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【特別企画】Xbox Elite コントローラーでさらにゲームが進化する!

今が旬のアクションRPG「ディビジョン」、「DARK SOULS III」をプレイ!

 “究極のゲームコントローラー”として2月25日に日本マイクロソフトが発売を開始した「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」。多くのギミックでゲームをさらに進化させるポテンシャルを秘めたこのコントローラーで、今回は今が旬の新作である「ディビジョン」と「DARK SOULS III」を遊び込んでみた。

 「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」は高いカスタマイズ性がウリである。前回の「【特別企画】Xbox Elite ワイヤレス コントローラーでゲームが進化する」では、金属製のパドルや、長さを変えることができるサムスティックに注目し、通常のコントローラとの違いを取り上げたが、今回はさらに一歩踏み込み、トリガーのストロークや、スティックの反応もカスタマイズしてよりゲームをプレイしてみた。

 RPGというジャンルでありながらTPSの方向性が強い「ディビジョン」と、ハードな難易度が特徴の「DARK SOULS III」。「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」を使うことで、どのように楽しさが増すのだろうか?

 なおこの両タイトルは、現在日本マイクロソフトが実施しているキャンペーン「至高のゲーム体験プレゼントキャンペーン」の対象タイトルとなっている。いずれかのタイトルを購入し、キャンペーンページでユーザーにとっての“至高のゲーム体験”を記入して応募するだけで、“至高のゲーム体験”がプレゼントされるというもの。応募は4月6日まで行なっているのでぜひ応募してみてはいかがだろうか。

【今回のお題】
「ディビジョン」
「DARK SOULS III」

長時間移動する「ディビジョン」にオススメのサムスティックも装備!

 「ディビジョン」はユービーアイソフトの贈るオンラインRPGである。プレーヤーはパンデミックで崩壊したニューヨークを舞台に、秩序を取り戻そうと活動する統合任務部隊(JTF)を助けるエージェント・ディビジョンとして活躍する。

真冬のニューヨークを舞台に戦いを繰り広げていく
左右のパッドにボタンを割り振る。左にはダッシュ、右にはリロードを割り振ってみた
コントローラーには3種類のスティックが入っている。中央部分が膨らんだスティックは長時間のプレイに最適だ
マップ画面。広大なニューヨークを探索していく。プレイでは移動が多めだ
通常のフィールドとは異なり、強力なアイテムをドロップしやすいダークゾーンに挑戦

 謎のウィルスにより崩壊したニューヨークは脱獄した囚人達や、感染者に火炎放射器で焼き尽くそうとする狂信者集団が闊歩する地獄の街になってしまった。一般市民さえ自分たちの家族を守るために強盗に変わるような世界になってしまっている。ディビジョン達は物資を奪いあう危険な世界の中、武器を手に戦いを繰り広げていく。

 「ディビジョン」はセーフハウスやダークゾーン内はMMO、フィールドはインスタンスのMOとなっている。チャットも仲間内の限られた範囲で行なわれているようで、ソロでプレイしている人が多い印象だ。協力プレイを行なうことでお互いをカバーし戦えるが、敵も強くなるのでかなりエキサイティングな戦いが楽しめる。

 結構歯ごたえのあるバランスで、ミッションのボス戦では何度もやり直して挑まなければならなかったりする。シングルプレイFPSの感覚に近く、クエストをひたすらクリアしてレベルを上げていくタイプのMMORPGとははっきり違う。ユービーアイソフトの“オンラインRPG観”を感じさせられる。

 「ディビジョン」は操作においてはきわめてオーソドックスなTPSタイプだ。左トリガーで武器を構え、右トリガーで射撃、LBとRBはスキルを使用する。左スティックは移動、右スティックは視点移動、左スティッククリックはダッシュ、右スティッククリックはズーム。Aボタンは障害物に隠れる。Bボタンは障害物をよじ登る。Xボタンはリロードとアクション、Yボタンは武器の切り替え。他のTPS/FPSに慣れているプレーヤーにも親しみやすい操作だ。

