東京ゲームショウ2009レポート
KONAMIブースイベントレポートその3
新旧「ときメモ」シリーズの声優が一挙登場!
「ときめきアイドリング!!!」のメンバーによるライブステージも開催
KONAMIは東京ゲームショウ 2009のパブリックデー初日となる26日、同社ブース内にて12月3日発売予定のPSP用ソフト「ときめきメモリアル4」および、PSP用ソフトとしてゲーム化が決定した「FAIRY TAIL」(※発売日は未定)のステージイベントを開催した。
イベントの司会を担当したのはお笑いコンビ・アメリカザリガニ(柳原哲也さん、平井善之さん)のお2人。元々両作品のゲームおよび原作の内容に詳しいこともあり、ゲスト陣に対して絶妙なツッコミやギャグを交えつつ、来場者の笑いを誘っていた。
本稿では、「ときめきメモリアル4」のステージイベントのほかに、ビジネスデーにも行なわれていた「メタルギアソリッド ピースウォーカー」(以下、「MGS PW」)のイベントのうちで前回のレポートから変更された部分、およびパブリックデーにのみ開設されたブースについてもレポートしていこう。
■ 「ときめきメモリアル4」スペシャルステージ
新旧ヒロイン役の声優をゲストに迎え、シリーズ最新作の特徴を紹介
壇上には(右から)野田さん、金月さん、滝田さん、大亀さんの各声優陣が登場。スクリーンに映し出される「ときメモ4」について、思い出話を交えつつトークを行った |
テーマソングを歌うのはその名も、「ときめきアイドリング!!!」。メンバーのほとんどが現役の高校生なので、きらめき高校の制服姿がバッチリ似合っている |
シリーズ第1作目の「ときめきメモリアル」(以下、「ときメモ」)がPCエンジン用ソフトとして発売以来、今年で15周年を迎える「ときメモ」シリーズ。26日のステージでは、まず最初に初代「ときメモ」においてヒロインの藤崎詩織の声を担当した金月真美さんと、同じく「ときメモ2」の陽ノ下光役の野田順子さんのお2人が登場し、おなじみのテーマソング「もっと!モット!ときめき」を熱唱。その後は開発を担当したKONAMIの吉田敦氏も加わり、「当時はまだ大学職員として働いていたので、職場の夏休みを利用して収録に参加していました」(金月さん)、「今までずっと男役ばかりだったのに、こんなカワイイ女の子の役ができるとは、と感激しました。収録中は声が全然持たなくて、30分おきぐらいで声がかすれるたびに休憩をとりながらやってましたね」(野田さん)など、開発当時の懐かしい思い出話などを語っていた。
吉田氏からゲームシステムなどについてのより詳しい説明があったことも、今回のステージでは見逃せない大きなポイントとなった。「ときメモ4」は第1作目から15年後のきらめき高校が舞台ということで、新1年生の制服がブレザーに変わり、上級生は従来どおりのセーラー服姿になるとのこと。また、ゲームのシンボル的存在である「伝説の場所」にある木が、さらに成長した姿で引き続き登場するようになっていることが明らかにされた。
「ときメモ4」の新要素である「手つなぎモード」についても詳しい説明があった。本モードはゲーム中にときどき発生し、LまたはRボタンで選択肢を選んでいい結果が出た場合は、いっしょにいた女の子と手をつなぐことができるようになるので、プレーヤーのドキドキ感をさらに演出する仕掛けになっているそうだ。 ほかにも以前の作品でも好評を博した「戦闘モード」や数々のミニゲームを復活させたり、学校行事などのイベントがシリーズ史上最大となる約5,000種類も用意されていることなどが合わせて発表された。
そして最新作の「ときメモ4」のヒロイン、星川真希役の大亀あすかさんと、皐月優役の滝田樹里さんが、生アテレコを披露した後にステージに登場。 「真希ちゃんはとても真面目で素直なクラスの人気者。主人公の男の子ととても親しみやすく、いつもそばにいていろいろと世話もしてくれる優しいキャラクタになっています。」(大亀さん)「優ちゃんは学校の生徒会長で、容姿端麗で人望も厚い才色兼備タイプ。ときどき主人公に対して、悪気はないけど厳しいセリフを言ってしまうことがあったり、(告白されるためには)プレーヤーのみなさんがきっとご苦労なさるのではないかと思います」(滝田さん) と、自身の演じるキャラクタの紹介および特徴を語ってくれた。
そして本作品のテーマソングは、川嶋あいさんの作詞・作曲による「手のひらの勇気」という曲であることが判明。さらにステージでは、「元気でさわやかなイメージの曲になっています!」という川嶋さんからのビデオメッセージに続き、この曲を歌うためだけに結成された特別ユニット、その名も「ときメモアイドリング!!!」のメンバーが登場するサプライズが。このユニットはリーダーの遠藤舞さんをはじめ、外岡えりかさん、横山ルリカさん、森田涼花さん、三宅ひとみさん、橘ゆりかさん、そして大川藍さんというそうそうたるメンバーで構成されており、しかも全員がきらめき高校の制服姿で颯爽と登場。残念ながら森田さんだけは不参加となったが、今回が「手のひらの勇気」のライブでの初お披露目となった。なお、この曲はソフトの発売日よりも1日早い、12月2日にCDで発売されることが早くも決定している。
