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MMORPG「TERA」、新職業「ソウルリーパー」体験会を開催

エリーンのかわいらしさと、技の繋がりの追求が大きな魅力

3月1日開催

会場:快活 CLUB池袋東駅前店

 NHN PlayArtは3月1日、池袋のネットカフェ「快活 CLUB池袋東駅前店」にて、Windows用MMORPG「TERA:The Exiled Realm of Arborea」の新職業「ソウルリーパー」の先行体験会を開催した。

「TERA」のプロデューサーを務めるNHN PlayArtの鈴木貴宏氏

 ソウルリーパーは3月12日実装予定で、イベントでは当日先着80名のユーザーがソウルリーパーを先行体験できた。受付は整理券の配布によってによって行なった。13時から配布が行なわれたが、熱心なファンは朝の7時から店舗の前で待機していたという。体験会はニコニコ生放送でも中継されたが、機器のトラブルで1時間以上放送できなくなってしまった。それでも司会を担当したハンゲ太郎氏、タレントの荒木奈々さん、「TERA」のプロデューサーの鈴木貴宏氏のトークと、ノリの良いファンによって、会場は大きく盛り上がった。

 ソウルリーパーは「TERA」で初めてとなる新職業であり、「飛鎌(ひれん)」と呼ばれる鎖鎌を使う。遠距離でも近距離でもない“中距離”で戦うキャラクターで、技を繋げる楽しさを追求できるテクニカルさが特徴だ。本稿では、ソウルリーパーの特徴や、体験会でのプレーヤーの意見などをピックアップしていきたい。

【ソウルリーパー先行体験会】
タレントの荒木奈々さんはエリーンのコスプレで登場
NHN PlayArtのハンゲ太郎氏
ソウルリーパーは「TERA」はじめての新職業だけに、ユーザーの注目はとても高かった。中継に手間取ったが、イベント慣れしているスタッフはそれもネタにし、イベントはかなり盛り上がった

技の繋がりを追求するのが楽しい! 強力な範囲攻撃が爽快なソウルリーパー

ソウルリーパーは2つの鎌“飛鎌(ひれん)”を使う
飛鎌の攻撃力は鎌の部分が強く、鎖部分は低いように感じた。距離の見切りが重要になりそうだ
持続ダメージを与えるフィールドを発生させる「メテオストライク」
クエストをすすめることで新スキルを入手していく

 ソウルリーパーは戦乱によって荒廃する世界に突然現われた“傭兵”として登場する。ソウルリーパーは少女のような姿をした種族・エリーンのみの職業となっている。キャラクター作成ではこれまでなかった左右の目の色が違う「オッドアイ」が選べるなど、パーツが増えている。

 最大の特徴は巨大な両手用の鎌“飛鎌(ひれん)”で、使用していないときはまるで金属製の羽根のように背中に装着できる。戦闘時は鎌を投げ、鎖で操って振り回す。通常攻撃でも複数の敵に攻撃できる範囲攻撃を得意とするキャラクターだ。ゴスロリ風の装備が用意されていて、少しダークな雰囲気を持っているのがこれまでのエリーンとは異なる点である。

 ソウルリーパーのキャラクターを作るには、「レベル40のキャラクターを所有していること」が条件となる。ソウルリーパーはレベル50のキャラクターとして誕生し、初期クエストをクリアしていくだけでレベル58になる。「TERA」の現在のレベルキャップはレベル60だから、すぐにレベルキャップ直前のキャラクターをプレイできるようになる。

 「TERA」はレベルキャップに達しやすいバランスとなっており、レベルキャップに到達してからはよりよい装備品集めがプレーヤーの大きなモチベーションとなる。ソウルリーパーはテクニカルな部分があるが、軽い気持でプレイしてもかなり強い。初心者から上級者までオススメできるキャラクターとなっている。

 現在は経験値が倍入手できるなど育成がしやすい「ルーキーサーバー」が新設されており、ここでキャラクターを作ればレベル40まですぐに到達できる。ソウルリーパーでプレイしたい初心者はルーキーサーバーで他の職業のキャラクターを作ることで、それほど時間をかけずにソウルリーパーをプレイすることができるだろう。

