「次世代ワールドホビーフェア '11 Winter」東京大会
任天堂は多数のニンテンドー3DSを出展
キッズやファミリーをメインターゲットとしたホビーイベント「次世代ワールドホビーフェア '11 Winter」の東京大会が1月22日と23日に幕張メッセ 国際展示場ホール9~11で開催される。
冬の「次世代ワールドホビーフェア」は毎年各地で順次開催される規模の大きいもので、1月16日にはすでに大阪大会が京セラドームで開催済みだ。今後、1月30日にはナゴヤドームで開催される名古屋大会、2月6日には福岡Yahoo! JAPANドームで開催される福岡大会が順次行なわれる。
出展内容はテレビゲームだけでなく玩具やキャラクターグッズ、コミックスやアニメにいたるまで多岐に渡る。今回も幅広く出展されており目移りするような内容となっていた。さらに、会場ではイベントや各種ゲーム大会が開催されており、お目当ての大会に参加したり、見てみるのも面白いだろう。
今回の「次世代ワールドホビーフェア」の1番の目玉はなんと言っても、任天堂が2月26日の発売を予定している「ニンテンドー3DS」の出展だろう。任天堂ブースには数多くの試遊台が並べられ、来場者達が列をなしていた。
他にも、プラモデルが付属することでも注目を集めているレベルファイブの「ダンボール戦機」がレベルファイブブースとは別に(隣り合っている)ブースを構えており、こちらも人気を集めていた。カプコンブースには巨大なジンオウガが展示されておりひときわ目立っていたほか、ソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは今回もPlayStation Moveをプッシュしていた。
本稿ではゲームに関する話題に絞ってお伝えする。
■ 任天堂ブースでは、ニンテンドー3DSの試遊台がズラリ
基本的にニンテンドー3DSに絞って出展した任天堂。注目度も高く多くの人で賑わっていた |
任天堂は、基本的にニンテンドー3DSに絞って出展。ブース構成は中央の通路に立体映像を出展。「NINTENDO WORLD 2011」での出展スタイルと同様に、ここではプレイすることはできないが、裸眼3D立体視がどのように見えるのかを確認することができる。このコーナーで展示されている全てのニンテンドー3DSでは同じ映像が流されており、「STARFOX64 3D」や「マリオカート(仮称)」、「ペーパーマリオ(仮称)」といったタイトルのダイジェスト映像が約4分に編集されている。このコーナーの出口では、体験した人に向けてニンテンドー3DSのパンフレットが配布されている。
ブースの左右はニンテンドー3DSの体験コーナーとなっている。一方は「ARゲームズ」と「ニンテンドー3DS カメラ」が体験できるコーナーとなっているが、非常に贅沢な作りになっている。パーティションで区切られた8つのテーブルが用意されており、順番が回ってくるとそこに通され、コンパニオンさんが1つ1つ説明して順序を追って2つのタイトルを体験することができるようなっている。約12分程度の体験コースで、終了後はアンケートに答えるようなシステムだ。
「ARゲームズ」で体験できるのは「マトあて」で、「ニンテンドー3DS カメラ」で体験できるのは、「3D写真」と「合体カメラ」。このコーナーは人気が高く、取材時には一時170分待ちと大変なことになっていた。混雑はしていたが、じっくりと商品の紹介を行ないたいという丁寧な姿勢は任天堂らしいところで、時間さえ許せば、ぜひ体験したいところだ。
もう一方のコーナーには「新 光神話 パルテナの鏡」、「ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」、「nintendogs + cats」の試遊コーナーとなっている。試遊の体験時間としては「パルテナの鏡」が約6分で待ち時間が50分ほど、「ゼルダの伝説」が体験時間約8分で待ち時間が70分ほど、「nintendogs + cats」が体験時間約3分ほどで待ち時間が55分ほどとなっていた。待ち時間の間に操作方法が書かれたパネルが配られ、席に着けばすぐに体験できるようなっていた。それぞれ用意されていた試遊台は16台ずつ。
