バンダイナムコ、PSP「魔装機神II」発売に向けてWebラジオを立ち上げ!
「熱血! 必中! ボイス・スパログ 魔装機神II篇」
株式会社バンダイナムコゲームスは、2011年1月12日にリリースされるPSP「魔装機神II REVELARATION OF EVIL GOD」の発売を記念し、公式ホームページの特設ページにて、Webラジオ「熱血! 必中! ボイス・スパログ 魔装機神II篇」の配信をスタートさせた。
出演者は、「マサキ・アンドー」役の緑川 光さん、本作プロデューサーの寺田貴信氏、本作の音響監督、音響制作を努める原道太郎氏。
「本作の魅力を音響方面から語る」ことをコンセプトに、開発スタッフや出演声優をゲストに迎え、ゲーム内容をより“濃く”リスナーへ発信。また、「魔装機神」の設定の秘密についても語るなど、シリーズファンにはたまらない内容となっている。第1回の収録現場で、緑川さんと寺田氏に囲み取材を行なう機会を得たので、以下に掲載する。
―― まず、初収録の感想からお聞かせください
緑川: 事前に台本をいただいていなかったので、番組がどうなるか全くわかりませんでした。「魔装機神」については寺田さんがいろいろ知っているでしょうし、「ついていこう!」と思っていたら、当日渡された台本の1ページ目からいきなり、めちゃめちゃ僕のセリフがあってビビリました(笑)。これだけしゃべることになると、普通なら前日までに台本をいただけるんですけれども(笑)。
寺田: ごめんなさい……。
緑川: でも、「魔装機神」は好きなタイトルなので、番組も楽しかったです。最初こそ僕がいっぱいしゃべっていましたけれども、途中からはファン目線でいろいろなことを聞くことができました。次回以降もあるということなので、楽しみにしています。
寺田: 思いついてから立ち上げるまでに時間がほとんどなくて、台本も電車の中で書きましたし(笑)。何をどうしゃべるか、ということも時間のない中決めたんですが、私を含め、開発スタッフがこういう番組を作る、というのも面白いのではないか、と思いまして。
プロデューサーと音響スタッフ、そして主役の声優さんが番組を作るということは、「スーパーロボット大戦」の歴史の中でも初めてなので、中身の濃いものになったのではないかと思います。
―― 今後、ラジオの中でやってきたいことなどありますか?
寺田: 「ボイス・スパログ」ということで、「スパログ」に登場されている方からゲストをお呼びしたいと思っています。それに、「魔装機神」という作品には謎が多く、僕も聞いてみないとわからない設定というものがあったりするので、原作者である阪田雅彦さんに直接聞いてみようと。今回の番組で僕や緑川さんも知らない「魔装機神」の秘密が明らかになるかもしれませんね。例えば、「サイバスター」や「マサキ・アンドー」の名前の由来とか。マサキには何故、もう1つの名前があるのかなど、僕は知っていても他の方が知らないことについても掘り下げていきたいと思っています。
緑川: 今日もそうなんですけれども、ちょっとしたことから「へぇ~そうなんだ……」っていう面白い話が聞けるのがいいですよね。あれもこれも、と話を聞いているとそれだけで終わっちゃいそうなんですが、「おぉ!」って思ってもらえるようなことに話を絞りつつ、僕もリスナーの皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。
寺田: 緑川さんの「魔装機神」に対する疑問も拾っていきたいですね。「質問者:マサキ」みたいな形で(笑)。
―― 「魔装機神II」の発売日が近づいてきましたが、このラジオを続けていくにあたって、実機プレイなどをやっていく予定はありますか?
寺田:反響次第ですけれども、一応やっていきたいな、と思っています。緑川さんに実際にプレイしていただいて、感想やご本人のサイバスターの使い方、改造の仕方などについての話を伺いたいと思っています。
緑川: 想像がつくかと思いますけれども、偏ったプレイになると思いますね。いい機会ですし、寺田さんにお聞きしたいのですが、もともと能力の高いサイバスターを強くしていくのは面白くないから、自分はグランヴェールしか育てない、というようなプレイスタイルでも、なんとかなるものなんですか?
寺田: そうですね。まあ、でも必然的にサイバスターは強くなっていきますが、魔装機や魔装機神同士の戦闘では精霊の相性もあるので、風の魔装機神だけだと不利な局面もありますし。大地や炎の精霊の加護を受ける他の機体も使っていく必要があるんですが……というか、仲間を使ってあげてくださいよ(笑)。
今回、アンティラス隊という部隊で皆一緒に行動するので。それはともかく、お便りを募集することになったんですが、期間が短いので本当に来るかどうか心配です(笑)。ディープな話が多くなると思いますが、気軽に聞いていただければ。
―― 「魔装機神II」では、戦闘アニメーションが凝っていますが、寺田さんのお気に入りはありますか?
