スクエニ、「FF XIV」の9つのクラスを詳細に紹介!
「剣術士」、「呪術士」、「鍛治師」など9クラスのアビリティとウェポンスキルの一部が判明!


2010年発売予定

価格:未定


 株式会社スクウェア・エニックスは、PS3/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジー XIV(以下、FF XIV)」でプレーヤーが選べる9つのクラスの詳細を発表した。「FF XIV」は、2010年に正式サービス開始が予定されている新作MMOPRG。今春から、少人数で行なうαテストを開始し、その後段階的に人数を増やしながら数度のCBTが予定されている。3月11日にはCBT応募者が参加できるCBT用のサイトがオープンし、いよいよテスト開始に向けて本格始動を開始した。

 そんな動きに併せて久しぶりにゲーム内容についての最新情報が公開された。今回判明したのは、クラス固有の能力「アビリティ」と、そのクラス固有の武器を装備したときに使える「ウェポンスキル」の一部、パーティーでの基本的な立ち回りなど。ただし、クラスの種類やスキルはもちろん、これがすべてという訳ではなくあくまでも一部に過ぎない。また、クラスごとの画像の左側にいるキャラクターの装備は、スタート付近で手に入る装備となる。

 また、先日開催された「ファイナルファンタジー XI」のオフラインイベント「ヴァナ★フェス2010 ~8周年だョ!全員集合」で世界に先駆けて公開されたオープニングムービーの最新SSも届いているので、こちらもまとめて紹介しよう。



■ クラスの紹介

クラス概念図

 「FF XIV」では、武器を持ち換えることでクラスを変更できる「アーマリーシステム」で、1人のキャラクターが複数の役割を果たすことができる。クラスは物理攻撃をする「ファイター」、魔法攻撃をする「ソーサラー」、アイテムを収集する「ギャザラー」、生産専門の「クラフター」に分かれ、その4つの中がさらに武器によって細分化している。

 今回、前述したクラスの詳細以外に、初めて戦闘シーンのゲーム画面が公開された。戦闘シーンの画面は昨年、ドイツのゲームショウGamescomでプレイアブル出展された画面を紹介して以来になる。「アヤッタラ」と「ペイスト」いうモンスターと戦っている場面で、持っている武器から「格闘士」だとわかる。「地烈斬」という技を放っているが、攻撃範囲の外にいるため当たっていない。「FF XIV」ではそれぞれの武器にレンジが設定されているが、「格闘士」はその中でももっともレンジが短いクラスだ。


バトルのイメージ


剣術士 [Gladiator]

“攻守自在のディフェンダー”

 短剣から長剣まで、諸刃の直剣から片刃の曲刀まで、幅広い種類の攻撃主体の片手剣「佩剣」を主武器とする近接ファイター。さまざまなシチュエーションでの戦闘を余儀なくなれる剣闘士の技を源流としているため、盾を持てば仲間を護る重戦士に、片手を空ければ攻撃主体の軽戦士にと、フレキシブルに戦場での役割をチェンジできる。斬ったり突いたり投げたりと、戦術の幅が広いのも特徴。

 パーティーでは「斬撃」と「刺突」という2つの攻撃体型を駆使して、さまざまな種類の敵に対応できる。また、盾の運用も得意とするクラスなので、敵の注意を引き、攻撃を一身に集めつつ仲間を守護することができる。


時にはパーティーの盾となって戦う「湾刀シミター(Scimiter)」「小盾バックラー(Buckle)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
剣の喝采剣の切っ先を振り、敵に挑戦する敵の注目を集める
カバー背後の味方を護る背後にいる仲間のダメージを肩代わりする
ランパート剣による防御に注力する物理防御と魔法防御を向上させる
プレシジョン足を踏ん張り、剣による攻撃に注力する回避を捨て、代わりに命中を向上させる
イージスブーン盾に隠れつつ、自らの回復を図る盾でガードした際、ダメージをHPに変換する


【ウェポンスキル】
スキル名説明効果
ファランクス盾の後ろから剣を繰り出す盾でガードした直後に放つと、斬撃を加え、敵を怒らせる
レッドロータス炎を宿した剣で斬りつける敵に火撃を加える
シールドバッシュ盾で殴りつける敵に打撃を加え、かつ詠唱を中断させる
スピンストロークフェイントをかけつつ、剣で斬りつける敵に「斬撃」を加え、かつ自分が狙われていなければ、さらに追加ダメージを与える
サークルスラッシュ周囲を剣で薙ぎ払う周囲にいる敵に斬撃を加える


槍術士 [Lancer]

“変幻のストライカー”

