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ベセスダ、「サイコブレイク2」試遊レポート

45分たっぷり体験可能! 恐怖と新しいゲーム性に刮目!

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

 ベセスダは、スクウェア・エニックスのブースの裏手に「サイコブレイク2」コーナーを出展している。ここでは何と“45分”もの試遊ができるのだ。試遊台は10台用意されているが、入れ替えを含めると1回で1時間かかる。「サイコブレイク2」をプレイしたい、という人はちゃんと予定を立てて来るのが良いだろう。

闇に浮かび上がる試遊台の画面。「サイコブレイク2」コーナーでは10台の試遊台が用意されている

 本稿ではビジネスデイでの試遊体験をレポートしたい。ネタバレになってしまうので、「前知識なしでプレイしたい」という人は注意して欲しい。今回は精神世界に向かう最初のシーンからプレイできる。主人公セバスチャンは、娘のリリーを救い出すため、人間の精神を繋ぐという機械「STEM」から救い出すため、再びSTEMが生み出す世界へ向かうのだ。

 前作同様絶望的な感覚とホラーな雰囲気の中、思わず前に進むのをためらってしまう仕掛け、謎めいたキャラクターなど「サバイバルホラー」の要素を満喫できる。そして、新しい本作ならではの「ゲーム要素」も見えてくる。発売日である10月19日が待ち遠しくなる体験である。ぜひ会場で試遊して欲しい。

再びSTEMの世界へ旅立つセバスチャン、娘リリーを取り戻せ!

 最初に前作からの流れを説明しておきたい。主人公は元刑事のセバスチャン。彼はある事故で娘を失ってしまうが、そこに何らかの事件を感じ、刑事という職業のコネを活かし、強引な捜査でしっぽをつかもうとしていた。そうしている間に妻も去り、しかしそれでも捜査を続けていた。

頭を打ち抜かれた状態で固定されている男。残虐な意思を感じさせる
恐ろしいガーディアン。ほんのちょっとのためらいで容赦なく切り裂かれる

 そして、「サイコブレイク」の事件が起こる。謎の組織メビウスと、人間の精神を繋ぐ機械STEMの暴走、STEMの中に潜むルヴィクの暗躍と復活。セバスチャンはルヴィクの狂気と戦い、そしてSTEMの世界から帰還する。

 事件の後、生還したセバスチャンはメビウスの痕跡を探し求めるが、3年間しっぽも掴むことができなかった。しかし、その彼の前にキッドが現われたのだ。メビウスのエージェントとしてセバスチャンに接触してきたキッド。そして彼女は言う。「娘のリリーを助けたければ、私達メビウスに協力しなさい」。こうしてセバスチャンはSTEMの世界に旅立つのである。

 試遊台ではセバスチャンがSTEMの世界に入ったところからスタートするが、前作より冒頭部分が非常にわかりやすい。前作は巻き込まれた形で、現実なのかどうかもわからない状態で恐怖の世界に取り込まれてしまったが、今作でセバスチャンはキッドに言われ、娘を助けるという明確な意思を持ってSTEMの世界へ向かうのだ。探すのは先にこの世界に入ったまま行方不明になってしまったメビウスの調査メンバーだ。

 セバスチャンの前に現われたのは不気味な部屋。壁には禍々しさを感じさせる写真が張り出されている。警戒しながら進むセバスチャンの前に撮影機材と血しぶきを上げて倒れる男の姿が。男は頭を打ち抜かれており、知をまき散らしながら絶命する瞬間に“固定”されているのだ。立体写真のように男は打ち抜かれる瞬間の短い時間をくり返し再生し続けられている。彼はメビウスの調査チームのリーダーだ。誰がこんな事を……。

 調査を続けるセバスチャンは、さらに不気味な写真の数々、そして何体もの死体をつなぎ合わせたような怪物の立体写真を目にする。その怪物は花嫁のような白いドレスをまとい、他の死体が彼女を賞賛しているかのように見上げている。セバスチャンはそのグロテスクなセンスに恐怖を感じながら、さらに館の奥深くへと進んでいく。

 そしてここで現われるのが「ガーディアン」である。巨大な丸鋸で何でも切り裂く長い髪を持つ怪物だ。この怪物は問答無用でセバスチャンに襲いかかってくる。しかもナイフを持った男がセバスチャンの逃げ道を邪魔するのだ。絶体絶命の危機の中、どう切り抜けるか、ぜひプレイしてセバスチャンのヒドイ死に様を何度も見ながら、生きぬいて欲しい。

【The Evil Within 2 - The Gruesome, Giggling Guardian】

鬱蒼とした森を抜け、新たな“自由度”が広がるフィールドへ

 「ガーディアン」から逃げ切ったところで、セバスチャンは建物の外に出ることができる。しかしその場所はうっそうとした森の中。道を進むと一軒の家の前につく。

閉鎖空間から開けた場所へ。探索ができるフィールドも用意されている
現れるホーンテッド。その演出も必見である

 その家の中に入ったセバスチャンは、狂気のSTEM世界を象徴する怪物「ホーンテッド」に出会う。このゾンビのような怪物はSTEMに取り込まれ狂気に歪んだ人間のなれの果てだ。この新しいSTEM世界もかつての様に狂気に囚われている。この世界に何が起きているのか、セバスチャンは探索を続けていく。

 ここからこれまでとは打って変わった広い空間を探索していくこととなる。オープンワールドのようにどこまでもひたすら歩ける、というわけではないが入れる場所が増えたり、プレーヤーによって進み方が大きく異なるフィールドとなりそうだ。

 もちろんこの世界は安全ではない。周囲にはホーンテッドがうろついているし、弾薬や装備は限られている。しかし探索を進めることで装備を調えたり、能力を増す「グリーンジェル」が入手できたりする。もちろんそういった「寄り道」もしなくても良い。今回はこの「自由度」の入り口までが予想到達地点とのことだ。

 ただ、ストーリーや探索をじっくり楽しんでいるとこの「新しい入り口」までは行けない。世界観やストーリー雰囲気をじっくり楽しむ人は“先”などを気にせずたっぷり、どっぷりとこの不気味な世界をゆっくり探索するのが良いだろう。そうではなく、できるだけ多くの要素に触れてみたい、という人は、会話シーンやイベントシーンはとにかくスキップ、せっかちにプレイを進めよう。

 どのように遊んでも結論は1つ。「制限時間とか良いから、頼むからずっとこのゲームをプレイさせてくれ」となるのは間違いない。筆者は強くそう思った。試遊をしたプレーヤーの多くがこう思うだろう。

 今回序盤から45分間のたっぷりの試遊が楽しめる「サイコブレイク2」。特に前作のプレーヤーは雰囲気や恐怖の演出を受け継ぎながらも、ゲーム性やプレーヤーへの提示の仕方などで違いが感じられると思う。弊誌では本作のディレクターを務めるJohn Johanas氏のインタビューも予定している。今後の情報も楽しみにして欲しい。

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