株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCEJ）は、11月10日に発売予定のPSP用世代交代RPG「俺の屍を越えてゆけ」の新情報を公開した。価格はUMD通常版が4,980円、ダウンロード版が3,800円、UMD復活記念限定版が6,980円。UMD通常版（初回生産分のみ）および限定版には限定特典として“レア神様”がダウンロードできるプロダクトコードが封入される。“レア神様”は、通常版、限定版ともに同じ神様となる。

　「俺の屍を越えてゆけ」は、神々としか子孫を残せない「種絶の呪い」と、通常より何十倍もの速さで成長し長くとも2年以内に死を迎える「短命の呪い」を鬼の頭目・朱点童子にかけられた一族が、その呪いを解くために朱点童子の討伐に挑む物語。プレーヤーは一族の血を絶やすことなく、神々との“交神の儀”と呼ばれる儀式によって強化していかなければならない。

■ 待ち受ける強大な敵 ～この世界に住まう魑魅魍魎の親玉～

　作中に登場するそれぞれのダンジョンの奥には、強大なボスが鎮座している。朱点童子の呪いにより自我を失った者、何らかの理由で人に恨みを持つ者、様々な理由で人間とそして神と敵対している。ボスと幾度となく戦う事で、この世界に何が起きたのか、その真相が徐々に明かされてゆく。

ボスのメッセージに注目！
死力を尽くして戦え！
なんと形態が変わった。攻撃手段も変わるのか？

一癖も二癖もあるボスが様々なダンジョンで一族を待ち受けている
ボスが語る内容に耳を傾けよう。きっと新たな俺屍の世界が広がるはずだ
ボスは強力な特殊攻撃を持っている。全身全霊をもって反撃せよ

■ アドホック通信・その1 ～養子～

　「なかなか倒せない」、「どうにも苦手」、「戦闘の相性が悪いボスがいる」……そんな時は、他プレーヤーの力を借りて、一族に新しい血を入れてみるといい。「養子」は、他家との間で、一族のキャラクターを迎えたり送り出すことが出来る。交換会を主催し、参加者を募るか、他家が開いている交換会に参加することで養子縁組が可能。リストから養子に迎えるキャラクタを選択し、決定するだけ。翌月になると自分の一族のところにやってくる。なお「養子」は一族の分身のやりとりとなるため、養子に出しても自分の一族からはいなくならない。

一族の者を養子に出したり、あるいは迎え入れることが可能。“分身"のやり取りとなるため、自分の一族からいなくなることはない

■ アドホック通信・その2 ～分社～

　ある一定以上の能力をもつ一族の子は、死ぬと“氏神”と呼ばれる神様となる。「分社」では、他家の氏神を自分の一族に迎え入れたり、当家の氏神を分けることが出来る。分社の儀を主催し、参加者を募るか、他家が催している儀式に参加することで分社が可能。氏神とは交神も可能。儀式により迎えた氏神は、翌月には交神の儀のリストに載り、以降はいつでも「交神」できる。氏神も、分身のやりとりとなるので自分の交神相手からいなくならない。

一定以上の能力を持った一族の子は、死後“氏神”と呼ばれる神様になる。これも養子同様、他プレーヤーとやりとりが可能。氏神も“分身"のやり取りとなるため、一族からいなくなることはない

■ 結魂（新システム）

　「結魂（けっこん）」は、PSP版で初めて備わったシステム。一族は「種絶の呪い」により、人同士で子孫を残すことが出来ない。だが、PSP版では他家の一族と「結魂」を行う事で子をなすことが可能となった。自分の一族は火の能力値は高いが、水の能力値が低いという時など、ぜひ試してみるといい。

　「結魂」では、他家の男女との間に子供をもうけることができる。結魂相手は、合魂の宴（ごうこんのうたげ）を主催し、参加者を募るか、他家が開いている宴に参加することで探せる。また、結魂は奉納点を消費せず子が授かれる点で、大きなメリットがある。

　やりかたは、自分の一族と相手の一族から結魂を行なうふたりを選択し決定する。交神の儀と同じく、2カ月後には新しい子供が一族に加わる。なお「結魂」で子供を授かれるのは、結魂を申し込んだ側の一族のみとなる。