体験コーナーの入り口では「ニンテンドー3DS」を体験される方へ」と書かれた紙を1人1人に手渡していた。これには「見え方に個人差があること」、「疲れているときは体験を控えて欲しい」、「6歳以下の子供には影響があるかもしれないので注意して欲しい」といった旨が細かく理由付きで書かれている。1度は目を通しておくと良いだろう。
ニンテンドー3DSのタイトルは実はこのほかにも出展されているブースがある。すぐ隣にあるKONAMIのブースでは、「Winning Eleven 3DSoccer」、「プロ野球スピリッツ 2011」、「ASPHALT 3D NITRO RACING」の試遊台が2台ずつ出展されている。こちらは20分程度で体験できるようなっているので、チェックしてみると良いだろう
任天堂ブースの見取り図。かなり広いはずだが、人が多いため、任天堂ブース付近はとにかく狭く感じられた | 任天堂ブースの横の壁際に設置された、ニンテンドー3DS以外の唯一のコンテンツが「スーパーカセキホリダー」。配信イベント「ホネホネ団 ライン部長の挑戦」が配信されている。多くのユーザーがダウンロードを行なっており、この一角も大変混雑している |
■ レベルファイブはPSP「ダンボール戦機」とWii「イナズマイレブン ストライカーズ」を出展
「ダンボール戦機」のブースには「LBXアキレス」などの、迫力ある大きなフィギュアが飾られており注目を集めていた |
レベルファイブのブースでは発売間近となったPSP「ダンボール戦機」と、この春の発売を予定しているWii「イナズマイレブン ストライカーズ」の試遊が楽しめる。ただしどちらも整理券を配布しており、受け取っておく必要がある。特に「イナズマイレブン ストライカーズ」の試遊台は9台しかないこともあってか整理券の配布枚数が少ないようで、開場1時間程度で配布が終了してしまうほどの人気となっていた。早めにチェックしておいた方が良いだろう。
PSP「ダンボール戦機」の試遊台は24台用意されており、一定時間ごとに整理券を配布していたので、時々チェックして受け取った後に遊んでいただきたい。それぞれの試遊台にはヘッドフォンも用意されており、音の大きな会場だが、じっくりと体験できるよう工夫されている。
ブースの構成としては、発売直前と言うこともあってか、半分以上のスペースを「ダンボール戦機」に割いていた。前述の試遊コーナーだけでなく、大きなジオラマを作り上げ作品世界を伝える工夫がなされ、今後発売されるプラモデルなどの最新の情報も多数展示されていた。展示されているプラモデルに、目を輝かせて魅入られている男の子も多く見られた。アニメなどの展開も予定されているので、作品世界も含め体感できるコーナーとして注目してほしい。
また、ホームページでも告知されているが、ブースではプレミアムプレートが配布されている。これにはプレミアムキーチケットが入っており、2月26日以降にお店でLBXを購入する時にこのチケットを出すと「LBXスペシャルウエポン」と交換してもらえる。かなり潤沢に用意されているようなので、ぜひとも受け取っていただきたい。
ゲームに同梱される「AX-00」のフィギュアも展示されている | 3月から4月にかけて発売される「LBX」も出展されていた | LBXに貼ることで、自分だけのLBXにカスタマイズすることができるステッカーも発売される |
「ダンボール戦機」の世界観をジオラマで再現したコーナー。かなりの大きさで見ているだけで想像力がふくらむ | |
開場して約1時間で整理券の配布は終了。大人気のWii「イナズマイレブン ストライカーズ」。CPU対戦と2人対戦の2種類の整理券が配布されている | DS「イナズマイレブン3 世界への挑戦!!」のスペシャルデータが配信されている。DSを忘れずに持参していただきたい |
■ SCEJブースでは、PlayStation Moveを中心に構成
