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「ドラゴンクエスト夏祭り」第二部「DQX TV夏祭りスペシャル」
お祭り感たっぷり! バージョン3.0や今後のアップデート新情報も!
(2014/8/3 00:59)
スクウェア・エニックスは、東京・渋谷アイア シアタートーキョーにて「ドラゴンクエスト夏祭り」を開催した。本稿では、第二部「ドラゴンクエストX」ニコニコ生放送「DQX TV夏祭りスペシャル」の模様をお伝えしていこう。なお、第一部で行なわれたニンテンドー3DS「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」の決勝大会の模様はこちらの記事をご覧頂きたい。
「ドラゴンクエストX」ニコニコ生放送 「DQXTV夏祭りスペシャル」
ニコニコ生放送「DQX TV夏祭りスペシャル」では、司会進行にタレントの椿姫彩菜さん、そして、DQXプロデューサー齊藤陽介氏、DQシリーズ ゲームデザイナー堀井雄二氏が登場したほか、多数のゲストが出演し、「ドラゴンクエストX」にまつわる様々な企画盛りだくさんの、まさにお祭りといったテイストで会場や生放送を盛り上げた。
まずは最も気になるところであろう、今後の「DQX」の情報について。イベント内では1番最後の「ディレクターリアルリアル夜話 これからのDQXコーナー」にて、ディレクターの齋藤力氏に会場のお客さんからの質問や、出演ゲスト陣からの質問に答える形式で披露された。
「バーション3.0」は、先週の木曜日にサブタイトルが決定したそうで、逆に言えばそこまでもう進んでいるという状況。新職業も追加されるが、その職業が何かはさすがにまだ秘密。斎藤ディレクターいわく「ドラクエらしいなぁという職業」とのことだが……。
鳥山先生が描いた新しいキャラクターも登場するという話題では、斎藤プロデューサーが「○○族!」と、サービスでポロリ。さすがにこれ以上はまずいということで、3.0についてはここまでとなってしまったが、一体どんな内容になるのか。気になるリリース時期は? 続報を待ちたいところだ。
・レベル上限の開放はしばらくはやらない。スキル上限は順次行なわれていく
「次のレベル上限の開放はいつなのか?」という質問には、「しばらくやらない予定。3DS版なども発売され、新しくプレイし始める人が増えることもあり、レベルの差があまり大きくつかないようにしておきたい」とのこと。
一方で、スキルの上限開放は今後のバージョンアップで少しずつ行なっていくという。まず2.3では140まで上限をアップ。ただし、そのタイミングでは武器の特技のみ追加される(盾も含む)。そして、2.4の後期では150まで開放し、各職業の職業特技も開放する予定とのこと。
・バトルロードは、モンスターチームに挑んで勝ち進み報酬を獲得
バトルロードについては画像を1枚公開。ドラクエモンスターズのような対人戦ではなく、「DQVIII」に登場したバトルロードに近いそうで、モンスターチームに挑んで勝ち進んでいくと、いろいろと報酬がもらえるという流れになるそうだ。
・ピラミッドの8層、9層を順次追加
「ピラミッドの7層より先は追加されるの?」という質問では、「2.3前期に間に合えば8層を追加したい」とのこと。ただ、「本当にギリギリのスケジュールなので、もしかしたら2.3後期にずれ込むかもしれない」ということだ。さらに9層については「2.4で追加したい」という。なお、気になる強さについては、「言っておきますけど!……相当強いですよ!」と齋藤力ディレクターは強調してアピールしていた。
・カジノに負けがない新ゲーム「ビンゴ」を追加
カジノの新ゲームは、「2.3の後期を目標にひとつ新規のゲームを追加したい」という。新しいゲームは、負けのないカジノゲームで、複数人数で楽しめるビンゴゲーム。毎週配られるビンゴチケットで無料で遊べて、コインがもらえるというものになるそうだ。最大16人で楽しめる形で進められており、ビンゴマスにある宝箱を開けると、一緒に遊んでいる人にも報酬が配られたりもするそうだ。
・会場からの質問でも気になる情報が。オフラインストーリー関連でも斎藤Pが止めるような何かがある!?
