セガ、「SEGA PRIVATE SHOW 2010 SUMMER」開催

「戦国大戦」プレイアブル出展、「BB エアバースト Ver.2.0」、「WCCF IC 2009-2010」なども発表


6月25日 開催



 株式会社セガは、同社のアーケード用新作タイトルを集めた「SEGA PRIVATE SHOW 2010 SUMMER」を開催した。このイベントは、今夏~今冬までの稼動予定タイトルが一堂に会したマスコミやオペレーター向けの内覧会。

 「AOU2010 アミューズメント・エキスポ」(AOU2010)にて発表された「戦国大戦」が実機プレイアブルで出展されたほか、同じくAOU2010で発表された打撃と投げ、ガードの関係を再構築した「バーチャファイター5 ファイナル ショーダウン」のほか、「ボーダーブレイク」の新バージョンとなる「ボーダーブレイク エアバースト Ver.2.0」、日本代表も登場する「WORLD Club Champion Football」の最新作「WORLD Club Champion Football International Clubs 2009-2010」などが映像出展されていた。さらに、MLBを舞台としたダイジェストプレイ型野球カードゲーム「SEGA CARD-GEN MLB 2010」が参考出展された。

 ほかにも、コインとメダルの両オペレーションに対応した「100&メダル KAZAAAN!!」、アニメや変形トイと連動したキッズカードゲーム「爆丸アーケードバトラーズ」といったタイトルを出展。


■ 映像出展タイトル

 まずは映像出展タイトルからまとめておこう。すべて映像は撮影禁止となっていたため、提供された素材を掲載する。

「ボーダーブレイク エアバースト Ver.2.0」(今秋稼動予定)

 ネットワークロボットウォーズ(アクション)で、現在稼働中の「ボーダーブレイク」の最新版。10 vs 10というプレイ人数、リアルタイムイン/アウトのオンラインプレイ、多彩な機体や武装、マップも随時配信するなどの特徴を持つ本作だが、「エアバースト」というサブタイトル、そして「Ver.2.0」という呼称が気になる。会場で上映された映像には、「陸・海・空」といったキーワードが登場していたが、詳細は未定だ。
(C)SEGA

「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2009-2010」(今冬稼動予定)

 スポーツカードゲームの草分けとして、定番といえる「WCCF」の最新版は、09-10シーズンの最新データへの更新で新規5クラブ(ボルドー、VfLブルフスブルク、AZアルクマール、FCポルト、セビージャ)の追加により、登場チームは全24クラブに。日本代表チームも参戦する。

 また、レアカテゴリーはこれまでのポジション別から、「WCCF」に登場するリーグ国の代表に一新。「データ対戦大会」が進化し、参加条件を満たして自分のチームを登録すると、毎週開催される「データ対戦大会」に出場できる。大会の結果はメインモニターや公式サイトでチェックが可能。ゲームプレイ時に「店内対戦」と「ネットワーク全国対戦」が選択できるようになっている。

【スクリーンショット】

(C) SEGA (C)2009JFA
(C) Panini S.p.A. All Rights Reserved
The game is made by Sega in association with Panini.

「バーチャファイター5 ファイナル ショーダウン」(今夏稼動予定)

 打撃とガード、投げの関係を再構築し、読みが当たったときのリターンにもチューニングが施された「VF5 ファイナル ショーダウン」。シングルモード「ノックアウト・トライアル」は「スペシャル」となりさらにボリュームアップ。今まで以上にキャラクターをコーディネイトできる「スペシャルコスチューム」も追加された。

【スクリーンショット】
(C) SEGA

「ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer Live!」(今夏稼動予定)

 「アン×アン」の愛称で親しまれているネットワーク対戦クイズ最新作。オンラインでのクイズ対戦が全国でライブに展開されるように進化している。
(C) SEGA


「戦国大戦」(2010年稼動予定)

