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「テイルズウィーバー」、一攫千金を狙う新ダンジョン「アバンドンロード」実装

2017年は基本要素を改善、13年目の飛躍を目指す!

12月21日実装予定

 ネクソンはWindows向けMMORPG「テイルズウィーバー」において、12月21日にアップデートを行ない、新コンテンツ「アバンドンロード」を実装する。この「アバンドンロード」は上級者向けダンジョンで、凝った攻撃を行なうボスが大きな特徴となる。

 このダンジョンは「新たな強化システム」を見越したもので、報酬には大きな収入が期待できるという。さらにこの「アバンドンロード」は今後のクラブ(ギルド)対抗コンテンツにも繋がっていく。さらに今回は2017年の「テイルズウィーバー」の方向性も明らかになった。

 これらの要素を韓国NEXONのライブ開発本部開発室室長のジャン ギョンハン氏、企画パートメンバーのブ ソンウク氏と、キム ングク氏、そしてネクソンで本作の日本運営担当のGMせぬこ氏に話を聞いた。

ギャンブル要素も楽しい「アバンドンロード」。防具の強化も可能に

 「アバンドンロード」はレベル260レベル以上のキャラクターが挑戦できるダンジョンで、細い通路と大きな部屋で構成された、洞窟のようなダンジョンだ。ソロプレイで挑戦するダンジョンで、通路には多くのザコモンスターがいて、部屋には巨大なボスモンスターが待ち構えている。

「アバンドンロード」のコンセプトアート。不気味な地域だ
ボスモンスターのコンセプトアート。複数のボスの複合体だ
ダンジョンにはザコモンスターや中ボスも待ち受けている
報酬で入手できるマント

 ソロプレイなため、敵と戦うにはプレーヤースキルが求められる。通路にはザコモンスターだけではなく、中ボスもいる。そしてダンジョンの奥にはボスモンスターが待ち受けている。ダンジョンに入る際には難易度選択が可能だが、ダンジョンそのものも、ボスも数種類あり、入場時にダンジョンとボスがランダムで決まるため、運が影響する要素も。

 ボスは他のモンスターより大きく、迫力がある。既存のボス2つを混ぜたような姿をしており、攻撃方法も様々だ。放射状に炎を吐いたり、大きな範囲攻撃をしてくるボスもいてかなり歯ごたえのある敵となるとのことだ。

 「アバンドンロード」の大きな目的はゲーム内マネーの「Seed」である。ボスモンスターを倒すとNPCが出現し、話しかけることで専用のフィールドに行き、ミニゲームに挑戦できる。ミニゲームは7つあり、「9個の箱から1つの当たりを探す」、マップの中にNPCがなくした“袋”を制限時間内に探すなど、様々なゲームが用意されている。

 ミニゲームは「ギャンブル要素」が盛り込まれているところが大きな特徴だ。プレーヤーはミニゲームに挑戦する前にダンジョンの中で入手できるアイテムで 「賭け金」を決める。そしてミニゲームに成功すれば、一気に大金を入手できるのだ。賭け金が大きければ報酬も大きくなるが、ミニゲームに失敗してしまうともちろん賭け金は返ってこない。ボスを倒し、ミニゲームで成功していかに大金を稼ぐかが、「アバンドンロード」の大きなテーマとなる。

 「お金の使い道」も新要素に繋がっている。それが「装備強化」だ。これまでのやり方よりも簡単でわかり易くなるように装備強化に関する機能が変化する予定で、この過程で状況によっては Seedが必要となるようだ。既存の装備強化システムも残っているので、プレーヤーはどちらかを選ぶことができる。従来のシステムでは武器のみの強化だったが、新システムは鎧の強化も可能となった。今後も強化要素は考えていくという。

 そして「アバンドンロード」のコンテンツは今後導入される「アバンドンロード争奪戦」へと繋がっていく。この争奪戦はクラブ(ギルド)対抗戦となり、クラブメンバー全員で「アバンドンロード」に入場可能となる。このダンジョンでは「どこまで進んだか」が記録できる。一定期間中でこの記録を競う。勝ったクラブは他のプレーヤーが支払う「アバンドンロード」の入場料の一部を手に入れたり、特別な「クラブエフェクト」が使えたりするという。

 「アバンドンロード」ではSeedの獲得が最大の魅力だが「魔晶石喰(ましょうせきくい)」というモンスターが落とす特別なアイテムで交換できる装備アイテム「マント」も大きな魅力だ。さらに「アバンドンロード争奪戦」では、5種類のマントが登場するという。

