ゲームオン、「ロードス島戦記 -伝説の継承者-」プレスカンファレンスを開催

原作者である水野良氏も登壇。トークセッションで想いを語る


11月14日開催

会場:秋葉原UDXシアター



 株式会社ゲームオンは11月14日、ブラウザゲーム「ロードス島戦記 -伝説の継承者-」のプレスカンファレンスを開催した。

 カンファレンスでは本作のプロデューサーの阿部康幸氏からゲーム内容の発表と、原作者であり本作のスーパーバイザーを務める水野良氏、オリジナルアニメPVのメインテーマの作曲者である崎元仁氏、同PVの監督・アニメーターの追崎史敏氏、作画監督の小森篤氏の4名によるトークセッションが行なわれた。

 本レポートでは発表されたゲーム内容の紹介と、トークセッションの模様をお送りする。





■ 原作のキャラクターも登場し、「if」のストーリーも楽しめる戦略カードバトルRPG

「ロードス島戦記 -伝説の継承者-」プロデューサーの阿部康幸氏

 プロデューサーの阿部康幸氏は本作を「『ロードス島戦記』の世界で1人の冒険者として仲間と出会い、戦い、成長していく、戦略的カードバトルRPG」と紹介した。

 本作には「『ロードス島戦記』の世界を追体験できる」、「ソーシャル×正統派RPG×戦略的カードバトル」、「シナリオ/マップ/グラフィックスをプレーヤーから募集する」という3つの特徴がある。

 まず、1つ目の「『ロードス島戦記』の世界を追体験できる」については、原作に登場するキャラクター達、原作を元にしたストーリーが展開され、プレーヤーが「ロードス島戦記」の登場人物になったような気持ちでプレイできる。また原作にあるストーリーだけでなく、選択肢によっては原作にはなかった「if」のストーリーも体験できるという。例えば1回目は原作通りの選択肢を選び、2回目は違う選択肢を選び別のストーリーを体験する、といった楽しみ方ができるという。選択肢によってはストーリーだけでなく、パーティメンバーが変わる事もあるという。様々な選択肢を試したくなる仕組みだ。

 2つ目の「ソーシャル×正統派RPG×戦略的カードバトル」は、本作はオンラインゲームなので他のプレーヤーと協力する要素もあり、他のプレーヤーをパーティメンバーとして雇いダンジョンに挑戦できる。パーティメンバーの構成はストーリー展開などで固定されない限り自由に選択できるという。例えば原作に登場したキャラクター達だけで構成したり、逆に他のプレーヤーをメインにパーティを組むこともできる。

 パーティを組んだらいよいよダンジョンに挑戦だ。ダンジョンは「ウィザードリィ」シリーズなどでお馴染みの1人称視点の3Dダンジョンだ。ダンジョンには洞窟、森、火山、洋館など様々なタイプが用意されており、一部のマップにはトラップが仕掛けてあったりと一筋縄ではいかないという。その場合は罠を解除できるジョブ「スカウト」のメンバーをパーティに組み込むなど、パーティ編成にも戦略性が求められる。

 ダンジョンRPGらしくダンジョンを探検しているとバトルが発生する。本作は独自のバトルシステムを導入している。キャラクターは様々なスキルを持っており、それぞれ剣や盾のアイコンが設定されている。表示されているアイコンと同じ手札を消費するとスキルが発動するといったシステムだ。強力なスキルほどアイコンの数が多く、多数の手札が必要だ。1ターンに補充される手札の枚数が決まっているので、強力なスキルを連発することはできない。キャラクターが使えるスキルを考えながらパーティを組むという深い戦略性を生み出している。

 3つ目の「シナリオやマップ、グラフィックスをプレーヤーから募集する」だが、これは読んで字のごとく、プレーヤーからシナリオやマップを募集し、順次システムに実装していくという要素だ。正式サービス開始後には「ゲームシナリオコンテスト」を開催しプレーヤーからのシナリオを募集するキャンペーンを予定しているという。具体的な内容は順次発表されていくとのことなので、それまでにオリジナルのストーリーを考えておくのも良いだろう。

 今後のスケジュールだが、既に弊誌でもお伝えしているようにクローズドβテストの参加者募集が始まっている。クローズドβテストの実施期間は11月22日15:00 ~ 11月28日08:30を予定しており、参加者には「レアガチャチケット 1枚」と「限定アイテム二つ名『始まりの冒険者』」が付与される予定だ。GAME Watchでも500名の参加枠を頂いたのでこちらから応募して欲しい。その後12月上旬に正式サービスを開始する予定だ。


【発表資料】
「ロードス島戦記」の世界を追体験できる。原作に登場するキャラクター達によるシナリオの再現はもちろん、「if」のストーリーも楽しめる
オンラインゲームならではの強力要素もある。他のプレーヤーをパーティに誘いダンジョンに挑戦できる
ダンジョンは1人称の3Dダンジョン。戦闘はスキルと手札を組み合わせた独自のバトルシステムで戦略性に富んだバトルが楽しめる





■ 原作者の水野良氏が登場。「ゲームに関して気づいたことがあればドンドン教えて欲しい。ゲームに反映していく」とコメント

「ロードス島戦記」原作著作者の水野良氏
オリジナルPVのメインテーマの作曲を担当した崎元仁氏

 トークセッションでは「ロードス島戦記」原作・著作者で本作のスーパーバイザーの水野良氏と、オリジナルPVの制作に携わった作曲家の崎元仁氏、監督・アニメーターの追崎史敏氏、作画監督の小森篤氏の4名が登壇し、本作に対する思いなどを話した。

 「あなたにとってのロードス島戦記とは?」と尋ねられた追崎氏は「好きすぎて一言では表せません。小説もアニメもずっと見てきて、自分にとってのファンタジーとしての原点に近いです。こういう形で水野先生でご一緒できると思いませんでした、感動しています」と話し、小森氏も「自分にとっての青春です。OVAなどは文化遺産みたいな作品だと思っているので、それをリデザインするという作業は緊張しましたが、すごくやりがいのある仕事でした」と、PV制作について振り返った。

 「ゲーム化への期待」という質問に、水野氏は「ゲームに関して気づいたことや要望があればドンドン教えて下さい。ゲームに反映していきたいと思います」と話し、シナリオなども含めてプレーヤーとゲームを創りあげていく姿勢を改めて表明した。崎元氏は「ファンタジー世界のゲームはいくらでもあるのですが、僕の中でロードス島戦記は特別なイメージです。アニメーションの雰囲気が残っていると良いですね」と話した。

オリジナルPVの監督・アニメーターの追崎史敏氏オリジナルPV作画監督の小森篤氏

【「ロードス島戦記 -伝説の継承者-」トレーラー】


(C)水野良・グループSNE/角川書店
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(2012年 11月 14日)

[Reported by 八橋亜機]