PS3/PS Vita「第3次スーパーロボット大戦Ｚ 時獄篇」新しくなった戦闘システムを紹介

　バンダイナムコゲームスは、4月10日に発売を予定しているプレイステーション 3/PlayStation Vita用シミュレーションRPG「第3次スーパーロボット大戦Ｚ 時獄篇」の新情報を公開した。

　「第3次スーパーロボット大戦Ｚ 時獄篇」は、シリーズ最大級のロボットアニメ作品が登場する「スパロボ」シリーズの最新作。本作では、「機動戦士ガンダムUC」、「アクエリオンEVOL」、「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」などがスパロボシリーズ初参加の作品として登場する。今回は戦闘システムの情報を紹介する。

タッグバトル・システム

　本作の戦闘システムは、「スーパーロボット大戦Ｚ」の「トライバトル・システム」を進化させた「タッグバトル・システム」を採用。タッグバトル・システムは、インターミッションの「チーム編成」で2機のユニットを1つのチームに編成して戦うというもの。2機のタッグにより様々な戦術を展開することが可能になるという。

■ タッグバトルのチーム編成

　インターミッションのメニューにある「チーム編成」を選択するとチーム編成画面に移行し、ユニットを組み合わせてチームを作ることができる。チーム編成画面では、テーブル（＝ユニットを置く場所）でチームを表しており、1つのテーブルに2機のユニットを配置すると「タッグ」、1機のユニットを配置すると「シングル」として編成される。

　戦艦ユニットは画面左端に配置され、次のシナリオで強制出撃のユニットは右の列に配置される。強制出撃においては、強制出撃のユニットに加えて、サブユニットを自由に配置できる「FREE」と、サブユニットを追加できない「FIX」の2パターンがある。

チーム編成画面からパイロット育成や機体改造、強化パーツの着脱などの操作を行なうことも可能。手軽にチームを編成できる「ベーシックオーダー」（原作での組み合わせを重視した構成）と「バランスオーダー」（プレイ状況から算出したバランス重視の編成）の2種類の自動編成機能を搭載

■ タッグバトルでの戦闘

　タッグを組んだチームは、メインの単体攻撃（＝相手1機を狙う攻撃）とサブのアシスト攻撃（＝アシスト属性を持った武器による攻撃）を組み合わせることができる。メインが全体攻撃を行なわない場合、敵チームの状況に合わせて「センター攻撃」と「ワイド攻撃」の2種類から攻撃方法を選択する。

右上に表示される戦闘メニュー

センター攻撃とワイド攻撃の選択

■ センター攻撃

　敵チーム内の1機にメインとサブの攻撃を集中させる「センター攻撃」。サブは各機に設定されたアシスト属性を持った武器を使用し、アシスト攻撃は全て移動後攻撃可能として扱われる。また、援護攻撃を行なえる回数（＝特殊スキル「援護攻撃」のレベル）によって、敵機に与えるダメージにプラス補正がかかる。

　センター攻撃は攻撃を集中させ、さらにメインの命中率に補正がかかるため、確実に敵機を仕留めたいときに有効な攻撃方法である。しかし、敵チームがタッグの場合、もう1機の行動が自由になるため、攻撃を肩代わりする「援護防御」を使用されることがある。

2機のユニットが揃って画面に登場した後、メインは画面外に後退して、サブのアシスト攻撃が始まる

サブはアシスト武器でメインと同じターゲットを攻撃する

サブのアシスト攻撃後、メインの攻撃が始まる。サブのアシストによりメインの攻撃命中率は20％プラスされる。センター攻撃を受けた敵チームの反撃は、攻撃を受けた敵機が行なう

■ ワイド攻撃

　敵チームがタッグの場合、メインは敵のメイン、サブは敵のサブに攻撃を仕掛ける「ワイド攻撃」。センター攻撃と同様にサブは各機に設定されたアシスト属性を持った武器を使用し、アシスト攻撃は全て移動後攻撃可能として扱われる。また、援護攻撃を行なえる回数（＝特殊スキル「援護攻撃」のレベル）に応じて、1.2倍のダメージ補正がかかる。

