HUE、「HELLGATE」クローズドβテスト先行体験レポートその2
「拠点防衛戦」やパーティープレイを高レベルキャラクターで挑戦!
株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は、Windows用オンラインアクションRPG「HELLGATE」にてクローズドβテスト(CBT)を11月3日15時~7日23時まで実施する。
今回は先週紹介した先行体験レポートで予告した「拠点防衛戦」と、高レベル向けダンジョンのパーティープレイを、HUEスタッフに協力してもらい挑戦することができた。ちなみにもう1つ予告していた「新ダンジョン」は現在まだ調整中で、体験できなかった。こちらはCBTではプレイできるようになるということだ。
■ 大量のモンスターが押し寄せる「拠点防衛戦」。波状攻撃を撃退することができるのか
5人で拠点防衛に出撃! スタート地点の近くの防衛基地から出発だ |
今回の体験用に用意してもらったサモナー。悪魔や精霊を操る |
「拠点防衛戦」は最大5人で挑戦できる協力型のコンテンツ。挑戦するにはモンスターからドロップされる“拠点用補給物資”が必要となる。このアイテムをリーダーが持っていれば、最初の街である「グリニッジ司令部」から「防衛基地」へ向かうことで「拠点防衛戦」が開始できる。
「拠点防衛戦」は、レベル制限は特に存在しないが、パーティーメンバーのレベル差を10以内に抑える必要がある。「拠点防衛戦」の難易度は挑戦するリーダーのレベルに応じて変化する。拠点防衛はソロでは難しいコンテンツだ。挑戦する際は、ギルドなどで呼びかけても良いし、拠点防衛のためのパーティーを募集しても良いだろう。
「拠点防衛戦」は専用のフィールドで行なわれる。東西南北4カ所に立てられた「タワー」を襲い来るモンスターから守るのだ。モンスターは基本的にはフィールド外から歩いてきて柱に向かって進んで来るが、時には空気中から一気にわき出るように出現することもある。攻撃してくるモンスターは、ゾンビからトカゲ型、羽根を持ったガーゴイルら、炎をまとったような巨人など様々だ。巨人はプレーヤーキャラの数倍の大きさがあり、まさに見上げるほどに大きい。これらを5人で撃退し続け、20分間守りきればミッション成功となる。
タワーには耐久力があり、モンスターに攻撃されると減っていく。このためタワーにとりつく敵を倒すことが急務である。敵は何度かに分けた波状攻撃をしてきて、撃退し続けると一旦流れがとぎれ、少しの間をおいてから再び攻撃が再開される、という感じになる。この一瞬の間に補助スキルをかけ直したり、中央の「拠点回復装置」で拠点の耐久力を回復させておきたい。
敵の攻撃は時間が経つことにどんどん苛烈になる。タワーには防御のためか常に赤いフィールドが張り巡らされ、プレーヤー達のスキル、モンスターの攻撃、さらには特定のモンスターが倒されると炎が広がったりといったエフェクトが出るため、重なると画面は非常に派手に、処理が重くなる。以前の試遊イベントではこれによりPCが処理落ちしてプレイができなくなっていたが、今回は調整されたためか、カク付く場面がありながらもきちんと進行した。
「拠点防衛戦」では敵がどんどん強くなっていく。それに加え、一定数敵を倒すと「地獄の伝令」と呼ばれる敵が現われる。「拠点防衛戦」ではケンタウルスのような馬の下半身を持つ敵で攻撃力・HPともに高い。見上げるほどの威圧的な大きさで、戦いの緊張感が一気に増す。しかも複数のタワーを同時に攻撃してきたり、5人のプレーヤーの連携が求められた。結果としては2回やって2回とも成功し、報酬を得ることができた。
今回は「拠点防衛戦」用にレベル35のブレードマスターと、サモナーを用意してもらった。両キャラクターとも序盤はプレイ済だったのでキャラクター特性は把握していたが、サモナーはさまざまな召喚が使えるようになっている。攻撃用の「ファイアエレメンタル」は強力になり、味方を回復させる「ウィッチドクター」といった悪魔も召喚できる。強大な敵を相手に距離を取りつつ味方を援護する、という戦い方で敵を倒していった。