 「三国志大戦」のシステムを継承し、発展させた新たなトレーディングカードゲーム。RINGEDGEにハードが変更となり、グラフィックスは高解像度に対応。筐体中央に大きくセットされた盤面に専用のカードを置くことで、カード情報と位置情報を読み取る「フラットカードリーダー」に感圧機能が付き、手のひらでカードを押さえる「タッチアクション」が追加されたことが特徴。盤面上のカードを手のひらで押さえることで「タッチアクション」が起こり、プレーヤーの意思により特殊なアクションを起こすことができる。鉄砲隊であれば、強力な遠隔攻撃の「射撃」、騎馬隊ならば、敵に大ダメージを与えることができる「突撃」が発動する。

 そのほかの操作系は、左にあるトラックボールでカメラの切り替えやカーソル移動、右にある計略ボタンで計略の発動、奥義ボタンで奥義の使用、スタートボタンで計略のロックが行なえる。計略ボタンと奥義ボタンは後述の「虎口攻め」でも使用する。

 兵種は移動速度が高く、突撃できる「騎馬隊」、中距離から射撃が可能な「鉄砲隊」、突撃を迎撃でき、槍を扱う「槍足軽」、足を止めているときは遠距離からの射撃ができる「弓足軽」などが登場する。

 「三国志大戦」にあった攻城周りも変化。敵城エリアに部隊を進入させても敵城にダメージを与えることは可能だが、戦場にある「大筒」を使うことで離れたところから敵城への攻撃が可能。大筒に最後に触れたプレーヤーが大筒を占拠することになり、発射カウントが0になったタイミングで大筒を占拠していた場合、敵城へと砲撃し、敵城へダメージを与えられる。

 また、城ダメージを受けると「虎口攻め」ゲージが上昇。ゲージがMAXになると城門(城口)が開くので、そこに部隊を派遣すると「虎口攻め」が発生する。攻め手と守り手はそれぞれが作戦を選択し、同じ選択肢なら防衛成功、違う選択肢なら攻め手にボーナスが付く。

 武将カードのレアリティは、コモン、アンコモン、レア、スーパーレアの4種類。イラストは「三国志大戦」同様、様々なイラストレーターや漫画家が手がけているほか、題字には書家の武田双雲氏を起用している。

 ゲームモードは5つ。ランキングマッチで全国のプレーヤーと戦う「全国対戦モード」、史実の攻防戦を攻守に分かれ、特殊なレギュレーションで競い合うネットワーク対応の合戦形式となる「大戦国モード」、乱世の戦国をストーリーに沿ってCPU戦を勝ち抜く「群雄伝モード」、初心者用練習モード「初心の章」、オフライン対戦となる「店内対戦モード」となっている。

【スクリーンショット】
感圧センサーが搭載されたことにより、カードを手のひらで抑えることで「タッチアクション」が実現した騎馬隊によるタッチアクション「突撃」。オーラをまとった状態でタッチすることで発動できる鉄砲隊によるタッチアクション「射撃」。射撃範囲内に敵が入ると照準が出現し、その状態でタッチすると使える
兵種によって攻撃の優劣が異なり、得意不得意が設定されているのは「三国志大戦」と同様本作の大きな特徴の1つである「虎口攻め」大筒による射撃攻撃は、離れたところから敵城へとダメージを与えることができる
「大戦国モード」では落城しないことが勝利条件の西軍と、落城させることが条件の東軍に分かれ、戦場における各軍の優劣によって獲得ポイントが異なる1人プレイ用の「群雄伝」では、戦国時代を生き抜く武将のエピソードなどが楽しめる

【カード】
(C) SEGA

■ 「SEGA CARD-GEN MLB 2010」(参考出展)

 全400種類以上が用意されるMLBの選手カードを使った野球ゲーム。筐体上にセットされたカードリーダーがポジション別に用意されているのがユニーク。さらにその上にICカードと、カード排出用のスロットが装備されている。

 守備位置はカードリーダーごとに選手カードを挿入することで決定する。選手カードにはコストが設定されており、コスト制限に見合う数のカードが登録可能。カードがないポジションはプリセットしてある選手が登場する。この置き方によって発揮される能力が変化する。その後、打順をタッチパネルで設定するが、こちらも得意な打順に配置すればモチベーションが上がる。

