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「Star Wars バトルフロント II」、「スターファイター・アサルト」試遊レポ

反乱同盟軍の一員となってスター・デストロイヤーを撃沈せよ!

8月22日~26日開催

会場:ケルンメッセ

 EAは11月17日に発売するプレイステーション 4/Xbox One/Windows向けアクションシューティング「Star Wars バトルフロント II」を、ドイツで開催されているGamescom 2017に出展した。会場では、今作から登場するマルチプレイの宇宙戦闘「スターファイター・アサルト」を試遊することができた。

 反乱同盟軍と帝国軍の2チームに分かれて、スター・デストロイヤーがひしめき合う宇宙空間での激しいドッグファイトは、映画さながらの迫力と臨場感がある。対戦ルールや宇宙線の操作方法などとともに、プレイのインプレッションをお届けしたい。

目標はドッグに係留されたスター・デストロイヤー

 「スターファイター・アサルト」は、宇宙空間に浮かぶドッグに係留されたスター・デストロイヤーの破壊を目指す反乱同盟軍と、防衛する帝国軍側に分かれて戦うマルチプレイコンテンツ。1チームが12人の24人対戦。両軍ともAI機も参加しているので、敵味方入り乱れての激しい戦いになる。今回は反乱同盟軍側での参加だったので、反乱同盟軍視点で紹介していきたい。

 反乱同盟軍が使用できる機体は、反乱同盟軍がXウイング、Aウイング、Yウイングと、ヒーロー機体のミレニアム・ファルコン、ブラック・ワンの5機種。前3つの機体は、それぞれ得意分野が違うクラスに分かれている。

 Xウイングは、オブジェクトの破壊から、ドッグファイトまでなんでもこなす万能型の「ファイター」。Aウイングは、機体のHPが低めだが、アフターバーナーを使った高速移動や、ターゲットロックの能力を持ち、ドッグファイトで真価を発揮しそうな「インターセプター」というクラスだ。そしてYウイングは、他の機体に比べるとやや動きが遅いが、威力のある銃爆撃が可能な「ボマー」というクラス。

【反乱同盟軍の機体】
Xウイング
Aウイング
Yウイング
ミレニアム・ファルコン

 最初から使えるのは、この3つのいずれか。2機のヒーロー機体は戦闘の中で貯まっていくヒーローポイントが1,000ポイント必要なので、スタート時点では乗ることができない。ちなみに試遊では、ミレニアム・ファルコンしか選ぶことができなかった。

 機体の選択が終わると、同時に発進するプレーヤーやAIが操縦するNPC機体などと4機の編隊を組んでからの発進となる。一定時間待ってプレーヤーが現われなければ、自動的に開いているスロットにAI機体が補充される。ただし、出撃するAI戦闘機の上限が決まっているので、上限まで出撃している時には単体での出撃になることもある。

【自動の編隊編成】

最初の目標は周辺を警備する機体の撃沈

 最初のミッションは、ドッグ周辺を警護している防衛網を崩すこと。3機の戦艦がドッグ周辺にいるので、これを撃沈する。ちなみにこの時帝国側には、反乱同盟軍の補給艦を破壊せよというミッションが下っており、これを防衛せよというオーダーも入ってくる。

 戦艦の周辺には、防衛にきた帝国軍プレーヤーとAIはもちろん、自動砲台や戦艦の銃座などから、容赦のない銃撃を浴びせてくる。それをかいくぐりつつ、戦艦に近づいていくわけだが、実際のところ最初のうちはオブジェクトをよけきれずにぶつかっての自爆が最も多い死因だった。

 戦闘機はかなりの高速で飛行するので、すれ違いざまに相手に照準を合わせて攻撃するのは、筆者のような素人には無理な話で、どうしても正面に敵を見据えた状態で近づきつつ砲撃という形になる。攻撃が届く範囲はかなり広いので、まだ戦艦全体が画面に入るくらいのサイズから攻撃をはじめ、どんどん近寄っていく。ぎりぎりまで攻撃してかっこよく離脱できれば最高なのだが、スピードが速い分旋回中にも結構な距離を移動してしまうので、避けきれずに壁にぶつかる。他にも映画みたいに隙間をすり抜けようとして、映画の敵みたいにぶつかって爆発と思わず笑みがこぼれるようなシーンもあった。

 とはいえ、戦闘機の操縦は難しくはない。画面の中央に照準マークがあり、その左にスピードメーター、右にHPのゲージがある。操作は左スティックでスピード、右スティックでカメラを操作。操縦には、スティックを倒しつつ、体も自然にそちらに倒れていくような没入感がある。