寺田: ゼルヴォイドとサイバスターは同じような必殺技を持っているので、その対比が面白いなと思っていますし、気に入ってますね。あとは……好きというよりは、けっこうびっくりするようなものが多いですね。ぜひ、いろいろな機体の戦闘アニメーションを見て下さい。
緑川: 収録したセリフもまったく新しい技名がいくつもありました。これまでのものと比較してどうバージョンアップしているのかも気になりますよね。トータルのセリフ量も膨大で、武器名だけでもかなりの数になっています。
寺田: ランクアップする武器だけでなく、新たに追加されたものもありますし。収録時には戦闘アニメーションができていないことが多いので、声優さんにはイメージを伝えています。緑川さんの場合は、マサキを長年やってもらっていることもあり、すぐにご理解いただけましたね。また、戦闘前、敵に対していうセリフがいろいろあり、最初に出会ったころ、仲が悪くなってきたころ、決定的に決裂した時など、状況に応じて変化していく場合もあります。マサキは主役なので、敵キャラとのからみが多く、セリフもかなりの量になりました。
―― マサキを長年演じられていますが、緑川さんの中でマサキはどう変化していきましたか?
緑川: 僕の中ではマサキは変化していないです。僕が歳を取っただけですね(笑)。ただ、やっぱりかわいいな、って思います。ああいうタイプのキャラクターは演じる機会が少ないのでとても楽しいですね。ただ、本当に喉がついていかなくなっているところがあるのがもどかしいです。好きだから本当はバーンって演りたいんですよ。セリフ数が少なくて、アニメみたいにほかのキャラクターとの掛け合いを流れで収録するような形だと、そこまで喉に関してデリケートに考えなくてもいいんですけれども、叫び系のセリフがわんさかとあるものを、全部本域の声で演っていったら、たぶん10ワードいくかいかないかで、簡単に声って出なくなったりもするので……。皆さん意外に思うかもしれませんが、ダメになるときは本当に早いんです。だから、それを長年演ってきて、若い頃は自信もあったんでしょうね……頑張りすぎちゃって、回復に2週間ぐらいかかったこともありました。
今はそうすることが、どれだけ迷惑がかかるかもわかっているので、すごくデリケートになって今回の仕事に臨みました。締め切りのある仕事なので、現場はなるべく早く収録を終えたいんだろうなと感じてはいたのですが、好きなキャラクターですからなんとなく演るのではなく、ベストコンディションで最後まで演りきれるようなスケジュールでやらせてもらいました。理想的な形で始まって終わることができたので、とてもよかったなと思っています。
寺田: 今回は叫びのセリフの量も多かったので、1回で全部収録するつもりはありませんでした。他の声優さんにも無理はしてもらっていません。「スパロボ」の収録は、基本的には叫びがメインなので。アニメの「スパロボOG」だと、技を叫ぶのはだいたい1話につき1回あるかないかなんですが、ゲームのスパロボは20ページ近く叫びのセリフだったりする場合もありますので。声優さんの中には「1年分叫んだよ」と言って帰られる方もいらっしゃいますね。
緑川: 僕……何年分かな?(一同笑)
寺田: マサキの台本のボリュームは、過去最大でしたからね。
―― 最後に、お2人から一言ずつ、お願いいたします。
緑川: 「魔装機神」は、昔から人気のある作品で、根強いファンの方が多くいらっしゃいますし、また、今までプレイされたことがなくても、ロボットに興味があって、キャスティングされている声優さんに興味があって、という方にも、とても面白い世界観だと思います。ファンタジーですし。キャラクターも魅力的ですしね。ロボットゲームに飢えている、という方も多いでしょうし、男性はきっと遊んでくれるでしょう(笑)。逆に、ロボット物ということでとっつきにくさを感じていらっしゃる女性の方でも、ハマってしまえばとても楽しめる世界観だと思います。ぜひチャレンジしていただきたいな、と思います。
寺田: 自分で企画を立ち上げ、番組の構成をやり、と手作り感が満載なんですが、自分が関わった作品について、長時間しゃべるという機会もあまりないですし、しかも、緑川さんたちと一緒、という機会も貴重だと思いますので、これを機会に皆さんに「魔装機神」の魅力を……たぶん魅力以外のこともしゃべると思うんですが(笑)、四方山話といいますか、秘密の話もありますし、「スパロボ」ってこうやって作っているんだ、という感じをちょっとでも味わっていただければと思います。気軽に聞いていただければ幸いです。
(C)SRWOG PROJECT
(2011年 12月 28日)