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声優杉田智和さんが映画「パシフィック・リム」の想いを語る
吹き替え収録時のエピソードと、続編期待のメッセージ
(2013/12/9 20:05)
ワーナー・ホーム・ビデオは12月7日、ベルサール秋葉原で開催した、「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013」。このイベント内で声優の杉田智和さんがスペシャルゲストとして登壇し、映画「パシフィック・リム」の想いを語った。
「パシフィック・リム」は8月に日本で公開され、ブルーレイ&DVDが12月11日に発売される。深海から現われる謎の巨大生物「カイジュウ」に人類の科学技術を結集した巨大人型兵器「イェーガー」で立ち向かう。ギレルモ・デル・トロ監督は日本のアニメや怪獣映画コミックなどへの愛情も深く、本作は日本でもたくさんのファンを獲得した。
大きな人気を得た理由の1つに「日本語吹き替え版」がある。日本語吹き替えの声優が非常に豪華で、玄田哲章さん、池田秀一さん、古谷徹さん、三ツ矢雄二さんなどベテラン声優を多数起用し、ヒロインには林原めぐみさん、そして主役のローリー・ベケットを杉田さんが吹き替えを行なった。
今回のイベントでは杉田さんはフリーライターのマフィア梶田さんと登壇した。杉田さんと梶田さんは「杉田智和のアニゲラ! ディドゥーーン」というラジオ番組のパーソナリティを務めており、くだけた雰囲気で進行した。
杉田さんは主役のベケットを演じたチャーリー・ハナムさんとは同い年だという。杉田さんは今作の吹き替えの話が来たとき「僕でも若者を演じられるんだ」とうれしかったという。「パシフィック・リム」の吹き替えのキャストに関しては「ロボットアニメにゆかりがある人」で選ばれたと言われているとのことだが、梶田さんは「杉田さんに話が来たのは、杉田さんがロボットアニメがめちゃくちゃ好きだから選ばれたのではないか」と語った。
「とても幸せな現場だった」と杉田さんは収録時を振り返った。特に林原さんとの収録はとても印象的だったという。杉田さんが演じたローリーと、林原さんが演じた森マコは意識を同調させイェーガーを操縦する。林原さんは杉田さんに「私を信頼してもっとぶつかってきて欲しい」と言われたという。収録が終わったときには林原さんから「もっと役として一緒にいる時間やシーンがもっとあれば良かったのに」と言われて杉田さんは「続編が出て欲しい!」と思ったとのこと。
杉田さんは吹き替えたことで、番組制作のスタッフなどでこれまであまり声をかけられなかった人から「映画見た。良かったよ」と声をかけられた。ユーザーの愛情の深さも感じたとのこと。また、メーカーの人が「吹き替えを上映する映画館の方が多い」と喜んでくれたのがうれしかったという。クライアント側が吹き替えの重要性をわかってくれて、観客からも「吹き替えよかった」と言ってもらえた。「だからこそ『パシフィック・リム パートII』を是が非でもお願いしたい」と杉田さんは語った。