ゲームソフト以外にも、コナミスタイルよりオリジナルアニメや各種グッズの販売なども予定されているとのことだ |
■ 「MGS PW」ステージA
「MGS」シリーズのデザインを手がける新川氏が登場
歴代「MGS」シリーズのキャラクター・メカニックデザインを担当している新川洋司氏 |
25日と26日の「MGS PW」のステージAでは、「MGS」シリーズのキャラクター・メカニックデザインを手がける新川洋司氏が登場し、仕事の進め方やキャラクターについて語っていた。ここからは、新川氏のコメントを中心に紹介していこう。
「どのようにキャラクターデザインを進めるのか?」という質問に対して、新川氏は「最初は簡単な文章で送られてくる設定からイメージを膨らませていき、スケッチを何十枚、何百枚と書いてプレゼンをします。そこで『こんな感じかな?(新川氏)』、『いや、違う(小島氏)』」といったやりとりがあってそれが面白い」とキャラクターデザインができていく過程を説明していた。
「思い入れのあるキャラクターは誰?」という質問に対しては、「MGS」のサイボーグ忍者と答えた新川氏に対して、小島氏は「サイボーグ忍者なんかはまったくオーダーしていないキャラを勝手に書いてきて、『出してくれ!』と言ってきたキャラクター。でも、それがカッコよかったので、実際に出したところ人気のあるキャラクターになった。こういうことがあるから新川氏との仕事は面白い」と、新川氏のデザインに対する信頼を伺わせていた。
イベントの最後、新川氏は「アシュレイ・ウッドという海外のアーティストと一緒に、うちのチームも作っていますので、そちらも楽しみにしてください。あと、体験版には間に合わなかったのですが、会場で遊べるバージョンだとデモの中にもインタラクティブな部分があって、今回いろいろと仕掛けをしていますので、楽しみに待っていてください」とコメント。 実際に、会場の体験コーナーにあるプレイアブル機では、ヒロインのパスに対してデモ中にズームをすると、衣装が透けて下着姿になるという、ちょっとエッチな演出を楽しむことができた。単調になりがちなデモシーンを面白くする、こういったインタラクティブな演出にも期待したい。
イベントの途中では、新川氏が色紙に生でイラストを描くコーナーもあった。常に筆ペンでデザインを行なうと言う新川氏は、下書きなどもすることなくサラサラと筆を走らせていくこと数分、見事にスネークとパスのイラストを描き終えると、会場からは自然と拍手が起こっていた |
■ 「ラブプラス」ゲストステージ
小島氏が「ラブプラス」を大絶賛!
「MGS」のファンが集まる中、小島氏が「ラブプラス」について熱く語るという、興味深いステージが展開された |
26日の「MGS PW」のイベントステージA終了直後、退場したはずの小島氏が再登場。何が行なわれるのかと思っていると、始まったのはなんとコミュニケーションゲーム、DS「ラブプラス」のゲストステージ。
続いて「ラブプラス」のプロデューサーである内田明理氏とディレクターの石原明広氏、キャラクターデザインのミノ☆タロー氏の3人が登場して、小島氏とのトークがスタート。
小島氏は「ラブプラス」について「社会現象になっているんですが、大変なことになっています。うちのスタッフも仕事しませんから(笑)」とコメント。また「ラブプラス」のキャラクターデザインについても「僕は『ラブプラス』を見て、あまりにもキャラクターがうまいので、どこの会社が作ってるのかな? と見たら、コナミって書いてあって(笑)。うちの社員にミノ☆タローさんという方がいるということがわかって、ぜひ会いに行きたいということで社長と一緒に会いにいきました」というエピソードを紹介。ミノ☆タロー氏も「いきなり小島監督が来るというので、何か怒られるのかと思いました。ビックリしましたよ」とそのときの心境をコメントしていた。
さらに、「プレイしたことがある人はわかる思うんですけれど、手放せないんですよ、『ラブプラス』。“コンビニと『ラブプラス』があれば生きていける!”と言い切る若者が急増する、そんなゲームを僕は作れないので、腹が立って仕方がないんですよ!」とゲーム内容を絶賛していた。
ミニステージの最後、内田氏は「続々再出荷中ですので、今度こそ是非お買い逃しのないようにお願いします」、石原氏は「ずーっと遊べるゲームですので、2年といわず3年といわず、ずーっと遊んでください。皆さんのお手元においていただければ、きっと彼女達も幸せだと思います。よろしくお願いします」とコメント。小島氏は「『メタルギア』と『ラブプラス』って一見違うんですれど、魂は一緒です。僕も“このゲームがあるから明日も早起きしてがんばろう!”と思えるようなものを作りたい。『ラブプラス』はちょっと行き過ぎかもしれないですけれど(笑)。すごいゲームだと思いますので、皆さんもかわいがってあげてください」とコメントして、ミニステージを締めくくった。
「ラブプラス」プロデューサーの内田明理氏 | 「ラブプラス」ディレクターの石原明広氏 | 「ラブプラス」キャラクターデザインを担当したミノ☆タロー氏 |
■ 4人協力のデモプレーヤーとして「アメリカザリガニ」の2人が参戦
トレーラーさながらのデモプレイの結果は!?
