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遂に来た! 大型MMORPG「The Elder Scrolls Online」βテストレポート

アクション性の高い戦闘システム。強敵には居合わせたプレーヤーが共闘して挑む!?

アクション性の高い戦闘システム。強敵には居合わせたプレーヤーが共闘して挑む!?

スキル画面。レベルアップで得たポイントで、アビリティを取得していく
偶然居合わせたプレーヤーとの共闘

 今回、筆者はカジートの「Sorcerer」としてプレイしてみた。Sorcererは魔法で敵にダメージを与える。クラススキルとしては雷撃を与える「Storm Calling」を育て、武器は種類によって炎や電撃、氷の弾などを飛ばす「Destruction Staff」で戦っていった。アーマーは魔法使いらしくないが「Medium Armor」を使ってみた。

 マウスの左クリックで基本攻撃を行なうが、スタッフの場合、攻撃ボタンで炎や氷の弾を発射し、ボタンを押しっぱなしにすることで溜め打ちをする。マウスの右ボタンでブロックする。敵も様々な攻撃を行なってくるが、身体を回転させて攻撃してくる場合、ブロックすると一瞬敵は気絶してしまい、攻撃を一方的に当てられる。初期の戦闘はこのブロックがとても有効だった。

 レベルが上がるとアビリティの取得が可能となる。Storm Callingでは雷を落とす「Mage’s Fury」や身体の周りに電撃のバリアを張る「Lightning Form」が取得できる。Mage’s Furyは杖での攻撃の合間に有効だし、近づかれたときLightning Formで継続的にダメージが与えられる。各アビリティはレベルを上げると持続時間を増したり、ダメージを増やすという形でより特性を強化させることができる。

 Destruction Staffのアビリティでは、「Destructive Touch」が強い。至近距離でしか使えないが、発動させると杖を振り上げ強力な一撃を加える。ダメージを受けた敵は吹っ飛び、一定時間麻痺してしまう。近づかれたときこのスキルで吹っ飛ばせるのは、遠距離攻撃を得意とするSorcererにとってありがたかった。

 戦闘はアクション性が高く、緊張感を持って戦える。Sorcererはできるだけ敵に近寄られないように戦わなくてはならない。敵は突進攻撃をしてきたり、武器を振り回す範囲攻撃をしてくる。その攻撃をかわしながら的確に攻撃を当てていかねばならない。アビリティの使う順番や、有効的な戦い方などを自分なりに編み出していくのが楽しかった。

 本作はクエストドリヴンでゲームが進んでいく。かなりソロプレイがしやすい設計になっており、ダンジョンでも敵は1~2体の場合が多く、レベル10までの冒険ではパーティでなければ無理という場所はなかった。敵は全体的に多くはないものの、適正レベルでもぎりぎりの戦いが多いバランスで、その緊張感が心地良い。

 ボスなど勝つのが難しい敵がいた場合、いったんクエストから離れ、他のクエストに挑戦し、レベルを上げキャラクターを鍛えて再挑戦するという場面も多かった。パーティを組めればかなり速いペースで進めるかなと思うが、英語が使えないとどうも尻込みしてしまっていた。ところが、「TESO」はそういったパーティを組めないプレーヤーもきちんとフォローしているのである。本作はダンジョンなどもMMOフィールドであり、一緒に冒険していれば、それだけで擬似的なパーティプレイができるのだ。

 敵に苦戦していると、たまたま通りかかった他のプレーヤーが共闘してくれて、2人ともクエストクリアになったりする。MMORPGではタブーとされていた“横殴り”が、本作ではある程度推奨されているのである。敵を倒してから、それぞれ次のクエストをクリアするために散っていくところもいい。

 プレーヤー達はそれぞれ膨大なクエストをクリアするため様々な場所を探索しており、たまたま一緒になった場所で、力を合わせて難関を突破するのである。この独特の距離感は現代ならではのMMORPGだと感じた。この体験から、強い敵がいるとつい他のプレーヤーがいないか探してしまうということも多くなった。この“ゆるいパーティプレイ”は独特で楽しかった。本作の大きな特徴だと感じた。

【スクリーンショット】
多種族が入り乱れる戦闘も。「TESO」は「Dark Age of Camelot」の中核スタッフが参加しており、PvP要素も期待されている。こちらもテスト内容に盛り込まれる
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(勝田哲也)