 攻撃は「R2」トリガー。「L2」は精密射撃の照準に使う。「R1」と「L1」はそれぞれスキルに対応しており、「R1」と「L1」の同時押しで必殺技的なポジションのスキルが発動する。

【護衛艦の撃破】

バリアを解除し、連結器を外して反応炉を破壊せよ

 さて、筆者が自爆を繰り返しているうちに、できる味方が戦艦を沈めてくれたらしく。次の指令が下るまで、しばし敵の戦闘機との対戦タイムが挟まる。次のミッションは、スター・デストロイヤーのバリア発生装置を破壊すること。この装置は戦艦の内部下方にあるので、狭いトンネルをすり抜けていかなくてはならない。またしても自爆の時間がやってきましたというやつだ。

 ここではスピードの調整が重要だ。宇宙空間は広いので、常にフルスロットルでも遅く感じるくらいなのだが、同じスピードで建物の中に入ると、爆撃もそこそこに壁にぶつかる。微妙なスピード調整をしつつ、3つあるバリア発生装置を壊せば次のミッションに移行する。

【バリア発生装置の破壊】

 次は、ドッグとスター・デストロイヤーをつなぐ連結器を破壊する。この連結器は全部で4本あり、かなり固い。これをすべて壊すと、最終目的であるスター・デストロイヤーの反応炉を攻撃することができるようになる。反応炉はそれほど固くないが、一定時間経つと攻撃がロックされ、再び連結器が復活してしまう。

 連結器はスター・デストロイヤーと柱の隙間の、遮蔽物に遮られやすい場所にあるため、遠くから攻撃するのが難しく、勢いここがドッグファイトでも最大の激戦地帯となる。AI3体を上下左右に引き連れた編隊に追いかけられたり、味方を追い回している敵の背後について迎撃したりと、スピーディで熱い戦いがそこかしこで繰り広げられる。

 画面上に味方と敵の状況がわかるゲージが並んでいる。敵のゲージはミッションの達成率、味方のゲージは残基数のようだ。ミッションを達成すると、Yウイングの援軍が到着したというアナウンスが流れて、数字が+100回復していた。ちなみに援軍はその1回だけだったので、何か発生条件があるのかもしれない。敵のオブジェクトを破壊する前に、味方の数が0になると敗北。先にミッションをすべて達成できれば勝利となる。

【連結器と反応炉の破壊】

ヒーロー機体に乗れば、この戦場の主役はオレだ!

 戦闘中に死ぬと、そこまでに貯めたヒーローポイントが加算される。これが1,000を超えると、次の出撃期待を選ぶときに、ミレニアム・ファルコンかブラック・ワンを選択することができる。筆者はミレニアム・ファルコンを操縦してみた。

 ミレニアム・ファルコンに乗ると、時々チューバッカの声が聞こえて、何かを訴えてくる。「わかってるよチューイ!(嘘)」とハン・ソロになり切りつつ、戦場へ赴く。ちょうど、バリア発生機を壊すミッションの最中だったが、何しろミレニアム・ファルコンは大きいので、狭い空間内に入るのがためらわれる。そこで、味方の遊撃隊として、周辺を掃討することにした。

 だが、ヒーロー機体は、そうたびたび出撃できるものではないので、出撃すると目立つ。その中でもミレニアム・ファルコンはひときわよく目立つ。その結果、当然なのだが、集中砲火を浴びることになってしまい、長く戦場にとどまっていることはできなかった。ヒーロー機体は通常の機体よりもHPが高く、威力もあるのでここ1番で活躍するだろうが、その分狙われやすいということも確かのようだ。

【ミレニアム・ファルコン】

 機体のカスタマイズ画面には3つのスロットがあり、ここにタレントカードを入れることで、機体をよりパワーアップできる。カードには、レーザーの威力アップや、アフターバーナーの継続時間アップなど、様々な効果があり、コモン、アンコモン、レア、エピックというレアリティの段階がある。今回は、どの機体も2枚分のスロットしか相手いなかったが、次第3枚セットできるようだ。

 試遊版のセッション時間は約20分。今回はクラスの役割分担なども徹底していない、烏合の衆の突撃だったが、実際にサービスが始まれば、どのミッションに、どの機体で出撃するかを含め、いろいろと戦略性が生まれていくだろう。

 参加人数が多く、ワイワイ遊べるコンテンツなので、とりあえず「スター・ウォーズ」の宇宙戦闘を体験してみたいという気軽な気持ちで遊んで全く問題はない。筆者も、宇宙から見る惑星の美しい光景を、ぜひ4Kの大きな画面で堪能してみたいと思った。

【迫力満点の宇宙戦闘】