お笑いコンビ・アメリカザリガニの、柳原哲也さん(写真左)と平井善之さん(写真右)。会場で流れている「MGS PW」のトレーラームービーのナレーションも担当していることもあり、小島氏と握手をしながらの登場となった |
26日の「MGS PW」のステージBには、「ときめきメモリアル4」と「FAIRY TAIL」のイベントステージで司会を務めた、お笑いコンビ・「アメリカザリガニ」のお2人がゲストプレーヤーとして登場。小島・吉池両氏とともに、4人協力ミッションのデモプレイを行なった。
小島氏のスネークが“SNEAKING SUIT”を装備していることもあり、敵兵士を眠らせる「MGS」らしいプレイをして、「アメリカザリガニ」の2人はサポートに回るという打ち合わせをしてデモプレイはスタート。
前日に練習してきたという「アメリカザリガニ」の2人だけに、26日のデモプレイは誰も見つかることなく戦車を守る強化兵を次々と眠らせていくという、これまでにない理想的な展開に。ところが、これから戦車長を眠らせようという段階になったところで、平井さんの発射したスティンガーミサイルが、なんと戦車を破壊してしまうというアクシデントが発生。戦車を破壊してもクリア扱いになるため、思わぬ形でデモプレイは終了となっていた。
平井さんのスネークが瀕死になってしまい心臓マッサージを受けている場面では、トレーラームービーのナレーションさながらに「スネーク!スネーク!スネーク!」と柳原さんが声をかける場面も | 思わぬ幕切れになってしまった直後、「燃料タンクを叩いて動きを止めるんちゃうんか?昨日リハでさんざん練習したやんけー!」とツッコむ柳原さんに、平井さんは「やってもーた!」という表情 |
■ Wii 「ファミリーチャレンジWii」 ※キッズブースにのみ出展
発売日:11月19日発売予定 価格:3,675円(ソフト単体版) |
キッズステージでは体験イベント大会を開催。参加したプレーヤーの順位に応じて認定証などをプレゼントしていた |
「DDR」(「ダンスダンスレボリューション」)専用コントローラを1枚用意するだけで、最大で4人まで同時に遊べるパーティバラエティゲーム。計算力やリズム感、瞬発力などをテーマにしたさまざまなジャンルのミニゲームにチャレンジし、他のプレーヤーと勝敗を競ったり、みんなで協力しながら高得点を目指したりて楽しめる作品だ。
ミニゲームには、タイミングよくボタンを押して風船を飛ばす「ビッグバルーン」や、画面に表示された計算式を完成させるための数字を探し出す「あなうめ計算」など約40種類が用意されている。いずれのゲームも、親子同士や小さな子どもでも気軽に楽しめるよう、ルールや操作方法は極力シンプルに設計されている。また、各ゲームをプレイ後には消費カロリーが画面に表示される機能もついている。
なお、ソフトはDDR専用コントローラ同梱版とソフト単体版との2種類が発売される予定。
【スクリーンショット】 | |
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■ そのほか特設スペース
【デキシーズ 幕張出張所】 | ||
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「ときめきメモリアル4」のブースの裏には、「ラブプラス」のプレーヤーがコミュニケーションを楽しめるフリースペース「デキシーズ 幕張出張所」が登場。ここでは「ラブプラス」のキャラクターデザインを手がけたミノ☆タロー氏が、抽選で選ばれた5人のラッキーなプレーヤーの“カノジョ”を色紙に書くイベントも行なわれていた |
【「メタルギアソリッド ピースウォーカー」 フリープレイスポット】 | ||
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会場となっている幕張メッセのすぐそばには、「MGS PW」体験版をじっくりと楽しめるフリープレイスポットが設置されていた。ここは、体験版をPSPにダウンロードした人のみが入場可能となっており、「MGS PW」の協力プレイが楽しめるのはもちろん、ドリンクを1杯無料で飲めるほか、スネークの等身大人形なども設置されていた |
(C)2009 Konami Digital Entertainment
□東京ゲームショウ2009のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□KONAMIのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□東京ゲームショウ2009 KONAMIスペシャルサイト
http://www.konami.jp/tgs/?ref=kdej_topics
(2009年 9月 27日)