにくの雨で。僕が雨男というわけではないはずですが(苦笑)。今回は屋内に等身大のジンオウガを作ってもらいましたので、雨でも心配なく楽しんでもらえます。それと同時に、屋内になったことで、モンスターの効果、特徴をより再現できています。今回は、それを活かせるモンスターとしてジンオウガを選び、USJさんの素晴らしい技術で、すごいものに仕上がっています。
――今後の展望についてはどんなものがありますか?
辻本氏:「モンスターハンター」ってゲーム以外の部分でもいろんな展開をさせて頂いて。特にここ近年、USJさんとは他ではできないことをやらせてもらえています。今回が好評頂ければ、また次もやらせて頂きたいなと考えています。
――このUSJと平行して「モンスターハンターフェスタ'15」も随時開催されていますが、毎回フェスタの最終日には重大発表がありました。今回も期待していいのでしょうか?
辻本氏:なんていうことを聞くんですか(笑)。えー、どうでしょうかね。そういうのは言ったら面白くないですからね(笑)。
――等身大のセルレギオスなのですが、日光の加減で質感が違って見えるとお聞きしたのですが、どのような効果になっているのでしょう?
辻本氏:僕も専門的なところはわからないのですが、制作してくださっている人は第1回のコラボレーションからずっと手がけて頂いて、すごくノウハウを持っているんですよね。その人が、今回は特殊な塗装を施してみたと話していました。1日の中でも光の加減次第で色合いが変わるし、夜にはライトアップがされてまた質感が変わるということです。来場される人は、ぜひ時間をおいて見てみてください。
――「モンスターハンター」を世界に向けて発信するということについては、どのようにお考えですか?
辻本氏:「モンスターハンター」って世界だと日本ほどはユーザーが多くなく、日本と比べると少ないんですよね。それでも、海外にも熱心にプレイしてくれているコミュニティが増えてきました。日本がそうでしたが、ゲームを強く支えてくれている人たちがいてくれて、そこから口コミで広げて頂いたところがあります。これからもそうした支えてくれる人を大事にしていきたいと思います。
「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」
シアター型アトラクションで楽しめる「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」。こちらは、ここでしから観られないオリジナルストーリーを3D映像で楽しみつつ、さらに前後上下左右への座席の動き、爆風や閃光、水しぶき、振動などの“4D特殊演出”が加わり、まるで本当にエヴァの世界に入ったかのような臨場感で楽しめる、ファン垂涎のアトラクションだ。
これが想像していたよりもずっと激しく、ダイナミックなものになっていて、1発目の座席の揺れで場内からは驚きの声が響き渡っていた。そのインパクトが「これからどうなってしまうんだ!?」という危機感を呼び、それがオリジナルストーリーの緊迫感とリンクしていく。
その後も立体感のある映像と共に、風が吹き、水しぶきがあがり、座席がガツンガツンと揺れ動く。そのすさまじさは、上映後にはびしょ濡れになるほど(笑)。タオル持参でぜひ楽しんでもらいたい。
「進撃の巨人・ザ・リアル」
オフィシャルサポーターのHYDEさんが「笑っちゃった」というのも納得。等身大の巨人は見た瞬間に「なんだこれ!」と声に出てしまう。エレンが全長15m、女型巨人は14mと、となりにある木々を悠々と越える高さ。その光景がまた、マンガ・アニメ原作での女型巨人との戦いを連想させる。そばでそれを眺める自分の視点は、まさに調査兵団。
そのお隣には、おぞましさナンバーワンではないかなと思える、“あの”捕食巨人の頭部と手がリアルサイズに。食べられる瞬間の写真を撮影できるフォトスポットになっている。
屋内は、「女型の巨人 捕獲作戦~」というウォークスルー型のアトラクション。そこに“ある”というより“いる”と表現したくなるほどに精巧に作られているそこにリヴァイ、ミカサ、アルミンの”クロノイド”に会える。こちらも必見のクオリティだ。