Rockstar Games、「RED DEAD REDEMPTION」マルチプレイ先行体験レポート
協力して戦う放浪モード、決闘から始まるムードたっぷりな対戦モード、西部を舞台にいざ戦え!


9月7日収録


 米Rockstar Gamesは9月7日、プレイステーション 3/Xbox 360向けアクションゲーム「RED DEAD REDEMPTION」のメディア向けマルチプレイ体験会を開催した。

 体験会では弊誌を含む7媒体が参加し、進行役を加えた8人でプレイした。今回は、Xbox 360のシステムリンクを使ったマルチプレイを体験した。なお、システムリンクとインターネット接続ではプレイできるゲームモードやルールの違いはないが、外部からシステムリンク内へは接続できず、8人のみでプレイした。



■ 広大な“ロビー”といえる放浪モード。仲間と共にギャングのアジトを襲撃!

体験会はRockstar Gamesが提供したイベントスペースで実施された
仲間とともに馬で荒野を走る。放浪モードならではの楽しみ方だ

 「RED DEAD REDEMPTION」のマルチプレイでは、プレーヤーキャラクターは接続するとシングルプレイと同じ、アメリカ南西部のニューオースティン、メキシコ北部のヌエボ・パライソ、そしてニューオースティンの北東にあるウェスト・エリズベスといった地域をカバーした広大な舞台でプレイを行なう。プレーヤーはこの広大な土地を自由に探索することができる。

 このマップに同時に接続できるのは最大16人。インターネットを経由した接続ではランダムに割り振られるという。マップ上には他のプレーヤーの姿も見える。ここで他プレーヤーと撃ち合うことも可能だ。街中で通行人などを撃つと保安官に追われ、保安官を始末すると賞金が賭けられる。シングルプレイと同じ感覚でプレイできる。

 この放浪モードでは、フィールドの各地にギャングの根城がある。放浪モードではリーダーが設定されている。リーダーは集合地点をマークできるので、周りに呼びかけてギャング団を協力して倒すことができる。今回リーダーが声をかけて一カ所を攻撃したが、他のプレーヤーと馬を並べて進み、連携して敵を倒すのは楽しかった。仲間に向かって攻撃している敵の側面に回り込み、撃ち倒すのは爽快だった。

 今回提示された場所でのギャングとの戦いでは「全ての武器の箱を破壊しろ」という目標が提示されていた。ギャング団の場所によって様々な目標が提示されるようだ。ギャングを蹴散らし、武器の箱に近づくと爆弾を設置できるメニューが表示される。設置をすると警告が出る。すぐ離れないと爆発に巻き込まれてしまう。仲間が設置したときはあわてて離れることも。

 アジトには数カ所武器の箱が設置してあり、その拠点を1つ1つつぶしていった。敵の増援があったり、有利な地形で待ち伏せされていたり、一筋縄ではいかない。味方も突っ込みたがる人、仲間と共に動くのが好きな人と様々だった。撃ち倒されても近くで復活できるので、気軽に挑戦できた。敵を一掃したときには、復讐のために敵が来るという警告があり、みんなで待ちかまえた。「籠城戦」の様な様相になってエキサイティングだった。

 放浪モードでの戦いや、各ゲームモードでの戦いでポイントを得ることでキャラクターはレベルアップしていき、デフォルトの装備がアップグレードされる。口笛を吹いて呼ぶことが出来る馬も、1レベルはスピードの遅いロバなのだが、こちらもレベルアップを繰り返すことで早い馬に乗り換えられるようになる。プレイを重ねるごとにキャラクターは強力になっていくのだ。


放浪モードでは、マップの各地にいるギャングと戦える。リーダーは参加者全員のマップにウエイポイントを提示できるため、提案すればみんなでギャング団に立ち向かうことも
皆で1台の馬車に乗ってみたりライフルで他のプレーヤーを襲ったり、放浪モードでは様々なことができる。ただみんなで歩くだけでも楽しそうだ



■ 全員が銃を手に対峙する決闘シーン「メキシカン・スタンドオフ」からスタート! 緊張感がたまらない対戦モード

対戦は決闘シーンから始まる。この状況を西部劇では「メキシカン・スタンドオフ」と呼称するという
マップ中央の金貨を奪い合う「バッグ争奪戦」。仲間との連携が鍵となるだろう

