インタビュー

ネクソン、「テイルズウィーバー」エピソード3インタビュー

「ネニャフル魔法学院」は、早ければ1週間で卒業可能?

「ネニャフル魔法学院」は、早ければ1週間で卒業可能?

「テイルズウィーバー」が学園ものになる「ネニャフル魔法学院」
授業を受けることで経験値とポイントを貯めていく
キャラクター同士の親密度を上げることでイベントが発生する

──新エリアの「月の島」の入場条件がレベル200からということで、新規の方は「ネニャフル魔法学院」から始めることになるのですか?

チャンヘ氏: そうですね。

──レベル1から200までどのくらいの時間で上がるのですか?

チャンヘ氏: ユーザーによってかなり時間差が出てくると思いますので、詳細な時間を特定することはできませんが、これまでの2倍3倍くらいのスピードになるのではないかと思います。

──3倍くらいの成長スピードという事ですが、だいたいどのくらいの期間を想定しているのですか?

チャンヘ氏: かなりがんばれば1週間でも到達可能です。

──ネニャフルでレベル上げをしている間、今まであった既存のエリアには入れるのですか?

チャンヘ氏: これまでと同じように育てることも可能ですが、クエスト全般が改善されるので、今までとはちょっと流れがになります。

──既存エリアに今まであったクエストは全部一新されて、より原作に近いエピソードが新しく入るということになるのですか?

チャンヘ氏: ダンジョンはそのままですが、既存のフィールドは簡略化されて、次にどこに行けばいいのかをわかりやすく改善する予定です。

──ネニャフル魔法学院は、スケジュールをセットしてタスクをこなすということですが、どういうシステムになるのですか?

シム・キフン氏: 授業はクエストになっていて、このクエストはクリックするだけでクリアすることができます。その際、ポイント的なものを消費して、かわりに経験値などがもらえます。このポイントが全部なくなると、授業が受けられなくなります。

──ポイントの量は時間で回復していくのですか?

キフン氏: そうです。

──授業では力と知力と魅力という3つのステータスが上がるわけですが、例えば体育の授業を受ければ力が上がるという感じですか?

チャンヘ氏: それぞれの授業に応じたステータスが上昇します。

──授業はどのようなものがあるのですか?

スンボ氏: 原作のネニャフルでも様々な授業を受けられるようになっているので、それを取り入れて様々な授業が用意されていて、それに応じたステータスが上げられるようになっています。

──学園生活というと、授業以外に部活動などが思いつきますが、そういった課外授業はあるのですか?

チャンヘ氏: システム的には設定されていないのですが、ストーリー上でこのキャラクターと何かをやってこいというものはあります。

──そういったクエストで親密度を上げていると、イベントが発生するということですか?

チャンヘ氏: そうです。イベントはすべてキャラクター同士の親密度で発生するものになります。

──すべてのキャラクターにイベントが仕込まれているのですか?

チャンヘ氏: まだ詳細が完全に決まっているわけではないのですが、ある程度グループ分けがされることになると思います。

──「月の島」でプロローグを終えた所からエピソード3が始まるということですが、レベル200までは月の島に入れないので、そこまではエピソード3は始まらないということなのでしょうか。

スンボ氏: 全キャラクター共通で、ネニャフル魔法学院でレベル1から200までレベル上げをして、ネニャフルを卒業すると月の島に移動してエピソードが始まるようになります。

──ネニャフルにいる間は、ストーリーは進まないのですか?

チャンヘ氏: ネニャフル魔法学院の中に独自のストーリーが存在しています。チャプターとしては番外編になります。

──ネニャフル魔法学院の中だけのオリジナルストーリーがあるのですか? それもちゃんと1つの物語になっているのですか?

チャンヘ氏: ネニャフルの中にも大きな流れがあって、それにそってストーリーを進めていくことになります。



「イソレット」は近接物理か遠距離サポートと2つの育て方を持つキャラクター

「月の島」に住む新キャラクター「イソレット」

──月の島では今回イソレットが実装されるのが最大の注目点ですね。イソレットを実装したのは、エピソード3で仕切り直すことが決まったからですか?

チャンヘ氏: まずイソレットの製作が決定されて、その背景として月の島が実装されることになったのです。

──まずイソレットありきだったのですね。イソレットですが、両手剣を使って魔法も使うということで、どういった役割のキャラクターになるのでしょうか?

スンボ氏: 原作にも出てくるのですが、双剣術ティエラと、魔法の神聖チャントを使うキャラクターです。近距離攻撃ではティエラを使って、それに攻撃と補助のある神聖チャントを使うというスタイルです。

──神聖チャントは攻撃、回復、補助のすべてがそろっているということですが、アタッカーもできるしサポートもできるようなキャラクターなのでしょうか?

