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Electronic Entertainment Expo 2010現地レポート

PS3「リトル・ビッグ・プラネット2」の新要素が明らかに!

AIやロジックを作成するための電気回路生成機能を搭載!!


6月16日 開催(現地時間)

E3会場の特設ミーティングルーム



 Sony Computer Entertainment America(SCEA)は、E3会場の特設ミーティングルームにて、プレイステーション 3の最新作ゲーム「リトルビッグプラネット2」(LBP2)の新フィーチャーを解説するブレイクダウンセッションを開催した。

■ 「LBP2」では電気回路が設定可能に!?

Media MoleculeのAlex Evans氏

 「LBP1」は、欧米を中心にヒットした、ゲームコンストラクティング・ツールの側面を持ったアクションゲームタイトルで、そのユーザーが作ったコンテンツの数々はゲームコミュニティを超えたセンセーションを呼び起こした。

 「LBP」シリーズの開発元、Media MoleculeのAlex evans氏は、LBPが自分たちの想像を超えた活用がなされ、とんでもない傑作ゲームあるいはアート作品が生み出され続けていることに、創造主として、悦びを隠せないとのことだが、同時に多くのユーザーからの要望も寄せられたことを告白した。

 中でも、ゲームメカニクスのほぼ全てが物理シミュレーションベースであったことが、ある特定ジャンルのゲームを作りにくくしていたというのだ。

 そこで、「LBP2」では、なんと物理シミュレーション以外のゲームメカニクスを作ることができるように拡張した。

 その1つが「電子回路」(Evans氏はエレクトロニクスという表現を使っていた)だ。

 とはいっても、「LBP」の世界なので、回路図を作成するのではなく、アイコンをベースにして論理を作り上げていく。基板上に構築した論理回路はチップにひとまとめにすることができ、これをパーツとして公開することも可能なのだとか。

 つまり、キャラクターの動きを定義するような簡単なAIロジックのような論理回路を構築して、これをチップモジュールとして他の「LBP2」ユーザーとやりとりすることもできるのだ。

 Evans氏は、これを受け「つまり、『LBP2』の世界では、能力さえあればファブレス、半導体ベンダーにもなれるんです」というジョークを飛ばした。

 論理回路は、プログラミングに近いモノだけではなく、たとえば、純正ゲームコントローラーのボタンや方向入力を動きに変換するような直感的なデザインも可能となっている。なので、車のような乗り物の設計は前作よりもわかりやすくなっている。

 もちろん、「LBP1」と同等の物理シミュレーションベースのゲームメカニクスは「LBP2」でも応用は可能であり、「LBP1」のユーザーコンテンツは基本的には「LBP2」でも動作が可能だとのこと。

 「『LBP1』のバグを利用した裏テクも、可能な限り動作可能としました」(Evans氏)。

前作では「レバーを倒したら駆動力を後輪に伝える」というような形で自動車を定義していた 純正ゲームコントローラーの傾き(SIXAXIS)具合を、駆動力に結びつけた例
飛び道具の表現もより簡単に。シューティングゲームも直感的に作れるようになった 発光デカールを駆使すれば、テレビゲームライク表現も可能。「POWER UP!」のようなポップアップ・メッセージの表示などにも応用できる
スペースハリアー風な3Dシューティングゲームの例
よく見ると、奥行きがあるように見える地平線は実は書き割りだった。奥から手前に来る異なる速度の動く地平線は電気回路で設定されたもので、ただ、上から下に動いているだけ。敵の動きも電気回路による設定だ

■ 「LBP2」では手下キャラクターの生成や制御が容易に

 「LBP2」では、電気回路の他に「SACKBOT」とよばれる、NPCの生成やそのコントロールも可能になった。ちなみに、SACKBOTとは直訳すれば「布袋ボット」ということになるが、「LBP2」専用の造語になる。

 NPCは敵キャラクターとしてだけでなく、自分の手下のようなキャラクターとしても、前述の論理回路を活用することで自在な制御が可能だ。

 なので、レーシングゲームをはじめ、「レミングス」や「AGE OF EMPIRES」のようなRTSゲームも作ることが可能になるという。

 SACKBOTは、大きさも自在に変えることができる。例えばパズルとして、生身のキャラクターではとても頑丈で移動できない障害物を、巨大サイズのSACKBOTに乗り込んでから破壊するなり移動させるというようなゲーム設定も可能ということだ。

生身では難しい障害もSACKBOTを使って楽々クリア?

 また、操れるSACKBOTは1個に限定されないので、複数のSACKBOTを自分の制御下にすることができる。よって、リアルタイムストラテジーゲームのようなゲームも作れてしまうのだ。

複数のSACKBOTが、プレーヤーキャラクターの動きを真似るデモの例 無能な従属NPCをプレーヤーがゴールへ導くようなレミングスのようなゲームも作成可能 RTSライクなゲームの例。複数の軍事ユニットは、実はSACKBOT

 この他「LBP2」では、「LBP.ME/ユーザー名」のコミュニティWEBサイトを立ち上げる予定だそうで、各「LBP2」ユーザー達が作成したコンテンツをここをホームページにして宣伝活動が行なえるようにするとのこと。

 もはやゲームというよりは、ゲームプラットフォームにまで進化したという感じの「LBP2」だが、「LBP2」自身には1人プレイ用のキャンペーンも搭載されているので、普通のアクションゲームとしても楽しめる。

 「LBP2」は、欧米では今冬発売予定。日本でも確実に発売するとのことだが、その時期は未定。

「LBP2」では、LBP.MEのユーザーコミュニティサイトが立ち上がる予定。画面はその開発途中段階画面



【スクリーンショット】


(2010年 6月 17日)

[Reported by トライゼット西川善司]