 「ディビジョン」をXbox Elite ワイヤレス コントローラーでプレイするときのオススメはサムスティックのカスタマイズである。前回のFPSは中央が凹んだものがプレイしやすかったが、今回移動用の左スティックを中央が膨らんだタイプにしてみた。これにするとかなり楽なのだ。凹んでいる方は指にフィットし、正確な操作ができるのだが、一方で長時間遊んでいると親指の腹がこすれて痛くなってくるからだ。

 「ディビジョン」はRPGであり、長時間フィールドを歩き、探索することが多い。このため、指に常に負担のかかるものよりも、負担の少ない中央が膨らんだタイプの方が操作しやすいのだ。「Fallout 4」や「ウィッチャー3」などのRPG作品もこちらのスティックの方が相性が良いと思う。一方、照準を行なう右スティックは軸が長めで指にフィットする凹んだものを使った。

 また、背面パドルに関しては、筆者は指が太いためか、下側のパドルボタンを誤操作してしまうため左右とも上側のみを使用した。

 左側のパドルにダッシュを割り振った。「ディビジョン」はダッシュに制限がなく、特にオンラインでは基本ダッシュで移動するため左スティック押し込みを多用する。もっとも、「ディビジョン」のダッシュは切り替えでありずっと押している必要はないのだが、パドル操作でできるのはありがたかった。

 そして右パドルにはリロードを割り振った。「ディビジョン」は障害物の影に隠れて射撃するというのが基本的なプレイスタイルだが、リロードの隙が大きく、タイミングが重要になる。パドルは焦るとつい押してしまうこともあるため、今回は2つのみ使った。慣れてくれば壁に隠れるAボタンと、武器を切り替えるYボタンもとっさの時に押せるようパドルの割り振るのもありだと感じた。

 「ディビジョン」ではやはりスティックの親指部分の形状を変えられるのが大きかった。本作のように徒歩で長い距離を移動する、スティックを入れたままにして移動が多い作品には膨らんだスティックがオススメだ。逆に「Grand Theft Auto V」や「ジャストコーズ 3」などの場合はオープンワールドでも乗り物での移動が多くなるため、凹んだスティックの方が正確な操作ができそうだ。

【ディビジョン】
ニューヨークの様々な舞台で戦っていく
様々な武器を入手し、装備を調えていく。パーティの構成に合わせ、スキルを変えていくのもいいだろう
セーフハウスはMMO空間になっている。パーティを組むことで他のプレーヤーと一緒に戦うことができる
ダークゾーンもMMOとなっている。協力して強敵と渡り合うのが楽しいが、プレーヤーはこちらのアイテムを奪おうとするPKにも変わる可能性があるのが、怖いところだ

トリガーやスティックの動きもカスタマイズ! とことんまでこだわりを追求

 今回はさらにXbox Elite ワイヤレス コントローラー専用アプリ「Xbox アクセサリー」を使って、トリガーの感度、スティックの反応といった、より高度な設定にもチャレンジしてみた。このアプリではトリガーの有効範囲や、スティックの傾きに対するデバイスの認識の調整というかなり踏み込んだ調整が行なえるのである。

ゲーム内に射撃場もある。ここで色々な項目を調整して試してみた。上下と左右の視点の移動速度の違いなど、意識していなかったゲーム側の“調整”にも気が付くことができ、改めてコンシューマーシューティングゲームのノウハウなども実感できた
トリガーの調整画面。有効範囲なども設定できる。
緑色のスイッチでトリガーのストロークを変えられる。左側を短くすることで素早く照準できる
右のスティック画像から伸びている白いマークがユーザーの操作で緑がデバイスの認識。クイックスタートではデバイスの認識が操作より大きくなる

 ゲーミングマウスでは「どのくらい手を動かしたらカーソルが移動するのか、そして“加速度”はどう変わるか」といった調整が行なえる。ゲーミングマウスには加速度センサーが内蔵され、その激しい手の動きに反応し、カーソルの移動速度を変化させる機能まである。Xbox Elite ワイヤレス コントローラーはそれと同様の調整まで行なえるのだ。