【アバンドンロード】
ダンジョンには中ボスもいる。ソロプレイで彼らと戦っていく
巨大ボスは攻撃パターンも凝っているという
シンプルにわかりやすくなった新強化システム

2017年は基本要素を強化。さらに長く遊べる面白さを目指す

  今回は2017年の「テイルズウィーバー」の方向性そのものも話が聞けた。2017年の「テイルズウィーバー」は“準備期間”となるという。大きな目玉となるストーリー要素はあえて入れず、小さなストーリーイベントを導入していく。キャラクターに寄ったストーリーなど大きな流れではないが、キャラクター性も感じられるものになるとのこと。

韓国NEXONのライブ開発本部開発室「テイルズウィーバー」室長のジャン ギョンハン氏、
「アバンドンロード」担当のキム ングク氏
「強化システム」担当のブ ソンウク氏

 「小さなストーリーイベント」というのは、「テイルズウィーバー」では新しいチャレンジとなる。これまではキャラクター達が遭遇し、複数のキャラクターが関係し、大きなドラマが展開していたが、今回は“サイドストーリー”という手法のものとなるという。どのようなものになるか、気になるところだ。

 サイドストーリーはこれまでの「チャプター」のような、数年に1度、大きなストーリーを盛り込むのではなく、定期的に小さなストーリーを実装していく。この手法はこれまでなかったことだ。

 さらに2017年には装備の強化のアップデートや、UIの見直し、スキルの調整、バランス調整などゲームの基本的な部分に手が入れられる。これまでのような大きなコンテンツを導入する方向ではなく、様々な基本要素の見直しが行なわれる印象だ。

 室長のジャン氏は、「ユーザーからの声に応えた、というところが大きいです。『装備を強化させにくい』、『ゲーム内でSeedを使うコンテンツがない』、『スキルバランスが悪い』など、コアプレーヤーがずっと思っていた問題点がありました。私たちはこの機会にこういった問題に手を入れ、今よりも楽しい『テイルズウィーバー』を実現しようと思ったんです。本作は13年目のタイトルですが、この作品がまだこれからもずっと続くように、来年はその準備にしようとおもいました」と語った。

 今回改めて基本要素のバランスを調整し、そしてさらにキャラクターの育成要素を強化することで、キャラクターの性能も底上げされる。まだまだ先の話ではあるが、その上でコンテンツを盛り込んでいく。そういったことも考えているとのことだ。「基本を固めた後に何を入れていくか、その内容は最後の最後まで秘密にしたいです。ご期待下さい」とジャン氏は語った。

 GMにも聞いてみた。夏に導入された新地域に行くためにレベルアップしようというユーザーが増えたのが印象的だったという。彼らのを支援としてレベルアップしやすいイベントを実施した。「今年レベルが上がったユーザーが多いんじゃないでしょうか」とGMせぬこ氏はコメントした。

 レベルが上がったユーザーにとって、今回の装備を強化するシステムはよりキャラクターを強化できるシステムとなる。現在の「テイルズウィーバー」プレーヤーにうれしいアップデート要素になるのではないかとGMせぬこ氏は予想しているという。「12年間コンテンツを追加してきた『テイルズウィーバー』ですが、来年は基本システムも調整され、よりわかりやすくなると思います。楽しみにお待ち下さい」とGMせぬこ氏はユーザーに語りかけた。

 最後にユーザーへのメッセージとして「アバンドンロード」担当のキム氏は、「『アバンドンロード」.』はうまくいけばとてもたくさんのSeedがゲットできるコンテンツです。ぜひチャレンジして、大金を稼いで下さい。ボスの攻撃パターンもこれまでより凝っています。頑張って攻略して下さい」と語った。

 強化システム担当のブ氏は、「強化システムはコアユーザーはもちろん積極的に利用すると思いますが、私たちは初心者や、ライトユーザーにこそ遊んで欲しい、わかりやすいシステムとして設計しました。これからたくさん活用して下さい」とコメントした。

 ジャン氏は、「ユーザーからの声にいつも耳を傾け、『テイルズウィーバー』がいかに面白くなるか、私はいつも考えています。ユーザーが何を望んでいるか、それを考え今回基本要素の改善に着手することを決意しました。影響は大きいとも思いますし、短期的には『悪くなってしまった』と感じることはあるかもしれませんが、必ず最後には喜んでいただけるものにします。ご期待下さい」とユーザーに語りかけた。