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「TERA」、エリーン専用新クラス「ソウルリーパー」発表

忍者アバター、日本声優ボイスなど2014年春までのロードマップを公開

1月8日 発表

 NHN PlayArtは、Windows用MMORPG「TERA : The Exiled Realm of Arborea」の2014年春までのロードマップを1月8日に公開した。

 これはニコニコ生放送「TERAの歩き方 特別編」の番組内で発表されたもので、エリーン専用の新クラス「ソウルリーパー」や日本オリジナルコンテンツなどが目玉となっている。メディア向けには開発元bluehole studio日本Liveチームマネージャーのキム・ナキョン氏と日本「TERA」プロデューサーの鈴木貴宏氏によって事前に説明会が開催されたので、こちらの模様をお伝えしたい。

bluehole studio日本Liveチームマネージャーのキム・ナキョン氏
日本「TERA」プロデューサーの鈴木貴宏氏

中距離で戦うゴスロリエリーンの新クラス「ソウルリーパー」

 「ソウルリーパー」は、ゴシックでダークな印象のあるエリーン専用のクラス。鎖に繋がれた剣と暗黒魔法を使用し、近~中距離で戦うようなトリッキーなプレイが可能になる。レベル40以上のキャラクターを保有するアカウントで作成できる。初期キャラクターレベルは50で、実装は3月中旬を予定。

 キム氏は「ソウルリーパー」について「これまでの『TERA』にはないような新鮮さを目指した」そうで、すでにいる近距離と長距離の攻撃ディーラーとはまた違った中距離の攻撃ディーラーとしての活躍を見込んでいる。

 また外見についても、これまでかわいらしさが全面に押し出されていたエリーンからは打って変わって、眼光の鋭さとダーク感に包まれた雰囲気が見た目にも特徴的となっている。「ソウルリーパー」の追加に合わせて「ライオンと龍をイメージした」というヘア、またオッドアイの外見が加わる。これらの外見については他の種族でも使用可能。

 スキルも「ソウルリーパー」ならではのものとなっており、例えば「闇の障壁」は発動すると短時間死に至るダメージを防いでくれるというものになっており、「反撃」は当て身攻撃のように、敵の攻撃に合わせてタイミングよく発動することで相手にダメージを与えるものとなっている。これらのスキルを駆使することで、プレイ感覚にも変化が加わっている。

 なお今回加わる新クラスはエリーンのみとなるが、このことについてキム氏は「当初複数の種族で新クラスの開発をスタートさせたが、開発を進める中で莫大なリソースが必要になることが判明したため」と話した。「TERA」はグラフィックスにこだわっていることから、1つのクラスを入れるのに6カ月かかってしまうため、今回は1つのクラスだけ、しかも人気のあるエリーンを優先的に実装させることにしたという。

 キム氏は「他の種族に申し訳ないが、そういう背景がある」と説明した。なお他の種族の新クラスについては未定となっており、「ソウルリーパー」のユーザーの反応を見て、他の種族にも「ソウルリーパー」を入れるか、それとも新規のクラスを追加するかを判断するという。

忍者アバター、サーバー統合など春までの情報を公開

 そのほか、春までの主だったアップデートについて説明があったので紹介していく。

成長区間用ソロID(1月中旬)

 パーティープレイがメインとなっている「TERA」ではあるが、新規プレーヤーが少なくなり、レベリング途中(成長区間)のパーティープレイがしづらいという不満を解消するために追加されるソロ用のインスタンスダンジョン。既存のIDをアレンジしてソロ用にしており、これらのダンジョンで高レベルになってから、パーティープレイを楽しんでほしいという狙いがある。

忍者アバター(1月下旬)

 忍者アバターは、日本のユーザーから要望が多かったという和風の衣装を反映したもの。「TERA」の雰囲気にあったもので和風のものを検討していったら、「忍者」へと行き着いたのだという。

 なお衣装に合わせ、武器にも忍者の武器アバターが実装される。これら武器アバターは抜刀、納刀の際に桜が舞うエフェクトが入る。

サーバー統合(2月12日)

 「シャラ」、「ヴェリック」、「エリーヌ」サーバーが統合され、「エリーヌ」サーバー1つとなる。これにより、サーバーは「ユリアン」、「エリーヌ」、「ルーキーサーバー」(後述)の3つとなる。

 なお「シャラ」は唯一のPKサーバーとなっているが、サーバー統合によってPKサーバーがなくなることとなる。これは日本ではPKの人気が少なく、今後サーバー人数の増加が見込めないと判断したためであるという。

 またサーバー統合によるキャラクター名、ギルド名の扱いについては、キャラクター名についてはログイン時間が長いもの、ギルド名については作成時間が古いものが優先される。これに伴い、一定期間(現在は1年を想定)ログインのないキャラクターは削除かアカウント名の一律変更が実施されることを検討中だという。サーバー統合については、後日公式サイトで情報が公開される予定。

ルーキーサーバー(2月19日)

 ルーキーサーバーは、サーバー統合の1週間前に新設される新サーバー。「ソウルリーパー」の作成条件となっているレベル40に到達しやすくするためのサーバーとなっている。ルーキーサーバーでは常に経験値の獲得量が2倍になり、レベルは58まで上げられる。レベル58に達すると「サーバー移転券」が1つ獲得でき、他のサーバーへと移転できる。

 なお本サーバーは期間限定となっているが、サーバー終了時期は未定。サーバーがクローズする場合は、その1カ月前ほどに告知をする予定。

下着スロットの実装(2月下旬)

 「TERA」のサービス開始時からあった装備スロットの下着スロットがオープンする。防具の1つとなっており、装備することで少しの防御力とオプションが付与される。既存の装備とあわせて使えばある程度意味のある能力値を発揮できるものとなっている。

新規ID追加(4月上旬)、最高難易度新規ID追加(4月中旬)

 ソロでプレイできるものから、10人で挑むものまで様々なインスタンスダンジョンが実装される。特に4月中旬に実装される「暴悪なキーズルガルの洞窟」は最高難易度のIDとなっており、「シャンドラ・マナイア」以来の「『TERA』の真髄が体験できる」という。

 最高難易度のIDを実装することについては、「TERA」の楽しさは難しいIDをパーティーで攻略していくことが面白く、最近のIDは簡単になってきているのでは、というフィードバックをもらったからだという。

 ユーザーからの意見には現状のIDでも難しいという意見もあるというが、色々な意見に対応するため、「暴悪なキーズルガルの洞窟」をはじめとして様々なIDを入れることになったそうだ。「暴悪なキーズルガルの洞窟」をクリアすると、装備でも報酬があるが、「名誉をアピールできる報酬」があるという。

エクストラボイス変更券実装(4月中旬)

 エクストラボイス変更券は、プレーヤーキャラクターのボイスを日本声優のボイスに変更できるというチケット。声優は10名を起用し、3回に期間を分けて実装予定。声優1名につき2種類のボイス、合計20種類のボイスが追加される。

 なおエクストラボイスは戦闘中だけでなく、ロビーやエモーションにも日本語セリフが追加されている。すべての種族が選択可能だが、男性が女性、女性が男性キャラクターのボイスを使用はできない。

 販売形態は、オプションサービスにて定額販売を予定している。

【ロードマップまとめ】
【TERAの歩き方 特別編】
ニコニコ生放送「TERAの歩き方 特別編」ではロードマップの発表やアトラクションが実施された

(安田俊亮)