 長いリーチを活かした敵アウトレンジからの「刺突」を得意とする「長槍」を主武器とするファイター。「刺突」以外にも、武器の選択によって「斬撃」や「打撃」など多彩な攻撃が選択できる。強盛を誇った「アラミゴ」の「バイク兵」の影響で、かつては柄の長さを競う風潮があったが、現在は多様な形式の槍が混在している。通例、「槍術士」は遠距離攻撃用に「投擲槍ジャベリン」も携帯する。

 槍の長いリーチを活かして、敵に間合いに入られることなく安全な遠距離から攻撃を繰り出せる。パーティープレイでは、敵の注意をそらしたり、仲間の攻撃を間接的に支援したりといった多彩な戦術行動をとることができる。


支援にも長けたファイター「鉄槍スピア(Spear)」「騎槍ランス(Lance)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
鼓舞槍旗を掲げ、士気を鼓舞するパーティメンバーが目標を攻撃した際にTPを与える
フェロシティ全力で槍を突き出すHPを削り、次の一撃で大ダメージを与える
気合自身に活を入れるHPを削り、TPを増加させる
コルーション仲間の陰から槍を突き出す敵の注目を仲間に集めつつ、その奥から攻撃を繰り出す
竜剣槍を巧みに操り、敵を翻弄する槍で敵の回避力を下げつつ、HPを吸収する


【ウェポンスキル】
スキル名説明効果
オーバーラン槍を構えて突進する敵が自分を感知していない時に放つと、高速接近して刺突を加え、自分のTPを向上させる
フェイントフェイント後に、狙い澄ました一突きを放つ敵に攻撃を回避された直後に放つと、必ずヒットする刺突攻撃となる
足払い低い姿勢で、槍で打ち払う自身の前方、扇状の範囲にいる敵の足に打撃を加え、動きを封じる。ただし、空を飛ぶ敵には無効
ムーンライズ槍で突き斬る斬撃を加え、敵のTP上昇を抑制する
スキュアー渾身の一突きを放ち、敵を怯ませる狙った敵と、その間にいる敵すべてに刺突を加える。地上の敵は動きが鈍くなる


格闘士 [Pugilist]

“無手のパニッシャー”

 伝統的な護身術を習得したファイター。鍛え抜かれた拳はすでに武器を帯びているに等しいが、手の延長上にある武器「闘器」を装着することによって、その破壊力はさらに倍加される。得意のクローズファイトに持ち込むためには、いかにして敵の懐に潜り込めるかが肝要で、相手の注意をそらす目的で「投輪チャクラム」を携帯する者もいる。

 「オフェンス」と「ディフェンス」という2つのスタンスを使い分け、パーティー構成や戦況に応じて臨機応変に戦法を変えることができる。攻撃のリーチが短く、防御力も低いが、機動性を活かしたトリッキーな技で敵を翻弄する。


「ディフェンス」と「オフェンス」を使い分ける「甲拳パンツァーファウスト(Panzerf&aumluste)」「牙拳ファング(Fangs)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
口笛口笛を吹き、敵の注意を引きつける敵の注目を集める
ブラインドサイド敵の背後をとる背後から攻撃に成功した際、大ダメージを与える
チャクラ丹田に力を入れるTPを削り、自分のHPを回復する
盗む所持品を掠める敵の所持品を掠めとる
フェザーステップゆらりとした歩法に変える1回だけ、回避力を飛躍的に向上させる


【ウェポンスキル】
スキル名説明効果
ジャーリングストライク敵の攻撃に合わせ、関節を痛打する攻撃を回避した直後に放つと、打撃を加えて敵の動きを封じ、怒らせる
貫手弱点を突く敵に刺突を加える。また連続して放てば、攻撃がクリティカルになり易くなる
ヘイメーカー攻撃をかわしつつ、拳を叩き込む攻撃を回避した直後に放つと、敵に強力な打撃を加える
タックルタックルする敵に高速接近し、打撃を加える
地烈斬地表を伝う衝撃波を走らせる遠距離に届く土撃を加える。ただし、空中の敵には無効


斧術士 [Marauder]

“戦慄のデストロイヤー”

 海賊が敵船破壊や強襲上陸で用いる「大斧」を主武器とするファイター。伝統的な海賊武器という印象が強いが、都市間の戦争や強大な魔物の討伐戦で大暴れし、英雄として武名を残した「斧術士」も少なくない。防御をしていても構わず巨大な斧頭を叩き込み、敵の盾を破壊したり、衝撃で昏倒させたりする力攻めを得意とするが、敵船に接舷するまでは「投斧フランキスカ」もまた重要な武器となる。

 力をためることで、戦況を1発で逆転するような強力な技を繰り出すことができる。渾身の一撃をより有効に活かすために、ベストなタイミングと間合い、戦況を作り出せるかがパーティープレイのカギとなる。


