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SCARZ Absoluteが参戦する「eXTREMESLAND 2018」が明日より中国上海で開幕

目標はグループリーグ突破! GALLERIAの日本語配信でSCARZを応援しよう!

10月18日~21日開催

会場:中国上海666号館

 BenQのゲーミングブランドZOWIEが主催する「Counter-Strike: Global Offensive」のアジア大会「eXTREMESLAND 2018」が明日10月18日より中国上海で開幕する。日本からは、GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018で優勝したSCARZ Absoluteが2年連続で出場する。本稿では、開幕に先立ち大会スケジュールと配信予定、それからSCARZ Absoluteの練習風景の模様などをお届けしたい。

 「eXTREMESLAND」は、BenQ Chinaが2年前から開催している「Counter-Strike: Global Offensive」のアジア大会。もともと中国でZOWIEブランドを大きく育てたいBenQが、中国のeスポーツコミュニティにアピールするために企画された大会で、中国では1次予選と2次予選の2度に分けて予選が実施されるなど、中国「CS:GO」界における登竜門的な大会になっている。

【eXTREMESLANDの優勝トロフィー】

 実際、2016年の第1回大会は中国が4チーム、2017年の第2回大会は中国が3チームと、中国色の強い大会だったが、今年の第3回は中国が2チームまで減少し、名実共にアジア1を決める大会になりつつある。

 賞金総額は10万ドル(約1,120万円)で、優勝賞金は4万ドル(約450万円)。出場国/地域は、日本、中国、韓国、台湾、オーストラリア、インドネシア、インド、中東、モンゴル、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、トルコと実に多彩。今回、トルコがビザの関係で不参加となり、14カ国/地域15チームで争われることとなった。

【出場チーム】

 本戦に出場した15チームは、明日より4日間に渡って戦いを繰り広げ、アジアナンバーワンを決める。日本では、ご存じの通り、サードウェーブが主催するGALLERIA GAMEMASTER CUPが日本予選を兼ねており、2連覇を達成したSCARZ Absoluteが2年連続の出場を決めた。

主催者インタビューを受けるSCARZ Absoluteの選手達

 「eXTREMESLAND」は、SCARZ Absoluteにとっても馴染み深い大会だ。第1回大会は、SCARZ AbsoluteがまだRascal Jester Absoluteだった時代から参戦しており、インゲームリーダー(IGL)のcrow選手、アサルターのbarce選手ら初期メンバーは3回目のチャレンジとなる。

 過去2回の大会では、いずれも予選リーグで敗退しており、存在感を示すことができていない。ただ、昨年と比較すると、様々な国際大会で活躍したことで、HLTVの世界ランク(89位)もCSGO2Asiaのアジアランク(4位)も格段に高くなっており、初となる予選リーグ突破が期待される。予選リーグの組み合わせは以下の通り。

【グループリーグ】

Group A

5Power Gaming(中国)
NASR eSports(中東)
SZ Absolute(日本)
D13(モンゴル)

Group B

Chiefs eSports Club(ANZ)
Beyond Esports(タイ)
Flash Gaming(中国)
Sad Story(台湾)

Group C

MVP PK(韓国)
FrostFire(マレーシア)
OpTic India(インド)
Revolution(ベトナム)

Group D

B.O.O.T-dream[S]cape(シンガポール)
EXECUTIONERS(インドネシア)
TNC Pro Team(フィリピン)
Royal Bandits E-Sports(トルコ、不参加)

 SCARZが入るグループAには、中国予選をトップ通過した5POWER Gaming(アジアランク5位)が入っている。5POWERは、SCARZ自身が目下のライバルとして認めるアジアの強豪で、彼らに勝てば予選リーグ突破がほぼ確定する。SCARZの緒戦は中東代表のNASR(アジアランク無し)で、NASRに勝てば、勝者同士の対決でおそらく5POWER Gamingとの戦いとなる。

 細かいスケジュールは以下の通り。すべて表記は中国時間のため、日本時間は+1時間する必要がある。また、初日の18日は多くの試合をこなすためにBO1になっている点に注意が必要だ。

10月18日

11:00 – 5POWER vs. D13 | BO1
11:00 – NASR vs. SCARZ Absolute| BO1
12:30 – Chiefs vs. Sad Story | BO1
12:30 – Beyond vs. Flash | BO1
14:00 – MVP PK vs. Revolution| BO1
14:00 – FrostFire vs. OpTic India| BO1
15:30 – BOOT-d[S]vs. XCN | BO1
15:30 – Royal Bandits vs. TNC | BO1
17:00 – Group A Winners' Match | BO1
17:00 – Group B Winners' Match | BO1
18:30 – Group C Winners' Match | BO1
18:30 – Group D Winners' Match | BO1

10月19日

10:00 – Group A Elimination Match | BO3
10:00 – Group B Elimination Match | BO3
13:00 – Group C Elimination Match | BO3
13:00 – Group D Elimination Match | BO3
16:00 – Group A Decider Match | BO3
16:00 – Group B Decider Match | BO3
19:00 – Group C Decider Match | BO3
19:00 – Group D Decider Match | BO3

10月20日

10:00 – Quarter-final #1 | BO3
13:00 – Quarter-final #2 | BO3
16:00 – Quarter-final #3 | BO3
19:00 – Quarter-final #4 | BO3

