ネクソン、オフラインイベント「マビノギ:ファン大感謝祭」を開催
初のオープンイベントに多くのファンが集結! コスプレコンテストも大盛り上がり


11月20日開催

会場:アキバ・スクエア



 株式会社ネクソンは11月20日、東京のアキバ・スクエアにおいて、MMORPG「マビノギ」のオフラインイベント「ファン大感謝祭」を開催した。このイベントではファンによる交流会の他、韓国より来日した「マビノギ」開発チームによるカンファレンス、タレントの重盛さと美さんや、お笑いコンビのインパルス(板倉俊之さん、堤下敦さん)が参加したゲーム大会などが行なわれた。

 「マビノギ」では毎年オフラインイベントを開催しているが、これまではあらかじめ参加希望者を募り、抽選で選ばれたユーザーのみが参加することができた。今回の「ファン大感謝祭」は初めて参加に制限を設けず、誰でも自由に会場を訪れることができた。イベントは会場には1,600人以上のファンが集まるという、大盛況になった。コスプレコンテストも、当初の予定の倍以上の希望者が参加し、ファンの熱意に圧倒されたイベントとなった。



■ 1,600人以上のファンが集合、最新NPCからこだわりの自分衣装までコスプレコンテストが白熱

1,600人以上のファンが集合し、熱気が凄かった
コンテストで優勝した「ポーシャ」のコスプレ。実装から2カ月のキャラクターなのに、細かく作られている
司会を担当した磯村知美さん。オフラインイベントで毎回司会を担当している

 「ファン大感謝祭」ではのべ1,600人以上のファンが集まった。開場は13時からだったが、早い人は朝の5時から会場周辺にいたという。開始30分前には入場待ちの人は800人を超え、さらに増加していった。これだけの人気を集めたのは、「マビノギ」で来場者を制限しない形でのオフラインイベントは今回が初めてだったから、というのが大きいだろう。

 会場では混乱を避けるため列を100人単位で区切り、段階的な入場を行なっていた。結局来場者の列が全部入りきるのに1時間近くかかった。広い会場はユーザーで埋め尽くされ移動も難しかったが、多くのユーザーが知り合いと共に入場していたようであちこちで楽しげな会話が交わされていた。イベントでは屋台風のコーナーで無料でドリンクと、焼きそばとたこ焼き、チジミが無料で配っていた。

 何と言ってもイベントで圧倒されたのはこの来場者達の熱気である。イベントはステージで行なわれたがそれを囲む来場者の密度が凄かった。人数の多さでイベントの間中ずっと立つ形になってしまっていたが、来場者はイベントで盛んに拍手をしたり、笑い声を上げ大いに楽しんでいた。年齢的には20~30代の人が多く、女性の参加者も多かった。親子連れできている人もいた。

 今回イベントの司会を務めたのはオフラインイベントの司会としてもファンにおなじみの磯村知美さんに加え、お笑いコンビの2丁拳銃(川谷修士さん、小堀裕之さん)、タレントの中村静香さん。ステージはこの4人に加え、各コーナーで開発チームや運営スタッフ、ゲストなどが登壇し、常ににぎやかな雰囲気だった。

 今回のイベントで最も盛り上がったのは間違いなく「コスプレコンテスト」だった。参加は事前申し込みではなく、会場で申し込む形を取った。運営側は20組程度の予想をしていたのだが、倍以上となる41組の参加者が集まった。「マビノギ」ではこちらも初めてのイベントとなるが各人の思い入れが感じられる凝ったコスプレが見られた。

 思い入れのあるNPCから、モンスター、自分のキャラクターの衣装と各人のコスプレのテーマは様々だった。サキュバスやナオといった「マビノギ」を象徴するキャラクター、初期のエピソードで活躍するタルラークや司祭のクリステルといった“定番”のキャラクターに加え、ハムレットやジュリエットといった新エピソードのコスプレをしている人がいるのが面白かった。チームで出場する人達もいた。

 特にこだわりを感じさせるのが「自分のキャラクター」の衣装をまとった人達だ。「マビノギ」は多彩な衣装と、自由に色が変えられる「染色」が大きな特徴でプレーヤーは皆自分なりのこだわりの組み合わせでオシャレを楽しんでいる。そのこだわりを実際の衣装に活かして作り上げ皆の前に披露する人達は、照れながらもどこか誇らしげなのが見ていて楽しかった。

 コスプレコンテストは運営側が予想していたものより遙かにユーザーが熱心で、結果として時間が足りず駆け足になってしまったのが残念だった。優勝したのは最新エピソードのヒロイン「ポーシャ」の衣装をまとった人となった。実装されてから2カ月ほどなのに細かいところまで作り込まれていて感心させられた。コスプレの人達はコンテストが終わった後も人気であちこちで記念撮影をしている人達が多かった。


