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「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013」開催
ゲームの魅力をアピール。白熱の対戦や多彩なグッズなど盛りだくさん
(2013/12/7 23:36)
ワーナー・ホーム・ビデオは12月7日、ベルサール秋葉原で「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013」を開催した。
「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013(以下、「ヒーローフェスティバル」)は、「スーパーマン」生誕75周年、来年には「バットマン」も生誕75周年を迎えることを記念して開催されたイベント。DCコミックやワーナーのヒーロー関連のステージイベントのほか、ゲームや映像ソフトの紹介、フィギュアなどのグッズ販売などが行なわれた。
特に12月5日に発売されたPS3/Xbox 360/Wii U用アクション「バットマン:アーカム・ビギンズ」は試遊台を多く出展し、ゲームの魅力を紹介するイベントも行なわれた。また、6月に発売されたPS 3/Wii U用対戦格闘「インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突」の対戦大会も大きく盛り上がり、楽しいイベントとなった。
「アーカム・ビギンズ」の魅力をたっぷりアピールしたステージイベント
「ヒーローフェスティバル」で最も大きく取り上げられていたのが「バットマン:アーカム・ビギンズ」である。16台もの試遊台が用意され、常にプレイ待ちの列ができるほどの人気だった。
「バットマン:アーカム・ビギンズ」は、「バットマン アーカム・アサイラム」、「バットマン:アーカム・シティ」に続くシリーズ3作目となる。多人数の敵と戦う格闘要素、敵から隠れて各個撃破していくステルス要素、広大な街を飛び回るオープンワールド要素、現場に残された痕跡から事件の謎を解いていく探偵要素を、シリーズを通じて進化させた。「バットマン」ゲームの決定版とも言える作品だ。
イベントでは試遊台で本作に触れることができただけでなく、本作の魅力をアピールするステージイベントも行なわれた。特にたくさんのファンが集まったのがGENERATIONS from EXILE TRIBEをゲストに迎えたステージだ。GENERATIONS from EXILE TRIBEは7人組ダンス&ボーカルユニットで、今回はメンバーの中から特に「バットマン:アーカム・ビギンズ」が好きだという数原龍友さん、関口メンディーさん、中務裕太さんの3人が会場を訪れた。
3人は前日も関口さんの家で、コントローラを交代で持ちながら本作をプレイしたという。イベントでは特に本作が得意だという関口さんがデモプレイを行なった。数原さん、中務さんは時にはゲームの解説をし、時には「メンディーの家にも100インチのテレビがある」と言った冗談も交ぜながら関口さんのプレイを見守った。
「バットマン:アーカム・ビギンズ」は戦闘でコンボを繋げるのは実は結構難しい。敵はコンボを寸断するように動いてくるし、通常の攻撃が効かない敵もいる。ところが、関口さんはバットマンを巧みに操り、見事にコンボを繋げ多数の敵をばったばったとなぎ倒していくのだ。
関口さんのプレイはプ本当に華麗で驚かされた。しかも通常攻撃だけでなく、敵を引き寄せる「バットクロー」や、爆発する「グルーボム」などもコンボに組み込むというとても高度なテクニックを使っていた。ダンサーならではの反射神経ならではだろうか。「こんな風に戦いたい」とプレーヤーに思わせる見事なテクニックだった。
さらにゲーム実況のガッチマンさんとタレントの乃亜さんによる実況プレイも行なわれた。こちらは序盤から丁寧にゲームの各要素をガッチマンさんが解説し、乃亜さんがコメントするという形で進行した。
乃亜さんはあまりゲームに対する前知識がなかったようで、バットマンが街を飛び回るところで「空を飛び回れるのは、良いですね、好きです」といったり、時間を巻き戻す捜査ビジョンに対して「ここまでわかるのはスゴイ」、バットマンが急降下するところでは「こんなスピードで地面に激突しては死んでしまう」といった率直な感想のコメントをしていた。
バットマンが敵に姿を見せず、1人1人敵を倒していき、敵が恐怖におびえるところでは、「ホントにこの人怖いですね、思わず敵の立場で見てしまう」と、「バットマンは犯罪者にお恐怖を与える存在である」という作品のテーマを乃亜さんは的確にコメントしていた。本作の魅力とコンセプトがきちんと伝わった実況プレイだと感じた。
白熱の対戦大会! 各社ブースのグッズも充実
この他にも「ヒーローフェスティバル」では様々なイベントが行なわれた。大きく盛り上がったのは、「インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突」の対戦大会。会場で行なわれた予選大会で選ばれた6人に加え、格闘ゲームイベントを運営する「GODSGARDEN」から2人の“ゲスト”を加えてのトーナメントを行なった。
会場には発売された6月から本作をやり込んでいるというプレーヤーが多数集まり、トーナメントはかなり白熱した試合となった。決勝戦は会場で勝ち進んだZacky Wild選手と、GODSGARDENのなるお選手だったのだが、まさに一進一退、お互いがぎりぎりまで体力を削るという戦いが展開し、わずかな差でなるお選手が勝利した。
さらにこの日は新宿でも「インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突」の対戦大会が行なわれており、新宿大会で優勝したレ二選手が会場に訪れ、なるお選手とのエキシビションマッチが行なわれた。なるお選手はスーパーマン、レ二選手はスーパーマンの宿敵であるゾッド将軍を使い、レ二選手が勝利した。レ二選手はこの大会のために東北から深夜バスできたという。「優勝できたので、来た苦労が報われました」とコメントし、会場から拍手を浴びた。
この他にもじゃんけん大会などのイベントも行なわれた。試遊台とイベントに加え、来場者を惹きつけていたのが出展メーカーのブースだ。コトブキヤやホットトイズジャパンスクウェア・エニックスといったメーカーはDCヒーローのフィギュアを展示しており、来場者は夢中になってフィギュアの写真を撮っていた。
バンダイは先日弊誌でも取り上げた「Crazy Case BATMOBILE TUMBLER」も出展されており、注目を集めていた。この他にもDVDの販売や映画で実際使われた小道具のレプリカを展示しているメーカーもあり、出展ブースも大きく賑わっていた。
アメコミのヒーローというのは、日本のアニメやコミックのキャラクターと比べ、やはりマイナーな雰囲気がある。しかしハリウッドでヒーロー映画が毎年のように作られ、さらにフィギュアやゲームでも質の高い作品が生まれる中、ファン層は拡大している。
また、秋葉原ではゲームのイベントがかなりの頻度で行なわれるようになり、秋葉原の人達がふらりと来てゲームを楽しんだり、イベントに参加すると言うことが多くなった。「ゲーム実況」での欧米産ゲームへの興味を持つ層も広がっていると言うことも感じた。今回の「ヒーローフェスティバル」は大盛況だった。今後も“アメコミヒーロー”をテーマにしたイベントに期待したい。