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【特別企画】Xbox Elite コントローラーをWindows 10でも楽しむ!
Windows 10版はクロスプラットフォームで“タイムシフト”プレイが最高!
(2016/4/19 00:00)
Windows 10版はクロスプラットフォームで“タイムシフト”プレイが最高!
そして続いてはWindows 10版「Quantum Break」だ。基本的な作りはXbox One版と同じだが、Windows 10版の特徴としてグラフィックス周りが詳細に設定できるのが大きな違いだ。設定では簡易的なプリセットとして、フルHD解像度で全ての画質設定が最高の「ウルトラ」のほか、画質設定のみを下げた「ミディアム」、解像度も下げてパフォーマンス重視の「ロー」が用意されている。
筆者宅のゲーム用PC環境は、CPUがCore i7-3770、メモリは16GB、ビデオカードはビデオメモリ4GBのGeForce GTX 980を使っているが、CPUが古いせいもあり、グラフィックス設定を「ウルトラ」にすると、たまにゲーム中にコマ落ちが発生する場合があった。そこで今回は「ミディアム」設定に落としてプレイすることで快適にプレイできた。
各項目をチェックしてみたのだが、テクスチャーや光の加減、エフェクトなどを調整できた。まず各項目をウルトラにしてみたのだが、背景の奥行きの広がりや、キャラクターの肌の質感に違いが感じられた。しかし広い場所になると筆者の環境ではフレームレートが安定しないため、今回はXbox Oneと遜色ないグラフィックスで、かつフレームレートが安定していたミディアムでプレイ感を重視した。
さらに高い環境を構築し、ビジュアル的にもパフォーマンス的にも妥協しない設定を目指すのもWindows 10版ならではの楽しみ方だろう。Xbox One並のグラフィックスでプレイしたければGPUには少なくともGeForce GTX 970以上が必要になりそうだと感じた。
そして、今回のWindows 10版「Quantum Break」で最大のポイントは、Xbox One版とセーブデータや実績などの情報が共有できるクロスプラットフォームプレイに対応しているところだ。このデータの共有は1つのPCに限らない。ゲームが動くなら、ノートPCで出先での空き時間にちょっと続きをプレイするということも可能なのだ。実写ドラマパートのみを外出先で見て、家ではゲームパートを進めるといった、“タイムシフト”的な楽しみ方もできる。
実際に試してみたが、Windows 10版で進めたストーリーが、Xbox One版の方にも反映されているのを見た時には、何とも不思議な気分になった。最近のPCはOne DriveなどのCloudアプリが標準化されているので、複数のWindows 10搭載PCでも、同じアカウントでログインするとOne Drive上の同じデータが共通化して利用できるが、それがゲームの世界に反映されるとここまで画期的な物になるとは考えもつかなかった。
そしてWindows 10版でのXbox Elite ワイヤレス コントローラーでの使用だが、操作に関してはPCに接続するだけで、キーカスタムやスティック設定など、Xbox Oneの設定がすべてWindows 10に引き継がれるので、全く違和感なしにプレイできた。Windows 10のみで利用するという場合には、Windowsストアから「Xbox アクセサリー」をダウンロードし、Xbox One上と同じように各種カスタマイズが行なえるのもうれしいところ。
とにかく驚かされたのは、Windows 10版でのコントローラーの操作感はXbox Oneと一切変わらず、違和感が全くなかったことだ。正直、同じモニターでフルスクリーンモードでプレイしていると、Xbox OneでプレイしているのかWindows 10でプレイしているのかがわからなくなるほどだ。これだけ違和感がないというのもXbox Elite ワイヤレスコントローラーのWindows 10との親和性の高さが感じられるポイントだ。
なお、海外ではXbox One/Eliteワイヤレスコントローラーを無線で使うためのアダプタ「Xbox Wireless Adapter for Windows」が発売されているが、日本ではまだ発売未定となっているため、無線環境でプレイできないのは残念なところだ。
以上、「Quantum Break」を通して触れた、Windows 10版とXbox One版のクロスプラットフォームについて書いてみた。この2つの異なるハードで1つのゲームをプレイするというのは新鮮で面白い体験だった。何よりも2つのハードなのに同じ感覚でゲームが進められるのが楽しい。そしてハードの特性に合わせたアプローチができるところも面白く感じた。気軽に、そして安定したパフォーマンスでゲームを楽しみたければXbox Oneでプレイし、グラフィックスの究極が見たかったり、出先でプレイするといった用途の場合はWindows 10マシンを使うと言った“選択肢の広がり”はワクワクさせられた。