一方、ブレードマスターはとにかく敵に突っ込み切りまくるのが楽しかった。巨大な敵には連続してスキルを使いダメージを与える。スキル構成としては敵の能力を低下させるものも多く、ブレードマスターは敵にダメージを与えると共に、味方の攻撃をより効果的にさせるための大事な役目だ。一方、敵に囲まれたときは一気にダメージを喰らって倒されることもあり、防御力の低さは頭に入れておかなくてはいけないと感じた。
「拠点防衛戦」はやはり5人で協力するのが楽しい。チャットを打つまもなく忙しいが、次どこに敵が出るのか、周りを見回し、タワーを周り、もしモンスターにタワーが襲われていたらそこに飛びこみ味方が来るまで足止めをする。味方が来てくれて敵を殲滅し始めたらここは任せて次へ行く、少ない人数で戦っている味方がいたら我が身の危険も顧みず助けに走る。巨大な敵が出てきたときに立ち向かわなくてはいけない悲壮感と、高揚感、そして乗りきったことの喜び……。20分の間にめまぐるしくいくつもの感情がわき上がってくる。「拠点防衛戦」はエキサイティングなコンテンツだ。ぜひ仲間を募って挑戦して欲しい。
今回は難易度「ノーマル」で挑戦したが、ダンジョン同様「拠点防衛戦」でも難易度が設定でき、「ノーマル」のほかにも、「ナイトメア」、「ヘル」というさらなる高難易度が設定可能だ。難易度を上げれば、ドロップされるアイテムのレア度が上がり、様々な能力が付与され、よりよいアイテムが手に入る。CBT、そしてオープンβテスト、正式サービスではコアプレーヤー達は仲間達とレアアイテムを求めてこのコンテンツを攻略していくだろう。その風景がどんなものになるのか、見てみたい。
■ ヘルモードに3人で挑戦。改めて感じたブレードマスターの職業特性
射撃系2人とのパーティー。ヘルの敵は堅く。3人で攻撃しても中々倒れない |
ブレードマスター。今回の装備は攻撃力を重視したものだという。その分防御力が低く、戦い方にはコツが必要だと感じた |
「拠点防衛戦」用に高レベルキャラクターを準備してもらっていたので、このキャラクターを使って、高レベル向けダンジョンでのパーティープレイも体験してみた。筆者が使ったキャラクターはレベル35のブレードマスターだ。挑戦したダンジョンは「ネクロポリス地下」という、レベル27前後の敵がいる場所だ。
編成としては、筆者のブレードマスターに、銃を使うマークスマンと特殊攻撃を得意とするエンジニアという後衛2人との3人パーティーとなった。エンジニアがロボットを使い敵を足止めし、マークスマンと筆者のブレードマスターがダメージを与えるという感じだ。難易度は敵がもっとも強い「ヘル」を体験してみた。
ここで改めて、「HELLGATE」のダンジョンの基本仕様を説明したい。「HELLGATE」には「ノーマル」、「ナイトメア」、「ヘル」という難易度が設定できる。「HELLGATE」のダンジョンは「Diablo」シリーズと違い、“1度クリアすると上の難易度が選択できる”という方式ではなく、プレーヤーがダンジョンに入る前に難易度を設定し、入口からはいることで自動生成される。最初から最難関の「ヘル」に挑戦することも可能なのだ。
ゲームをただ進めるだけならば「ノーマル」もいいが、ここではオプション効果のついてない、レアリティの低い武器や防具しか出てこない。このため先に進むと力不足になってしまう。一方、難易度を上げるとレアな武器や防具がどんどん手にはいる。難易度を上げたダンジョンで装備を調え、それから先に進む、といった戦略も必要になるのだ。何よりもダンジョンに潜る度、敵を倒す度に強力なアイテムを入手し、どんどん装備をアップグレードしていくというのが「HELLGATE」の最大の楽しさである。装備が物足りなくなったら、難易度を上げて何度も同じダンジョンでアイテムを集め、装備を充実させる、という行動が必要となる。そしてその「アイテムハント」がとても楽しいのだ。
