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ゲッコー・アンド・カンパニー、「Oculus RIFT」の出荷時期と価格を変更

出荷遅れの理由は“注文殺到と発注遅れ”のため。7月25日より順次発送予定

7月25日より順次出荷開始予定

価格:44,800円

 ゲッコー・アンド・カンパニーは、米Oculus VRのゲーム専用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus RIFT(オキュラス リフト)」の並行輸入販売について、出荷開始時期を6月27日から7月25日に延期し、価格を54,800円から44,800円に値下げしたことを明らかにした。この件について同社は弊誌のメール取材に応じ、遅れの理由やその他の疑問点について回答してくれたので、その内容をお伝えしたい。

E3 2013でも話題を集めたOculus VR
E3では1080pに対応した上位モデルも参考出展

 まず、出荷の遅れの理由は、Oculus VR側の生産の遅れと、ゲッコー・アンド・カンパニー側のOculus VR側への発注の遅れの2点だという。Oculus VRはGDCの正式発表以来、世界中から注文が殺到している状況で、Oculus RIFTの生産が追いついておらず、Oculus VR側から6月以降の注文については8月以降の出荷になることがアナウンスされたという。出荷が8月になる旨の情報についてはOculus VRの直販サイトでも確認することができる。

 ゲッコー・アンド・カンパニーでは、5月末まで特別価格(37,800円)での注文を受け付けていたため、その予約締め切りを待ってから6月初旬にまとめて発注をかけたため、その分商品の到着が遅れることになってしまったという。この件について、ゲッコー・アンド・カンパニー代表取締役社長の松川政裕氏は、「弊社の詰めが甘かった」とコメントしている。

 次に、発表当初から販売価格が改定されている点については、「特別価格から通常価格にする段階で予想より遙かに多くの注文が入ったので予算を見直しし、値上げ幅を最小限度にした」と説明している。

 3点目に、弊誌宛にも複数の問い合わせが来ている「メールや電話での問い合わせに対して一切反応がない」という問題については、「もともとメールのみの対応だったが、今年からはPHS1回線を準備したものの、専任の担当者がいるわけではなく、営業担当者がメールと電話の対応を行なっているため十分に対応できていない」とその事実を認めた上で、ユーザーサポート体制について「改善を今後の検討課題にしている」と結んでいる。なお、商品の納期については「問い合わせされても回答できない」としている。

 最後に、Oculus VRの直販サイトの購入者に対して付与される「Unity Pro」4カ月トライアルについては、ゲッコー・アンド・カンパニーの並行輸入版にも同梱されるという。Oculus VRからライセンスコードの形で付与されるため、それを別途商品に同梱もしくはメールにて通知する形を取る予定としている。

 今後については、状況が進展し次第、Webサイトもしくはメディア向けへのリリースという形でお伝えしていくとしている。

【Oculus Rift Development Kit】
現在Oculus VRが販売しているのは一般向けのモデルではなく開発キット。にもかかわらず注文が殺到しているという前代未聞の状況になっている

(中村聖司)