司会を務めた中村静香さん、2丁拳銃の小堀裕之さんと川谷修士さん
NPCキャラクターから自分のキャラクターの衣装、チームで出場と、様々な形でこだわりを披露
左はイベント開始前の列、中央は屋台コーナー、右は記念撮影のコーナー


■ 開発者までコスプレで今後の展開を発表。重盛さんとインパルスは初めての「マビノギ」で対決

韓国開発者達もノリノリのコスプレで登場
重盛さんとインパルスは、オンラインのユーザーと共にボス討伐に挑戦

 「プチカンファレンス」では、「マビノギ」のプロジェクトディレクターを務めるNEXON Korea ライブ1本部ライブ3室長のチョ・ドンヒョン氏、マビノギ企画チームのユン・スンヒ氏、マビノギ事業チームチーム長のファン・ソンヨン氏、マビノギ事業チーム事業2パート長のキム・ヨン氏、そして日本の運営チームとしてネクソン運用本部運用部ゲーム運用3チームの平原亮太氏が登壇した。

 開発チームはノリノリで、ドンヒョン氏が「キホール」、スンヒ氏が「タルラーク」のコスプレをし、ドンヒョン氏がマスコットのデブキャットのマスクを被り、スンヒ氏がメイドの格好で登場し、今後のアップデートプランを語った。

 開発チームによると、今年9月に実装された各街を巡る「交易」はこれからさらにパワーアップし、これまで襲われるだけだった「略奪団」と戦う要素が拡張されるという。また、交易で買えるアイテムに「伝説の武器」も登場する予定だ。

 さらに韓国では、次期大型アップデート「G16」が12月に実装予定だ。G16では戦闘やダンジョンといった要素にフォーカスしていく予定だという。今回公開されたのは転生時に選択するキャラクターの成長タイプ「将来の職業」に追加される要素で、近接攻撃のスピードを上げる近接攻撃の専門職が登場するとのことだ。

 この他、今後の日本オリジナルコンテンツ制作のため、そしてもっと「マビノギ」を盛り上げるため近日公式ページでアンケートを実施するとのことだ。このアンケートは応えたユーザーに抽選でNEXONポイントをプレゼントするといった事を考えているという。

 また、タレントの重盛さと美さんやお笑いコンビのインパルス(板倉俊之さん、堤下敦さん)の参加するゲーム大会は、実際に稼動しているゲームサーバーと連動するというユニークな方式で行なわれた。あらかじめ時間と場所を告知し、ここにモンスター達が次々と現われ、これをゲストと共に倒していくというもので、重森さんと堤下さんの対決が2回、重森さんと板倉さんの対決が1回行なわれた。

 時間と共にボスモンスターが次々と湧くという画面としては見所があるものだが、重森さんもインパルスの2人も全く「マビノギ」に触っていなかったようで、視点変更もままならずまごついてるだけで時間になり、結局同時参加しているユーザー達の活躍で3試合全て重森さんの勝利となった。会場とオンラインを繋げる企画はとても面白かったが、企画倒れの感は否めなかった。

 せめて操作をフォローするスタッフが横にいるべきだったし、基本的な操作はあらかじめレクチャ-しておくべきだったと思う。オフラインイベントはゲームが好きなコアなファンが集まる場所で、ゲストや司会が「『マビノギ』というゲームは知らない」と発言するのは、ネタとしては全然面白くないし、空気を読まなすぎだろう。彼らのリアクションは確かに面白いが、正直、場違いな感じは否めないと思った。今後考えてもらいたい部分だ。

 「マビノギ」での初めての来場者を制限しないイベント、コスプレコンテストと開催側でもちょっとした誤算や、混乱も感じさせるイベントだったが、全体的にユーザーが大いに楽しんだイベントだと感じた。ユーザー達の熱気は運営側も確かに受け止めていたように思うし、筆者自身改めて「マビノギ」というコンテンツに向けるユーザーのパワーを実感した。ネクソンにはまた様々なイベントを実施してもらいたいし、他のメーカーももっとユーザーがオフラインでふれあえるような機会を作ってもらいたいと感じた。


NEXON Korea ライブ1本部ライブ3室長のチョ・ドンヒョン氏、マビノギ企画チームのユン・スンヒ氏、マビノギ事業チームチーム長のファン・ソンヨン氏
マビノギ事業チーム事業2パート長のキム・ヨン氏、ネクソン運用本部運用部ゲーム運用3チームの平原亮太氏、右は重盛さん達の対決画面
重盛さと美さん、インパルスの板倉俊之さんと堤下敦さん
重森さんとインパルスの対決の結果を的中させたユーザーの中から、ジャンケンで勝ったユーザーには液晶テレビなどの豪華賞品がプレゼントされた

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(2011年 11月 21日)

[Reported by 勝田哲也]