 ここからは実際のキャラクターのスキル、感触を紹介していきたい。レベル50でスタートするソウルリーパーだが、クエストをこなしていくとどんどん新たなスキルを入手していく。「TERA」はスキルを繋げて攻撃していくことが楽しい作品だが、ソウルリーパーは特にコンボが重要視されており、どう技を繋ぎ最大のダメージを与えていくかがテーマとなるキャラクターとなっている。

 ソウルリーパー最初からいくつかのスキルを覚えており、「デスクリープ」は鎌を大きく振り回す範囲攻撃スキルとなっている。「カウンターアタック」は敵の攻撃を無効化して攻撃するスキル。コンボの終わりや、敵に接近されたときに準備したい。回避技の「フラッシュスプリング」は前方にダッシュする技となっており、2回連続で使用できる。また左クリックを連打するだけでも強力な範囲攻撃を繰り出すことができる。

 さらにクエストをこなしていくことでどんどん新しいスキルを覚えていく。「ムーンスラッシュ」は直線状に攻撃を与える技。敵から逃げるように移動してから振り向きざまに攻撃すると効果的だ。当たると敵が硬直する効果もある。「スピニングエッジ」は前方で鎌を回転させ持続ダメージを与える。そして「メテオストライク」は前方に強力な持続ダメージを与えるエネルギーフィールドを発生させる。メテオストライクを覚えるとはっきりと戦い方が変わる。このメテオストライクをいかに効率的に当てていくかがソウルリーパーの戦い方の大きなテーマとなると感じた。

 「TERA」は左クリック連打の合間にスペースキーを押すだけで様々なスキルが発動する。このため初心者でも手軽に多彩なコンボが出せる。基点となるスキルも自由度が高く、ちょっとした工夫で与えるダメージが大きくできる。今回のお気に入りはスピニングエッジからムーンスラッシュでダメージを与え敵が硬直したところへメテオストライクをたたき込むというものだ。また、デスクリープは様々なスキルの後に当てることでダメージが増加する。

 会場でのプレーヤーは何度も何度も技の繋がりを試す人が多かった。フラッシュスプリングで敵をすり抜けてから振り向きざまに攻撃を当てたり、敵の攻撃を見越した上で敵の周りを回りながらダメージを与えていく。「これが繋がるかな」、「このコンボマジつええ」など、とても楽しそうに色々なコンボを試していた。スペースキーで撃てるオススメコンボより、ショートカットキーで任意のスキルを出し、自分なりの最も効率の良いコンボを狙っている姿が良かった。

 ソウルリーパーのスタート地点となるフィールドは専用フィールドとなっており、他の職業のキャラクターはいることができない。まずはこのフィールドでソウルリーパーの戦い方を学んでいくこととなる。早いプレーヤーは1時間足らずでレベル58となりメインのフィールドに旅立つことができていた。実装時はかなりの人気キャラクターとなりそうだ。

 先行体験したプレーヤーにソウルリーパーの感想を聞いてみたが、「強い」、「楽しい」という人が多かった。特にフィールドでの集団を相手にする時の強さが印象に残ったようだ。一方で「ダンジョンに一緒に行った場合、ヘイトを取ってしまいそうで心配だ」、「ボスなど強力な単体キャラクターに大きなダメージを与える技がなさそう」といった声も聞かれた。実際フィールドでも戦っているうちに他の集団に攻撃が当たり敵が増えてしまうということもあった。敵が強いダンジョンでは余計な敵に攻撃を当てないように注意しなくてはならないだろう。

 先行してソウルリーパーを実装した韓国では「新キャラクターなのにちょっと弱いのではないか?」という声が上がり、強さを増す調整が加えられた。日本ではこの強くなったソウルリーパーが実装される。強力で、ソロでサクサク進められるソウルリーパーはかなりの人気を博すだろう。この人気の高いソウルリーパーがダンジョンやPvPでどのように戦っていくか、実装後の活躍が楽しみだ。

【ソウルリーパー】
キャラクター作成画面。ダークな雰囲気がある
スキル画面。パッシブスキルの「冥府の幕」によって即死ダメージを1回だけ避けられる
「デスクリープ」は他のスキルの後に撃つとダメージが上がる
「ムーンスラッシュ」は直線状に攻撃を与える技
ソウルリーパーはいかに技を繋げていくかがテーマとなる
クエストをすすめていくことで、すぐにレベルが上がりレベル58に到達できる

(勝田哲也)