ネクソン、「テイルズウィーバーファン感謝祭2013」を開催

今後のアップデートのロードマップ

　ネクソンが運営するWindows用MMORPG「テイルズウィーバー」の毎年好例となっているオフラインイベント「テイルズウィーバーファン感謝祭2013」が今年も開催された。会場となった品川インターシティホールには、事前に応募して抽選で選ばれた420名のファンが結集した。

　イベントは3時間以上の長丁場。冒頭には、ネクソン運用部テイルズウィーバーチームの嶋村昭彦氏と、マーケティング室広告宣伝チームの佐野康行氏が6月以降のアップデート情報を発表した。8月の大型アップデートではいよいよエピソード3が実装される。同時に、新キャラクター「イソレット」、新エリア「月の島」と「ネニャフル魔法学院」が実装、さらにシステムのリニューアルも行なわれる。サプライズ情報として発表されたNPCキャラクター「ベント」のプレーヤーキャラクター化では、大きな歓声と拍手が起こった。

　また、ライトノベルを原作とした大人気アニメ「ソードアートオンライン（SAO）」とのタイアップ企画や、エピソード2のラストダンジョン、プロモーションアニメの製作など数多くの情報が公開された。

　イベントには、ゲームの原作小説「ルーンの子供たち」の作者ジョン・ミンヒさんも駆けつけ、エピソード3のテーマとなる「原作への復帰」を発表。「テイルズウィーバー」の前身となるアバターサービス「4Leaf」から15年付き合いを振り返った。

　ファンイベントでは、サーバー対抗クイズ大会が開催され、普段はゲーム内で遊んでいる仲間が、今日だけはオフラインで協力し、盛り上がった。このレポートでは、アップデート情報と共に、イベントの雰囲気をお伝えしたい。

ネクソン運用部テイルズウィーバーチームの嶋村昭彦氏

マーケティング室広告宣伝チームの佐野康行氏

司会進行をつとめた声優のイソッチこと磯村知美さん

原作小説「ルーンの子供たち」の作者ジョン・ミンヒ氏

アップデート情報。新キャラ「イソレット」は2つの武器を組み合わせて戦う2刀流の剣士

新キャラクター「イソレット」

イソレットの武器は両手に持つ中型の剣

　今回のアップデート情報の目玉として紹介されたのは、8月の大型アップデートで実装される新キャラクターの「イソレット」。2012年のファン感謝祭ではイラストのみの紹介だったが、今回はスキルや装備など具体的な性能も明らかになった。

　イソレットは本名をイソレスティという。これは“高貴なる孤独”という意味だそうだ。外界から隔絶された「月の島」という孤島に住む女性で、一見クールそうに見えるが、内には熱い闘志を秘めている。原作小説「ルーンの子供たち 冬の剣」のヒロインであり、主人公ボリスの剣の師匠でもある。両手を横に伸ばして服をはためかせながら走る移動アニメーションは、「風を感じながら走っているようでイソレットらしい姿」と嶋村氏。

　戦闘スタイルは、双剣術ティエラと神聖チャントを組み合わせて戦う2刀流。双剣術ティエラは天才と言われたイソレットの父親イリオスが生み出した技で、2本の剣を持った時に最大の力を発揮する物理攻撃を主体とした戦闘スタイル。神聖チャントはガナポリー魔法帝国て作られたと言われる魔法の歌チャント。必要に応じて、補助、回復、攻撃を使い分けることができる。

　「テイルズウィーバー」には既にナヤトレイという2刀流キャラクターがいるが、ナヤトレイは1つの武器を装備するだけで両手に反映されるが、イソレットは、アームズとサブアームズの2カ所にそれぞれ違う剣を装備することができる。

　例えば両手とも物理攻撃に特化した剣を持ったり、片手には物理攻撃、片手には魔法攻撃に特化した剣を持ったりと、武器を帰ることで様々な戦略性を駆使することができる。武器のグラフィックスも両手が別々に反映される。そういう意味で「イソレットはテイルズウィーバー初の真の2刀流キャラと言えるでしょう」と嶋村氏。

　3つのスキルもアニメーション付きで公開された。1つめは、離れた場所から一瞬で間合いを詰める直線的な攻撃。2つめは、チャントで集めた風の力を、剣に乗せて前方の相手を切り刻む範囲攻撃。そして3つめは、原作小説にも登場する技で、チャントの力で空高く跳躍した後、上空から2本の剣を突き刺す攻撃だ。

　素早い動きで相手を翻弄しつつ、多彩な魔法を組み合わせて戦うイソレットは、剣とチャントの達人と言う設定通り、頼りになるキャラクターになりそうだ。

【イソレットのスキル】

戦闘スタイルは、物理攻撃の双剣術ティエラと、神聖チャントの魔法を組み合わせた複合攻撃

一気に相手との間合いをつめる直線的な速攻技

神聖チャントで発生させた風を剣に乗せて相手に投げつける範囲攻撃

ジャンプした後、2本の剣で上から相手を突き刺す

サプライズ発表「ベンヤ」がプレーヤーキャラクターとして登場！

NPCの幽霊だったベンヤが生身のプレーヤーキャラクターとして実装される

　今回のイベントでもっとも歓声を集めたのが、サプライズとして発表されたベンヤのプレーヤーキャラクター化だ。ベンヤは現在もNPCキャラクターとして実装されているが、もともとメインキャラクターの1人であり、プレーヤーキャラ化の要望が高かった。しかし幽霊という設定上、扱いが難しくこれまではプレーヤーキャラ化は無理だと思われてきた。

　今回、そんなベンヤが生身で実装されることになった。実装時期は「来年の早い時期を予定しています。まだ確実なことは言えませんが、桜の咲いている季節に入れることができればいいなと思っています」と嶋村氏。キャラクターイラストと同時に、武器となる大釜と謎の指輪も紹介された。

　この2つはベンヤのキーアイテムになるという。「幽霊だったベンヤがどうして人間になったのか、その部分も今後語られていきます。その他の詳しい情報はもう少しお待ちください」（嶋村氏）ということらしい。実装されれば、間違いなくトップランクに名前を連ねる人気キャラクターになりそうだ。