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【ChinaJoy 2014】米Logitech、ゲーミングマウス「G402」のローンチイベントを開催
通常では追いきれない急激な動作を、新開発の「Fusion Engine」でしっかり追尾!
(2014/8/1 21:36)
米Logitechは、ゲーミングマウス「G402」のローンチイベントを、ChinaJoy 2014のLogitechブースで行なった。発表会にはLogitechのCMO(Chief Marketing Officer)を務めるEhtisham Rabbani氏が登壇し、新たなゲーミングマウスを発表すると同時に、Logitechとしての今後の展望を語った。ゲーミングマウス「G402」は、日本ではロジクールより8月8日より発売される。価格はオープンプライスで、ロジクールオンラインストア価格は5,980円。「G402」の詳しい仕様についてはこちらの記事を参照いただきたい。
中国はeスポーツの盛んな国で、「StarCraft」シリーズや、「League Of Legends(LoL)、」、FPSの様々なタイトルの人気が高い。ChinaJoyの会場でもそこかしこで対戦大会が行なわれている。ゲーミングハードを販売するLogitechにとって中国は重要な市場であるからこそ、ChinaJoyの会場が「G402」のローンチイベントの場に選ばれたのだ。
Rabbani氏は最初に、「今回、世界で初めて新しいゲーミングマウス『G420』をお目にかけます。この製品は非常に革新的であり、ゲーマーからのフィードバックを受けて生み出されたものです。ゲーマーは昔は“オタク”的なイメージでしたが、今は若く、スタイリッシュな人々です。前作から1年、新たなゲーミングマウスをお見せします」と語った。
さらにRabbani氏は中国のゲーマーの現状と、Logitechの展望を語った。現在の中国では、33歳以下のユーザーがゲーマーの98%を占める。一方北米は36歳以上のゲーマーが36%に達し、世代ごとに分布している。ゲーマーは年をとってもゲームをやり続けるし、若い世代はどんどんゲームに触れる人口が増えてくる。中国もやがてもっと広い世代にゲーマーが広がっていくというのがRabbani氏の分析だ。
そしてLogitechはコアなファンに応えるようなゲーミングデバイスを提供し続けていく。現在様々なハードでゲームはプレイできるようになったが、北米なども含め、PCでのオンラインゲームの人口は増加し続けている。Rabbani氏は「ゲーマーの求めるものに応える」、「革新的な技術」、「コミュニティへの働きかけ」、「勝利のための販売戦略」という4つの戦略を掲げ、今後もこの戦略に沿ってゲーミングデバイスを製作していくと語った。
これらの戦略で生み出された新しいゲーミングマウス「G420」は“速さ”にこだわった製品である。FPSでは敵に背後に回られた時、瞬時に後ろに振り返る必要がある。この動きを実現するため、コアゲーマーは大きなマウスパッドを用意し、緊急時には腕を大きく伸ばして長い距離を素早くマウスを動かし、キャラクターを後ろに向かせようとする。しかし、従来のマウスでは、このゲーマーが要求する素早く大きな動きに対応しきれないのだ。そのスピードは光学センサーで追いきれず、結果としてキャラクターはプレーヤーが望んでいない方向で止まってしまう。
ゲーミングマウス「G402」は「加速度センサー」、「ジャイロ」、「改善された光学センサー」を搭載し、これらの機器からの情報を新開発の「Fusion Engine」によって統合することで、ゲーマーの求める操作を実現する。光学センサーで追いきれない場合、加速度センサーからの情報で補足し、停止位置はジャイロを使う。急な挙動にも対応し、ゲーマーの求める操作を実現するマウスが、ここに誕生したのである。
もちろん、人間工学に基づいたデザインや、親指は滑りにくく、掌部分は汗がつきにくく、といった部位に合わせた表面処理など、従来のGシリーズの特性は受け次いでいる。また、「Fusion Engine」を切った場合の挙動を確かめられるアプリケーションなども用意される。「プレーヤーの求める挙動を実現するマウス」というのはコアプレーヤーはもちろん、彼らにあこがれる人たちにも魅力のある製品だ。
なお、LogitechはChinaJoy 2014でブースとステージを出展しており、中国、台湾、日本のプロプレーヤーを呼んで「LoL」のエキシビジョンマッチが行なわれる。日本からはDetonatioNのメンバーが出場する。この戦いもレポートする予定なので、お楽しみに。