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)のブースは、2010年秋に発売したばかりの体感型コントローラー「PlayStation Move」の試遊台が並んでいた。中心となったのは「フリフリ! サルゲッチュ」。同タイトルの試遊では通常の体験版のほかに、「チェブラーシカ」とコラボした特別体験版を選択することもできる。好きな方を選択して体験してみると良いだろう。
このほかにも、同社のヒーローキャラクターが登場する「ガチンコヒーローズ」、すでに発売されているが定番タイトルと言える「スポーツチャンピオン」、「MOVEでパーティ」の試遊台が置かれ、それぞれ人気を集めていた。
同社ブースではチャレンジカードが配布されており、体験するとスタンプを押してくれる。押されたスタンプの数などに応じて抽選会に参加することができ、当たると賞品がプレゼントされる。
「PlayStation Move」以外では、PSPタイトルとしてカプコンの「モンスターハンターポータブル 3rd」の試遊コーナーや、現在配信中の「パタポン3」の体験版の配信コーナーが設置されている。特に「パタポン3」の体験版の配信コーナーは、スタッフが色々と教えてくれるので、不安があってなかなかできない人は立ち寄ってみると良いだろう。100時間は遊べるというボリューム満点の内容なので、1度体験してみる価値はある。
【「SCEJ」ブース】 | ||
---|---|---|
最も大きくフィーチャーされているのは「フリフリ! サルゲッチュ」。試遊コーナーの他に、ステージでイベントが行なわれていないときにはそこでもプレイすることができる。さらに普通の体験版以外に、「チェブラーシカ」とコラボした特別体験版を選んで遊ぶことができる |
「パタポン3」の体験版の配信コーナー。ネットワーク環境がない人やどうやってダウンロードすればいいのかわからない人はここを訪ねると良い。スタッフが体験版のインストールをやってくれる | ブースでは体験するごとにチャレンジカードにスタンプを押してくれる。スタンプの個数やクイズでの正解に応じて抽選会にチャレンジすることができる。大当たりの賞品は「フリサルタンバリン」 |
■ カプコンブースは「モンスターハンターポータブル 3rd」中心に展開
巨大なジンオウガと等身大のハンター、オトモアイルーが来場者を迎えてくれる。この一角で写真を撮影している人が多かった |
カプコンブースでは、発売直後となった「モンスターハンターポータブル 3rd」を中心とした出展内容となっている。
「モンスターハンターポータブル 3rd」に関しては、試遊台がかなりの数出展されているにも限らず、試遊台の待ち時間は100分を超えていた。さらに面白いのは、ブースには「初心者歓迎」と書かれているが、全くの初心者よりすでに持っている人のほうが多く並んでいるという点だろう。知らない人と一緒に狩りに出かけたいという気持ちからなのか、体験した人に配布されるグッズが欲しいのかはわからないが、これもまた人気タイトルであるという証明とも言える。ちなみに体験できるのは東京ゲームショウで出展されていたのと同じ内容だ。
ブースではこのほかにも「MARVEL VS. CAPCOM 3」の試遊台と、「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」の試遊台が用意されている。体験するとポスター(MARVEL VS. CAPCOM 3)とポストカード(モンハン日記 ぽかぽかアイルー村)がプレゼントされる。
ちなみにブースでは頭にかぶれる可愛らしいアイルーのバンドが配布されており、会場でもかぶっている子供達を多く見かけた。
■ その他
上記以外にも多数のブースが出展されており、様々なタイトルが並んでいる。その中から気になったものを少しピックアップしておく。
バンダイナムコゲームスのブースでは、最近発売されたタイトルを中心に構成。そんな中、Wii「太鼓の達人Wii みんなでパーティ☆3代目!」が1番人気。45分待ちとなっていた | セガのブースはほぼ「爆丸」一色。DS「爆丸バトルブローラーズDS」がプレイ可能 | タカラトミーの「プリティーリズム・ミニスカート」のコーナーも大人気。多くの女の子であふれかえっていた |
(2011年 1月 22日)