一撃必殺の強力な技を使いこなす「戦斧ウォーアクス(War axe)」「双斧ラブリュス(Labrys)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
ブラッドバス返り血で戦意を高める次の攻撃で敵に与えたダメージを自分のHPに加える
力攻め斧重量を乗せて、振り下ろすクリティカルの確率を高める
ディフェンダー斧での防御に努める攻撃を捨て、物理防御を高める
ディスオリエント斧で砂を巻き上げる敵の回避力を下げる
不屈の行軍地面を踏みしめながら行進する拘束魔法を受けても、ゆっくりとだが動くことができる


【ウェポンスキル】
スキル名説明効果
スカルサンダー斧で頭部を強打し、中枢を振動させる敵に斬撃を加え、かつ後に遺るダメージを残す。また力をためると、範囲が拡大する
丸太割り大木をも両断する、斬撃を放つ敵に斬撃を加える。特に植物系の敵に有効
フラクチャー敵の攻撃を捕殺し、大振りな攻撃を封じる攻撃を受け流した直後に放つと、敵に打撃を加え、かつウェポンスキルを封じる
ブランディッシュ周囲を斧で一閃する周囲にいる敵に斬撃を加える
アイアンテンペスト旋風のように斧を唸らせる自身を中心にドーナツ状の範囲にいる敵に、風撃を加える


弓術士 [Archer]

“疾風のアタッカー”

 遠距離からの狙撃や曲射を得意とする「弓矢」を主武器とするファイター。射かけるのに有利なポジションを選んだり、異なる特性の矢を敵によって使い分けたりと、戦術的な判断を要求される。「エオルゼア」では「エレゼン」の弓兵が得意とした「長弓術」と、「ミコッテ」の狩人伝統の「短弓術」とが普及している。また優れた動体視力を活かし、「投石」を得手とする者も多い。

 遠く離れた位置から、敵に先んじて強力な攻撃を繰り出すことができる。また、全体の戦況を把握しやすいので、仲間のサポートにも長けている。ただし、接近されると弱く、矢も無限ではない。射撃位置と矢種の選択が戦局を大きく左右することになる。


遠距離から味方を支援する「長弓ロングボウ(Long Bow)」「複合弓コンポジットボウ(Composite Bow)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
リプレニッシュ持てるだけの矢を番える複数の矢を同時に発射する
カメレオン呼吸を整え、息を殺す自分の気配を消す
ストライド大股にすたすたと歩く短時間、高速移動する
リトリーヴァル狐矢を拾うHPを削って、矢を拾い集める
ホークアイ鷹の如く目を凝らす次の射撃の命中精度を高める


【ウェポンスキル】
スキル名説明効果
影縫い敵の影法師を狙い撃ち、動きを制する敵の足を封じる
ワイドボレー矢の雨を降らせる目標とする敵と、その周囲の敵に射撃を加える
クイックノック複数の矢を連続して放つ複数本の矢を次々に番え、前方扇状の範囲の敵に射撃を加える
羽羽矢心を無にして一矢を放つ敵に射撃を加え、強化魔法を打ち消す
シュリーカー唸りを上げる一矢を放つ敵に射撃を加え、逃走させる


幻術士 [Conjurer]

“荘厳なるスピリチュアリスト”

 「幻術」と呼ばれる、属性の影響が強い魔法を操るソーサラー。己の周囲に満ちる万物を観想し、さまざまな属性の元素を見いだすことができる。自然木から作り出された杖状の魔器「幻具」を携帯しており、それを依代として元素を魔法に変換する。「幻術士」の総本山は、森の木々のささやき声が集まるという「グリダニア」の「碩老樹瞑想窟」にある。

 万物の元素を支配する属性を操ることができ、属性を帯びた魔法を得意とする魔道士。味方と敵、そして刻々と変わる環境、各々の属性を常に意識しつつ、戦況に応じて回復役と攻撃役をスイッチしながら活躍できる。


回復魔法と攻撃魔法を使い分けて戦う「枝杖ワンド(Wand)」「根杖ラディカル(Radical)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
幽遠朗々と呪文を絶唱する時間をかけて詠唱し、魔法威力を高める
トランスチャント呪文を熱唱する何があっても、詠唱を中断されない
スピリットバインドひそひそ声で呪文を詠唱する自らを拘束して、MPの消費を抑える
ローミングソウルハミングで呪文を低唱する歩きながら、魔法を詠唱する
パージ無辺に念いを馳せる仲間や敵の属性を平均化する


