ニュース

ついに基本プレイが無料に。3つの重大発表があった「ArcheAge フリーダムロード会議」レポート

大型アップデート「エアナード」の概要発表。プロデューサーの変更も

3月23日開催

会場:e-sports SQUARE AKIHABARA

 ゲームオンはWIndows用MMORPG「ArcheAge」のオフラインイベント、「ArcheAge フリーダムロード会議」を開催した。

 イベントには運営プロデューサーの野田真央氏、イベントなどでお馴染みのGMルシウス氏が登壇し、大型アップデート「エアナード」の実装発表、「基本プレイ無料化」、運営プロデューサーの交代という3大発表があった。そして、本日をもって運営プロデューサーは野田真央氏から、GMルシウスこと石元一輝氏にバトンタッチされる。

 発表以外にもユーザー同士の交流イベントや、会場でのアリーナ大会などユーザー参加型のイベントも催された。本レポートでは会場で発表された大型アップデート「エアナード」の詳細と、「基本プレイ無料化」についての情報をお届けする。

【イベント会場の様子】
会場では「特別クエスト」や寄せ書きコーナーが用意され。久々のオフラインイベントということで、多くのプレーヤーがイベントや交流を楽しんでいた
来場者にプレゼントされたTシャツ。背面には防御力等の記載も。ちなみにデザインは野田氏が担当されたとのこと

新エリアの追加を含む、大型アップデート「エアナード」。実装は4月24日予定

株式会社ゲームオン 「ArcheAge」運営プロデューサーの野田真央氏
同じくGMルシウスこと石元一輝氏。本日から「ArcheAge」運営プロデューサー
MCの大澤彩乃さん

 最初に発表されたのは4月24日実装予定の大型アップデート「エアナード」の発表だ。大型アップデートというだけあり、このアップデートでは様々な追加要素、変更点がある。

 会場で最も大きなリアクションがあったのがレベルキャップの解放だ。現行の「ArcheAge」ではレベル50が上限になっているが、アップデートでレベル55に上限が引き上げられる。この引き上げに伴い、全ての適正にパッシブスキルが2つ、アクティブスキルが1つ追加される。追加されるスキルの内、片方のパッシブスキルはレベル55になる前に開放される。

 そして旧大陸の新エリア「スパーキングビーチ」が追加される。このエリアには非常に巨大な建造物「エアナード図書館」がそびえ立っている。この建物は非常に巨大で、旧大陸の反対側のエリアからも見える程だという。建物の中は広いダンジョンになっており、複数人が同時に狩りができる程度の広さがある。更に中には複数のインスタンスダンジョンもあるとのことだ。

 本作の特徴の1つでもある生活要素にも追加、変更点がある。

 まず装備の等級に、現在最上級の「デルフィナード」という等級の上に「エアナード」という等級が追加される。「エアナード」等級のアイテムは“海”や“大地”といった装備の属性ごとに見た目が変化するという。入手にはかなりの困難が予想されるが、挑戦する価値はありそうだ。

 他にも貿易システムにも追加、変更がある。貿易品の種類が追加され、その土地の住民しか使用できない「出会いの広場」という建物でしか作れない貿易品や、「熟成の特産品」といった貿易品が追加される。この追加にあわせて貿易品の交換額の計算式も一新される。

 更に生産/制作の熟練度上限が現行の5万から9万への引き上げ、一定等級以上の装備に新たな性能を追加できる「クレセントストーン」の追加、制作素材の循環化が行なわれる。

 制作素材の循環化はゲーム内経済の循環のために、製作アイテムの素材の変更などが行なわれるという。この変更は難易度を大きく変化させる恐れがあるので、慎重に検討を進めているとのことだ。

【大型アップート「エアナード」発表資料】

月額課金制から基本プレイ無料化モデルへ。「ArcheAge」の大決断

 続いて発表されたのが「基本プレイ無料化」だ。これまでプレイには1カ月1,750円のプレイチケットを購入する必要があった。新規プレーヤーや復帰プレーヤー向けの無料プレイキャンペーンはあったが、4月24日の「エアナード」の実装と同じタイミングで「基本プレイ無料化」となる。

 これまでの無料プレイキャンペーンでは“ゲーム内取引”、“採掘・金属精錬”、“倉庫の利用”に制限がかかっていたが、4月24日からの基本プレイ無料化の際はこれらの制限はなくなる。今の通常アカウントと異なるのはログオフ時は労働力回復しないという点のみだ。

 この変更に伴い、BOTなどの不正アカウントが増えるのでは? という疑問に対し、野田氏は「不正の取り締まりを更に強化するので安心していただきたい」と話した。

 また「基本プレイ無料化」にあわせて新サービス「ArcheAgeプレミアム」が追加される。これは月額1,750円と現在のプレイ料金と同額のサービスで、加入すると「ログイン中は5分毎に労働力が10回復」、「キャラクター経験値、モンスターからのドロップ率10%アップ」といったメリットが得られる。

 そして「基本プレイ無料化」に伴い、4月24日以降に残存しているプレイチケット日数は「ArcheAgeプレミアム」の自動継続、1日辺り60SP(1SP1円相当で、「ArcheAge」のプレイモールで使用できるポイント)に変換するという2通りを選べる。

 野田氏は「プレイチケットが残っている方は、まずは『ArcheAgeプレミアム』を数日間試してみて、それから継続するか返金するかを考えて頂けると良いと思います」と話していた。

【「基本プレイ無料化」発表資料】

サーバー移動や新種族についても言及。「『ArcheAge』ここが聞いてみたい」

 最後にQ&A形式でプレーヤーの質問に対し、石元氏が答えるというコーナーが設けられていたので、興味深い質問をピックアップして紹介しよう。

Q.「ゴールド戦争」のバランスはいつ調整されますか?
A.まだお約束はできませんが、戦争中は「カオノルド」と「ゴールド平原」を無料で移動できるようにしたいと考えています。戦争に参加しやすい状況を作り、人数バランスを取っていきたいです。

Q.サーバー移動の実装はいつですか?
A.現在サーバー移動のプロセスを検討中で、そう遠くない未来にはできると思います。ただ基本プレイ無料化の影響もあると思うので、様子を見ていきたいです。

Q.新職、新種族の実装はいつごろになりますか?
A.先日、開発元に行った時に、新種族をチラッと見たました。モデリング完成してないので詳しくは言えないのですが、ちっちゃい小太りと、大きな小太りのキャラクターがいました。今年、来年辺りには来るんじゃないかな……といったところです。「エアナード」アップデートと同時に実装ということはないです。

(八橋亜機)