 まずはトリガーの設定を見ていこう。アプリではトリガーの有効範囲を設定できる。浅くトリガーを引いたときでも深く引いたときと認識したように効果範囲を調整することもできるし、あえて認識範囲を狭めることでトリガーをちょっと引いても反応しない様にもできる。トリガーに“遊び”を持たせることが可能なのだ。さらにコントローラの背面にはトリガーの切り替えスイッチがあり、ハードの方でトリガーの動きそのものを制限することもできる。このスイッチを切り替えることで物理的にトリガーのストロークが浅くなるのだ。

 まずスイッチとアプリの調整を行なうことで、左トリガーを浅く引くだけで反応するように調整してみた。こうすることでトリガーに少し力を加えるだけで銃を構えられる。スイッチにより物理的にトリガーの動きを制限し、トリガーを深く引けないようにすることで、ボタンを押しているかのようなクイックな操作感で照準を構えられる様になった。

 右トリガーはあえて深いストロークとノーマルの有効範囲のままにした。フルオート系の武器の場合はグッとトリガーを引き絞って撃ちたいからだ。右トリガーも左同様に、アプリで微調整してみたが、「ディビジョン」の場合はストロークの深さではなく、トリガーを引いている時間で判定しているようで、ストロークを制限しても連射には支障がなかった。しかし、好みとしては右トリガーは深いストロークのままにしてみた。こうしたこだわりが活かせるのもXbox Eliteコントローラーの良さといえる。

 スティックの項目はさらに細かい。「スロースタート」、「クイックスタート」など4つのモデルが用意されていてさらにそこから調整できる。ここでは「スティックの実際の位置とデバイス側の認識」を変えることができる。スティックを小さく動かしてもデバイス側では大きく動かしたように調整できるし、逆にもできる。「クイックに視点を動かしたい」、「スティックを大きく動かしても精密な射撃がしたい」といったユーザーの好みを実現することが可能だ。

 今回改めて検証して実感したのだが、「ディビジョン」では通常のコントローラーでもプレイしやすいように“調整”が行なわれている。視点と標準の移動は横方向の動きは素早いが縦方向は遅くなっているし、スティックを小さく動かすことで移動速度は遅くなり狙いがつけやすいようになっている。

 「コントローラ向けにかなりのノウハウが蓄積されているな」と感心させられたのだが、一方でXbox Elite ワイヤレス コントローラーのポテンシャルを充分に活かすためにはかなりのやり込みと試行錯誤、そして射撃へのこだわりが求められると感じた。ソフト側の調整を活かした上で、さらにコントローラの調整を行なって自分なりの移動を求めていくことになるだろう。この“求道心”が活きるところはコアなファンにはたまらないところだ。

 調整ができるのは自分なりの操作感を求めると共に、プレーヤーによっては「自分が慣れ親しんだゲームでの操作感を他の作品で再現する」ということも可能だろう。Xbox Elite ワイヤレス コントローラーはかなり奥深いカスタマイズの世界を見せてくれている。現在、e-Sportsが世界的な流行を見せる中で、ゲーミングデバイスの進化は著しい。そしてコンシューマゲームもその流れの中にある。ゲーマー向けのコントローラの最先端であるXbox Elite ワイヤレス コントローラーは「これからのコンシューマーゲーム」を感じさせ、ワクワクさせてくれるデバイスである。

【Xbox Elite コントローラー、スティックの4つのメニュー】

【照準と移動のカスタマイズ! 「ディビジョン」をEliteコントローラーで】

【4つのモデル】
スロースタートは指を大きく動かしてもデバイスの認識は最初は小さい。スティックをさらに大きく操作すると認識と合致するようになる
クイックスタートは逆に最初はデバイスの認識が早い
インスタントはさらに過敏に。ちょっと動かすとデバイスではかなり傾けた認識になる
スムーズスタートは一定の距離の後はデバイスの認識が小さめのままに。“遊び”が大きくなっている印象だ

【「ディビジョン」GAME Watchオススメ設定】
左スティックは丸みを帯びたもの、右スティックは標準のへこみのあるものに。Dパッドは標準の丸いもののままだ
パドルは誤操作を防ぐため上のみを使い、トリガーは銃撃の右は深め、左は浅めにしている
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(勝田哲也/安田俊亮)