【ウェポンスキル】
スキル名説明
ファイア範囲内の敵に火撃ダメージを与える
ケアル範囲内のパーティメンバーのHPを回復する
プロテス範囲内のパーティメンバーの物理防御を高める
ショックスパイク自分の周囲に帯雷層を形成。敵の攻撃を受けると自動的に反撃し、痺れさせる
フロスト範囲内の敵に連続して氷撃ダメージを与える。


呪術士 [Thaumaturge]

“苛烈なるファンタジスト”

 「呪術」と呼ばれる、破壊的性格の強い魔法を操るソーサラー。己の本性を内観することで、心の内に秘める力を操ることができる。念珠をはめこんだ笏状の魔器「呪具」を携帯しており、それを注力点として精神を魔法に変換する。「ウルダハ」の2大礼拝堂が「呪術」の総本山とされ、術を研鑽する多数の学僧を擁している。

 ファイター系も含めた全クラスで、最大の攻撃力を誇る。また、敵に呪いをかけて弱体化したり、逆に味方を強化したりといった長期戦に有効な戦闘支援を得意としている。


強力な攻撃魔法で、パーティーの主砲になる「金笏セプター(Scepter)」「長笏スタッフ(Staff)」


【アビリティ】
アビリティ名説明効果
血の儀礼心血を注ぎ、呪文を高唱するHPを削って魔法威力を高める
荊棘痛覚を敵と共有する自分が受けたダメージを、与えた者にそのまま返す
ダークシール精神を集中させる魔法の命中精度を高める
イニシエーション意気を仲間と共有する自分にかかっている魔法効果を仲間と共有する
パラダイムシフト語りかけるように呪文を詠唱する魔法の有効距離を縮める代わりに、効果範囲を広げる


【ウェポンスキル】
スキル名説明
ドレイン範囲内の敵のHPを吸収する
グラビデ範囲内の敵の足を遅くする
サクリファ自分のHPを犠牲にして、味方のHPを回復する
サイフォマッジ行動不能の敵からMPを吸収する
アブゾアキュル敵の命中を吸収し、自分の命中精度を高める


鍛冶師 [Blacksmith]

“鋼鉄のアーティスト”

 鉄を加工し、道具や武器を生みだす金属の「クラフター」。「クロスペインハンマー(十字鉄鎚)」を主道具とする。工房で剣を鍛えたり、キャンプ地で短剣を研いだりと、商売は時と場所を選ばない。「鍛冶師」の源流は古く青銅時代にまで遡り、その頃より徒弟制によって連綿と受け継がれてきた伝統の技と、銃砲のような最先端の技とが渾然としており、流派も多い。

 戦闘では金属系の敵を弱体することができる。また敵を倒した際、金属系の戦利品を発見することができる。仲間の武器に目配りして、戦場でも常にベストコンディションに保つことができる。


金属を使った武器の製作が得意「十字鎚クロスペインハンマー(Cross-pein Hammer)」「金鑢ファイル(File)」


【製作物】
製作物材料
「アイアンインゴット」製錬、鋳造された鉄塊[鉄鉱]
「ソードガード」剣の鉄製鍔[アイアンインゴット]
「スパタ」青銅製の旧式騎兵剣[スパタブレード][ソードグリップ][ソードガード][ポンメル]
「ピック」青銅の鶴嘴[ピックヘッド][ピックポール][グリップストラップ]
「スパイクドラブリュス」強襲用に改造された「ラブリュス」[ラブリュス][ブロンズインゴット]


採掘師 [Miner]

“地底のエクスプローラー”

 鉱石や原石、化石の採掘、石材の切り出しなど、およそ岩石に関わる仕事すべてに精通する「ギャザラー」。「ピック(鶴嘴)」を主道具とする。主な取引相手は「鍛冶師」や「彫金師」。かつて鉱山都市であった「ウルダハ」発祥の鉱業技術に習熟しているため、鉱脈探査や土木工事など、仕事の幅は広い。彼らの間では定説となっている大陸漂流説から、「放浪の神オシュオン」を崇める者が多い。

 強力な「飛礫」を放って、鉱物系の敵を弱体する。旅の途中、フィールドやダンジョンでパーティーに副収入をもたらしてくれる。


鉱物を集める専門家「鶴嘴ピック(Pickaxe)」「砕石鎚ナッピングハンマー(Knapping Hammer)」


【アビリティ】
採集物説明
銅鉱銅を含有する鉱石
銀鉱銀を含有する鉱石
硝石半透明の結晶体。火薬や硝子、染料の原料
珪砂石英粒からなる白色砂
リトルワーム地中に生息する小さな環虫




【オープニングムービーのスクリーンショット】
冒険に旅立とうとしている若者が垣間見る、「エオルゼア」の動乱を描いたオープニングムービー



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(2010年 3月 11日)

[Reported by 石井聡]