10月21日

11:00 – Semi-final #1 | BO3
14:00 – Semi-final #2 | BO3
17:00 – Grand Final | BO3

 eXTREMESLAND 2018は、中国のライブ配信サイト火猫での配信が予定されているほか、日本では日本予選を実施したGALLERIAが昨年に引き続いて公式Twitchにて日本語での配信を行なう。キャスターはabara氏、コメンテーターにはSaSRal氏というお馴染み布陣で、怒濤の4日間連続配信を行なうので、ぜひ視聴してSCARZ Absoluteを応援しよう。

【GALLERIAが日本語配信を実施】

 さて、そのSCARZ Absoluteだが、大会前日の17日は、朝から会場入りし、大会のリハーサルやセッティングをこなしながら、その合間にタイ代表のBeyondや、ベトナム代表のRevolutionと30ラウンドの練習試合を行ない、得意マップのMirageやDust2ですべて勝利を収めていた。格下との練習とは言え、かなり調子は良さそうで、明日の本戦を前に自信を深めていた様子だった。

【セッティング中のSCARZ Absolute】
全チームの選手達は、大会前日に主催社にSSDを手渡され、その中にコンフィグ設定を入れておく。試合開始にはそのSSDを接続するだけで簡単にコンフィグを呼び出せる仕組み。大会運営の迅速化と、チートツール対策を兼ねた施策だ
【練習試合中のSCARZ Absolute】
選手専用の練習スペースで、ベトナムのチームと練習試合をするSCARZ Absolute

 最後にSCARZ Absoluteのメンバーに明日の大会に向けての意気込みを聞いてきた。

――練習試合お疲れ様でした。昨日と今日で実施した4ゲームにすべて勝利と言うことで、調子が良さそうですが、今のところの手応えは如何ですか?

Laz選手:はい、良い感じだと思います。

――練習を見ていた感じでは、新メンバーのReita選手のスナイプが冴え渡っていましたが、これはいつも通りなのか、多少上振れなのか。

Reita選手:上振れですね(笑)。

Laz選手:メンバーが変わって、Reitaがスナイパーとして入ってくれて、役割がピッタリハマるようになりました。これまではハマっていない感じがしていたんですけど、そこが大きく変わったポイントですね。

Reita選手は、スナイパーの伝統といえる4:3比率を引き延ばし無しでプレイする古風な“AWPer”だ。「Counter-Strike 1.6」を思い出させてくれる

――スナイパーが最大2枚出せるようになった、これはSCARZ Absoluteにとって新しい強みですよね。

Laz選手:そうですね。僕はもともとスナイパーはあまりやりたくなくて、アサルトがやりたかったのですが、Reitaはスナイパーがやりたいという人なので、彼にはスナイパーを任せて、僕はやりたかったアサルトをやれて、そこが上手くハマっている感じです。

【スナイパーが2枚に】
Reita選手とLaz選手、最大2枚のスナイパーが出せるようになった

――ちょうど1年前に、まさにこの場所でインタビューさせていただきましたが、1年前と比べて、チームはどう強くなりましたか?

Laz選手:1年前と比べると確実に強くなっていますね。Reitaが加入して、作戦などの面ではまだ洗練されていないところがありますが、強さでいったら断然上です。

――それはどのあたりで感じていますか?

Laz選手:それは先ほどもお話しした役割が明確になったということと、個々の技量が上がったというところです。

――本大会のライバル、ここには負けたくないというチームはどこですか?

crow選手:ライバルですか。基本的に僕らより上か下かのチームしかいないので、強いてライバルを挙げると、格上の5POWER(中国)や、MVP PK(韓国)になってきますね。

【優勝候補韓国MVP PK】
実績経験共に本大会トップの実力を持つ韓国代表MVP PK。後から来て対戦形式の練習はせず、軽く感触を確かめていた程度だった

――本大会の目標は?

Laz選手:実は決めていなかったんですけど、とりあえずはグループリーグ突破を目指していて、その上を目指せるようなら目指していきたいですね。

――明日は中東代表のNASRと対戦しますが、意気込みを聞かせて下さい。

crow選手:僕自身は、結構試合も見て、戦い方をまとめたつもりです。

Laz選手:そこはいつもと変わりません。いつも大会でやっていることと同じようにやりたいと思っています。

――最後に1人ずつ意気込みを聞かせて下さい。barce選手は「頑張ります」以外を。

barce選手:明日、頑張って勝ちますので、応援よろしくお願いしまーす。

――Reita選手は初参加ですが緊張していますか?

Reita選手:はい、緊張してます。

barce選手:嘘つけよ(笑)。

Reita選手:国際試合は初めてなので、さすがに緊張しているんですけど、自分の実力を出せればいいなと思っています。

crow選手:去年のベスト8敗退という結果は超えたいですね。その上で行けるところまで行きたいですね。

takej選手:3位以内に行ける気持ちで頑張りたいです。

Laz選手:自分たちの強みを活かして、良い結果をお届けできるように頑張ります

【頑張れSCARZ Absolute】
8月から専用のゲーミングハウスで共同生活を送っていることもあるのか、とにかく仲がいい。昨年を遙かに上回る結果が出ることを期待したい