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Xbox Oneの性能はXbox 360の32台分!? Xbox Oneステージレポート

クラウドやKinect、振動機能など、Xbox Oneのオールインワン性能をアピール

【ニコニコ超会議3】

4月26日、27日開催予定

会場:幕張メッセ

入場料:一般入場券1,500円(前売)、2,000円(当日)

 日本マイクロソフトは、ニコニコ超会議3に出展し、先日日本ローンチ時期を9月4日と発表したばかりの次世代ゲームプラットフォームXbox Oneを披露した。Xbox Oneの出展は東京ゲームショウに続いてこれで2度目。昨年はまだ展開時期が未定だったが、発売時期が明確になったことで昨年以上の高い注目を集めていた。初日のステージイベントでは、早速Xbox Oneの高いポテンシャルを披露するデモンストレーションが実施されたので紹介したい。

「Xbox One Experience Demo」ではXbox Oneのデモンストレーションが実施された
「Halo」の主人公マスターチーフも視察に訪れていた
Xbox OneはXbox 360 32台分の性能
大幅にパワーアップしたコントローラー
Kinectは使いやすさと性能の両面がパワーアップしている
Xbox Oneは日本では9月4日発売。価格の発表が待たれるところだ

 「Xbox One Experience Demo」と題されたデモでは、Xbox Oneが備えるゲームコンソールとしてオンリーワンの機能を紹介するという内容だった。具体的には、ゲームコンソールとしての性能の高さ、すべてのTVをスマートTV化するオールインワン性能、ゲームコントローラー、そしてKinectの4点が紹介された。

 まず性能については、オクタコアCPUを搭載したXbox Oneは単純計算でXbox 360の8倍の性能を備えているという。その上でXbox Oneには強力なクラウド機能を搭載しており、クラウドを介してXbox One 3台分のコンピューティングパワーを利用することができるという。これらをすべて合わせると、Xbox Oneは1台で、Xbox 360 32台分のポテンシャルを備えているというわけだ。

 Xbox Oneのコンピューティングパワーを有効活用した具体例としてローンチタイトルのひとつであるレースゲーム「Forza Motorsport 5」が紹介された。「Forza 5」では、コックピットビューにおけるフロントガラスへの写り込み、手の動き、太陽光の表現、そして3層コーティングの車のペイントなど、グラフィックスに非常にこだわりながら、ゲーム性に深い影響を与えるAIは、実はクラウドコンピューティングによって生み出されている。これはXbox 360では実現できなかったことで、Xbox Oneのポテンシャルを活かしたXbox One独自のゲーム性と言える。

 オールインワンについては、一番のポイントとなるのはHDMI入力端子が付いているところだ。通常ゲームコンソールはテレビに接続するHDMI出力のみだ。ところがXbox OneではHDMI出力に加えて、HDMI入力を備え、テレビの映像をXbox OneのUIの中で表示したり、ゲームと映像を並べて表示させることができる。これにより自宅のテレビを手軽にスマート化させることができるわけだ。

 しかも、Xbox Oneには、システムOSに加えて、ゲームOSと、アプリOSの3つのOSを搭載し、それぞれを個別に駆動させているため、同時に表示させたり、メインとバックグラウンドの切り替えを速やかに行なうことができる。これらもまたXbox Oneのみが持つオールインワン機能となっている。

 3点目として紹介されたのはゲームコントローラー。Xbox Oneのゲームコントローラーは、Xbox 360のゲームコントローラーをベースに、更なる握りやすさや操作しやすさを追求して40箇所以上の改良を加えたものとなっている。たとえば、Xbox 360コントローラーでは若干邪魔になっていた背面のデタッチャブルバッテリーを、内蔵型に切り替え、背面のデコボコを無くしている。

 その一方で、Xbox 360のウリのひとつであった強力なフォースフィードバック(振動)機能は強化され、Xbox Oneではモーター数を2つから4つに倍増させ、さらに協力かつリアルなフォースフィードバックが得られるようになっている。具体例としては、「Forza 5」では、アクセルやブレーキのフォースフィードバックに加えて、ABSの作動時に、それがわかるような手応えが感じられるようになっている。

 そして最後に紹介されたのがKinect。Xbox 360では別売のアタッチメントだったKinectが、Xbox Oneでは標準搭載となる。Xbox OneのKinectは、水平垂直方向への視野が拡大し、1.4mの距離で使うことができる。Xbox 360では1.8mが必要だったため、かなり日本の住環境にもフィットする仕様に進化している。

 また、従来のモーショントラッキング機能に加えて、加重や心拍数、表情なども検知することができ、Xbox Oneを介した生中継番組で、ジャンケンの結果や、興奮度などをリアルタイムで番組が検知し、反映させることができるという、双方向のエンターテインメントが可能となっている。

 イベントの最後には、Xbox Oneの日本での発売日が9月4日に決定したことが改めて告知された。気になる価格については「発表はもう少し先になる」ということで、もう少しやきもきさせられることになりそうだが、ゲームコンソール市場を賑わわせるダークホースの登場に今後も引き続き注目していきたいところだ。

【日本マイクロソフトブース】
今回の日本マイクロソフトブースは、「Minecraft」をイメージしたという。Xbox Oneタイトルのほか、「Minecraft」や「Warface」などのXbox 360タイトル、そしてWindows 8.1タブレットなどが試遊できる

(中村聖司)