スンボ氏: 多彩な能力を持っている設定ではありますが、魔法攻撃を強くするにはINTを上げなくてはならないので、その分近接攻撃が弱くなって中途半端になるかもしれません。

──どちらかというと、近距離物理アタッカーなのですか?

スンボ氏: タイプとしては2種類を提供するつもりです。ティアラを使う近距離タイプと、神聖チャントを主に使う遠距離タイプです。ティチエルのように複数のスキルを持っていて、状況に応じて使い分けるということになります。

──ポジション的には、ティチエルかナヤトレイのポジションのどちらかという感じですか?

スンボ氏: そうなります。

──開発内部での評判はどうですか?

チャンヘ氏: 既存のキャラクターよりもアクション性を協調しているので、大技もあり手応えのあるキャラクターに仕上がっているといわれています。

──お姉さんキャラで身長も高めですが、キャラクターのデザインとかそういった部分の評判はどうなのでしょうか?

キフン氏: クールに見えますが、女性らしい可愛らしい面もあって、神々しい感じも備えたキャラクターなので、開発チームの内部では見れば見るほど魅力的なキャラクターだという意見が多かったです。

──可愛らしい所もあって神々しいというと、なんだか天然系キャラクターという印象を受けますね。

キフン氏: 天然というよりはむしろクールで近寄りがたい、知的な雰囲気を想定していたみたいです。

──ミラお姉さんとはまた別のタイプなのですね。

キフン氏: ストーリーの中でそういう雰囲気を感じられると思います。

【イソレットのアクション】
クールな雰囲気のイソレット。移動時には両手を広げて、風を受けながら走る

イソレットの基本の立ちポーズ

【イソレットのスキル】
素早く間合いを詰めて前方の敵を攻撃する
風を起こして、それを敵に投げつける
ジャンプして2本の剣で上から攻撃する


「月の島」の3つのコンテンツはソロやチームで遊べるミニゲーム

新エリア「月の島」

──「月の島」には3つのコンテンツが追加されるそうですが、どういったものになるのでしょうか?

スンボ氏: 3つのうち1つは通常のフィールドで行なわれるミニゲームで、2つはインスタンスマップの中で遊ぶものになります。通常フィールドで遊ぶものは、船に乗って卵を回収するというゲームです。

──ほかのプレーヤーもいる状態で船に乗って卵を集めるのですか?

スンボ氏: ほかのキャラクターと競争しながら、邪魔をするモンスターを回避しつつ卵を集めるというものです。

──モンスターは攻撃できないということですが、障害物的なものになるのですか?

スンボ氏: 障害物ではなく追尾をしてきます。捕まってしまうと失敗してしまうので、それを避けながらプレイしなければなりません。

──クリアすると何がもらえるのですか?

スンボ氏: クリア自体が目的ではなく、卵を集めれば集めるほど交換できる報酬が良くなります。その報酬はかなり魅力的に設定していますが、獲得するには多くの卵が必要になってくるので、とにかく集めまくることが重要です。

──暇な時間は常に卵を集めているくらいの勢いで集めないといけないのですね。これはプレイの回数に制限はないのですか?

スンボ氏: それについては検討中で、回数制限をするか、ある条件をクリアすればまた挑戦できるようにするかは確定していません。

──2番目のマウスクリックだけでモンスターを撃破していくというのはどういったゲームになるのですか?

スンボ氏: 上からモンスターがものすごいスピードで降りてくるのですが、それをキャラクターがクリックして倒していきます。何回もクリックしなければ倒せないモンスターもいますし、クリックしてはいけないものもあって、そういうことを考えながら降りてくるのを阻止するというゲームです。

──これは点数を競うものになるのですか?

スンボ氏: 点数によってランク付けをして、プレーヤーに競争してもらったり、ランクによって報酬を変えるなどの方法を考えています。

──最後の大量に押し押せるモンスターの進攻を食い止めるというものは、タワーディフェンス的なゲームですか?

スンボ氏: ユニットに防御をさせるわけではないので、タワーディフェンスとは少し違います。三叉路のどこからかモンスターが襲ってくるので、それを撃退するというものですが、これはチャプター内で1度ストーリーイベントとして登場するので、それをクリアしてから挑戦できるものになります。

──これらはすべてソロ用のゲームですか?

スンボ氏: 卵を採取するゲームとクリックでモンスターを倒すゲームはソロでプレイするものになります。最後のモンスターを食い止めるというゲームは、チャプター内ではソロでやるのですが、難易度を上げてチームで挑戦するコンテンツにするかどうかを、現在検討中です。

──これはチームで遊べるようなものにしたいと考えているのですか?

スンボ氏: 可能であればやりたいですね。

【月の島の風景】


(石井聡)