弱点をフォローすべく他家と結魂。子供を授かれるのは、結魂を申し込んだ側の一族のみとなる点に注意

■ PSP版で便利になったところや、面白みが加わった所をご紹介！

● 一族史

　一族史は、主な出来事を記した一族の月次記録。前回プレイしたときに何をしたかなどが、PSP版では月ごとに記録される。これを見れば一目瞭然。一族のグラフィックスも入り、より一層わかりやすくなっている。

主な出来事が月ごとに記録されるため、物忘れが激しい人でも大丈夫！

● 家系図

　家系図は、源太とお輪から始まり連綿と続く一族の系譜。伸びていく家系図を眺めるだけで、今までプレイしてきた過去をいつでも振り返る事ができる。オリジナル版では縦方向に伸びていた家系図だが、PSP版はワイド画面を生かし横方向にのびる様改善されている。

源太とお輪の子、初代当主	PSP版では拡大縮小機能を搭載	すでに亡くなっている一族の背景は黒、存命中は水色で表示される
キャラを選択して詳細を表示すると、その子の親が表示される	家系図全体を表示。アナログパッドで見たい一族をすぐ選択できる	交神の前に自分の親をチェック

● 個人の趣味や特技

　京の館にて1番入ることが多い一族画面。実は、ここにもちょっとした新要素が追加されている。年齢の下に、信条や愛称、得意なこと等々、キャラクタの設定が一言追加されているのだ。これにより、一族の個性がより一層伝わるようになった。かわいいキャラが意外な趣味をもっていたりと、ビジュアルと設定を眺めているだけで色んな想像がふくらんでくる。

一族から選択できる個人情報。ここでは通常、素質や能力値を確認するところなのだが……

こだわり、愛称、信条など、一言設定が追加された。ここからどのように想像や推察を広げていくかはプレーヤー次第

■ 神様紹介

【男性神】
大隈爆円(オオスミバクエン)、属性：火、顔に隈取りを施した火山の神	孔雀院明美、(クジャクインアケミ)、属性：火、見た目は男性、心は女性？	餅乃花大吉(モチノハナダイキチ)、属性：火、鏡餅？ それともお相撲さん??
鎮守ノ福郎太(チンジュノフクロウタ)、属性：風、目は赤く鋭い眼差し。梟の化身	月喰い夜刀介(ツキクイヤトスケ)、属性：土、2本の大きな角が特徴。属性は土だが、火の能力値も高め

【女性神】
野分の前(ノワキノマエ)、属性：風、長髪がきれいな台風の神。技の風が特に優秀	苗場ノ白雪姫(ナエバノシラユキヒメ)、属性：水、プニプニの風貌がチャームポイント	印虎ひかる(インドラヒカル)、属性：風、雷の化身。妖艶な姿の女性神
万珠院紅子(マンジュインベニコ)、属性：土、マンジュシャゲの花をその身に纏った土の神	下諏訪竜実（シモスワタツミ）、属性：水、竜の化身。上諏訪竜穂とは姉妹	上諏訪竜穂（カミスワタツホ）、属性：水、下諏訪竜実の実姉。妹と同じく水龍の化身

■ 「俺の屍を越えてゆけ」サウンドトラックCD ～11月23日に発売決定～

　株式会社ティームエンタテインメントより、本作のサウンドトラックCD「『俺の屍を越えてゆけ』コンプリート・サウンドトラック ～いつか きっと～」が11月23日に発売される。全48曲収録予定で、CD2枚組。価格は3,360円。

　PSP版の使用全楽曲を収録した文字どおりの“完全版”で、企画・ゲームデザイン・シナリオ担当の桝田省治氏、音楽監督樹の原涼子氏らによる監修のもと、PSP版向けにリニューアルされた内容にあわせたリファインを実施しているという。なお、一部収録予定曲については前作「俺の屍を越えてゆけ」の音源がPSP版でも引き続き使用されている点は、あらかじめ了承していただきたい。

　同梱されるブックレットには、桝田省治氏、樹原涼子氏のコメントがそれぞれ掲載される予定。ゲームだけでなく、両氏のファン必携のサウンドトラックCDとなりそうだ。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.