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WIN「TERA」、ゲームオンへの運営移管を発表!

3周年の節目にリスク覚悟の「変化とチャレンジ」。NHN PlayArtも運営をバックアップ

7月11日 発表

 ゲームオンとNHN PlayArtは7月11日、Windows用MMORPG「TERA : The Exiled Realm of Arborea」の運営移管に関する発表会を開催した。

 「TERA : The Exiled Realm of Arborea」は、2011年よりNHN PlayArt(旧NHN Japan)が運営してきた大作MMORPG。8月18日にはサービス開始3周年を迎えることになるが、この節目に運営がゲームオンへと移管されることが発表となった。

 発表会に登壇したのは、開発元Bluehole Studio日本ライブチーム チーム長のキム・ナクヒョン氏、NHN PlayArt「TERA」日本運営プロデューサーの鈴木貴宏氏、ゲームオン次期「TERA」日本運営プロデューサーの中川敬順氏。会場では運営移管の経緯やスケジュール、また今後の運営体制などが説明された。

Bluehole Studio日本ライブチーム チーム長のキム・ナクヒョン氏
NHN PlayArt「TERA」日本運営プロデューサーの鈴木貴宏氏
ゲームオン次期「TERA」日本運営プロデューサーの中川敬順氏

ハンゲームIDでも引き続きプレイ可能! 3社の協力体制で移管をスムーズに進行

発表会は3社の代表3名を中心に、和やかに進行された
アカウントの移行も行なえるが、ハンゲームIDも使用できるので、プレーヤーにとっては今までと変わらずにプレイができることとなる

 キム氏は発表会の冒頭で、「NHN PlayArtとの3年間の契約を終了し、新たな3年間の運営をゲームオンで始めることとなった」と話した。その理由は、「新しい変化を求めた」からだという。

 Blueholeは、サービスが3年続いてもなお人気のあるタイトルの運営移管は珍しく、またリスクが高いことを認識しているが、リスクを抱えても変化とチャレンジを追い求めたいとの考えから、運営移管を決めた。その変化とチャレンジをユーザーに見せることで、ユーザーの期待に応えていきたいという考えがあるそうだ。

 そのため今回の運営移管は、運営主体を変えることでタイトルに活気を与え、新規ユーザー獲得など「TERA」の世界を広げていくことが目的となっている。「喧嘩別れ」ではないので、今後もNHN PlayArtも運営に協力する体制が敷かれ、3社が合同で「TERA」を盛り上げていくようにするとした。

 運営移管へのスケジュールは、8月6日から8月17日まで「ハンゲーム」からゲームオンのプラットフォーム「Pmang」への「移行予約」期間を設け、8月18日より運営がゲームオンに移る。ただしハンゲームから「TERA」へチャネリングが継続して行なわれるため、ハンゲームIDを持つユーザーはそのままのアカウントでプレイできることとなる。なお「Pmang」へアカウントを移行することで、何らかのメリットがユーザーに付与される予定。

 さらにほとんどのデータはそのまま引き継がれ、キャラクターデータや有料/無料アイテムの残り期間をはじめ、ゲームクライアントも再インストールする必要がない。ゲーム開始時にゲームオンの利用規約に同意する必要はあるものの、「表面上は移管に気付かないくらい、移管後も違和感のないスムーズなものを目指したい」と中川氏は説明した。

 運営体制については、鈴木氏のチームとゲームオンが情報を共有しながら、運営の準備を行なっている最中だという。今後はNHN PlayArtの中で鈴木氏が「TERA」専門のチャネリングチームを率いて、イベントやアバターの企画などをゲームオン側と話し合っていく。

 協力体制を示す具体的な施策としては、3周年と運営移管当日となる8月18日をまたいで同じイベントが開催されるような企画が進行中だという。「急にゲームオン流に変わるわけではないが、ゲームオンなりの運営は今後のイベントや企画で見せていく」と中川氏は述べた。

 会場ではこのほか、キム氏より今後のアップデートの説明があった。実装時期は未定だが、アップデートではレベルキャップの65までの開放や、新規インスタンスダンジョン、モンスター撃破のスピードをギルドで競うPvE戦場「逆転のコロシアム」、ギルドが所有できる共有スペース「ギルドハウス」などが実装される。なお新規クラスも準備中だという。キム氏は今後のアップデートについて、「半年に1回はアップデートしようと思っている」と話した。

【今後のアップデート】
「アルゴンの女王」以来2年ぶりに実装されるレベルキャップ開放や、PvE戦場「逆転のコロシアム」が発表された。2014年下半期には新規クラスも実装予定だそうだ

(安田俊亮)