CBTバージョンでは難易度が調整されているということで、前回はゲーム序盤から「ナイトメア」で進めていた。敵に囲まれるとピンチになる場面もあったが、やはり、レア装備が多く出るのが楽しく、難易度的にも歯ごたえがあり、自分なりの戦い方を探す面白さがあった。この時、試しに「ヘル」にも挑戦してみたのだが、こちらはきつかった。ザコモンスターでさえなかなか倒せず、地獄の伝令が出てきた時には、逃げながらやっとの思いで倒した。そのときに、「パーティープレイなら、ヘルは楽しいんじゃないか?」と感じた。パーティープレイは、複数のプレーヤーによる大きな火力で、モンスターと戦える。3人の火力ならば、ばりぱり倒せる!……と思っていたのだが、今回、実際に「ヘル」に挑戦してみると敵の耐久力、そして攻撃力が非常に高く、最初は何度も倒されてしまった。
これは、筆者のキャラクターのブレードマスターが前衛職なので、「他の2人の盾役にならなければ!」と筆者が思いこんでいたためだった。ブレードマスターは、防御力よりも攻撃力に特化したキャラクターである。特に今回用意された装備は攻撃力を高めるための物で、例えば盾を持てば攻撃力を犠牲にして防御力を上げることができる。「HELLGATE」はショートカットキーで瞬時に武器を切り替えられる。盾を持った装備にしたり、時には両手に銃を持って遠距離攻撃をする、といったことも可能なのだ。また、ステータス、スキルによってもキャラクターの性能、役割は大きく違ってくる。今回はそういった自由度を発揮できないため、きつい戦いとなってしまった。
そこで改めて現在の装備、性能ならでは攻撃力を活かした方が良いと考えを変え、敵を斬ってダメージが多くなったら逃げに徹するというとヒットアンドアウェイで戦ってみた。離脱しながら仲間が敵を引き付けたら反転し、再び斬りかかる。ブレードマスターは敵を攻撃することで回復するスキルなどがあり、敵を攻撃するほど自分が有利になる。防御力は決して高くないが、敵の攻撃をいかにかわしながらダメージを与えるのか、そこをテーマにして戦う職業だということが改めてわかった。
CBTバージョンでは、ブレードマスターとガーディアンの「前衛職」の足が速くなった。これはパーティープレイの時、前衛が敵と相対する前に後衛が敵を倒してしまうというバランスを改善するためだった。今回体験した「ヘルモード」では敵の体力が高かったためか、後衛に先に倒されてしまう、ということはなかったが、敵と距離を置きたい時などに役立った。近接職は足の速さも意識することで戦いの幅が広がると感じた。
今回、3人でプレイした「ヘル」はやっぱりきつかった。しかし明らかに1人では倒しきれない強力な敵を、必死に受け流し、時には距離を取りながら減らし、奥へ奥へと進んでいくのはとても楽しかった。筆者がもっとキャラクターに精通し、状況を把握できればこの戦いはさらに楽しくなるだろうと感じた。他のキャラクターの性能、特性も把握して上で、自分の戦い方を見出すことで突破口を見つける。「ヘル」はパーティープレイを前提とした難易度だと感じた。レアアイテムもざくざく持ちきれないほど出現した。「これが自分の物にできれば!」と強く思った。
「HELLGATE」はさまざまな“可能性”を持ったゲームである。職業だけでなく、育て方、装備で戦い方が変わる一方で、プレーヤーの目的は「多くの敵を殲滅する」という目的に集約されているのが面白い。CBTに参加するプレーヤーは、色々な職業や、難易度、新コンテンツなど、さまざまな要素を体験し、本作のポテンシャルを感じて欲しい。そして自分なりの戦い方を追求していってもらいたい。筆者も試行錯誤していきたいと思う。
ヘルでは堅く、攻撃力が高く、巨大な敵が次々と現われる。ザコモンスターも多数登場し、時には囲まれて動けなくなってしまう場面も。ブレードマスターは敵の周りで常に動き、ダメージを与えていく職業だと改めて確認した | ||
赤黒く、禍々しいモンスターが大量に闊歩する「ネクロポリス地下」は地獄そのもののように見える。いつか自分が育て上げたキャラクターで、仲間を募って来てみたい |
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Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
(2010年 10月 30日)