インタビュー
ネクソン、「テイルズウィーバー」エピソード3インタビュー
原作に忠実な新ストーリーがスタート! レイドボスや対人エリアも実装予定
(2013/6/7 00:00)
株式会社ネクソンは8月にWindows用MMORPG「テイルズウィーバー」の大型アップデートで、新章となるエピソード3を実装する。5月25日に開催されたオフラインイベント「テイルズウィーバーファン感謝祭2013」では、新キャライソレットや新エリア「月の島」をはじめ、多くの情報が公開された。
イベントの翌々日に、韓国の開発会社NEXTORICの開発本部開発2室室長シム・キフン氏、グラフィック室室長のク・チャンヘ氏、テイルズ開発チーム企画パートのパート長イ・スンボ氏と通訳を務めた海外事業チーム、クォン・キョンユン氏の4名がインタビューに応じてくれた。
「原作への復帰」をテーマに掲げて、エピソード3で大きく舵を切ることになる「テイルズウィーバー」。そんな大きな節目を迎える開発者の想いを聞いた。
原作者ジョン・ミンヒさんを監修に、新しいストーリーがスタート
──オフラインイベントではジョン・ミンヒさんがエピソード3のテーマは「原作への復帰」だと語られました。10年経って、今、原作へ回帰する理由を教えてください。
チャンヘ氏: ルーンの子供たちをもとに話が進んでいたのですが、原作とは別に話が進んでいたことで、ユーザーから原作と違うという声がけっこう多かったのです。そういったユーザーの要望もあって、今回ジョン・ミンヒさんと一緒に話を進めることにしました。
──ユーザーは原作のファンが多くて、原作通りにしてくださいという声の方が多かったのですか?
ク・チャンヘ氏: そうです。
──今まで10年間やってきた中で、エピソード2が始まったタイミングでも1度仕切り直すチャンスがあったのではないかと思いますが、どうして今回になったのですか?
チャンヘ氏: エピソード2を完結させなければ、新しく始めることができなかったので。時間はかかりましたが、今回できることになりました。
──ずいぶん以前から小説とゲームのストーリーをリンクさせるという話はあったのですか?
チャンヘ氏: ユーザーの要望もありましたが、このエピソード3からジョン・ミンヒさんが直接参加していただけるという話になったので、今回になりました。
──ミンヒさんは今後、ストーリーを作る形でずっとゲーム作りに参加されることになるのですか?
チャンヘ氏: 作成したストーリーに助言を頂いたり、編集してもらったりという形になります。
──監修という形なのですね。先日のイベントではミンヒさんが原作への想いを語られていましたが、ゲーム開発者の方々にもゲームに対して同じような思い入れがあると思います。エピソード2までのストーリーをなくしてしまうことに寂しさはないですか?
イ・スンボ氏: これまではずっと原作とはある程度の距離を保ちながら製作していたのですが、その悩みがなくなることで寂しくもありますが、すっきりした気持ちもあります。
──パラレルワールドで進めていくことに苦労もあったということですか? どんなところに苦心していたのでしょうか。
チャンヘ氏: 特に新規キャラクターを製作して出す時に、ユーザーから自分が思っていたのと違うという原作とのギャップを感じられていたようで、そういった事が重なったので、ユーザーがもっと受け入れやすいように、ユーザーの希望にあった形で作成していこうということになったのです。
──なるほど。ユーザーにとっては既に原作のイメージがあるので、そこから離れると文句が出てしまうということなのですね。原作付きのものに特有の悩みですね。
エピソード1と2は今後ドラマのような回想モードで楽しんで
──エピソード1と2はエピソード3のスタートと同時に遊べなくなる訳ですが、そこで語られていたストーリーはエピソード3には反映されるのですか?
チャンヘ氏: ほとんど新しい内容で始まることになります。今までのストーリーは回想で見られる程度になります。
──今までのストーリーの中で作られてきたキャラクター同士の関係はどうなるのですか?
チャンヘ氏: 反映はするつもりなのですが、そこにこだわりすぎて話が進まなくなるということはないようにしようと思っています。
──性格的なものも、今よりも原作に近くなるのですか?
チャンヘ氏: そうです。
──回想モードはどのようなものになるのでしょうか?
チャンヘ氏: 直接遊べなくなってストーリーとビジュアルイベントを映画のように見られるものにするつもりですが、まだ詳細は決定していません。
──例えば映画のように流れるのか、それとも自分がみたかったところだけをぽつぽつ見るのですか?
チャンヘ氏: ドラマのように区切りを付けて、そこを見られるようにするつもりです。
──今まで使われていたすべてのイベントグラフィックスがそこで見られるようになるわけですね。それは、今までにそのイベントをクリアしていない人でも見られるものなのですか?
チャンヘ氏: 新規の方でも関係なく「テイルズウィーバー」の歴史を見られるように、閲覧できるようにします。
──楽しみですね。今までもそういう回想モードって今までにもやって欲しいという声があったのではないですか?
チャンヘ氏: そうですね。