「8人パーティーでのバトルで、『ゾーマ』や『ブオーン』と戦えるのを期待しているんですが」という質問に斎藤ディレクターは、「多人数のバトルって、突貫で作ったので他に流用がきかない状態なんですね。なので、まずそこを流用できる体勢にしてからの話になるので、もうちょっと待って頂ければと思います」とのこと。そこに斎藤プロデューサーから「じゃあ、『ブオーン』やるのね!?」とツッコミが入ると、「1番最初に入るのは『ブオーン』じゃないです!」と答えていた。
「エルフに『アサナギさん』というキャラクターがいるそうなんですけど、再登場するのでしょうか?」という質問には、「なかなかシビアな質問なんですけど……(苦笑)」としつつ、「バージョン2の期間のどこかで多分、再登場します!」ということだ。
「オフラインのストーリーの続きはあるのでしょうか?」という質問では、斎藤ディレクターが「オフラインとしての遊びの続きということであれば、それはちょっと技術的な壁があるので難しいんですけども。オフラインで登場した……」と言いかけたところで、「(斎藤プロデューサーの大声で)あー! ダメだよもう!」と、ストップが入ってしまった。何かしらの展開があるとみて良さそうだ。
開発秘話も盛りだくさん。現「DQX」ディレクターの齋藤力氏と「DQX」ver.1ディレクター藤澤仁氏の「新旧ディレクター対決」で、没企画案や、今だからこそ言える秘話が明かされた。
このコーナーでは様々なゲームで勝負して負けた方が「今だから話せる『DQX』マル秘エピソード」を話すというものだったのだが、おもしろエピソードを話したくてしょうがない2人なので、勝った方がエピソードを話すという、秘話が罰ゲームではなく、ご褒美的な位置づけの勝負を展開した。
ちなみに、この日は久々の登場になった藤沢ディレクターだが、現在、今はまだ話せる段階ではないものの新しいプロジェクトが着々と進行中だそうだ。
斎藤ディレクターは没になった企画案を中心に披露。1つ目は、「食べると全てのキャラクターが水着姿に見えるというクッキー」を披露。「こんなん考えたのは誰だ?」と企画書を見ると、しっかりと「齋藤力」と自分の名前が書かれていたとか。
お次の没ネタは「ボトルレター」。海にメッセージ入りのボトルを流すと、どこかの海に流れ着き、誰かが拾うというアイデアだ。夢のある定番企画ではあるが、これも没になったそうだ。
最後は、吉田氏、藤沢氏、斎藤氏の3人で考えていたという「闇鍋システム」。各自プレーヤーが何か食材を入れていき、食べると5分間オートランしっぱなしになるなど、愉快な効果が出てしまうというものを考えていたそうだ。だが、後々にこの企画を見て「あの時の俺たち、大丈夫だったのかな?」と心配になったとか。
藤沢ディレクターからは開発初期にあった不具合や没企画の秘話を披露。まずは、初期に開発内で「トランスフォーマー」と呼ばれていたという「『プクリポ』の骨組が戦闘中のみ人間になるという不具合」を紹介。戦闘に入ると突如、「プクリポ」の手足がにゅーっと伸びて、怖い姿になっていたそうだ。
続いて、「ライノスキング」が空中を歩き回ってしまっている不具合の画像を紹介。ただ、この不具合は実は開発チームは存在を知った上で手が回らないままに実装されてしまい、「プレーヤーがこのエリアに来るようになる前には直そう!」と話していたのだとか。ただ、一部のプレーヤーは開発チームの想像よりも早くそのエリアまで行ってしまい、その様子を目撃していたそうだ。
「DQX」の特徴的なシステムのひとつ「サポート仲間」にも紆余曲折があったとか。藤沢ディレクターはより匿名性を高めて気軽に使ってもらえるよう、「酒場に預けた時だけ自分の仮の名前を入れられるシステム」、通称「源氏名システム」を考えていたそうだ。だが、最終的に「いらないんじゃない?」と斎藤ディレクターに諭されたとか。
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