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PS3版「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」インプレッション

新エリア「黒呪島」、スキルやアイテム、全編日本語フルボイス化など多くの新要素が追加されたシリーズ最新作!

発売日:
4月25日
価格:
各4,990円(パッケージ版)
4,990円(PS3ダウンロード版)
Xbox 360版のダウンロード版は配信日、価格共に未定
9,990円(LIMITED EDITION)
CEROレーティング:
D(17才以上対象)

 カプコンは、プレイステーション 3/Xbox 360用オープンワールドアクション「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」を4月25日に発売する。価格はパッケージ通常版が各4,990円、イーカプコンでのみ販売されるLIMITED EDITIONが9,990円、PS3ダウンロード版が4,990円(Xbox 360ダウンロード版の配信日、価格は未定)。

 「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」は、2012年5月に発売された前作「ドラゴンズドグマ」に大規模コンテンツ「黒呪島」、日本語ボイス、スキルやアイテムなど多くの要素が追加されたシリーズ最新作。前作のセーブデータを引き継いでのプレイが可能で、引継ぎを行なうと特典として「グランシス装備セレクション」、「100,000R」、「刹那の永久石」が入手できる。

 この度、序盤の限られた範囲ながらもPS3版をプレイする機会が得られたので、「黒呪島」を中心としたミニインプレッションをお届けする。

新たな冒険の舞台「黒呪島」はかなり歯ごたえのあるものに!

 夜のカサディスの桟橋に現われる謎の女性「オルガ」。彼女は覚者とポーンにしか認識できない。覚者たちは遠い沖にある島「黒呪島」へと誘われ、島の探索を頼まれる。

自身の置かれた状況、目的、過去すら判然としないオルガ(CV:本名陽子さん)。謎の多い彼女だが、物語を進めていくことで徐々にその謎は明らかになっていくだろう
オルガのそばにはクエストが受注できる「渇望の立て札」や休息できるポイントがある

 黒呪島は何もない無人島のような場所ではない。人の手によって建造されたであろう石造りの建物が多く存在し、かなり入り組んだ作りになっている。複数階層で構成された場所も多いため、マップが欠かせない。

 少し進むと黒呪島の迷宮内を気ままに徘徊する冒険者「バロック」に出会う。彼に話かけることで、武具の上位アップグレード(特殊強化された武器や防具をリムを対価としてさらに強化する)、倉庫管理、スキル習得・装備、商品の購入・売却ができる。

飄々とし、独特な雰囲気を持つバロック(CV:藤原啓治さん)は覚者たちに力を貸してくれる。オルガと共に、彼も謎の多い人物だ

 攻略難易度の高い舞台である黒呪島では、従来のエリアにはいない、凶悪なモンスターが数多く登場する。体力や攻撃力が高いというだけでなく、あっという間にポーンがロストしてしまうなど、攻撃方法も油断ならない。今回は、黒呪島の序盤をレベル50のキャラクターでプレイしたため、さほど苦労せず先に進むことができたが、さらに地下深くを探索するにはより高いレベルのキャラクター、武器、防具などが必要になるだろう。

 今回のプレイでは、倒した魔物の死骸を求めて突如凶悪な魔物が出現する“死体沸き”も体験できた。一戦終えた直後、休む間もなく次の戦闘が始まるというやっかいな現象だ。また、これまでに弊誌でも紹介してきた「カースドラゴン」、「ガルム」、「エルダーオーガ」らに加え、巨大な目玉のモンスターとも遭遇。宙に浮いているため、通常時は近距離タイプの武器では攻撃しづらいことに加え、地面を毒霧でいっぱいにしてきたりとかなりの強敵であった。

戦いの幅が広がる「EXスキル」! 強力な装備が獲得できる「黒呪アイテム」! 従来の要素にも多くの改良点が!

 追加要素の1つであり、特殊な指輪を装備することで使えるようになる「EXスキル」もいくつか体験することができた。今回は、具体的なEXスキルの性能について紹介できないのが残念だが、カスタムスキルLv.2の強化版だけあって、威力やスピードなど様々な面でパワーアップしたスキルとなっている。なお、1つの指輪で使えるようになるEXスキルは1つだけとは限らない。今回のプレイでも1つで2つのEXスキルが使えるようになる指輪がいくつか確認できた。

指輪は2つまで装備できる。EXスキルが使用可能になるものだけでなく、パラメーターが上昇するものなど様々な指輪があるので、うまく組み合わせて使っていきたい

 黒呪島では宝箱や敵のドロップなどにより、黒呪アイテムが手に入ることがある。呪われているため、そのままでは正体が知れず使用できない。オルガにリムを渡して解呪してもらうことで初めて使えるようになる。EXスキルが使える指輪も黒呪アイテムの1つだ。

黒呪アイテムを入手。どんなアイテムなのかはオルガに解呪してもらうまでわからず、使用することもできない。またオルガに話しかけると、解呪だけでなく、倉庫管理、スキル・ジョブ変更などもできる

 他にも新要素として忘れてはならないものに日本語ボイスがある。小山力也さん、安元洋貴さん、沢城みゆきさん、浪川大輔さんら、実力派キャストが参加しており、従来の英語ボイスとはプレイの印象がまるで違う。これに関しては弊誌や公式サイトで公開しているトレーラームービーを見てもらうのが早いだろう。なお、日本語と従来の英語は選択できるので、英語ボイスでプレイしたい人も安心してもらいたい。

 ここまで新要素を紹介してきたが、前作にあった要素にも改良が加えられており、遊びやすさや使い勝手が向上している。自分より高いレベルのポーンをレンタルする時のコストダウン、各所に戻りの礎が追加、装備詳細を開いたままアイテム選択が可能、倉庫のアイテムをそのまま装備できる、武器強化で倉庫アイテムが選択可能、フォトでの撮影時にカメラが移動できる、プレーヤー表示on/offにも対応など、その改良点は多岐に渡る。

装備の詳細を開いたまま左右でアイテム選択ができ、そのまま装備できる
倉庫のアイテムが装備できるようになっている。アイテムの右上についたアイコンで、倉庫にあるアイテムかどうかが判別できる
フォトでの撮影時にカメラを動かせ、プレーヤーの表示を消すことも可能になった

 多彩な新規コンテンツが追加され、たっぷり遊べて4,990円と手頃な価格が嬉しい本作。前作のファンなら間違いなく買いだろう。前作の内容がまるごと収録され、さらに改良されて遊びやすくなっているので、気にはなっていたが未プレイだという人もこれを機にプレイしてみてはいかがだろうか。

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(木原卓)