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【JAEPO 2013】セガブースレポート
新作に隠し球など重厚な出展内容
(2013/2/15 22:07)
株式会社セガは、完全新作3タイトル「CODE OF JOKER」、「ホルカ×トルカ」、「北斗の拳 BATTLE MEDAL」を中心に、稼動タイトルの最新バージョンを多数取り揃える重厚なブース展開。映像出展のみのタイトルもあったが、「間に合わないのではなく、出したくてもスペースが足りなかったのでは?」とさえ思える豊富なタイトル数は「さすが!」の一言だ。
映像出展では、プレゼンテーションの最後に“隠し球”が控えていた。ブース正面の巨大スクリーンに“特報”がドン! と表示された後「製作総指揮 西山泰弘」の文字。続けて「群雄に賭けて 戦場を駆けろ」、「メダルゲーム界の新星」と表示されると、三国志の武将らしき英雄たちが戦うシルエットが舞い踊る。
最後に表示されたロゴとタイトルは「THE WORLD OF THREE KINGDOMS」。シメは「製作快調!」の文字。掲載不可とされたため文章による説明となった点、平にご容赦願いたい。「三国志大戦」シリーズを大ヒットさせた西山氏が手がける新作メダルゲーム。今後の続報に期待大だ。
「CODE OF JOKER」
先日行なわれたロケーションテストでも好評を博した思考型トレーディングカーゲーム。セガのTCGというと「WCCF」、「三国志大戦」、「戦国大戦」など“実物のカード”を使用するイメージが強いが、本作はカードを完全デジタル化。カードの購入はターミナル筐体にある「カード自動販売機機能」を利用。ターミナルには、カードプレゼント機能、ランキング機能も用意される。
ゲームはターン制で、デッキは40枚構成。同じカードは最大4枚までセット可能。カードにはユニット、進化ユニット、トリガー、インターセプトの4種類がある。最初に配られる手札は2枚で、制限時間内であれば何回でも引きなおしが可能。使用には“キャパシティポイント(CP)”と呼ばれるポイントを消費。回復するCPはターンごとに少しずつ増えていく。なお、カードによってはCPを消費しないものもあるようだ。
ユニットは相手を攻撃したり、逆に相手の攻撃をブロックするカード。進化カードは、同属性のユニットと重ねることでそのユニットを上位種に進化(強化)させる。トリガーとインターセプトは、手札右上にある4カ所の専用スペース「トリガーゾーン」にセットするカード。トリガーは一定条件を満たすとCP消費なしで自動的に効果が発揮されるが、インターセプトはプレーヤーの任意という違いがある。
フィールドに出現させられるユニットは5体までで、攻撃対象に選べるのは相手プレーヤーもしくは行動が終わっているユニット。ユニットにはBP(バトルポイント)が記されており、攻撃判定はBPを比較して大きいほうが勝ち。BP1000ごとに相手のライフを1削れる。BP差が2倍以上あるときは“オーバーキル”となり2ライフを削れる。ライフ初期値は現状20となっていた。
敵を撃破したユニットは“クロックアップ”でレベルと攻撃力が上昇。敵を倒すだけでなく、手札内に同じユニットがあるときは重ねる(オーバーライドする)ことでクロックアップと同様の効果が得られる。上昇レベルは最大3まで。オーバーライドを実行すると、手札を1枚ドロー可能。かなり攻撃的なシステムだ。
さて……恐らく本作最大のポイントになるであろう存在が“ジョーカーカード”。画面右下にある赤い“ジョーカーゲージ”がMAXになると手札にジョーカーカードが出現。ジョーカーゲージは、ターン終了またはライフにダメージを受けたときに上昇。ジョーカーカードの発動は、相手よりライフが低い状態でプレーヤーに重ねることに発動。ジョーカーの効果はフィールド全体に及ぶ。
現状、デッキ編集はロケーション端末のみとされており、「PCやスマートフォンに対応すればいいのになぁ」と思っていたが、後に行なわれた西山総合プロデューサーのプレゼンテーションステージで「現在対応を進めている」とアナウンスがあり、一安心。未知数の部分は多いが、これまで意欲的なアーケードTCGを多数輩出してきたセガだけに、幅広い層から高い関心が寄せられそうだ。今夏稼動予定。
(C)SEGA
ホルカ×トルカ
年配の方々には温泉地などでおなじみの「スマートボール」風にプレイするメダルBET方式デジタルスマートボール。パチンコのように釘が規則的に配置されたフィールドの下が液晶画面になっており、上から投下されたボールが通った場所が“掘り進んだ”かのようにめくれていく。ただやみくもに投じるのではなく、液晶画面に表示されたヒントを頼りにボールを落とすのがポイント。
画面下にはボールが通過するスロットが9つあり、ドクロマークで表示されたスロットに入るとミス。発掘したぶんだけメダルをゲットできるが、より多くのメダル獲得を目指すべくゲームを継続することも可能。ただし、ドクロマークのスロットに落ちたら、それまで獲得していたメダルもすべて没収。このあたりはタイトルそのままの仕組みというわけだ。
筆者が個人的に興味深かったのは、ゲームのテンポ。次世代スマートボールというキャッチよろしく、上からボールが落ちてきてコロコロと弾んでいく様子は“癒し”さえ感じるマッタリテイスト。その一方で、お宝を発掘していくジャックポットは液晶演出がガラリと変わるなど実に刺激的。筐体リンクによるボーナスゲームも実装予定といい、メダルゲームファンは要チェックの新台となりそうだ。今夏稼動予定。
(C)SEGA
北斗の拳 BATTLE MEDAL
1983年に少年ジャンプに掲載され、世紀末的大ヒットを記録したコミックス「北斗の拳」をモチーフにしたメダルゲーム。筐体中央で両手を広げたラオウの姿は、もはや説明不用。当然ただのオブジェではなく、フェイシャルモーションでしゃべるほか、突発アタリ演出でプレーヤーの度肝を抜いていくる。
巨大なラオウもさることながら、手元の自動メダル発射装置も相当なもの。左右グリップ式になっており、握ると振動とともに「ドドドドドド!」と原作コミックのオノマトペばりに怒涛のコインがシュートされる。当然狙って少しずつ撃てばいいのだが、ブースではメダル使い放題ということもあって、どのサテライトも消防車の放水状態。あまりの迫力に、ちょっと変な笑いが出てしまったほど爽快感に満ちていた。
筐体デザインだけでなく、ジャックポットチャンス中「激闘BB」にボールが入ると発生するド派手なバトルボーナス、業界初をうたう自分で狙える物理抽選のスーパーリーチなど、メダルゲームとしての刺激もたっぷり。今秋稼動予定。
(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983(C)NSP 2007 版権許諾証 PGA-704
(C)Sammy (C)SEGA
ALL.Net P-ras MULTI
昨年9月より稼動中のアミューズメント施設向け配信サービス。バージョン2となり、ソフトウェアのバージョンアップ速度、既存タイトルへの新機能追加、Aimeカードへの対応など、店舗・ユーザーともに利便性の向上がはかられている。
現時点で「アンダーナイト インヴァース」、「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」、「ゲーセンラブ。」の3タイトルに対応するが、4月より「ファントムブレイカー アナザーコード」、「アンダーディフィートHD+」、今夏より「カラドリウス」の追加対応が明らかにされた。
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