 「RED DEAD REDEMPTION」では放浪モード以外に、チーム戦である「ギャング戦」、全員が戦える「フリーフォーオール」等の対戦メニューが用意されている。これらのモードは最大16人(チーム戦は8vs8)で行なうことができ、ネットを通じたプレイではこれらを選択することですぐ対戦を始めることもできる。

 今回は、街にある対戦用の場所に参加プレーヤーが集まって開始するという方式で対戦を開始した。放浪モードをロビーとして使い、実際にキャラクターを動かして集まるというのは面白かった。インターネットを介していてもこのように放浪モードから集まることもできる。これ以外に、スタートボタンからのメニューでモードを選び、準備されているルームにランダムで振り分けられる。モードを選ぶ際は難易度設定も可能で、難易度を上げるとオートエイミングの機能が制限される。

 マルチプレイは大きく分けると「シュートアウト」と、「キャプチャー・ザ・バッグ」の2つになる。シュートアウトはその名の通り他のプレーヤーと撃ち合うシンプルなモード。チームにわかれる「ギャングベース」と全てのプレーヤーが敵の「フリーフォーオール」の2種類がある。

 「キャプチャー・ザ・バッグ」は3種類のゲームが用意されている。「黄金ダッシュ」は全てのプレーヤーが敵対するモードで、マップの各地に現われる金貨の袋を自分の箱に持ちかえる。壮絶な足の引っ張り合いが楽しい。「ゴールドキーパー」はチーム戦。各チームが所持しているバッグを奪い合う。敵の陣地までいってバッグを取って自軍に帰らなくてはいけないため、連携が求められる。「バッグ争奪戦」は両チームが、ステージ中央のバッグを奪い合う。マップ中央では、激しい銃撃戦が繰り広げられる。

 今回は、これら全てのモードとルールを体験した。各対戦では、スタート時銃を手に至近距離で向き合う「決闘」の状態になる。チームの場合は両チームが対峙した形で、フリーフォーオールならば円形に立った状態からスタートする。ここで生き残れればボーナスがもらえる。始まる前は他の人が誰を狙っているかキャラクターの向きでわかるため、駆け引きも楽しい。とても「西部劇」らしいシチュエーションだ。

 アバター部分も注目だ。チーム対戦時のキャラクターはランダムで変わる。保安官達の「執行者」、ならず者風の「牛泥棒」、メキシコでの悪役っぽい「反逆者」などいくつものモデルが用意されていて、対戦が始まるときに各チームが紹介され、そして「you」というセリフと共にプレーヤーキャラクターの姿がアップになる。そして決闘からスタートするのだ。時には自分のキャラクターが、ものすごい悪人顔だったりすると、対戦に闘志がわいてくる。対戦時には、まずこのスタート時の演出をぜひ見て欲しい。

 各マップには強力な武器が置かれている。これらの武器は倒されない限り持ち歩くことができる。連射が強い拳銃や、スコープつきのライフルがあったり、手に入れれば有利になる。また、「RED DEAD REDEMPTION」ではプレーヤーが銃を撃ったときや、ダッシュしたときマップに位置が表示される。しかし通常の移動ではマップに姿は現われないのだ。焦る気持ちを抑えつつ、敵に近付くのは面白い。撃つと位置が表示されるので、隠れて1カ所で攻撃し続ける“キャンプ”が難しいという点も面白く感じた。

 「RED DEAD REDEMPTION」の対戦はカジュアルで気軽に楽しめると感じた。プレーヤーのレベルが低くて武器が弱くてもマップに落ちている武器を拾えば戦える。また、放浪モードで数人でギャングの本拠地ー向かうプレイも楽しかった。発売後は、シングルプレイはもちろん、マルチにも積極的に参加したいと思った。


最大16人で楽しめる対戦モード。思う存分撃ち合いが楽しめる。続けることで強い武器や馬がアンロックされる
様々なシチュエーションでの銃撃戦が楽しめるのが「RED DEAD REDEMPTION」の魅力だ

(C) 2005-2010 Rockstar Games, Inc..

(2010年 9月 21日)

[Reported by 勝田哲也]