　ワイド攻撃を受けた側はメインはメインに、サブはサブに反撃を行なうが、メインが全体攻撃で反撃した場合は、サブの反撃は行なわれない。反撃の場合もサブはアシスト武器を使用する。

　全体攻撃を使わずとも敵チーム全機に効率良くダメージを与えることができるワイド攻撃。敵チームの壊滅（＝チーム内に1機もユニットが残らないようにすること）を狙いたいときに有効な攻撃方法である。さらに、ワイド攻撃には敵チームのサブの動きを抑えて「援護防御」をさせないという利点もある。

センター攻撃同様、2機のユニットが揃って登場後、メインは画面外に撤退してからサブのアシスト攻撃が始まる

サブはアシスト武器で敵チームのサブを攻撃する

攻撃を受けた敵チームのサブはアシスト武器でサブに反撃

アシスト攻撃後メインが敵チームのメインに攻撃を仕掛ける

■ 全体攻撃

　敵チームの全ユニットにダメージを与える「全体攻撃」。全体攻撃は、武器パラメータの種別に「ALL」と表示されている全体攻撃用の武器を使用する。敵チームが2機の場合、全体攻撃の与えるダメージは1機のときと比較して0.75倍になるが、このダメージ減少を抑えることができる特殊スキルも存在するという。全体攻撃は、隣接するチームのメインによる追加攻撃「援護攻撃」を受けることができる。

【全体攻撃の戦闘アニメ】

作品名：アクエリオンEVOL
機体名：アクエリオンゲパルト
パイロット：カイエン・スズシロ＋アマタ・ソラ＋ゼシカ・ウォン
武器名：倍々増殖誘導弾

作品名：新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機体名：トールギスIII
パイロット：ゼクス・マーキス
武器名：ヒートロッド

タッグテンションとタッグコマンド

　タッグを組んでいるチームには「タッグテンション」と呼ばれる2段階のゲージが存在する。タッグテンションは、以下の条件のどちらかを満たすと1上昇する。

・そのマップでメインとサブの合計撃墜数が2の倍数を超える。
・メイン、またはサブのメインパイロットがレベルアップする。

現在のタッグテンションは、画面右に表示される簡易ステータスでも確認できる

タッグテンションが上がると戦闘を有利に展開することが可能になる

　タッグテンションがMAXになると、個別コマンド「タッグコマンド」の使用が可能になる。タッグコマンドには、タッグチーム専用の精神コマンドのようなものがあり、以下の4種類の中から1つを選択できる。タッグコマンドを使用するとタッグテンションは0に戻るが、再びMAXにすることで再度、タッグコマンドを使用することができる。

タッグコマンド以外にもタッグテンションがMAXになった場合のみに使うことができる個別コマンドもあるようだ

【マルチアクション】
　コマンド使用後、次の行動で敵チームを壊滅させた場合、行動回数が1回プラスされる。

【ボーナスPP】
　次に敵を撃墜した際、入手できるPPが2倍になる。

【ボーナスチップ】
　次に敵を撃墜した際、入手できるZチップが2倍になる。

【チャージSP】
　メインとサブのメインパイロットの精神ポイントを15回復する。

※「Zチップ」とは、インターミッションのメニュー「Dトレーダー」で使用するポイントのこと（詳細は今後の情報で明らかになる）。

タクティカルコンボ

　部隊全体で敵を連続して倒していくことで特典が得られる「タクティカルコンボ」。プレーヤー部隊が味方フェイズに敵チームを壊滅させるとコンボゲージが1上昇する。プレーヤー部隊の別チーム（同チームでも可能）が、次の行動で敵チームを壊滅させるとゲージはさらに1上昇するが、壊滅させられなかった場合は1下降する。コンボゲージは5段階あり、現在のゲージは個別コマンド、または全体コマンドで確認できる。

　プレーヤー部隊の全チームは、ゲージ1段階につき以下の特典を得ることができる。

・敵ユニットへ与える最終ダメージが1.05倍になる。コンボゲージがMAXの場合は1.25倍になる。
・敵ユニット撃墜時に入手できる資金とZチップが1.05倍になる。コンボゲージがMAXの場合は1.25倍になる。

コンボゲージは味方フェイズ中のみに有効で、味方フェイズが終了すると0になる