 試合は登録選手データをもとにシミュレートされ、オートで進行する。同社の家庭用タイトル「野球つく」シリーズを想像するとわかりやすい。途中、試合の勝敗の鍵を握る場面になると、ダイジェストシーンへと突入。ピッチングはコースと球種を設定し、バッティングでは投球チャートから配球を読み、狙いたいコースを設定した後、どちらもタイミングよくアクションボタンを押すという方式になっている。つまり、読みあいと目押しが大事な要素となっている。

 全国通信対戦モード「REGULAR SEASON GAME」、店舗内対戦「EXHIBITION GAME」の2つのモードに対応。ICのチームカードには、「REGULAR SEASON GAME」の成績が記録される。

Product depicted for demonstration purposes only and is subject to change without further notice.(R)&(C) 2010 THE TOPPS COMPANY,INC.ALL RIGHTS RESERVED.TOPPS IS A REGISTERED TRADEMARK OF THE TOPPS COMPANY,INC.Major League Baseball trademarks and copyrights are used with permission of Major League Baseball Properties,Inc.OFFICIALLY LICENSED PRODUCT OF MLBP.Visit MLB.com,the official website of Major League Baseball.LICENSED BY MLBPA,2010.(C)MLBPA-Official Licencee,Major League Baseball Playsers Association.Visit www.MLBPLAYERS.com,thePlayers Choice on the web.

「爆丸アーケードバトラーズ」(7月中旬稼動予定)

 TVアニメ、玩具と連動するアクションカードバトルゲーム。リアルバトルのほうは、瞬間変形(ポップアウト)可能なトイ「爆丸」と、カードゲームを組み合わせた競技となっているが、「アーケードバトラーズ」は、「バクガンカード」と「アビリティカード」をスキャンし、トラックボールとボタンを使い、爆丸をシュートして、ゲートカードの上でポップアウトさせて戦う。相手と同じゲートカードに自分の爆丸を乗せるとバトル開始!バトルは、ボタンやトラックボールを使ったミニゲームで戦うこととなる。

 「バクガンカード」と、爆丸をパワーアップさせるための「アビリティカード」はそれぞれ3枚スキャン可能。第1弾で登場するカードは全93種類。アビリティカードは「アーケードバトル」からはグリーンとブルーが排出される。ブルーは特定の属性のジャッジポイントを増加させる効果、グリーンは様々な特殊効果が用意されている。排出されるカードはリアルバトルでも利用可能。

 リアルバトルではコスト計算などを手動で行なわなければならないが、「アーケードバトラー」ではそのあたりが自動化されており、遊びやすいのも特徴だ。

【スクリーンショット】

(C)SEGA TOYS/SPIN MASTER/BAKUGAN 2 PROJECT・テレビ東京

「100&メダルKAZAAAN!!」(2010年稼動予定)

 硬貨(100円)、メダルのどちらでも楽しむことができる2WAY対応型のメダルゲーム。最近には珍しくモニターなどがないタイプで、ボタンを押すだけでボールが飛び出し、クルーン抽選がスタートするシンプル操作が特徴。

 当たりを引くとボールが1段ずつ昇っていく3段構造になっており、ジャックポットチャンスをかけた3段目クルーンで外れても、クルーンの穴を埋めてジャックポット率が上昇。3つのクルーンをクリアすれば、ド派手な演出とともに、筐体上部の大型クルーンでジャックポットチャレンジとなり、最大9,900枚のメダル獲得のチャンスとなる。


(C)SEGA

■ そのほか

「トランスフォーマー アニメイテッド ザ・チェイス」
「トランスフォーマー アニメイテッド ザ・シューティング」(7月下旬稼動開始)
「トランスフォーマー」をハンドル操作で動かし、敵を追いかけ、ボタンを押してアタック。3回アタックに成功すればステージクリアとなるドライビングアクションゲームの「ザ・チェイス」(写真中央)と、ガンコントローラーを操作し、飛来する敵を撃墜していく「ザ・シューティング」(写真右)。どちらもカードをスキャンすることで、カードのキャラクターを読み込むことが可能

(C)TOMY

(2010年 6月 25日)

[Reported by 佐伯憲司]